1992年9月に発売されたFC「スーパーマリオUSA」を今回はレビューします。
FC「スーパーマリオUSA」は2Dアクションゲーム「夢工場ドキドキパニック」をベースにキャラクターをマリオに置き換えた作品です。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- ヒゲオヤジたちを操作してゴールを目指していく2Dアクションゲーム。
- 敵や草を持ち上げてステージの仕掛けを解いていく。
- マリオを含めた4体のプレイアブルキャラクターが存在する。
初リリース日 | 1992年9月14日 |
対応ハード | FC |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 6~10時間 |
売上 | 累計70万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
メルヘンな世界観
今作の舞台は夢の国!
そのため従来の作品と比べてメルヘンさが増していて、世界観の魅力が強い作品でした。
特に印象的だったのが、ツタと雲がよく使用されていた事。
高い山があったらハシゴの代わりにツタが設置されているところは随所にありましたし、雲が足場になっているステージも数多く存在しました。
敵キャラクターも一新!クリボーやノコノコは存在せず、ヘイホーという仮面を被ったキャラクターが全面に出ていて新たな世界観を確立しています。
そしてBGM!メインテーマはファミコン音源ながらも夢の世界をよく表したメロディアスで心が躍る楽曲で、「スーパーマリオ」シリーズの中でもトップクラスのお気に入り度です。
持ち上げて投げるアクション
マリオシリーズの戦闘といえば、ジャンプして敵を踏み付けるのがメインでした。
ところが今作の場合、敵の上に乗ってもダメージを与えられないんです!
じゃあどうすれば良いのかというと、敵の上に乗って持ち上げる。もしくは草やブロックを持ち上げてぶつける必要があるんですね。
ジャンプで踏み潰して倒すよりも手順が増えているので慣れないうちは難しいと思いますが、新たなゲーム性を確立しているのも確かで、差別化は十分に図られています(元々はマリオのゲームと想定して作られていませんでしたが)。
操作感覚も従来の作品とは大きく変わりました!
ジャンプする事は出来ますが、移動時の慣性は弱めで、移動するのを止めたらピタッと止まります。
プレイヤーキャラは全4人。マリオの他にルイージ、ピーチ、キノピオを操作する事も出来ます。
それぞれ物を持ち上げる速度や移動速度、ジャンプ力が異なるので、好みに合わせて選択できるんですね。
探索要素が強い
「スーパーマリオ」シリーズと言えばアスレチック重視で探索はサブ的な位置付けでした。
稀に隠し通路の先に正規のゴールが存在する事もあったけど、基本的には右に進んでいけば大丈夫なように作られています。
今作の場合はちょっと違っていて、入り組んだフィールドの中に隠れているカギを使用しないと先に進めないステージがいくつか存在しました!
カギは特定の隠し部屋に置かれており、持ち上げて鍵がかかった扉まで運んでいく必要があるんですが、これが超怖い!
何故かと言うと、カギを持ち上げたらカメーンという仮面のお化け(?)がカギを下ろすまでずーっっと追いかけてくるから!
カギが設置されているエリア内だったらまだしもエリア外に行ってもしつこく追いかけてくるし、笑った表情が不気味過ぎて子供時代のトラウマでした。
探索要素としては、それ以外には裏の世界というものがあります。
薬を使えば8秒間だけ今いるエリア内の裏世界に行けるんですが、そこにはライフUPキノコやステージクリア後のスロットにチャレンジできるコインが隠されているんです!
さらに先のワールドへワープできるツボが見つかる事も!?
相変わらずセーブやパスワード機能が搭載されていないので、ワープゾーンは有難かった。
裏世界に居られる時間や場所は限定されているため、薬を見つけたらどの場所で使用したら良いのか考える楽しさがあるのは良いと思いました。
ライフUPキノコは意外な場所に隠されているので、同じステージを何度もプレイして裏世界に潜り込み、探したもんです。
密度が濃いステージ
今作のステージ数は20となっています。
これはシリーズの中では少なめですが、その分だけそれぞれの密度が濃くなっていました!
どのステージも部屋やエリアの数が多く、ちょっとした迷路のようですし、ステージの最後には中ボスやボスがいますからね。
特に最終ステージは非常に長く、しかも2つのルートが存在するため、ここだけでもかなりの気合を入れて作られている事が分かります。
ここまで入り組んだ構造の2Dアクションゲームは当時としては珍しく感じ、学校の自由時間中は本作のマップを自由帳に描き込んでいたもんです。
様々な攻略ルートが存在
今作は最終ステージ以外のステージでも様々な攻略ルートが存在します。
本来なら3つのエリアを突破しないとクリアできないステージでも行きにくい場所に隠された部屋を見つけたらたった1つのエリアを突破するだけでクリアできるなど、明確なショートカットが存在するんですね。
また、キャラクターによっては大ジャンプで面倒なエリアをスキップできるエリアも存在して、マリオのゲームらしく試行錯誤する楽しさがありました。
ワープゾーンも存在しますし、同じステージでも新たな攻略ルートを見つけるようにしたら何度でも楽しめます。
何度も言うように今作はセーブやパスワード機能に対応しておらず、一度電源を切ったら最初からやり直しのため、特に序盤のステージは何度もプレイする事になるので飽きさせないよう工夫されているんですね。
今までのシリーズ作品にもそのような工夫は感じられましたが、1ステージの密度が濃い今作はより強く感じられます。
惜しいところ
従来のマリオとは別ゲー
本作は「夢工場ドキドキパニック」というゲームをマリオに置き換えた作品なので、従来のマリオとは良くも悪くも別ゲーです。
ジャンプ2Dアクションでいくつか共通するアイテムが存在するとは言え操作感覚や敵の倒し方、世界観は全然違うので、パチもんとまでは言いませんが外伝作に感じます。
個人的にはこれはこれで面白く、好きな作品ですけどね。
全体のまとめ
マリオシリーズの中でも異端児と言える作品。
ナンバリングタイトルと比較したらキャラクターを動かす心地良さや直感性に欠けていますが、魅力的な世界観や探索要素の強さでカバーしていて、これはこれで素晴らしい作品でした!
メルヘンな異端児マリオ。カメーンはトラウマ!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・メルヘン好き。
こんな人にはおススメできない。
・敵を踏みつけて倒すゲームが好きな人。
スーパーマリオUSA/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約70時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
またまたGBA世代で申し訳ないですが、今作を見るとスーマリアドバンスを思い出します(^^)
ファミコン版は3DSのVCではじめてプレイしましたが、「ゲームセンターCX」という番組で「夢工場ドキドキパニック」という元のゲームがでたときは驚きましたよ(^_^;)元のゲームなのにスーマリアドバンスでこのゲームを知ったため、当時はパチモンかって思いました(笑)
僕はどっちかというとリメイク版の方が好きで今作は☆7でスーマリアドバンスやスーマリコレクションの方は1つ増えて☆8な評価です。
確かに追いかけてくるカメーンはみんなのトラウマですよね。あれのせいでこのゲームで鍵を持つのが怖いです〜(>_<)
またこのゲームの続編は一応、スーマリアドバンス4の追加ステージなどで多少はあったりしますが、マリオ本編でみたら、今作しかないのでいつかnewスーパーマリオUSAがでないものかなと期待してます。直感的ではないですが、持って投げるアクションも面白いですからね(^^)
一応、どちらもちょっと古いですが、このゲームの要素を引き継いでるゲームが「マリオVSドンキーコング」、「進め!キノピオ隊長」など結構多様に展開されてますよね。