
モンスターハンター:ワールド/PS4
モンスターハンターワールド:アイスボーン マスターエディション/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年1月に発売されたPS4「モンスターハンター:ワールド」のレビューをしていきます。
本作は未知のモンスターたちの調査とハンティングを行うアクションゲームですが、あらゆる部分が大幅進化した次世代のモンハンでした!
2004年に誕生した「モンスターハンター」シリーズ。
モンスターの調査やハンティングに重点を置いたアクションゲームとして人気を博しますが、「ポータブル」シリーズの爆発的ヒットによって携帯機での展開がメインになります。
すると、PS3/Xbox 360時代になっても(少なくとも)フィールド面では大きな進化が出来ず、マンネリ打破を避けられない状況でした。
そんな流れを断ち切ったのが今回レビューするPS4「モンスターハンター:ワールド」になります。
シリーズ14年目に発売された今作はカプコンが巨額の資金を駆使して作られた超大作で、従来の作品から二段階くらいパワーアップしていたんです!
すると、全世界で爆発的なヒットを記録。
シリーズ史上最高どころかカプコン史上最高の爆ヒットを記録しました。
ここからはそんなPS4「モンスターハンター:ワールド」の良いと思った点からまずは書いていきます。プレイ日記はこちら。
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- フィールドを探索して指定されたモンスターを狩るアクションゲーム。
- 大きく分けて14タイプの武器が存在する。
- マップはシームレス化してスケール感が増した。
初リリース日 | 2018年1月26日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | ハンティングアクション |
推定クリア時間 | 40~50時間 |
売上 | 初週124.5万本/累計290万本 |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
PS4になって大幅に進化したフィールド!
モンスターを狩ることが主な目的の「モンスターハンター」。
作品を重ねる毎に様々なモンスターが登場しましたが、携帯機での展開がメインだったためにフィールド面では大きな進化が出来ませんでした。
なんと、2017年になっても小分けした10以上のフィールドを行き来していく形式だったんです。
これはこれで様々な嘘が付けるので様式美と化していましたが、没入感が削がれるのも確か。
そんな中、今回レビューするPS4「モンスターハンター:ワールド」はフィールド面が大幅にパワーアップしていました!
まず、目に入ったのがエリア間のシームレス化。
これまでに存在したエリア間のロード時間がなくなり、繋ぎ目が無くなって没入感が増しました。
おかげでぶつ切り感がなくなり、没入感が高まっています。
特に恩恵を感じられたのが、弱ったモンスターを追いかける時。
モンスターは体力が少なくなると回復するまで別エリアにある自分の巣まで逃げます。
でも、これまでの作品ではエリア制だったため追いかけているとゲームプレイがぶつ切りになっていたんですよ。
一方、今作の場合はシームレス化している関係で細長い道や抜け道から巣へ逃げるまでの逃走劇がシネマティックに描かれやすく、リアリティを感じられました。
過去に「モンスターハンター」シリーズ作品をプレイされた方はぜひ一度はこの体験を味わってください。
読み込み時間が一切挿入されないので衝撃を受けることでしょう。
フィールド全体の広さも大幅にアップ。
特に高低差は驚くほど増していて、一番高いところと低いところの差は100M近くもあります!
フィールドによっては100M以上の高所から低所へダイブすることも可能で、高所恐怖症の方は大丈夫なのかと心配になるくらい恐いですw
公式によると前作比で2.5倍のようですが、体感的には4倍以上に感じます。それくらいスケール感がアップしていました。
フィールドの描き込み量も大幅にアップ。
全体的にオブジェクトの量が増えていて、草木は1つ1つ細かく設置されるようになりました。
質感も細かく描かれているので、モンスターの模様は見ていると気持ち悪くなります(褒め言葉のつもりw)。
あと、食べ物のクオリティが凄い!w
モデリングが良いはもちろん、湯気の表現や一口ずつカジッているキャラクターの仕草が秀逸なので、夜中にプレイするとお腹が空いてしまいますw
改めて思いましたが、カプコンって3Dゲームでも空気感を作るのが上手く感じます。
映像を見ていると「美味しそう」「汚そう」という感情が渦巻いてきますもん。
大迫力の演出!
「うわぁぁぁぁぁぁ~!!!!!!!」
さすがPS4ソフトだけあって思わず声をあげてしまうほど本作には迫力満点のシーンが沢山あります。
まず触れたいのがメインクエストのストーリーと絡めた描写。
今作ではストーリー要素にも力を入れていて、途中でムービーが挿入されるようになりました。
フィールドではストーリーに沿って日本語音声を発するNPCと一緒に探索や狩りをすることが出来ます。
しかもクエストはフィールド探索中、突発的に発生する場合もあり、これまでのようにやらされている感が薄まっています。
そのうえシームレスに展開されるのでまるで「アンチャーテッド」シリーズをプレイしているかのよう。
やっていることはこれまでと同じく中規模マップでモンスターを狩ることがメインではあります。
しかし、やらされている感が出ないようソロプレイでも没頭して楽しめるようになっているんです。
モンスターの中にはプレイヤーキャラの100倍はあるんじゃないかと感じるほどデカイ奴もいました!
そんな奴の体に飛び乗って弱点を攻撃することになるので、まるで「ゴッド・オブ・ウォー」をプレイしているかのよう。
ここまでスケール感のある戦いはPS4ほどのマシンパワーがないと実現するのは難しいんじゃないでしょうか?
極めつけが2~3体のモンスターによる縄張り争い!
フィールドには最大3体の大型モンスターがウロツイていますが、時々、全員が同じエリアに固まって縄張り争いをすることがあります。
そこにプレイヤーキャラが絡むと迫力満点かつ乱戦になりがちなので、もう、色々凄かった!
物凄い大きな音を立てながら暴れまわるモンスター、環境破壊描写によって破壊される壁、大量の水が流れてくるなどのハプニング。
場合によってはこんな展開に遭遇することもあるので、自然の脅威を感じられました。
繰り返しますが、ここまでの迫力やスケール感あるシチュエーションをリアルタイムで再現するにはPS4ほどのマシンパワーがないと難しく感じます。
なので、本作はフィールドの広大化以外でもスペック向上の恩恵を味わえる作りに感じました。
大幅に改善された操作性
「『モンスターハンター』って操作性が煩雑でストレスが溜まるよねぇ」
なんてイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
個人的にもそういう印象を強く持っていましたが、今作では大幅に改善されました!
回復アイテム使用時の硬直時間、キャンセルできない武器の研磨時間。
長年ずっと問題視していたこれらの要素は見事に改善しています。
さらに嬉しかったのが、アイテム選択の改善。
これまでの作品はL1ボタンを押しながら○/□ボタンを駆使して何十もあるアイテムの中から選択/決定を行う形式だったんですよ。
一方、今作はハイエンドゲーム市場でトレンドになっているホイール選択式も採用。
ショートカットに登録しておけば瞬時に使用したいアイテムを取り出せるようになったので快適性が大幅に増しています。
おかげで瀕死状態の時にモンスターが暴れまわっていても焦ることはなくなりストレスが軽減されました。
それ以外にも以下のような改善点があります。
- 戦闘時以外は無制限にダッシュ移動ができる。
- 導蟲がモンスターの位置を教えてくれる(ペイントボール」は廃止)。
- 移動しながら素材の回収ができるようになった。
- 採掘時の硬直時間が大幅に短縮。
- ○ボタン長押しで続けて素材を回収してくれる。
- 武器を持っている時にダッシュボタンを押すと自動で納刀するようになった。
- モンスター攻撃時にはダメージ数が表示されるようになった。
- 「虫取り網」「ピッケル」なしで虫取りや採掘ができるようになった。
- ボウガンの操作はL2で照準R2で弾の発射という一般的なTPS方式になった。
- 自動でアイテムを調合してくれる機能が追加。
- 導蟲が周辺にある素材アイテムが何なのか文字で教えてくれる。
- 水場だったらどこでも釣りができるようになった。
- 「砥石」は消費アイテムではなくなり所持数が無制限になった。
まだ煩わしいところはありますが、過去作と比べたら見違えるほど快適になっています。
そのため表現面だけではなく快適性の面でも大幅な進化・進歩を感じられました!
幅広い難易度設定
発売週から爆発的な売上を記録した「モンスターハンター:ワールド」。
これだけ爆発的な人気なのにも関わらず本作の基本難易度はかなり高いです。
装備によっては大型モンスターの攻撃を一度食らうだけで倒れてしまいますし、3回ミスしたらクエスト失敗になるのも変わりありません。
終盤に登場するモンスターの攻撃も激しく、攻撃パターンを丸暗記しないと勝つのは困難です。
このように高難易度な作品ですが、救済措置はこれまで以上に用意されています。
まず、有り難いと思ったのが、オトモアイルーのミツムシ。
これまでの作品と同じくソロプレイの時はアイルーがお供して戦ってくれますが、今作ではミツムシという回復アイテムをお届けしてくれるんです!
大型モンスターにトドメをさせられそうな時にもよくお届けしてくれるので、何度オトモアイルーとミツムシに助けられたことか。
新たに加わった特殊装具も有り難い!
特殊装具はいくつかの種類が存在し、以下のような効果を発揮します。
- 一時的に身を隠せたる
- 一定量のダメージを吸収する
- ダメージへのリアクションを無効化する
もうね、ここまで来るとチートレベルですよ!w
しかも一定時間経過すると再び使えるようになるので、回数制限はありません。
クエスト中でも料理の作成や装備の変更が可能になったのも有り難い!
料理の効果は一度やられたら無効となりますが、クエスト中でも作成できるのであれば二戦目でも強化した状態で戦えます。
また、装備の変更が可能になったことで臨機応変に対応できるようになりました。
キャンプ場ではアイテムBOXに保管されているアイテムをすべてポーチに入れることも可能なので、回復アイテムも実質無制限に使えます。
これだけでも十分すぎるほどの救済措置ですが、今作ではストーリークエスト(任務クエスト)もマルチプレイが可能になっていました!
なので、ストーリークエストが難しくてクリア出来なくても上手い人を呼び込めば楽勝にクリアすることも出来ます。
このように本作は高難易度である事と引き換えに救済措置がこれまで以上に増しているので、時間をかけてプレイすればクリアするのは難しくありません。
緩い繋がりで楽しめるようになったオンラインマルチ
据え置き機の「モンスターハンター」と言えばオンラインに接続して楽しめるマルチプレイ!
今作では仕様が大幅に変化して、ゲームを開始した時点でオンラインルームが作成される仕様になっていました!
そのためソロプレイで進めていてもいつの間にか他のプレイヤーが入って来るようになっているんです!
しかも救難信号を送ればクエストの途中でも他のプレイヤーが助太刀してくれることもあり、よりオンラインマルチをしやすい環境になりました。
作成されたルームには最大16人が収容可能。
集会エリアでは他プレイヤーの姿を見ることができるので、16人が一堂に会する事だって出来てしまいます!
マッチングの速度は非常に良好。サクッと接続出来ます。
大ヒットタイトルだけあってプレイヤーが多く、マッチングの快適さと相まってどの時間にプレイしても理想のクエストをプレイすることが出来ました。
もちろん、「オンラインマルチが嫌!」という人のためにオフラインモードに切り替える機能も搭載。これまでのように黙々とソロプレイも楽しめます。
スイート要素も満載!
「今回のモンハン、フォトリアルになって嫌だなぁ」
中にはそんな考えの方もいそうですが、単なるフォトリアルゲームになった訳ではなく、モンハンらしいスイート要素も満載でした!
特筆したいのが、アイルーの可愛らしさ。
今作では描き込みが増しているほか、水面は浮き輪で移動したり、新しく言葉を覚えてモンスターを一時的に仲間にすることもできるようになりました!
モンスターも凶暴な奴だけではなく、可愛い奴もいます!
特にパオウルムーの可愛さは破壊力抜群で、人気No1のモンスターになれるほどの勢いです。
それ以外にもフィールドの至る所に生息している様々な生物を捕まえてマイルームで放し飼いにする要素も存在。
モンスターを狩ることが目的の殺伐としたゲームとは一概には言えなくなっています。
惜しいところ
オンラインの仕様が分かりにくい
今作はオンライン周りの仕様が大幅に変わって緩い繋がりが持てるようになりましたが、それ故にややこしい&分かりにくい部分も多く感じます。
例えば同じサーバーに居ても他プレイヤーの姿は集会エリアというごく一部でしか見られないんですよ。
ポーズメニューから確認できるメンバーリストを見れば誰が居るのか分かりますが、出来ればすべてのエリアで他プレイヤーが見えるようにしてほしかった。
ストーリークエストはイベントシーンを見てからじゃないと他のプレイヤーとマルチプレイができない点も分かりにくい。
救難信号を送った時も同じサーバーにプレイヤーへの通知が来るわけではないので、フレンドとプレイする際はボイスチャットを使用しないとスムーズに進めるのは困難に感じました。
それ以外にも
- 新機能のサークルは同じサーバーにいるプレイヤーじゃないと招待を送れない
- テキストチャットの手順が煩雑
といった感じで相変わらずオンライン周りは改善の余地が多く感じられます。
工夫しないと苦痛な探索要素
本作ではマップが広く、ターゲットとなるモンスターを探すのは困難です。
それをカバーするように導蟲の道案内要素が追加されていますが、各地にある痕跡を見つけないと案内はしてくれません。
そのため光っているところを探す作業を強いられました。
それでもある程度やり込むことですぐにターゲットとなるモンスターを発見できるように設計されていますが、それまでが作業的に感じます。
それ以上に作業と感じたのが、ストーリー終盤にやらされる古龍調査。
各フィールドに隠された古龍の痕跡をひたすら探すことになるんですが、かなり多く、ゲージがMAXになるまで一時間もかかってしまいました!
こんな作業を最終的に何度もやらされてしまうので、水増し感があります。この辺はもう少し何とかしてほしかった。
実は古龍の痕跡が出現する場所は決まっており、フィールドの出入りを繰り返せば復活して効率良く調査ゲージを溜められるようになっています。
そのうえ関連するマップの上位クエストをクリアしても溜まるんですが、それを知ったのはだいぶ後なのであった・・・
全体のまとめ
グラフィック、迫力、操作性、作り込み。
あらゆる部分が過去作から大きく進化していて、カプコンが本気を出して作り上げた正真正銘の超大作と名乗っても良いほどの作品です。
大型モンスターの狩りや装備の強化に焦点が当てられているため人を選ぶ部分はまだあります。
ですが、過去作で指摘されていた点を徹底的に改善しようとする努力は感じられ、
「こういうのを待っていたんだよ!」
と思いました。
短いスパンでマイナーチェンジタイトルを連発している裏でこんな素晴らしい作品を作っていたとは・・・
あらゆる部分が大幅進化した次世代のモンハン!
こんな人には特におススメ。
・高難易度アクションゲーム好き。
・共闘ゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・3Dアクションが極端に苦手な人。
モンスターハンター:ワールド/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約100時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
モンハンのまどろっこしいゲーム性がしんどくなったので、今回は様子見していました。
それだけ出来が良いなら購入を検討したいですね。