
スーパーマリオギャラクシー 2/Wii
2010年5月に発売されたWii「スーパーマリオギャラクシー2」を今回はレビューします。
Wii「スーパーマリオギャラクシー2」はWiiリモコンとヌンチャクを使って操作する3Dアクションゲームの2作目です。
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- ヒゲオヤジを操作してゴールを目指していく3Dアクションゲーム。
- Wiiリモコンとポインターを活かした仕掛けが多数用意されている。
- 前作よりもステージがリニア式になった。
初リリース日 | 2010年5月23日 |
対応ハード | Wii |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
売上 | 累計107万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
これでもか!と言うほど多彩なギミック
2007年に発売され、全世界で大ヒットを記録したWii「スーパーマリオギャラクシー」。
球体マップに用意された多彩なギミック、3Dアクションゲーム初心者への配慮が素晴らしく、幅広い層に受け入れられました。
今回レビューするWii「スーパーマリオギャラクシー2」は前作の正当な続編になりますが、さらに凄かった!
例えばギミックの使い方。本作にはN64「スーパーマリオ64」の1ステージ分に相当するステージが50前後用意されていますが、ギミックはほとんど使いまわしておらず、どのステージも全く異なるカラーを持っています。
僕は今まで数多くのアクションゲームをやってきましたが、これだけ多彩なギミックを盛り込んだ作品は初めて見ました。
ギミックの多彩さは前作でも感じていましたが、今作はそれ以上に凄いです。
数で表現すると、前作の敵キャラクター・ギミックの数は約90種類なのに対し、今作は敵キャラクター数が約130。ギミックの数が約120種類ですからね。
しかも前作と見た目が似た敵やギミックでも攻撃や攻略方法が異なっているので、前作プレイヤーも新鮮味をしっかり味わえます。
あまりにもギミックのバラエティに富んでいるので、「もっと使いまわしても良いのよ?」と思うくらいです。とにかく非常に贅沢な使い方をしています。
シリーズファンには嬉しい仕掛けが満載
スーパーマリオシリーズと言えば、30年以上も歴史を持った長寿シリーズ。
それだけに数多くの作品がこの30年以上もの間に発売されてきましたが、本作にはそれらの作品のネタが数多く盛り込まれており、懐かしい気分を味わうことができます。
例えばBGM。SFC「スーパーマリオワールド」でプレイできるアスレチックステージ、N64「スーパーマリオ64」でプレイできるレインボークルーズなど、数多くの名曲のアレンジバージョン(しかもオーケストラ)で聴くことができます。
どちらも好きな曲だったので、とあるステージで流れて「おおおおお!」って思いました。
ステージも往年ファンが反応する要素が満載です!
2Dマリオで登場したギミックを3Dにアレンジしていたり、3Dマリオのステージをそっくり復刻していたりと、マリオシリーズが好きであればある程感動するネタが仕込まれています。
本作から初登場した仕掛けも数多く登場しますが、これだけ旧作ネタも多く仕込まれているので「スーパーマリオ」シリーズの集大成と言っても良いくらいです。
より明るくなったステージ
ステージはより明るくなりました!
前作のグラフィックはWiiソフトの中でもトップクラスのクオリティでしたが、舞台が宇宙のため、歴代マリオの中では華やかさが劣っていたんですよね。
しかし、本作では空が青いステージが増えてギミックも明るい物が増えたので、前作以上に画面を見るだけでワクワクします。
僕はカラフルで明るい映像が大好物なので、この変更は嬉しい!
前作以上に凄いやり込み要素
やりこみ要素は前作以上に凄かった!
120枚のスターを集めても本番はそこからで、まだまだ続きます。
具体的にはネタバレになるため書けないのですが、完全クリアをするには相当なアクション技術と根気が無いと不可能な仕様です。
本作のスターをすべて集めた人は真のアクションゲーマーと名乗っても良いくらい。
やりこみ要素で嬉しかったのが、探索要素が強調されている事。
基本はステージクリア型の作品になっていますが、3Dマリオで箱庭マップを探索する面白さを求めている方でも最後までやればある程度は納得できる作りになっています。
ステージ自体は前作以上に一本道なので、「スーパーマリオ64」や「スーパーマリオサンシャイン」にはどうしても劣ってしまいますが。
前作の問題点を改善!
前作は良作でしたが、問題点もいくつかありました。
個人的に気になったのが、やや狭い箱庭マップに散らばるパープルコインを100枚すべて集めるというミッションの退屈さ。
しかし、今作では一本道のステージに散らばっているパープルコインを制限時間内になるべく取りこぼさず集めて行くような形式に変わっており、前作のようなやらされている感が全く無くなって非常に好印象でした。
さらに、水中移動も操作性の悪さこそは変わっていないものの前作のように水中を探索する場面が減っているため、そこまで手こずる事はありませんでした。
個人的に前作ではこの2点が気になっていたので、この改善は高く評価したいです。
これでもか!と言う程凄い初心者への配慮
初心者への対策は前作以上に強化されていました!
まず、印象的だったのが導入部分に平面移動のステージを持ってきた事。
いきなり球体マップだと初心者は大変と思ったのか、少しずつ慣れるような調整になっているんですね。
それ以外にもヒント映像機能、コンピューターがステージを自動でプレイしてくれるおたすけウィッチ、よりサポート機能が強化された2人協力プレイ、初心者向けのDVDをゲーム内に同梱と、「これでもか!」と言うほど初心者を意識した配慮が満載です。
何が何でもクリアしてもらいたい!
そんな任天堂の強い気持ちを本作には感じられました。
この点だけを見てしまうと上級者は不満に感じそうですが、一方でクリア後の高難易度ステージも強化されているので、上にも下にも間口が広まっている作品になっているから誰も気にならないようになっています。
惜しいところ
グライバードの操作性
ゲームの中盤~終盤辺りでプレイできるグライバードステージ。
このステージではWiiリモコンの傾き操作を使って空を飛んで障害物を避けて行くのですが、Wii「Wii Sports Resort」の飛行機操作とは違ってなかなか思うように動かせず、少々ストレスが溜まる作りになっています。
Wii モーションプラスに対応していれば良かったのですが・・・
その他少しだけ気になった点
・ステージ選択画面に2Dマリオのような遊び心が無い。
・コース挑戦中にリトライができるようにしてほしかった。
・スライダーステージがもう少しやりたかった。
・使いまわしネタがほとんど無いため、バネマリオ、おばけマリオが空気になっている。
全体のまとめ
より多くの人が楽しめる3Dマリオとはどういう物なのか?
それを徹底的に考え抜いて作られたある意味「スーパーマリオ」シリーズの完成形と言っても良い作品です。
N64「スーパーマリオ64」のような箱庭を探索するような楽しさはそれほどありませんが、一本道のステージにこれでもか!と言うほど多彩なギミックが盛り込まれており、一つの頂点に達したと思います。
世の中には様々な3Dアクションゲームが存在しますが、リニア式のアスレチック型ですと本作が最もお気に入りの作品です。
前作から洗練されたリニア式3Dマリオの最高傑作!
こんな人には特におススメ。
・ギミックアクション好き。
・Wiiを持っているアクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・3Dアクションが極端に苦手な人。
スーパーマリオギャラクシー2/お気に入り度【95/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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3Dであり、一本道でもありこの作品は、自分には本当に合っています。
Wiiも、少数精鋭で、遊べる作品が揃っていますよね。
極めるまではプレイしていないので、Wiiが現役な自分は、近いうちに再プレイしようかと思っています。