
メトロイドフュージョン/GBA
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
「大乱闘スマッシュブラザーズ」で一躍、有名となったサムス・アラン。
彼女は「メトロイド」シリーズの主役を務めるキャラクターで、コアユーザーを中心に人気を博しています。
ですが、スマブラから彼女を知った人からすると、どの作品から始めたら良いのかわかりませんよね?
個人的におすすめしたいのが、今回レビューするGBA「メトロイドフュージョン」です。
本作は従来の作品よりも親切設計なので、初心者でも楽しめるように作られています。
シリーズ経験者ですと物足りないところもありますが、その分、ストーリーで楽しませてくれるので、幅広い層におすすめしたい作品です。
ここからはそんなGBA「メトロイドフュージョン」の良いと思った点から語っていきます。
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- 入り組んだマップを探索していく2Dアクションゲーム。
- 敵を倒すと「X」と呼ばれるアメーバのような寄生生物が姿を現す。
- 過去作と比べてストーリー要素が強化された。
初リリース日 | 2003年2月14日 |
対応ハード | GBA |
ジャンル | 2Dアクション |
売上 | 初週5万本/累計18万本 |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
探索アクションを気軽に楽しめる
冒頭でもお話したように、本作では探索アクションを気軽に楽しむことができます。
「メトロイド」と言えば探索です。
迷路のようなマップを進んでいき、行き詰まったら辺りを探索。
隠し部屋がないか?取りこぼしたアイテムがないか?
1ブロック単位で各部屋を調べていきます。
そして、自分の勘が当たった時、これ以上ないほどのカタルシスを味わえる。
そこが「メトロイド」の魅力ではあると思うんですが、ヒントが少ないので、初心者が投げ出す可能性も高いんですよね。
こんな感じで彷徨ってしまい、同じところをグルグル回ってしまう。
挙句の果てに周辺の敵に倒されてゲームオーバー。「メトロイドシリーズあるある」で、これが原因で詰んでしまった人はいたるところで見てきました。
そんな人におすすめしたいのが、今回レビューするGBA「メトロイドフュージョン」です。
本作は前作のSFC「スーパーメトロイド」に続いてマップ機能が搭載されているほか、ナビゲーションルームではアダムというキャラクターから次の目的を教わることができます。
これが非常に親切で、ミッションの内容を具体的に教えてくれるうえ、マップ画面に目的地を表示してくれるんですよ。
従来の作品は良くも悪くも自由度が高く、プレイヤー自らが次の目的を考える必要があったので、ハードルがグッと下がっています。
また、ゲーム内の言語をひらがなにしたり、イージーモードにする機能も追加。シリーズ初心者でも楽しめるよう徹底して作られています。
過去の設定が言語化された!
過去に発売された「メトロイド」シリーズはテキストが少なめでした。
どんなストーリーが展開されるのかは画面に映っている映像を見て判断する必要があったので、想像力がないとわかりにくいところがあったんですね。
一方、本作ではテキストの量が大幅に増加。オープニングからエンディングまでに15,000文字以上ものテキストが挿入されるので、”読む”ゲームとしても楽しめるようになりました。
シリーズファンとして嬉しかったのが、過去の設定が言語化されたことです。
「ベビーメトロイド」のエピソードとか、「スーパーメトロイド」でサラッと登場した動物たちの設定とか。
ゲームをプレイするだけではわかりにくかったところがテキストで語られるようになったので、自分が想像していた出来事を補完することができるようになりました。
これはシリーズ経験者の特権になるので、ファンとしてはアドベンチャーゲームのような感覚で楽しめる作品に感じます。
Xを使った謎解き
ゲームシステムの面で特筆したいのが、Xを使った謎解きです。
今作の舞台となる「BIOLOGIC宇宙生物研究所」には「X」と呼ばれる寄生生物が彷徨いています。
奴らは普段、敵に擬態しているんですが、倒すとアメーバに変化。このアメーバが面白いもので、色んな活用法があったりします。
普通に触れると体力などが回復。放っておくと他の「X」と合体して強い敵に変化することがあります。
ゲーム中にはこの特性を活かした謎解きが用意されていて、地味ながらも面白いシステムだと思いました。
例えば「X」をわざと合体させて倒すとしましょう。すると、ロックされた扉が開くことがあるんですよ。
「X」は今作のキーとなる存在ですが、ゲームデザインの面でも革命を起こしてくれました!
宇宙ステーションを探索する臨場感
「なんか・・・怖い」
本作の舞台は様々な生物が飼育された不気味な宇宙ステーションとなりますが、臨場感が凄いです!
BGMはおどろおどろしているので嵐の前の静けさみたいな感じですし、虚しく響き渡る足音も雰囲気が出ています。
グラフィックの描き込みも素晴らしく、イヤホンでプレイしたら携帯機とは思えないほどの臨場感を味わえます。
「メトロイド」シリーズは臨場感を大切にされていますが、それは、今作でも例外ではありません。
惜しいところ
自由度の低さ
ストーリー要素が強く、導線がしっかりしているのは初心者には有り難いですが、逆に言えば自由度が下がっています。
分岐ルートはほぼ存在せず、SFC「スーパーメトロイド」のようなショートカットができなくなっていますからね。
また、以前に訪れた場所に戻ろうとしても扉がロックされて戻れないこともあるので、窮屈に感じました。
隠しアイテム自体はこれまでの作品と同じくいたるところに隠されているので寄り道をする楽しさが全くない訳ではありませんが、ただ単にアダムの指示に従っているだけでは物足りなく感じます。
従来の作品と同じく、クリアタイムに応じた特典が用意されてはいますが、個人的にはあまり周回プレイをしたくなるような作りには感じられませんでした。
ただ、本作の発売から2週間後には一人称視点のGC「メトロイドプライム」が。
1年後には1作目をフルリメイクしたGBA「メトロイド ゼロミッション」が発売され、そちらは従来の作品と同じく自由度が高い作品でした。
ですので、自由度が高い探索アクションを楽しみたい人は前述の2作を。
ストーリーを楽しみながら探索アクションを気軽に楽しみたい人は今作をプレイするといった感じで棲み分けが行われているので、こういう作品があっても良いんじゃないかと思います。
メトロイドフュージョンのレビューまとめ
「メトロイドは難しい!」
そんな人におすすめしたいのが本作です。
ストーリー要素の強化によって導線がしっかりしていますし、2Dアクションなので見落としが良いですからね。
過去作のような自由度を求めると物足りなさを感じるかもしれませんが、今作でメトロイドワールドに飛び立つのも良いのではないでしょうか?
もし、今作でシリーズデビューを果たしてハマった場合、過去作もプレイしてみてください。
で、そちらもハマったら今作を再プレイしてみましょう。1周目には見られなかった発見があると思うので、一粒で二度美味しい作品に変貌します。
こんな人には特におススメ。
・シリーズ初心者。
・ストーリー重視のファン。
こんな人にはおススメできない。
・自由度を重視する人。
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んー、メトロイド入門だったらゼロミッションの方がオススメかなー。
フュージョンは進む先が分かりやすいってのはあるんですけど、後半の被ダメが大きかったりSA-Xやらナイトメアやら、ちょくちょくキツイ場面も多かったりするので……
ゼロミッションの方がその辺りのバランスを丸めつつも自由度が比較的高めなのでオススメしやすいです。