
ヨッシークラフトワールド/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年3月に発売されたSwitch「ヨッシークラフトワールド」のレビューをしていきます。
本作はヨッシーが主人公の2.5Dアクションゲームですが、ゲーム初心者から上級者まで楽しめる良作でした!
全体的にあらゆる層が楽しめるように設計されている印象で、その気遣いには頭が下がります。
また、これまでの作品に付きまとっていた「ヨッシーアイランド」の二番煎じ感もだいぶ薄れていました。
基本システムやアクションは踏襲しているので完全なリブートには成功していませんが、徐々に「ヨッシーアイランド」から脱却しようとしているのが伺えます。
そんなSwitch「ヨッシークラフトワールド」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!
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- ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
- タマゴを投げて敵をやっつけることができる。
- ステージには数多くの収集アイテムが隠されている。
初リリース日 | 2019年3月29日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週5.5万本/累計16.9万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
徹底的に拘ったクラフトの表現
手作り感のある映像表現に定評のある「ヨッシー」シリーズ。
今作ではクラフトにスポットを当てていました!
そのためステージは工作の要領で作られていて、これまで以上に手作り感のある映像表現を実現しています。
ポイントなのが、「おもて」ステージに加えて「うら」ステージを設けることでクラフトっぽさを強調していること。
「うら」ステージではカメラが「おもて」ステージから裏返るので、背景の裏側を見ながら進められるんですよ。
なので、「おもて」では山に見えたものが「うら」ではハリボテだったなんてオチが見られることもしばしばw
他にも紙の足場がパカパカと流れてくるなど工作を強調させる演出が満載で、プレイしていると壮大な文化祭に参加しているような感じがします。
奥行きのあるマップデザイン
今作のゲームデザインで特筆したいのが、奥行きのあるマップデザインです!
基本的には2Dアクションゲームになりますが、道が続いていれば手前と奥を行き来するが出来ます。
え?手前と奥の行き来はN64「ヨッシーストーリー」でも出来てじゃんって?
今作ではそれに加えて手前と奥にタマゴを投げることができるんです!
するとどうなるのでしょうか?
なんと、手前と奥にあるアイテムを入手することもできるんです!
極めつけはオブジェクトのリアクション!
最近の2Dアクションゲームは背景が描きこまれていますが、奥に描かれているオブジェクトは大抵飾りなんですよね。
ところが本作の場合、飾りではないんです!
例えば奥に描かれているオブジェクトに向かってタマゴを当ててみます。
すると、オブジェクトが倒れて死角で隠れていたアイテムが出てくることもあるんです!
今作ではこんな形でアイテムが隠れていることがあるので、これまで以上に探索要素が増していると思いました!
また、奥行きを活かした仕掛けによってこれまでの作品で感じられた「ヨッシーアイランド」の二番煎じから脱却することに成功しています。
正直なところ、本作が発表された当初は「またヨッシーアイランドかよぉ」と思っていたんですよ。
1995年に発売されたSFC「スーパーマリオ ヨッシーアイランド」は確かに名作だとは思います。
しかし、その後に「ヨッシーアイランドDS」「ヨッシー New アイランド」「ヨッシーウールワールド」と似たような作品を出されたもんだからお腹いっぱいになっていたんです。
今作の場合は名残こそはあるもののだいぶ別ゲーになっていたので、これだったら良いんじゃないかと。
一粒で二度美味しい「おもて」と「うら」の二部構成
前述の通り今作のステージは「おもて」と「うら」の二部構成となっています。
おかげで同じステージを二度楽しめるようになっていました!
「うら」ステージでは「おもて」ステージを逆走することになるんですが、これが意外なくらい新鮮なんですよ。
「おもて」側のステージでは見られなかった背景を堪能出来ますし、何よりもステージが「うら」側からプレイしても支障のないように調整されているのが素晴らしい!
そんな「うら」ステージをさらに差別化してくれるのが制限時間以内に「こポチ」を3匹捕まえてゴールするシステム。
「うら」ステージには3匹の「こポチ」が隠れていて、制限時間以内に全員を連れてゴールすると良いことがあるんです。
制限時間については賛否両論かも知れませんが、駆け引きが生まれているし、後述の「さがしもの」クエストと差別化を図る分には良いかなと思います。
緩急が取れているステージ配分
ステージクリア型の「ヨッシークラフトワールド」。
しかし、ここまで読んだ感じだとどのステージも探索中心で「静」の印象が強すぎますよね?
開発者もそれを恐れていたのか定期的に「動」の印象が強いステージが挿入されました!
例えばおもちゃのマシンに乗って道中のオブジェクトをひたすら破壊したり、ソーラーカーに乗って奥スクロールレースを楽しんだり・・・。
これらのステージは良い意味で本筋から逸れているので、探索要素が強いステージが続いたあとにプレイすると緩急が取れているように感じます。
物理演算エンジンの搭載によって生まれたギミック
今作ではシリーズ初となる物理演算エンジンを搭載していました!
例えばトロッコを坂道まで運ぶと本物に近い挙動で進んでいくんですよ。
本作ではこのような物理演算エンジンを活かした仕掛けが満載で、全体的にパズル要素が増しています。
このような要素はこれまでの作品ではあまり見られなかったので、ヨッシーシリーズの新たな一面が垣間見れた印象です。
ゲーム初心者でも楽しめるよう徹底した救済措置
ここまでやれば誰でも楽しめるだろう!
そんな開発者の声が聞こえてくるほど今作はゲーム初心者に向けた救済措置が充実しています。
まず触れたいのが、お馴染みとなった「パタパタヨッシー」。
今作でも好きなタイミングで切り替えることが可能で、ヨッシーのホバリング能力をアップさせることが出来ます。
ただでさえ今作のヨッシーはホバリング能力が高くて長時間空中を浮き続けられるというのに・・・w
さらに「きせかえ工作」の要素が追加!
メニューから「きがえる」を選択することでヨッシーに様々なコスチュームを装着できるようになり、耐久力が最大5まで増えます。
耐久力は普通のヨッシーでもハートを集めることで適量になるので、これはかなりの救済措置になるのではないでしょうか?
加えて2人協力プレイにも対応。一緒にプレイする相手によっては逆に難易度が上がるかも知れませんが(w)、救済措置にも捉えられるような要素だと思います。
基本難易度自体も普通にクリアする分にはそこまで高くないので、救済措置を使えば誰でもエンディングに到達できるように感じました。
シリーズ最高のやり込み要素
こうして救済措置について触れているとヌルゲーに感じそうですよね?
しかし、そこはやり込み要素にも定評のある「ヨッシー」シリーズ。
今作はシリーズ最高のやり込み要素を搭載していました!
「おもて」ステージの収集アイテムをすべて集め、「うら」ステージのこポチを制限時間以内に全員を連れてゴールするなんて序の口。
それ以外にも以下のようなやり込み要素が存在するんです!
- 120種類以上の「さがしもの」
- 170種類以上の「きせかえ工作」
- 40体以上の「???」
- 様々な条件をこなしながらボスを倒していく「ボスチャレンジ」
これらのやり込み要素によってよりクラフトの世界観を堪能することが出来ました!
加えてシリーズではお馴染みの隠しステージも用意されています。
隠しステージの難易度なんですが、今作も凄かった!
どのステージもチェックポイントが存在しないのはもちろん、落ちたら即ゲームオーバーなんですよ。
そのうえ収集アイテムが空中の取りにくいところに設置されていることが多く、入手できるタマゴの量も限られているのだからもうw
極めつけは隠しステージのボス!
あくまでも救済措置を使わないこと前提ですが、シリーズの中では最凶の強さを誇りました!
隠しステージのボスにもチャレンジが用意されているので、そちらのコンプリートも意識してプレイしたらかなりの歯ごたえを味わえますよ~。
個人的に合わない&気になったところ
面倒な「さがしもの」クエスト
本作のやり込み要素として存在する「さがしもの」クエスト。
これはステージ上に隠された特定のオブジェクトにタマゴを当てるというクエストなんですが、ちょっと面倒に感じました。
というのも「さがしもの」クエストはステージによっては10個も用意されているから!
その度にステージを出入りしなければならないので、もう少し快適に楽しめないものかと思いました。
幸いなのが、隠しステージを解禁する分には必ずしも「さがしもの」クエストをこなす必要はないこと。
これまでの作品では隠しステージを解禁するにはガッチガチにやり込まないといけませんでしたが、今作では全要素の半分程度をこなすだけで解禁出来てしまいますw
少々緩く感じる部分もありますが、半分程度のやり込みでも過去作品と同程度のボリューム感を味わえるので良いかなと。
「さがしもの」クエストに関しては完全に+αという印象で、どうしても隅々まで探索したい人向けの要素に感じました。
一応、「さがしもの」クエストを含むすべての要素をやり込むことでのご褒美も存在するようですが・・・。
強制スクロールと相性が悪い「うら」ステージ
ステージの中には強制スクロール形式のものが存在します。
が、制限時間以内に「こポチ」を3匹捕まえてゴールする「うら」ステージとの相性が悪く感じました。
強制スクロールということは一方通行でもあるんですよ。
なので、「こポチ」を見逃したと思ったら最初からやり直さなければならず、やや面倒です。
制限時間にしても強制スクロールするのであれば大体同じようなタイミングでゴールすることになるのであまり意味を成していません。
全体のまとめ
ゲーム初心者から上級者まで幅広く楽しめる良作。
ゲーム慣れしている人は序盤で緩く感じるかも知れませんが、最終的にはかなりのボリュームを感じられると思います。
やり込み要素にやや癖があるのは気になるところですが、無理にコンプリートを意識せず、適度にプレイする分には心地良い作品。
個人的にやり込み要素は隠しステージをプレイ出来れば満足する派なので、気持ち良く終えることが出来ました。
加えて過去作品にあったマンネリ感が薄れていたのが嬉しかった!
アクションやシステムなどでまだ「ヨッシーアイランド」の名残は残っているので完全には脱却出来ている訳ではありませんが、ギミックの多くは新規なので新作をプレイしている感じます。
この調子で「ヨッシー」シリーズも進化を重ねて新境地を開拓してほしいところです。
半分だけ皮を剥いたヨッシーの万人向け2.5Dアクションゲーム!
こんな人には特におススメ。
・癒やされたい人。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・完璧主義な人。
ヨッシークラフトワールド/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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