フェアルーン2
2016年7月に配信された3DS向けダウンロード専売タイトルです。
ゲームジャンルはアクションRPGで、価格は約800円。
本記事では本作のレビューをしていきます。
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- 広大なフィールドを探索して謎を解いていくアクションRPG。
- 敵に体当たりをすることで倒せる代わりに体力が減ってしまう。
- 敵を沢山倒すと経験値が溜まってキャラクターのステータスがアップする。
初リリース日 | 2016年7月13日 |
対応ハード | 3DS/Switch |
ジャンル | アクションRPG |
価格 | 800円(税込) |
推定クリア時間 | 10~15時間 |
発売元 | フライハイワークス |
目次
前作から大幅にボリュームアップ!地上と地下の大冒険!
トップビューの懐かしい平面スタイルの「フェアルーン2」。
本作は「ゼルダの伝説」のように中規模マップを探索して謎を解き、徐々に行動範囲を広げてストーリーを進めていくゲームです。
前作に続いて今作でも1980年代を彷彿とさせるレトロなグラフィック・BGMを堪能出来ますが、価格が倍増しているだけあってボリュームは大きく増していました。
体感的には2倍どころか3倍、4倍と言っても良いくらい。
クリアまでのプレイタイムは12時間。詰まったのもありますが、1,000円以下のダウンロードタイトルでここまで時間がかかるのも稀です。
今作ならではと思ったのが、地上と地下を行き来して行く探索要素。
地上には地下へと続く階段が沢山存在するんですが、地上・地下共に障害物で進行できないところが多く、ほとんどアイテムを持っていない序盤は上手く行き来しないと進行できないんですよ。
2つの世界を行き来して謎を解くスタイルは2Dの「ゼルダの伝説」ではお馴染みなので、それを彷彿してしまいました。
感覚的には光と闇の世界を行き来して行くSFC「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」。
いや、同じく地上と地下を行き来して行くGB「ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章」に近いですね。
ゲームを進めていくと段階的に新しいフィールドが増えて行くという意味ではフォロワータイトルのPCE「ニュートピア」の近いと思います。
PCE「ニュートピア」では4つの中規模マップが段階的に開放されていきましたが、3DS「フェアルーンII」も同じように開放されていき、しかもそれぞれに地上と地下が存在するからマップのボリュームが半端無いんですよ。
BGMは相変わらずレトロチックで良いですね。個人的には雪原フィールドのBGMが特に好き!
探索難易度が高いエリアでかなり詰まりましたが、BGMの良さでイライラが緩和されました。
このゲームをプレイしていると古き良き2Dの「ゼルダの伝説」を思い出します。
凶悪過ぎる探索要素!詰まる事必至!
このゲーム、クリアするのはかなり難しいです。
アクション的に難しいのではなく、探索難易度がかなり高いんですよ。
グラフィックがシンプルなので一見すると底が浅いゲームに見えるかもしれませんが、とんでもない!
と言いたくなるほど巧妙に隠されていて、それが見つからずに1時間くらい各地を彷徨ってしまうのは日常茶万事です。
隠し通路の入り口はよく見ると床に跡が付いていたり、他のオブジェクトと微妙に違いがあったりするので、よーく目を凝らしてみてみましょう。
あと、紋章や記号のような物を見かけたら100%ヒントだと思ってください。
絶対に近くで役立つハズです。
最終的にはすべてのアイテムを集める必要があるので、収集アイテムだと思っているものもクリア必須だと思ってください。
ハッキシ言ってノーヒントでクリアは大変でした。
下画面にはマップが写し出され、訪れたところは描かれるので、もし、まだ描かれていないところがあったら詰まった時に行ってみると良いです。
たった1マスの空白に重要なアイテムが隠されているかもしれませんから。
3DSに特化したからこそのゲーム!
前作の「フェアルーン」は、元々はスマートフォン向けに配信された作品でした。
3DS版には多少の追加要素はあったものの、基本的にはスマホのゲーム。
十字キーだけでプレイ出来てしまいますし、3DSならではの要素は少なく感じました。
一方、今作は3DS向けに特化されているだけあって”ならでは”の仕掛けがありましたね。
最終ステージ~エンディングまでのギミックは2画面&物理キーを搭載した3DSだからこそ実現出来たもので、思わず「おぉぉぉ~!」と口に出してしまいましたよ。
クリアまでに何度も詰まってイライラするかもしれませんが、最終ステージ~エンディングまでの仕掛けはぜひ見てもらいたいです。
戦闘は相変わらず簡素。ダンジョンもなし!
戦闘は相変わらず簡素ですね。
体当たりするだけで倒せてしまうので、駆け引きを味わえません。
おまけに今作は経験値や防御力をブーストするアイテムが比較的簡単に手に入るので、前作のように倒す敵の順番を考える謎解きすらもありませんでした。
その分だけテンポは良くなっていますが、戦闘は面白くありません。
あと、「ゼルダの伝説」とは違ってダンジョンが存在しないのも相変わらずです。
基本的には地上と地下を行ったり来たりしてアイテムを探し、徐々に行動範囲を広げて行くだけ。
なので、ダンジョンと戦闘をスポイルした「ゼルダの伝説」という見方も出来ます。
フェアルーン2のレビューまとめ
簡素だった前作をベースに大幅にやり応えが増した作品。
戦闘こそはカジュアルのままですが、謎解きの歯ごたえは前作からさらに増していて探索面に限ると本家に匹敵するかそれ以上に面白く感じました。
前作は400円の安かろう悪かろうなシンプル2Dゼルダに感じましたが、今作は独自の進化を遂げてゼルダとは違った方向に力を入れた力作になっています。
ダンジョンなしの良質な2Dゼルダライクゲーム!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・レトロゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・短気ですぐに投げ出す人。
・探索が苦手な人。
フェアルーン2/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約12時間
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とても面白かったです!
ここまで色々な意味で満足できたDLゲーは久しぶりです。
個人的な好みにもだいぶ刺さったなという感じです。
グラフィックも、ドットサイズと2Dという部分だけ見れば
レトロゲーという印象を与えるかもしれませんが、
メカやオブジェクトのグラフィックセンスや、
光などの特効処理の綺麗さは今風を強く感じさせるデザインでした。
星8つはDLタイトルとしては満点に近い点数だと思います。
未プレイの方にはぜひともおススメしたいゲームですね。