【レビュー】シアトリズム ファイナルバーライン [評価・感想] やや人を選ぶが、スクエニ作品が好きなら大安牌の一本!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

リズムアクションゲーム。

収録されている楽曲のリズムに合わせて演奏していくタイプのゲームを指しますが、近年はボリュームがとんでもないことになっています。

かつては30~40曲の収録が標準だったのに、近年は100曲以上の収録が当たり前になっていまして、なんとも贅沢なゲームジャンルになりました。

今回レビューする「シアトリズム ファイナルバーライン」も例に漏れず、圧倒的な物量を誇ります。

収録されている楽曲は実に385曲。定価は税込み6,380円になるので、1曲16.5円という計算になります。

1曲毎の完成度も凄まじく、大安牌の内容に感じました。

が、ファイナルファンタジーファン向けの側面が強いので、人によって楽しめる度合いが異なるように感じました。

ここからはその辺りも含めて「シアトリズム ファイナルバーライン」のレビューをしていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 「ファイナルファンタジー」シリーズなどの楽曲を演奏できるリズムアクションゲーム。
  • 収録曲数はシリーズ最多の385曲(DLCを含めると500曲以上)。
  • FFシリーズの世界を冒険しながらステージをクリアしていく「シリーズクエスト」を収録。
初リリース日 2023年2月16日
対応ハード Switch
ジャンル リズムアクション
売上 初週1.5万本(Switch/PS4)
推定クリア時間 10~20時間(エンディング到達)
発売元 スクウェア・エニックス

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良いところ

遊んでいた頃の思い出が蘇るシリーズクエスト

冒頭でも触れたように、本作には385もの楽曲を演奏することができます。

しかし、これだけ曲数が多いと、どれから遊んだら良いのかわからなくなってきそうですよね?

開発者もそう感じたのか、本作には続けて演奏したくなる専用のモードが搭載されています。

それは、シリーズクエストというモードです。

このモードではFFシリーズの世界を冒険しながら楽曲を順番にプレイしていきます。

例えば「ファイナルファンタジーXIII」のシリーズはオープニングで流れる「運命への反逆」から始まってラスボスの「生誕のレクイエム」で終わる感じですね。

楽曲によっては背景のフィールドや敵キャラクターを原作のシチュエーションに合わせてくれるので、通してプレイすると各タイトルのストーリーを追体験することができます。

そのため原作をプレイしていると当時の思い出が蘇ってくるので、懐かしい気持ちになりました。

収録されているシリーズは実に29タイトル。

最初から全てが解放されている訳ではなく、「シリーズキー」というアイテムを使って1つ1つ解放していくことになりますが、そこまで難しいものではないので、良い動線になっています。

全てのシリーズクエストをクリアするまでにかかるプレイタイムは約20時間。

1曲1プレイ縛りをしてもこのプレイタイムですから、リズムアクションゲームとしては破格のボリュームです。

やり込み要素も満載で、

  • 各楽曲での最高スコア更新
  • 各クエストのクリア
  • 各キャラクターのレベル上げ
  • オンライン対戦のレート上げ
  • コレカ集め
  • エンドレスワールドの攻略(エンディング後)

など、遊ぼうと思えばいくらでも遊べます。

スクエニのゲームってやり込み要素に定評ありますが、本作も例に漏れずとんでもないことになっています。

リズムアクションという特性上、一気にプレイするのではなく、数年単位で少しずつプレイするのがおすすめです!

幅広い楽曲

収録タイトルのバリエーションは幅広く感じます。

「ファイナルファンタジー」のナンバリング15作はもちろん、「タクティクス」「零式」「クリスタルクロニクル」などの派生作品も網羅。

収録楽曲は人気タイトルに偏ってはいますが、「片翼の天使」「閃光」など抑えるところは抑えていますし、ボーカル曲も収録されています。

個人的にはSFC「スーパーマリオRPG」の隠しボス「クリスタラー」と戦っている時に流れる「FF4のバトル2」を抑えていることに嬉しく感じました。

まあ、本編の人気曲なので、当たり前と言えば当たり前なんですけどねw

「スーパーマリオRPG」は思い出のゲームなので、こんな形で再開できたのは嬉しいです。

追加コンテンツを購入することで「サガ」や「聖剣伝説」の曲も演奏できるようになるぞ

慣れたら楽しい操作形式

リズムアクションゲームとしての面白さも一定の水準に達しています。

ルールとしては左から流れてくるトリガーと右に固定されているジャストサークル。この2つが重なった瞬間にボタンを押したりスティックを倒していきます。

難易度が低いモードですと適度なタイミングでトリガーが流れてきますが、高難易度モードだと一変。

複数のボタンやスティックを激しく押したり倒していかないと指の動きが追いつかず、高度な音ゲーに変貌を遂げます。

タッチ操作メインだった前作から操作形式が変わっているので、プレイした当初は微妙に感じましたが、慣れたらこれはこれで楽しいです。

用意されている難易度は「基本」「熟練」「究極」の3種類。楽曲によってはさらに難しい「超絶」も用意されていますが、ぼくの場合は「熟練」で精一杯でした。

「究極」以上だと0.1秒単位でトリガーが流れてくるので、脳が処理しきれませんw

ですが、玄人には熱いゲームになっているように感じます。

ライブインフォ機能を使えばコントローラの入力状況などを表示できるので、腕に自信がある方は生配信をしてみると良いかも!?

ファン向けの要素が満載

今作もファン向けの要素が数多く存在します。

各作品の名場面を背景にリズムアクションを楽しめる「イベントミュージックステージ」、人気キャラクターや名シーンを収めた「コレカ」、収録タイトルの発売日を迎えるとお祝いする「機能」。

さらには歴代シリーズのSDキャラが勢揃いする豪華なムービーも収録されているので、ファイナルファンタジー。いや、スクエニ作品ファンの記念碑的な印象を持ちました。

元々、「シアトリズムファイナルバーファンタジー」シリーズはFF25周年記念に発売された作品でしたが、あれから10年後に発売された本作は決定版とも言える内容に仕上がっています。

最後の曲は人気曲のアレンジメドレーで感動的だぞ

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注意点

原作未プレイだと楽しさがややダウン

本作は「過去に楽しんだ作品の思い出をリズムアクションで振り返る」という側面が強いので、原作未プレイだと楽しさがややダウンします。

ぼくがそう感じた最大の理由が、楽曲を選びすぎていることです。

戦闘で流れるアップテンポな曲だけではなく、静かなフィールドで流れるメロディが寂しい曲も収録していますからね。

こういう曲は原作の思い出があって初めて完成するものだと思うので、原作未プレイですと、演奏していても退屈に感じてしまう恐れがあります。

ぼくの場合、「VII」「X」「XIII」「XV」「FFCC」辺りはプレイ済なので、それらの曲を演奏している時は懐かしい気持ちになりました。

一方、それ以外の作品はほとんど触れていないので、演奏していてもピンと来ないことがありました。

アップテンポだったり、ボーカル付きだったら曲単体で楽しめるんですけどね。

雰囲気重視の曲ですと、ゲーム体験がないと100%魅力を味わえないように感じます。

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惜しいところ

オンラインマルチプレイが寂しい

本作にはオンラインマルチプレイモードが収録されています。

ルールとしては

  • 4人同時に同じ演奏する
  • バーストゲージをためて他プレイヤーの邪魔をする
  • 最後まで演奏して合計スコアを競う

といった感じなので、「マリオカート」のようにパーティゲームの側面があって盛り上がります。

しかし、オンライン人口が少ないので、なかなかマッチングしません。マッチングしたとしても廃人のようなプレイヤーで、初心者には厳しいです。

発売1ヶ月程度でこの状況ですと、数年後にはどうなっていることか。

本作の初週売上は一番売れているSwitch版でも1.1万本でしたからね。

追加コンテンツが定期的に配信されるとは言え、オンラインを盛り上げていく気概は感じられないので、オンラインマルチプレイモードをメインに遊ぶのは厳しく感じます。

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シアトリズム ファイナルバーラインのレビューまとめ

「ファイナルファンタジー」シリーズを始めとした大量の楽曲を好きなだけ演奏できる大ボリュームなリズムアクションゲーム。

やや癖のある操作形式に変わったこと。原作未プレイだと楽しさがややダウンすること。オンラインマルチプレイが過疎っていることなど、人を選ぶところはありますが、大安牌な内容です。

スクエニ作品が好きでしたら高確率で満足できるので、余裕がある時に購入するのはどうでしょうか?

こんな人には特におススメ。
・スクエニ作品ファン。
・ゲーム音楽ファン。

こんな人にはおススメできない。
・スクエニのゲームに興味ない人。

お気に入り度【75/100%】

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