2019/04/02/12:00 | ゲームレビュー

ヨッシークラフトワールド【レビュー・評価】半分だけ皮を剥いたヨッシーの万人向け2.5Dアクションゲーム!


ヨッシークラフトワールド/Switch

おはっく~!kentworld(@kentworld2 )です!

今回は2019年3月に発売されたSwitch「ヨッシークラフトワールド」のレビューをしていきます。

本作はヨッシーが主人公の2.5Dアクションゲームですが、ゲーム初心者から上級者まで楽しめる良作でした!

全体的にあらゆる層が楽しめるように設計されている印象で、その気遣いには頭が下がります。

また、これまでの作品に付きまとっていた「ヨッシーアイランド」の二番煎じ感もだいぶ薄れていました。

基本システムやアクションは踏襲しているので完全なリブートには成功していませんが、徐々に「ヨッシーアイランド」から脱却しようとしているのが伺えます。

そんなSwitch「ヨッシークラフトワールド」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!

▼このゲームを3行で説明すると?

・ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
・タマゴを投げて敵をやっつけることが出来る。
・ステージには数多くの収集アイテムが隠されている。

良いところ

徹底的に拘ったクラフトの表現

手作り感のある映像表現に定評のある「ヨッシー」シリーズ。

今作ではクラフトにスポットを当てていました!

そのためステージは工作の要領で作られていて、これまで以上に手作り感のある映像表現を実現しています。

ポイントなのが、「おもて」ステージに加えて「うら」ステージを設けることでクラフトっぽさを強調していること。

「うら」ステージではカメラが「おもて」ステージから裏返るので、背景の裏側を見ながら進められるんですよ。

なので、「おもて」では山に見えたものが「うら」ではハリボテだったなんてオチが見られることもしばしばw

他にも紙の足場がパカパカと流れてくるなど工作を強調させる演出が満載で、プレイしていると壮大な文化祭に参加しているような感じがします。

奥行きのあるマップデザイン

今作のゲームデザインで特筆したいのが、奥行きのあるマップデザインです!

基本的には2Dアクションゲームになりますが、道が続いていれば手前と奥を行き来するが出来ます。

え?手前と奥の行き来はN64「ヨッシーストーリー」でも出来てじゃんって?

今作ではそれに加えて手前と奥にタマゴを投げることが出来るんです!

するとどうなるのでしょうか?

なんと、手前と奥にあるアイテムを入手することも出来るんです!

極めつけはオブジェクトのリアクション!

最近の2Dアクションゲームは背景が描きこまれていますが、奥に描かれているオブジェクトは大抵飾りなんですよね。

ところが本作の場合、飾りではないんです!

例えば奥に描かれているオブジェクトに向かってタマゴを当ててみます。

すると、オブジェクトが倒れて死角で隠れていたアイテムが出てくることもあるんです!

今作ではこんな形でアイテムが隠れていることがあるので、これまで以上に探索要素が増していると思いました!

また、奥行きを活かした仕掛けによってこれまでの作品で感じられた「ヨッシーアイランド」の二番煎じから脱却することに成功しています。

正直なところ、本作が発表された当初は「またヨッシーアイランドかよぉ」と思っていたんですよ。

1995年に発売されたSFC「スーパーマリオ ヨッシーアイランド」は確かに名作だとは思います。

しかし、その後に「ヨッシーアイランドDS」「ヨッシー New アイランド」「ヨッシーウールワールド」と似たような作品を出されたもんだからお腹いっぱいになっていたんです。

今作の場合は名残こそはあるもののだいぶ別ゲーになっていたので、これだったら良いんじゃないかと。

一粒で二度美味しい「おもて」と「うら」の二部構成

前述の通り今作のステージは「おもて」と「うら」の二部構成となっています。

おかげで同じステージを二度楽しめるようになっていました!

「うら」ステージでは「おもて」ステージを逆走することになるんですが、これが意外なくらい新鮮なんですよ。

「おもて」側のステージでは見られなかった背景を堪能出来ますし、何よりもステージが「うら」側からプレイしても支障のないように調整されているのが素晴らしい!

そんな「うら」ステージをさらに差別化してくれるのが制限時間以内に「こポチ」を3匹捕まえてゴールするシステム。

「うら」ステージには3匹の「こポチ」が隠れていて、制限時間以内に全員を連れてゴールすると良いことがあるんです。

制限時間については賛否両論かも知れませんが、駆け引きが生まれているし、後述の「さがしもの」クエストと差別化を図る分には良いかなと思います。

緩急が取れているステージ配分

ステージクリア型の「ヨッシークラフトワールド」。

しかし、ここまで読んだ感じだとどのステージも探索中心で「静」の印象が強すぎますよね?

開発者もそれを恐れていたのか定期的に「動」の印象が強いステージが挿入されました!

例えばおもちゃのマシンに乗って道中のオブジェクトをひたすら破壊したり、ソーラーカーに乗って奥スクロールレースを楽しんだり・・・。

これらのステージは良い意味で本筋から逸れているので、探索要素が強いステージが続いたあとにプレイすると緩急が取れているように感じます。

物理演算エンジンの搭載によって生まれたギミック

今作ではシリーズ初となる物理演算エンジンを搭載していました!

例えばトロッコを坂道まで運ぶと本物に近い挙動で進んでいくんですよ。

本作ではこのような物理演算エンジンを活かした仕掛けが満載で、全体的にパズル要素が増しています。

このような要素はこれまでの作品ではあまり見られなかったので、ヨッシーシリーズの新たな一面が垣間見れた印象です。

ゲーム初心者でも楽しめるよう徹底した救済措置

ここまでやれば誰でも楽しめるだろう!

そんな開発者の声が聞こえてくるほど今作はゲーム初心者に向けた救済措置が充実しています。

まず触れたいのが、お馴染みとなった「パタパタヨッシー」

今作でも好きなタイミングで切り替えることが可能で、ヨッシーのホバリング能力をアップさせることが出来ます。

ただでさえ今作のヨッシーはホバリング能力が高くて長時間空中を浮き続けられるというのに・・・w

さらに「きせかえ工作」の要素が追加!

メニューから「きがえる」を選択することでヨッシーに様々なコスチュームを装着出来るようになり、耐久力が最大5まで増えます。

耐久力は普通のヨッシーでもハートを集めることで適量になるので、これはかなりの救済措置になるのではないでしょうか?

加えて2人協力プレイにも対応。一緒にプレイする相手によっては逆に難易度が上がるかも知れませんが(w)、救済措置にも捉えられるような要素だと思います。

基本難易度自体も普通にクリアする分にはそこまで高くないので、救済措置を使えば誰でもエンディングに到達出来るように感じました。

シリーズ最高のやり込み要素

こうして救済措置について触れているとヌルゲーに感じそうですよね?

しかし、そこはやり込み要素にも定評のある「ヨッシー」シリーズ。

今作はシリーズ最高のやり込み要素を搭載していました!

「おもて」ステージの収集アイテムをすべて集め、「うら」ステージのこポチを制限時間以内に全員を連れてゴールするなんて序の口。

それ以外にも以下のようなやり込み要素が存在するんです!

・120種類以上の「さがしもの」
・170種類以上の「きせかえ工作」
・40体以上の「???」
・様々な条件をこなしながらボスを倒していく「ボスチャレンジ」

これらのやり込み要素によってよりクラフトの世界観を堪能することが出来ました!

加えてシリーズではお馴染みの隠しステージも用意されています。

隠しステージの難易度なんですが、今作も凄かった!

どのステージもチェックポイントが存在しないのはもちろん、落ちたら即ゲームオーバーなんですよ。

そのうえ収集アイテムが空中の取りにくいところに設置されていることが多く、入手出来るタマゴの量も限られているのだからもうw

極めつけは隠しステージのボス!

あくまでも救済措置を使わないこと前提ですが、シリーズの中では最凶の強さを誇りました!

隠しステージのボスにもチャレンジが用意されているので、そちらのコンプリートも意識してプレイしたらかなりの歯ごたえを味わえますよ~。

スポンサーリンク

個人的に合わない&気になったところ

面倒な「さがしもの」クエスト

本作のやり込み要素として存在する「さがしもの」クエスト。

これはステージ上に隠された特定のオブジェクトにタマゴを当てるというクエストなんですが、ちょっと面倒に感じました。

というのも「さがしもの」クエストはステージによっては10個も用意されているから!

その度にステージを出入りしなければならないので、もう少し快適に楽しめないものかと思いました。

幸いなのが、隠しステージを解禁する分には必ずしも「さがしもの」クエストをこなす必要はないこと。

これまでの作品では隠しステージを解禁するにはガッチガチにやり込まないといけませんでしたが、今作では全要素の半分程度をこなすだけで解禁出来てしまいますw

少々緩く感じる部分もありますが、半分程度のやり込みでも過去作品と同程度のボリューム感を味わえるので良いかなと。

「さがしもの」クエストに関しては完全に+αという印象で、どうしても隅々まで探索したい人向けの要素に感じました。

一応、「さがしもの」クエストを含むすべての要素をやり込むことでのご褒美も存在するようですが・・・。

強制スクロールと相性が悪い「うら」ステージ

ステージの中には強制スクロール形式のものが存在します。

が、制限時間以内に「こポチ」を3匹捕まえてゴールする「うら」ステージとの相性が悪く感じました。

強制スクロールということは一方通行でもあるんですよ。

なので、「こポチ」を見逃したと思ったら最初からやり直さなければならず、やや面倒です。

制限時間にしても強制スクロールするのであれば大体同じようなタイミングでゴールすることになるのであまり意味を成していません。

全体のまとめ

ゲーム初心者から上級者まで幅広く楽しめる良作。

ゲーム慣れしている人は序盤で緩く感じるかも知れませんが、最終的にはかなりのボリュームを感じられると思います。

やり込み要素にやや癖があるのは気になるところですが、無理にコンプリートを意識せず、適度にプレイする分には心地良い作品。

個人的にやり込み要素は隠しステージをプレイ出来れば満足する派なので、気持ち良く終えることが出来ました。

加えて過去作品にあったマンネリ感が薄れていたのが嬉しかった!

アクションやシステムなどでまだ「ヨッシーアイランド」の名残は残っているので完全には脱却出来ている訳ではありませんが、ギミックの多くは新規なので新作をプレイしている感じます。

この調子で「ヨッシー」シリーズも進化を重ねて新境地を開拓してほしいところです。

半分だけ皮を剥いたヨッシーの万人向け2.5Dアクションゲーム!

こんな人には特におススメ。
・癒やされたい人。
・探索好き。

こんな人にはおススメできない。
・完璧主義な人。

ヨッシークラフトワールド/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約15時間

▼ハードメーカー別レビュー記事リスト

PS Nintendo
Xbox その他


, , ,

 

コメントする

初めての方もコメント大歓迎!何か伝えたい場合、お気軽にどうぞ(^o^)でも、荒らしや誹謗中傷コメントはご勘弁(>д<) 頻繁にされる場合、ログを取って法的な措置を取らせて頂きます。

コメント広場の住人(14)

  1. ホンマ🥚トモフミ より:

    もうプレイされたのですか!?速いなぁ〜。

    帰ったら僕もヨシクラを遊んで癒されたいです♡
    個人的には3月の大本命ですから!

    • kentworld より:

      はい!0時からプレイしました!トモフミさんも楽しめそうな予感ですよー♪

      • ホンマ🐉トモフミ より:

        僕もヨシクラをある程度堪能しましたよ!
        ボリューム少なめでしょ?とタカを括っていたのですが、レビュー読んで改めてボリュームの多さにびっくり!個人的にはこんなに内容が盛りだくさんだと7月のFEフーカまでずっと遊べそうですよwww

        個人的にシリーズとしては「ヨシスト」や「万有引力」のような冒険をしなくてちょうど良かったです。前作のヨッシーWWは途中で飽きはしましたが、ゲームデザインは文句がないほどに良くできてると思ってましたので。

        まぁプレイしてみて改めて任天堂の2DACT(今作は厳密には2.5Dですがwww)の完成度とボリュームは凄まじいなぁと思ってしまいます。スタアラ、DKTFそして今作とハズレなしな出来です。
        イマドキのちびっ子はボリュームがヤバくて救済措置も万全なこんなゲームたちを楽しめるのでほんとに羨ましいぜ!

        • kentworld より:

          すべてを極めようと思ったらボリュームは過去最高ですねw

          一気にプレイするとしんどくなるので、コンプリートを目指す場合は少しずつの方が良いかも。

          今作は安定感と新鮮味のバランスが取れていましたね。

          ヨッシーアイランドを踏襲し過ぎるのも飽きてきますから、さじ加減が絶妙です。

          本作をプレイしていると様々な層が楽しめるような配慮が満載だから頭が下がります。

          ちなみに本作の攻略プレイ日記も公開する予定ですよ~。

          • ホンマ🐲トモフミ より:

            ヨシクラのやり込み要素はちょうど平行プレイのトモフミさんには楽しめそうな塩梅です!
            確かに一気にやるとダレそうかもですが、1日ちょこっとずつならいいのかも。

            おおっ!ヨシクラのプレイ日記なんて俺得じゃないですか!

          • kentworld より:

            そうですね、1日○ステージずつプレイするのが丁度良さそうです。

            ヨシクラのプレイ日記は半分出来上がっているので、タイミングを見計らって公開しますよー♪

  2. Marumax より:

    Kentさん、もうプレイしてるんですか!?勿論私も、購入スケジュールを大幅変更したとはいえこのゲームを買う事に変わりはない!1日遅れて明日受け取りに行くので、受け取ったら早速プレイしないとな…!

  3. MGMの名無しさんforSwitch より:

    僕も始めましたよ♪ヨッシー!!

    今回は奥への移動や卵投げが可能になった事でDSやウールとは大きく差別化されたのが大きいですね。ただ横に進むだけではなく色々な道を進む事が重要で、時には背景にもアイテムがあるから特に強制スクロールでは注意が必要と・・・ドンキーとはまた違った意味での2.5Dアクションに仕上がりましたね!!

    kentさんの言うとおり序盤の時点で既にパズル要素を感じますが、特に磁石を使った仕掛けには少し感銘を受けました!
    色々な所を探索して謎を解かないとゴール出来ない辺り、ささやかなゼルダ要素が隠し味として効いてるかな。
    そういう意味で「さがしもの」は良いアイデアですが、これはクエストと言うよりは実績(PSでいう「トロフィー」)のような感じにして欲しかったですね。
    一度の探索につき探せる物が一つだけ、見つけたらステージから出ないと駄目は面倒くさい!!アプデで改良して欲しいですね。

    他には汽車に乗っての強制スクロールステージ・ロボに乗ってのスコアアタック・タマゴでのシューティングやレース風等々、色々とバリエーション豊かなステージがあって飽きませんし、クラフトな世界観も可愛くて先へ進むのが楽しくなります♪

    マリオ・ゼルダに続いてヨッシーもまた一皮剥けた出来になりましたね!!この調子でのんびりエンディングまで進み、やり込みたいと思います!!

    • kentworld より:

      おお!始められましたか!奥行きの概念は過去作品との差別化に成功していますよね!

      先のステージに進めば進むほど奥行きを活かした仕掛けが出てきて飽きません!まさに2.5Dアクションですね!

      磁石を使った仕掛けはパズルアクションゲームっぽく感じました。どうやら今作は物理演算エンジンを搭載しているようで、オブジェクトの挙動がリアルですね。

      「さがしもの」は惜しいですよねぇ。試みとしては良いのですが仕様が・・・。

      ステージのバリエーションは緩急があって良いと思います。毎回探索要素が強い2.5Dステージばかりだとダレてしまいますからねw 今作はその辺りのバランスがとても良く出来ています。

  4. マッドタダ より:

    自分はまだまだ最初の方なのですが、久々に面白いヨッシーシリーズです。
    まだ最初の方なのに赤コインを見つけれていません。とりあえずオモテコースはクリアを目指すかな。
    ちなみに操作タイプは最初はAタイプでしてましたが、違和感がありBタイプにしてSFCと同じにしたら違和感がなくなりました。

    • kentworld より:

      赤コインはトリッキーな場所に隠されているのでコンプリートは大変です。

      でも、隠しステージをプレイする分にはコンプリートしなくても良いので緩く楽しめます。

      操作はAでやっていましたが、Bにするのも良さそうですね!

  5. kou より:

    今作のクラフト表現は凄いですよね。海中面に到達した時ビジュアル面で久々に感動しました。実際に作って実験しているのかな…

    全体的に着せ替え工作もあって正に万人向けとして作ってある印象ですよね。
    …最近難しいゲームばっかしていたから少し泣きたくなりました。

    • kentworld より:

      SEKIROの後に本作をプレイするとギャップを感じますねw

      辛くなったら本作に逃げても良いんですよ~?w

      工作の研究は我々が想像出来ないくらいやっていそうなので、社長が訊くをやってほしかったorz

コメントする

初めての方もコメント大歓迎!何か伝えたい場合、お気軽にどうぞ(^o^)でも、荒らしや誹謗中傷コメントはご勘弁(>д<) 頻繁にされる場合、ログを取って法的な措置を取らせて頂きます。

関連記事

クウォンタム コナンドラム 超次元量子学の問題とその解法【レビュー・評価】ふわふわ おもおも のろのろ さかさま
Spyro Reignited Trilogy(スパイロ トリロジー)【速報レビュー・評価】日本語未収録だけど良質なリマスター!
サイコブレイク2【レビュー・評価】前作の問題点を徹底的に潰したプチオープンワールドサバイバルホラーゲーム!
世界樹の迷宮II 諸王の聖杯【レビュー・評価】四季が美しい昔のゲームを思わせる歯ごたえを味わえる作品
アラン ウェイク アメリカン ナイトメア【レビュー・評価】本編よりもアーケードモードが面白い!
スーパーロボット大戦X【速報レビュー・評価】導入部分のストーリーは魔神英雄伝ワタルベースなのでファン感涙!
ウィッチャー3 ワイルドハント【レビュー・評価】限りなく嘘が無い真のファンタジーRPGがここに!
JUMP FORCE(ジャンプ フォース)【レビュー・評価】漫画とリアルの融合が長所にも短所にもなった惜しい作品
スーパーマリオブラザーズ2【レビュー・評価】普通のようで何かがおかしいマリオ。ルイージを好きになれるかも?
スペースチャンネル5 パート2【レビュー・評価】とてもセンスの良いリズムアクションゲームの先駆け的存在