どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2021年10月に発売されたSwitch「メトロイド ドレッド」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください!
メトロイド、オモロイド!
いやぁ今作もオモロイゲームだったのでね、発売2日でクリアしてしまいました!
でもねぇこのゲーム、めっちゃ鬼畜なんですよ。
どのくらい鬼畜なのかというと、任天堂史上最恐と言っても良いくらい。
プレイしていて任天堂、容赦ないなぁと思いましたもんw
こんなことを言うと
なんて声が聞こえてきそうですが、このゲームはですね、鬼畜だからこそ面白いんですよ。
なぜ、鬼畜だからこそ面白いのでしょうか?
ここからはその辺りの魅力も含めてSwitch「メトロイド ドレッド」について詳しく語っていきます。
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- 入り組んだマップを探索していく2Dアクションゲーム。
- 「メトロイド」シリーズ19年ぶりの完全新作。
- E.M.M.I.ゾーンには通常攻撃が一切効かないロボットが徘徊している。
初リリース日 | 2021年10月8日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | 2Dアクション |
売上 | 初週8.7万本 |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
メトロイド ドレッドとは?
「メトロイド ドレッド」とは、未踏の地に赴(おもむ)いた銀河最強のバウンティハンター、サムスが主人公の探索型2Dアクションゲームです。
主人公のサムスはパワードスーツを装着しているため、ビームやミサイルを始めとする、様々な遠距離攻撃を行うことができます。
また、運動能力も高く、回転ジャンプ、壁キックなど、人並み外れたアクションを行うこともできます。
サムスのパワードスーツはゲームを進めていくとさらに強化。
広範囲に爆風をお見舞いするパワーボム、回転ジャンプ中に再び連続ジャンプすることができるスペースジャンプ。
ほとんどの敵を一撃で倒すことができるスクリューアタックなど、探索をすることでチート級のレベルにまで強化されていき、今まで行けなかった場所にも行けるようになります。
入り組んだマップを探索していき、パワーアップアイテムを集め、行動範囲を徐々に広げていく。
それこそが「メトロイド」シリーズの真骨頂なんですが、本作ではホラー要素を強化。
「E.M.M.I.」という、通常攻撃が一切効かないロボットとの死闘を繰り広げていくことになり、メリハリが効いたゲームとなりました。
ここからは「メトロイド ドレッド」の良い点や惜しい点、注意点を語っていきます。
良いところ
任天堂史上最恐の難易度
本作で特筆したいのが、高難易度であることです。
どのくらい難しいのかと言うと、任天堂史上最恐と言っても良いくらい。
任天堂と言えば初心者にも優しいイメージを持たれている方も多いと思いますが、本作ではビックリするくらい、厳しめに調整されています。
ぼくの場合、クリアまでに数百回はゲームオーバーになってしまいましたし、ラスボスを倒すのに2時間もかかってしまいましたw
何がそんなに難しいのか?
理由は複数あって、1つめは主人公と敵の耐久力が違いすぎることです。
主人公のサムスは敵の攻撃を数発。下手をしたら一発食らっただけでゲームオーバーになってしまいます。
反面、敵の耐久力は非常に高く、ボス戦に至っては何十発ものミサイルを当てなければ倒せません。
2つめの理由は、素早い動きをする敵が多いことです。
一見すると離れた場所にいる敵でも攻撃モードに入ると一瞬でこちらに近付いてくるので、油断していると思わぬ大ダメージを受けてしまいます。
そんな時はメレーカウンターというアクションを行えば反撃できることもあるんですが、これがですね、タイミングを掴むのが難しいんですよ。
成功するタイミングとしては、「カチッ」という音と共に出てくる光のエフェクトが出てきた時なんですが、一瞬しか表示されないので、慣れるまでに時間がかかってしまいます。
3つめの理由は、ゴリ押しが通用しないことです。
ゲームに慣れていないとガムシャラに攻撃をするゴリ押し戦法を取ってしまいがちですが、本作でそんなことをしてもまず勝てません。
攻撃を当てているうちに反撃を食らってしまい、あっという間に体力が0になってしまいますからね。
敵を確実に倒す場合、回避アクション。もしくはカウンターアクションを駆使しなければならず、動きをよく見なければなりません。
4つめの理由は、使用するボタンが多いことです。
敵を倒す場合、単にビーム攻撃を行えば良い訳ではありません。
敵の中には縦横無尽に飛び回る奴がいるので、Lスティックで照準を動かして当てる必要があります。
その際にはビームとミサイルを使い分けなければならず、カウンターアクションを行う必要もあるので、操作性は複雑です。
敵の耐久力が高く、動きも素早く、ゴリ押し戦法が通用せず、色んなボタンを使用しないといけない。
このような理由で本作の難易度は高く、特に終盤は鬼畜ゲーになっています。
イメージ的には「ロックマンX」シリーズのような感じでしょうか。
同シリーズも難易度が高めに調整されていて、特にボス戦は敵の動きをよく見ないと勝てないバランスですからね。
アクションの性質もそっくりで、
- 遠距離攻撃がメインである点
- 回避ダッシュを駆使したヒット&アウェイ戦法が有効である点
など、共通点が多く感じます。
ですので、「ロックマンX」シリーズが好きでしたら、少なくとも戦闘は楽しめるのではないでしょうか?
圧倒的な没入感
ここまで本作の難易度が高い点を挙げていきました。
人によっては難易度が高い点を短所として受け取るかもしれませんが、ぼくは大きな長所に感じています。
というのもですね、試行錯誤が面白く、何度ゲームオーバーになっても繰り返しプレイしたくなる魅力があるからです。
難しいとは言いますが、決して理不尽なものではなく、よく見ると攻略の糸口が隠されています。
一見すると強そうな敵にも行動パターンが用意されていて、次にどんな攻撃を行うのかがわかる、合図も確認できますからね。
戦闘を繰り返していくと1つ1つの行動パターンを予測できるようになってくるので、自分がレベルアップしたかのようで快感なんですよ。
そんな試行錯誤の楽しさを強めているのがリトライの速さです。
ゲームを進めていくと何度もゲームオーバーになってしまいますが、すぐに再開することができます。
リトライ時のロード時間は約5秒。
ボス戦でやられてしまった場合、直前から再開できるので、リトライが苦にならず、何度でも再挑戦したくなります。
イメージ的には「Celeste (セレステ)」などの死にゲー2Dアクションゲームのような感じでしょうか。
近年の2Dアクションゲームはリトライ性の高さをウリにした作品が増えています。
こういったゲームは難易度が高いことを引き換えにリトライをすぐに行えるようにして中毒性を高めているんですが、「メトロイド ドレッド」も同じような感じに調整されているんですね。
極めつけとなるのが自然に繋がったゲームプレイです。
サムスが繰り出すアクションはとても自然で、上手く繰り出せば足を止めずに探索を行うことができます。
シリーズではお馴染みの狭い通路も新アクションのスライディングを繰り出せばスピードを落とさず進めるようになりましたし、「メトロイドサムスリターンズ」で初登場したメレーカウンターも走りながら行うことができるようになりました。
ゲームシーンからイベントシーンの切り替わりも一瞬で、自然に繋がるように作られています。
一瞬で行えるリトライ、自然に繋がるアクションやイベントシーン。
こういった1つ1つの工夫が圧倒的な没入感を生み出しているので、何度ゲームオーバーになっても再挑戦したくなるんですよね。
圧倒的な臨場感
「メトロイド ドレッド」は没入感だけではなく、臨場感も圧倒的です。
グラフィックは作り込まれていますし、何よりも音へのコダワリが凄いですからね。
水滴が垂れる音とか、生物の鳴き声とか。
普通にプレイしていたら見逃してしまうくらい、環境音が作り込まれていて、自分が本当にその世界へ浸っているかのような感覚を味わえます。
そんな臨場感をさらに高めてくれるのが、各エリアに存在するE.M.M.Iゾーンです。
このゾーンにはE.M.M.Iという、非常に強力なロボットが徘徊しています。
奴は通常攻撃が一切効かないうえ、捕まると一発でゲームオーバーになってしまうので、サムスにとってはお化けのような存在なんですね。
そのためかE.M.M.Iゾーンは恐怖を全面に打ち出していて、演出の1つ1つが怖いんですよw
BGMは不気味ですし、E.M.M.Iの足音は近づくほど大きくなるようになっているので、ロボットではなく、お化けとしか思えませんでしたw
強敵に見つからないよう、周囲に隠れてやり過ごす要素は過去作にも
- GBA「メトロイドフュージョン」の「SA-X」
- GBA「メトロイド ゼロミッション」の「ゼーベス星人」
でも見られましたが、今作では核となる要素に昇華。
序盤から終盤まで挿入されるのはもちろん、強力な武器を探し、なんとかして撃退しなければならないので、印象に残っています。
余談ですが、「メトロイド ドレッド」の発売日と同時に有機ELディスプレイを搭載した新型Switchが発売されました。
このモデルは7インチの液晶ディスプレイが最大の特徴となっていますが、スピーカーも強化されています。
先ほども話したように、「メトロイド ドレッド」は音へのコダワリが凄いですから、新型Switchとの相性が抜群なんですよね。
なんでメトロイドの最新作と同時に新型Switchを発売したのか謎でしたが、実際にプレイして納得しました。
圧倒的な自由度
本作は圧倒的な自由度を誇ります。
要因としては2つあって、1つめは攻略ルートが複数用意されていることです。
次に行くべきエリアなどはある程度は固定されていますが、必ずしも1つとは限りません。
サムスのアクションを駆使すれば思わぬショートカットが見つかることもあります。
「ショートカット?レースゲームじゃあるまいし」と思われるかもしれませんが、本作にはクリアタイムに応じた特典が用意されているので、ショートカットを駆使したタイムアタックも面白いんですよ。
自由度が高い2つめの理由は、以前、訪れたエリアに戻って探索できることです。
ゲームによってはストーリーを進めると以前、訪れたエリアに戻れないことも多いんですが、本作ではほとんどありません。
むしろ、戻ることで今まで取れなかったアイテムがパワードスーツの強化によって取れることもあるので、引き換えして探索した方が良かったりするんですね。
探索をすることで得られるアイテムは
- 体力の最大値を増やす「エネルギータンク」
- ミサイルの最大値を増やす「ミサイルタンク」
- サムスのパワードスーツを強化する「パワーアップアイテム」
といった大きく分けて3種類。
集めることでゲームを有利に進めることができます。
本作の難易度は非常に高いので、敵が強くて進めなくなった場合、以前、訪れたエリアに戻ってアイテムを集めるのも良いかもしれませんね。
シリーズを締めくくるストーリー
シリーズファンとして嬉しかったのが、過去作の設定を活かしたストーリーです。
「メトロイド」シリーズは35年以上の歴史を誇り、各作品のストーリーは繋がっていたりします。
で、今作は19年ぶりの新作になるんですが、過去作で謎だった部分がわかるようになっているんですよ。
メトロイドとか、Xとか、鳥人族とか。
過去作でキーとなる存在だった者の秘密が今作で明かされるので、長年のプレイヤーからすると感慨深いものがあります。
こんなことを言うと初心者の方は敬遠されそうですが、安心してください。
過去作のストーリーはオープニングで語られますし、公式サイトにはこれ以上ないほどシリーズの歴史を掲載していますので、今作から始めても楽しめるように作られています。
惜しい点
テンポを崩すエリア移動
舞台となるZDRは複数のエリアに分かれています。
で、エリアを行き来する際にはロード時間が発生するんですが、ちょっとテンポを崩しているなと思いました。
時間で表すと20秒。
そこまで頻繁に行き来する訳ではないんですが、それ以外の部分がテンポ良く作られているだけに、エリア時のロード時間が長いのは気になりました。
煩雑な操作性
操作性は煩雑な印象を受けました。
Yボタンで通常のビームを。Rボタンを押しながらYボタンでミサイルを発射。
ここまではまだ良いんですが、ゲームを進めると
走りながらLスティック押し込みでスピードブースター準備状態。
そのまま一定距離を走り続けるとスピードブースターを発動。
スピードブースター発動中、Lスティックを下に入力するとシャインスパーク準備状態に移行。
その状態でBボタンを押し、起動させてからLスティックを飛びたい方向に入力するとシャインスパークが発動。
といった感じで同時にボタンを押して繰り出すアクションが増えていくので、訳がわからなくなってきますw
いや、スピードブースターやシャイニンスパークは過去作にもあったんですけどね。
走りながらLスティック押し込みをしないと作動しない仕様は今作からになるので、煩雑に感じました。
ゲーマー向けに作られているとは言え、もう少しスマートにまとめてほしかったですね。
注意点
本作には救済措置はほとんど存在しません。
マップ画面の機能が充実しているとか、ミッションログでこれまでの履歴を確認できるとか。
情報量は充実しているんですが、任天堂のゲームによくあるイージーモードは搭載されていません。
難易度を下げる要素としては、特定のamiiboを使っての回復というものがありますが、これは微々たるものです。
amiibo1個につき1日1回しか行なえませんし、同日に発売されたサムスやE.M.M.Iを使っても体力やミサイルの最大値が少し増えるくらいですからね。
ゲーム難易度を飛躍的に下げるほどのものではないので、今作では任天堂、手加減していないと思いましたw
いやぁ令和の時代に任天堂からこんなにも難しいゲームが発売されるとは思いませんでしたよ。
メトロイド ドレッドのレビューまとめ
こまで「メトロイド ドレッド」の魅力などを語っていきました。
簡単にまとめると
- 任天堂史上最恐の難易度を誇る鬼畜ゲー!
- だけど、リトライが快適で続けて遊んでしまう魅力がある
といった感じです。
2周目以降のやり込みも面白かったりするので、個人的にはめちゃくちゃ気に入っています。
秋の夜長はゲームと言いますが、今年は「メトロイド ドレッド」を中心にプレイすることになりそうです。
こんな人には特におススメ。
・マゾゲー好き。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・ゲーム初心者。
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