【レビュー】洞窟物語(CaveStory) [評価・感想] レトロなグラフィックとBGMに拘ったインディーズゲームの先駆け!


Cave Story+/Switch

2004年12月に配信されたPC「洞窟物語」を今回はレビューします。

PC「洞窟物語」は開発室Pixelによって製作されたフリーゲームです。ゲームジャンルはアクションアドベンチャー。

2011年11月にはDSiウェア版が(2012年6月に配信停止)。2015年9月には3DS版が発売。

2018年2月には追加要素を加えたパッケージタイトルSwitch「CaveStory+」が発売。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 入り組んだフィールドを探索する2Dアクションゲーム。
  • 5種類の武器は最大3段階まで強化できる。
  • 様々なクエスト要素が存在する。
初リリース日 2010年3月22日
対応ハード Wii/Switch/DS/3DS
ジャンル 2Dアクション
推定クリア時間 5~10時間
価格 1,000円(税込)(3DS)
発売元 ピッキー

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良いところ

RPGと探索型アクションが融合!

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パッと見はよくある2Dアクションゲームのように見える「洞窟物語」。

しかし、実際にはRPG色が強く、しっかりとしたストーリーが用意されています。

イベントシーンの量は2Dアクションゲームとしてみたらかなり多く、フィールドには話をかけられる住人が多数いるので、イメージ的にはレトロなRPGをやっているかのよう。

本作を初めてプレイした時は2Dアクションゲームなのにストーリー性が強くて驚きました!

ゲームの流れはステージクリア型の奥へ奥へ進んでいく感じではなく、広い空間を探索して物語を進めていく感じ。

行動面の自由度はある程度あって探索する事で収集アイテムが見つかるので、ゲームジャンルとしては「メトロイド」や「悪魔城ドラキュラ」シリーズに代表されるメトロイドヴァニア系に近いと思います。

ただ、エントランス的なエリアがあってそこからスタートからゴールまで一本道のエリアに行く流れになる事が多いので、本家「メトロイド」や「悪魔城ドラキュラ」シリーズほど広大な世界を探索する楽しさはありません。

ユニークな成長要素

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成長システムはユニークに感じました。

主人公はゲームを進める事で5種類の武器を装備する事が可能で、それぞれ三角形のアイテムを入手する事で強さが最大3段階までアップします。

ポイントなのが、ダメージを受ける事でレベルダウンしてしまう事。

その結果、どんなにゲームを進めてもレベルアップとダウンを繰り返すことになってしまい、定期的に武器のレベルを上げていく事になります。

武器のレベルが高いとサクサク進めるけど、低いと少し苦戦してしまう。

このバランス調整が絶妙に感じられ、常に緊張感を味わえました。

歯ごたえあるボス戦

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ゲームを進めていくとボスと戦う事になりますが、どいつもこいつもかなり強いです!

ボスの攻撃は激しく、主人公の耐久力は初期状態だと低いので、油断しているとあっという間にやられてしまいます。

そのため例え武器を最高レベルまで上げた段階で挑んでも攻撃パターンを把握しなければ勝つのは困難で、まるで「ロックマン」シリーズのボスと戦っているかのよう。

ゲームクリアまでに何度もゲームオーバーになってしまいましたが、ボスの攻撃パターンを読みつつスキを見て攻撃するのは面白く、個人的に本作で最も楽しめたポイントになります。

このゲーム、実はマゾゲーです

充実のボリューム&隠し要素

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元がフリーゲームなので油断していましたが、ボリュームはなかなかの物でした。

ボスは何十体もいますし、真のエンディング、隠しフィールドも存在するので、少なくとも1,000円以上の価値は感じられます(さすがにSwitch版は割高ですが)。

一度ゲームをクリアしても、分岐要素によって2周目も楽しめます。

レトロゲームを意識したグラフィックとBGM

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グラフィックやBGMは2004年のゲームとしてみてもクラシックな作りです。

印象としてはファミコン後期、もしくはスーパーファミコン初期のようなレベル。

使用されている色の数は少ない上にキャラクターの表示は小さく、少ないパーツの組み合わせでグラフィックは構築されています。

BGMはファミコンテイスト。使用されている音の数は少なく、シンプルに感じます。

フリーゲームなのもありますが、これらは意図して作っている印象で、本作の作風にもなっていると思いました。

特に音源をイチから作っているらしいので、相当な拘りを感じられます。

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惜しいところ

2Dアクションゲームとしてはお使い色が強め

前述の通り本作はストーリー性が強く、導線がしっかりしていますが、それ故にお使い色が少し強く感じました。

例えば強制クエストのような物が用意されていて、達成するにはトラップが多いエリアを往復しないといけない場合があったりとか。

RPGとしてみたら違和感ないかもしれませんが、探索型の2Dアクションゲームとしてみるとちょっと。

RPGと探索型2Dアクションゲームの融合は、意外と難しいような気もします。

人を選ぶコメディ要素

ストーリー性が高いのは先程も触れましたが、ジャンル的にはコメディ色が強かったりします。

が、ファミコンやスーパーファミコンチックなグラフィックとBGMでそれをやられるとシュールな印象が強まっているのも確かで、人によっては寒くなるかもしれません。

この辺は好みの問題ですね

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全体のまとめ


レトロチックな2Dアクションゲームとしてみるとストーリー性が強く、当時としては不思議な融合を果たした作品に感じます。

個人的にはストーリー要素にそれほど響かず、内容の方もインディーズゲーム全盛となった今(2018年)となっては珍しくもないと思いますが、2004年にこのようなゲームが生まれていたと考えたら凄いです!

レトロテイストとストーリーに拘ったインディーズゲームの先駆け!

こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・レトロゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。

洞窟物語/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約7時間

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2件のコメント

洞窟物語は、フリーゲームですが商業のゲームに引けを取らないほど完成度が高いですよね〜
ただ、元がフリーゲームですので、今回のスイッチ版は、さすがに割高に感じてしまいます…w
以前、3dsでダウンロード版が出ていたと思うのですが、
確かその時は千円くらいでしたよね
スイッチ版もそのくらいに欲しかったなあ…

今回のSwitch版は追加要素と特典次第ですかね~。

協力プレイやチャレンジモードなど、結構充実している印象なので。

3DSのDL版は1,000円でした。こちらはむしろ、安いくらいでしたが・・・