
巨影都市/PS4
2017年10月に発売されたPS4「巨影都市」を今回はレビューします。
PS4「巨影都市」は巨大怪獣や巨大生物の脅威から生き延びるアクションアドベンチャーゲームです。
開発は「絶体絶命都市」のスタッフが中心のグランゼーラが担当。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 巨大怪獣や巨大生物が現れた都市が舞台のアクションアドベンチャーゲーム。
- ストーリーに沿って巨大怪獣たちから逃げていく。
- ストーリーを進めていくと様々な選択肢が挿入される。
初リリース日 | 2017年10月19日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週4.7万本/累計6.2万本 |
発売元 | バンダイナムコ |
目次
良いところ
見たことある巨影が沢山登場!
突如街で暴れ始めた巨影。しかし、よく見るとお馴染みの巨大怪獣や生物ではありませんか!?
ウルトラマン VS ニセウルトラマン!
エヴァンゲリオン!
グラウベア!
三面怪人ダダまで!?
チャプターごとに様々な巨影が登場し、原作のシチュエーションに合った戦闘シーンを見せてくれるので、特撮好きにはたまらないと思います。
R2ボタンを押すと巨影カメラになって迫力のアングルで巨影を眺められるので、余裕がある時は使ってみましょう!
PS4のシェア機能を使えばスクリーンショットや動画も保存できるので、自分だけの特ダネ集を作ってみるのも面白いと思います。
ユニークな選択肢
ゲームクリアまでには数え切れないほどの選択肢イベントが発生しますが、どれも面白かった!
- すごいっ! すごい迫力だ…と思わずつぶやく
- 似てる! どっちが正義でどっちが悪なんだ? と困惑する
- どちらも負けるな! と応援する
- せっかくなので 巨人をバックに記念写真を撮る
例えばこちらの選択肢。巨影が街で暴れているというのに、通常ではありえない呑気な選択肢があるではありませんか!?
そちらを選択するとシリアスなムードから一転してコミカルになるので、そのギャップが面白くて笑えます。
そう、実は本作、バカゲーなんですよね。
真面目な選択肢にして進めるのも良いですが、変な選択肢にしてフザケてみるとより楽しめます。
↑こちらの記事では本作の選択肢をクローズアップして書いてみました。
リプレイ性が高い
大量に用意された選択肢イベントによってリプレイ性は高く感じられました。
例えば導入部分の選択肢によって主人公の性別や彼女の外見を変えることができます。
男女の恋愛や友情を描いた作品なので相手がヒロインならば主人公は男性にしたいところですが、なんと、女性にする事もできるんです!
しかも相手との関係を恋人にする事もできるので、完全な百合ゲーとしても楽しめるんですね!
それなのにモーションは男性主人公の物を流用しているのでさらなるシュールさが生まれ、バカゲー度がアップします!w
通常の選択肢イベントも作り込みが凄い!
選択肢によってテキストやボイスだけではなくキャラクターのモーションが変わるので、リアクション見たさで色々選びたくなるんですよね。
大半の選択肢はストーリーの大筋には関わってきませんが、エンディングには少し変化が起きます。
好きな選択肢でゲームを進めていき、自分だけのオリジナルストーリーを作っていきましょう!
ちなみにスキップ機能は優秀で、一気に飛ばしたり、小刻みに飛ばす事も出来ます。周回プレイの時は重宝しますね!
遊心が満載
選択肢以外にも遊心が満載の作品でした。
特に印象的だったのが、リザルト画面のKYOEI NEWS。
そのチャプターで起こった事をニュースサイト形式で紹介していて、楽しみながらそれまでの出来事を振り返ることができます。
中にはニュースサイトの雰囲気を作り出すために関係のない商品情報が掲載されている事も!?
ていうか「絶対安全都市」ってなんですか!w
どう考えても本作の開発スタッフが手掛けている「絶体絶命都市」のパロディですよね。
「絶対安全都市」はストーリー上でも少し関わってくるので、シリーズファンは必見です!
実は意外と見どころあるストーリー
ストーリーは意外(?)にも見どころがあります。
単に巨影の脅威から生き延びるだけかと思いきやガラの悪い人たちとの逃走劇も描いていて、「龍が如く」を彷彿とさせる人間ドラマを見ているかのようでした!
ご都合主義で突っ込みだしたらキリがないですが、最後は謎だった伏線が回収されて納得できるようになっていますのでスッキリした気分で終えられると思います。
↑重要人物の一人、柏木リサさん。とっても頼りになるお姉さんという印象で、頼もしい存在でした。最後の展開は意外でしたが・・・
ちなみに巨影が「ウルトラマン」や「エヴァンゲリオン」だからと言って、それらの作品がストーリーに絡む事はありません。
あくまでも主役は人間たちで、巨影は物語を彩る存在でした。
充実感のあるゲームプレイ
ゲームクリアまでは10時間未満ですが、それまでの充実感はかなりありました。
ユニークな選択肢イベントはどれもクスッと笑えるものですし、イベントシーンは迫力があり、定期的に盛り込まれるミニゲームも良いアクセントになっています。
ミニゲームの中には車やフォークリフト、ロボット、オートバイといった乗り物を操作する事もあって、別ゲームをプレイしているかのようでした。
中には30秒もしないうちに乗り終える事もあって「もう終わりかよ!?」と突っ込みたくなりましたが、それはバカゲーだからこその芸当なんでしょうね。
寄り道イベントが満載!
本作はステージクリア形式のアクションアドベンチャーゲームで、基本的には道なりに進んでいきます。
が、実は脇道も充実していて、寄り道をしてみると沢山のサブイベントを楽しむことができるんです!
例えば彼女と会うのが目的のチャプター1ではまっすぐ進んでしまいがちですが、脇道にあるコンビニや交番、畑に入る事も出来ます。
そこでは買い物をしたり、人間と会話できるだけではなく、バックヤードに入ってロッカーや引き出しを漁ることも出来ました!
しかもそこで入手したアイテムによってヘンテコなサブイベントが発生したりするので、真っすぐ進んだら勿体無いです。
サブイベントをこなす事でKYOEI NEWSに反映され、トロフィーを入手できるので、寄り道をするとより楽しめます。
巨影が街で暴れているのに、呑気に寄り道している場合か!なんてツッコミはなしで笑
惜しいところ
処理落ちが酷い
巨影が暴れまわっているエリアは極端にフレームレートが低くなります。
窓ガラスが飛び散ったり、ビルが崩壊して地割れが起きるなど環境破壊描写に力が入っているとは言え、PS4だったらもう少し頑張れたんじゃないかと思いました。
当初はPSVITA版も予定されていましたが、PS4でもここまで処理落ちするのであれば出さなくて良かったかも!?
発売していたらとんでもない事になっていたと思いますw
B級なゲームプレイ
ゲームとしての品質はB級だと思います。
処理落ちやグラフィックのクオリティは言わずもがな。
それ以外にもチャプター間の長いロード時間、微妙にシビアなクイックタイムイベント、ハマりバグなど、荒削りな点は沢山あります。
よーく見ると違うチャプターでも同じマップを再利用しているのも見受けられ、限られた予算の中で必至にやりくりしているのが垣間見れました。
そこを暖かく見守れないようなら合わない可能性が高まってきます。
全体のまとめ
ゲームとしてのクオリティはB級なので総合的な評価は高くなりにくいですが、バカゲーさ全快で好きな人は本当に好きになれる作品です。
個人的にもゲームとしての面白さは微妙に感じましたが、ユニークな演出を見て何度も笑ってしまい、買って損したとは思っていません。次回作が発売されたら買いたくなってしまうレベルです。
巨影と絶体絶命都市のコラボがシュールなバカゲー!
こんな人には特におススメ。
・バカゲー好き。
・特撮好き。
こんな人にはおススメできない。
・荒削りなゲームが苦手な人。
・真面目過ぎる人。
巨影都市/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約15時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
エヴァと使途が戦ってる中 カレー食って
ウルトラ兄弟がべリアル相手に苦戦してるなかブログ書いてる記者とかがひいたわ