
ライズ サン オブ ローマ (グレイテストヒッツ)/Xbox One
2014年9月に発売されたXbox One「ライズ サン オブ ローマ」を今回はレビューします。
Xbox One「ライズ サン オブ ローマ」はローマ帝国後期を舞台にしたアクションゲームです。開発は「クライシス」シリーズで知られるCrytek(クライテック)が担当。
目次
良いところ
ハイクオリティなグラフィック
Xbox One専用ソフトだけあって、グラフィックのクオリティは素晴らしいです!
ローマ帝国後期を舞台にした本作では100人以上の兵士が同時に動き、1人1人正直に作られているので、この時代の混沌をしっかり描いていると思いました。
カメラがかなり近くまで移動する事もあって臨場感も凄く、確かにこれをXbox 360で処理落ちなしでやるのは難しく感じます。なので、Xbox One向けに発売したのは納得です。
背景は思ったよりも多彩。古城ばかりかと思ったら自然がいっぱいの森や街、コロシアムが舞台になったりして意外と多様性を感じられました。
カジュアルな操作性
戦闘は4つのボタンを押して行くだけのシンプルなものになっています。
ボタンを押したら自動で敵に向かって攻撃してくれるので状況に応じてスティックを倒すとかそういった操作はなく、Xで攻撃。Aでカウンター。Yで盾を振る。Bで回避。
基本的にはこれらのボタンを状況に応じて押していくだけで戦えるようになっていて、とどめをさせるようになったらRTボタンを押していく事になります。
ゲームシステム的には「バットマンアーカム」シリーズのフリーフロー・コンバットに似ていますね。
Xでコンボを繋げ、別の敵に攻撃されそうになったらAでカウンターをして反撃みたいな。
判定はそこまで厳しくないですし、戦闘以外には激しいアクションを要求されないので、ライトユーザーでも楽しめると思います。
クリアまでのプレイタイムも短いので、仕事疲れのサラリーマンにもおススメできる作品ですね。
良く出来た処刑システム
敵の頭にドクロマークが表示されると、トドメをさすことができます。
いわゆる処刑システムというやつなんですが、これが発動するとスローモーションになり、クイックタイムイベントが挿入されるのが爽快で面白いです。
それも単にボタンアイコンが表示されるのではなく、敵の周りが対応するボタンに合った色に変わるようになっているのでボタンがカラフルなXbox Oneならではのシステムに感じました。
処刑が成功すると体力が回復するので、出来れば上手く決めたいところです(Z指定なので処刑を決めると部位欠損の表現が発生します)。
丁寧な成長システム
敵を倒してコンボを決めていくと、経験値が貰えます。
この経験値を使って体力の最大値を増やしたり、経験値を多くもらえたりと各能力を強化する事が可能で、キャラクターを育てる楽しさもありました。
30分くらいプレイしたらある程度の経験値が溜まっているので、ポーズ画面で新しい能力のアンロックをしていきましょう!
協力プレイが楽しめる
本編とは別に、2人同時で楽しめる協力プレイが用意されていました。
4つのルールが用意されていますが、いずれも2人で協力して敵を倒していくというもので、フレンドとやる分には面白いです。
2人揃えばマッチング成立する関係上、野良でプレイしても比較的すぐにできるのも嬉しいですね。
惜しいところ
戦闘ばかりで単調
クリアまでの約8時間。大半が戦闘でした。そういうゲームは珍しくありませんが、同じような敵に8体くらい囲まれてボタンを連打していく展開ばかりなので途中で飽きてしまいます。
一応、タレットを使って戦うシューティング色が強いエリア。軍団で先に進んでいくエリアなどアクセントと言えるものは存在しますし、盾を持っているため簡単には攻撃を当てられない敵。ムービーシーンやボス戦も用意されていますが、それでも単調な印象は否めません。
全体的に地味
全体的に丁寧な作りでよく出来ていますが、ゲームの展開に緩急がなく、地味に感じました。
海外の大作ゲームならではの環境破壊描写も控えめですし、戦闘自体も敵の動きを良く見てヒット&アウェイを繰り返していく物でボタンを連打して爽快なアクションを繰り広げていく日本のゲームのような気持ち良さも感じられません。
これはこれで面白いですが、地味な印象は否めません。
全体的に無個性
見た目・中身ともに目新しさを感じられず、オリジナリティが足りません。
ローマ帝国が舞台の作品なんてあり触れていますし、戦闘システムもよくある感じ。成長システムもありきたりなもので、強い魅力を感じられませんでした。
全体のまとめ
全体的に丁寧な作りで、買って損はありません。しかし、これといった特徴は存在せず、ロンチだからこそ許された無個性な大作です。
平凡なアクションという意味ではPS4でいう「KNACK(ナック)」みたいな位置付けの作品。
関連記事:KNACK(ナック)【レビュー・評価】10時間以上遊ばせるには味付け不足
こんな人には特におススメ。
・ローマ帝国好き。
・ヒット&アウェイアクション好き。
こんな人にはおススメできない。
・すぐ飽きる人。
・グロ表現が苦手な人。
ライズ サン オブ ローマ/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約10時間
このゲーム中々近くで売ってないので買えてないんですよね。
ストアで買うのもいいけど、少しくらい値段は小さい方が良いのでw
見た限りじゃ日本版と海外版の差はあまりなさそうですね。
日本版でも四肢欠損は普通にありますしね。(内臓表現とかは不明)
ローンチだからこそよかった作品っていうのは何となく分かります。
オリジナリティはローマが舞台だから変に差別化しずらいのかもしれませんね。