

サイコブレイク2/PS4(通常版) / (Amazon限定版)(Z指定)
サイコブレイク2/Xbox One(Z指定)
2017年10月に発売されたPS4/Xbox One「サイコブレイク2」を今回はレビューします。
PS4/Xbox One「サイコブレイク2」は刑事セバスチャンが主人公のサバイバルホラーアクションゲームの2作目です。
開発は「バイオハザード」の産み親である三上真司氏を始めとするTango Gameworksが担当。
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- ストーリーに沿ってチャプターをクリアしていくホラーアドベンチャーゲーム。
- 戦闘は三人称視点のアクションシューティング。
- チャプターによってはセミオープンワールドマップを探索することになる。
初リリース日 | 2017年10月13日 |
対応ハード | PS4Xbox One |
ジャンル | TPS |
推定クリア時間 | 15~20時間 |
売上 | 初週4.2万本/累計6.6万本(PS4) |
発売元 | ベセスダ |
目次
良いところ
セミオープンワールドマップでのサバイバルが面白い!
本作の主な舞台となる住宅街のユニオン。
ここはセミオープンワールド的な広さを誇り、プレイヤーはある程度自由に行動ができるんです!
住宅には侵入する事が可能で、家具を漁ったり、地下室や屋根に行くことができる場合もあります。
さらに特定の場所ではサイドミッションを受注する事も可能で、本筋から逸れたストーリーを楽しむ事も出来ました。
いずれもゲームクリアには直接関係ありませんが、難易度を緩和するためついつい寄り道したくなります。
そう!本作は難易度が高いんですね!
難易度が高い要因を箇条書きで挙げさせていただくと・・・
- 弾薬が貴重。しかも素材を集めて作成しないといけない。
- 敵の攻撃力が高い。
- 敵の察知能力が高く、ステルス攻撃をしにくい。
- しゃがみ歩きの移動速度が遅く、敵に追いつきにくい。
- スタミナゲージが存在。一定時間しかダッシュ移動ができない。
こんなところですね。特に弾薬が貴重で敵の攻撃力が高いのが難易度を大きく上げていて、ザコ敵でも倒すのに苦労します。
だからこそ探索をして弾薬を集めたり、主人公の能力値を高めるアイテムを集めたくなるんですね。
この辺りは前作にも言えることでしたが、セミオープンワールドになって行動範囲が広がった事によって寄り道してゲームを有利にしていく楽しさが増していました!
難易度が高い関係で開けたフィールドを積極的に探索したくなる感覚は「ディスオナード」シリーズに近いです。
何が起こるかわからない幻覚の演出
ホラーゲームならではの刺激もたっぷり詰まっていました!
主人公のセバスチャンは度々幻覚を見せられ、さっきまで街にいたハズなのにどこかの精神世界に飛ばされるなど目まぐるしく物語の舞台が変わり、先の展開が予想出来ません。
セミオープンワールドにはなりましたが、チャプターによってはリニア式のゲームに切り替わり、スピード感のある物語を楽しむことができるんですね。
前作で意味不明だったストーリーは少し分かりやすくなっていました。
相変わらず幻覚の演出が多くて「?」な部分はありますが、娘のリリーを救うという大まかな目的があるおかげで全く分からないという状況にはなりにくく、マイルドになっています。
幅広い難易度設定
「サイコブレイク」って難しいの?
私にクリアできるか不安だな~?
そんな方に向けて今作では難易度カジュアルがより遊びやすい調整になっていました!
難易度カジュアルの場合、敵の近くで銃を構えるとクリティカルヒットが決まる顔部分に自動で照準が合わさり、気配アイコンが表示されるようになるのでステルス攻撃がしやすくなります。
さらに敵の攻撃力が大幅に下がり、弾薬も沢山入手できるようになりました。
体力は一定ラインまでは自動回復するようになっているので、頻繁に攻撃を受けない限りはゲームオーバーにはなりません。
難易度サバイバルにしても前作ほどハードではなく、前作をクリア出来たなら問題ないレベルだと思います。
前作にあった歯ごたえを求めている場合、難易度ナイトメアがオススメです。
こちらは弾薬が貴重で敵が強いので、節約する楽しさを味わえますからね。
ボス戦やイベント戦ではヘッドショットを決められる腕前がないと苦戦しやすく、クリアした時の達成感は半端ないです!
このように前作よりも難易度の幅が広がっているので、そういう意味でも色んな人にオススメしやすくなっていると思いました。
個人的にはサバイバル感を味わってほしいので難易度ナイトメアでプレイしてほしいところですが、ストレスを溜めたくない人はカジュアルやサバイバルが良いと思います。
前作の問題点を色々と改善!


個人的に前作はかなり楽しみましたが、問題点も多く、人を選ぶ作品だったのは確かです。
今作の場合は前作の問題点を色々と改善して遊びやすくなっていました!
ここからは1つ1つ細かく説明していきます。
⇒前作は太くて黒い帯が常に表示されていて邪魔でしたが、今作はなくなりました(クリア後に解禁されます)。
カメラがやや離れた
⇒前作はカメラが近すぎて視界が悪く、酔いやすくなっていましたが、今作はやや離れています。
初見殺しの罠を排除
⇒前作はセンサー爆弾、トラバサミ、ワイヤートラップ、そしてクイックタイムイベントといった初見殺しの罠が沢山ありましたが、今作ではすべて排除されています。
このように前作の問題点を徹底的に潰していて、より多くの人が楽しめるようになりました!
※レターボックス仕様は前作もアップデートによってOFFにすることができるようになっています。
ホラーゲームならではのもどかしさ
色々とマイルドになっていますが、ホラーゲームならではの”もどかしさ“はしっかり残っていました!
代表的なのが、密閉された部屋での鬼ごっこ。
弾薬が少なく、部屋に閉じ込められている中、大量の敵が襲ってくるシーンにある程度ゲームを進めると遭遇するんですが、定番ながらも怖くて面白かったです!
弾薬は限られているのでゴリ押し出来ず、かと言って逃げ場も制限されて、ダッシュ移動も常に使用する事はできない。
そんな状況を一定時間耐えないといけないので、色んな意味で怖かった!
ホラーゲームが苦手な人はトラウマになるのではないでしょうか?笑
あと、ステルスアクションが重視されたエリアも印象的でした。
この手のエリアでは敵の目を盗んで開けるのに時間がかかる扉を開けなければ先に進めず、もう少しで突破できる時のドキドキ感は半端なかった!
これも弾薬が貴重で敵が強いからこそ味わえる恐怖だと思います。
他にも仲間と協力しての戦闘、一人称視点での迷路探索、謎解きパズル、個性的なボス戦などチャプターごとに様々な展開が待っていて、とても濃い時間を味わえました。
射的ミニゲームが面白すぎる!
セーブルームでは射的ミニゲームをプレイ出来ますが、これが非常に面白い!
射的ミニゲームは4種類の難易度が用意されていて、さらにチェインモードというパズル形式の射的も楽しめるようになっています。
特にチェインモードは麻薬的な面白さで、コンボを狙ってハイスコアを稼ぐコツを知ったら1時間近くプレイを続けてしまいました。
いずれのモードでも高得点でクリアすると様々な便利アイテムを入手できるので、本編を有利に進めるためにもやり込んでしまいます。
ミニゲームとしては非常に理想的な位置付けだと思いました。
惜しいところ
良くも悪くも丸くなった
良くも悪くも、前作と比べたら丸くなっています。
精神世界の予測できない演出は健在ですが、ホラーゲームがありふれている今となっては珍しくもなく、既視感がありました。
低難易度でプレイするとセミオープンワールドマップでのサバイバル感も味わいにくくなるので、場合によっては凡庸なホラーゲームに感じてしまう恐れがあります。
退屈な導入部分
序盤の30分は退屈でした。
導入部分のストーリーはイマイチですし、アクションゲーム的なテクニックが求められる事もなく、ただひたすら幻覚を見ながら進んでいくだけですからね。
何度か操作ガイドが挿入されるのでチュートリアル的な役割もあると思いますが、前作に慣れていると退屈です。
本番はセミオープンワールド的な広さを誇る住宅街のユニオンに到着するチャプター3からになります。
全体のまとめ
前作で不評だった部分を改善し、セミオープンワールドゲーム的な遊びを加えていたのが印象的な作品です。
ストーリーも分かりやすくなってより万人向けの内容になっていますが、一方では尖った部分も薄れていて、前作が好きだった人は物足りない部分も出てくると思います。
個人的には前作の尖った部分も好きだったので、そこが薄れている関係でちょっと減点してしまいました。
その代わりセミオープンワールドゲーム的な遊びによって寄り道する楽しさが増していたのでそこで加点をして、最終的なお気に入り度はプラマイゼロで同じくらいの高さになりましたけどね。
前作の問題点を徹底的に潰したセミオープンワールドサバイバルホラーゲーム!
こんな人には特におススメ。
・ホラーゲーム好き。
・ステルスアクションゲーム好き。
・高難易度アクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・ホラーゲームが苦手な人。
サイコブレイク2/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約18時間
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