
ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲/PSP
2008年7月に発売されたPSP「ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲」を今回はレビューします。
PSP「ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲」はギリシャ神話を題材にした3Dアクションゲームです。
2011年10月には本作をHDリマスター化して収録したPS3「ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲&降誕の刻印 HDコレクション」が発売。
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- ストーリーに沿って進めていくアクションアドベンチャーゲーム。
- 携帯機の限界を超えた迫力のある映像表現を実現している。
- PSPソフトとしては初となる333MHzでの動作を実現。
初リリース日 | 2010年11月2日 |
対応ハード | PSP |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 4~7時間 |
売上 | 初週1.7万本 |
発売元 | SCE |
目次
良いところ
携帯機の常識を超えた迫力のゲームプレイ
え?これがPSPのゲーム!?
本作を初めてプレイした時の衝撃はかなりの物でした。
良い意味でPS2「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズの迫力あるゲームプレイをPSPに落とし込んでいて、同時期に発売された同ハードのタイトルとは一線を画する物だったからです。
自然と繋がるアクション。シームレスなゲームプレイ。
スケール感のあるフィールド。迫力のカメラアングルと破壊描写。
やっている事が据え置き機のゲームみたいで、良い意味で携帯ゲーム機らしくありません。
実は本作を初めてプレイしたのは製品版ではなく、序盤をプレイできる体験版でしたが、ファーストインパクトがあまりにも大きかったのでそのまま買いに走ってしまいました!w
それだけの訴求力が体験版にはあったと思います。
2001年のゲームボーイアドバンス発売から僅か7年で携帯ゲーム機がここまで進化するとは・・・
ホント、2000年代の携帯ゲーム機は目覚ましい進化を遂げたと実感できる作品です。
↑こちらのスクリーンショットをご覧ください。
スケール感が伝わってくる映像だと思いますが、2008年の携帯ゲーム機ソフトなのにロード時間を挟まず奥に進めてしまうんです!
こ~んなゲーム機の画面に写真の迫力ある映像がスッポリと収まり、シームレスなゲームプレイを楽しめるとは…
間違いなく当時の携帯ゲーム機ソフトとしては最高峰でした(話によるとPSPソフトとしては初となる333MHzでの動作を実現していたんだとか)。
PS2版と比較しても遜色のない遊び応え
迫力が凄ければ遊び応えも凄い!
という訳で本作も歯ごたえある作りで、簡単なゲームでは決してありません。
敵との戦闘はボタン連打では通用せず、動きをよく見て回避やガードをしなければなりませんし、時には画面に表示されたボタンを素早く入力しないといけません。
また、謎解き要素も健在で、特に像を正しい位置まで動かして仕掛けを解くエリアは少々難しくてなかなか進めませんでした。
中にはちょっと強引な謎解きもありましたが、それがこのゲームの個性にもなっています。
アクション部分で本作ならでは!と思ったのが、ガントレット・オブ・ゼウスという篭手を使った攻撃技。
「ガン!ガン!」と相手をぶん殴り、ぶっ飛ばすことができるので、鎖鎌のブレイズ・オブ・カオスにはない爽快感があります。
前日譚となるストーリー
本作のストーリーはシリーズ1作目となるPS2「ゴッド・オブ・ウォー」の前日譚となっています。
なので、本作から始めても問題のない作りになっているんですね。
携帯ゲーム機のタイトルと言うことでPS2版と比較したらアクションや謎解きの歯ごたえは控えめですので、初心者にもおすすめだと思います。
かく言う僕もシリーズを本格的に始めたのは本作からだったりする。
本作を購入する前にもPS2版「ゴッド・オブ・ウォー」は持っていたんですが、どうもプレイの意欲が出てこなかったんですよね。
そんな中、携帯機という事で気軽にプレイできる本作に手を出したらハマってしまい、その流れでPS2版もクリアしました!
ストーリーも繋がっているし、丁度良かったです♪
お馴染みのおまけモード
一度ゲームをクリアするとお馴染みのおまけモードが解禁されます!
本編に登場したアクションを活用してチャレンジをクリアしていくハデスの試練。
そして様々なネタコスチュームでの周回プレイを楽しむ事が可能で、高難易度モードも用意されています。
さらに歯ごたえあるアクションを楽しみたい場合は嬉しい要素ですね!
個人的に合わない&気になったところ
相変わらず地味
「ゴッド・オブ・ウォー」と言えば地味な世界観!
という訳で本作も例によって地味な世界観で、個人的には合いません。
青空のフィールドは皆無と言っても良いですし、全体的に暗いのでPSPの画面では見にくい場面もありました。
なので、ゲームプレイに迫力があるのは確かですが、動いているところを直接見せないと凄さを感じられにくいのが惜しいですね。
過去記事でも書いたように地味な世界観が減点材料にならないくらいアクションゲームとして面白いのですが・・・
控えめなボリューム
迫力あるゲームプレイを実現するために容量を使い果たしてしまったようで、本作はボリューム不足です。
1周クリアに5~6時間程度しかかからず、やり込み要素を含めても10時間程度で終わってしまいます。
PS2版と比較したら60%程度のボリューム感で、かなりの短期決戦型です。
水増し要素は存在せず、次から次へと新しいステージへ行けるのでプレイタイム以上の充実感はありますが、個人的には腹6分目でした。定価で買うとやや物足りない。
全体のまとめ
良い意味でPS2版をそのままPSPに落とし込んだような作品。
ステージやストーリーは完全新規ですが、ゲームプレイに大きな変化はなく、PSPで据え置き機のゲームみたいな迫力ある体験を味わいたい人向けに作られています。
同時期の携帯ゲーム機ソフトはクエスト&ステージクリア制である事が多く、1プレイに区切りを持たせていましたが、本作は最初から最後まで通してプレイできるように作られていて良い意味で当時のトレンドに沿っていません。
PSPでどこまで「ゴッド・オブ・ウォー」を再現できるのかに全力を尽くしていて、あまりのパワーに「これがPSPソフトなんだぞ!」と友達に見せびらかしたくなるほどです。
当時のトレンドを無視して作られたPSPの限界に挑んだ作品!
こんな人には特におススメ。
・アクションゲームが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
・グロイゲームが苦手な人。
・ボリュームを重視する人。
ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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