
Wii Sports/Wii
2006年12月に発売されたWii「Wii Sports(ウィースポーツ)」を今回はレビューします。
Wii「Wii Sports(ウィースポーツ)」はWiiのロンチタイトルとして発売された体感スポーツゲームです。収録されている競技はテニス、ベースボール、ボウリング、ゴルフ、ボクシングの5種目。
目次
良いところ
直感操作で楽しめる
本作の操作方法はいたって簡単で、ただ単にWiiリモコンを振るだけ!
ボウリング、ゴルフでは多少のボタン操作も必要ですが、誰でも直感的に楽しめます。これは本当に素晴らしい事です。
僕も普段ゲームをやった事が無い人に本作をやらせてみましたが、テニスはすぐに操作方法を覚えてゲーム歴が20年以上の僕と互角に対戦ができるようになりました。これは既存のゲームではありえなかった事です。
このように簡単な操作性を実現したのは、移動がオートになっているから。
例えばテニスではキャラクターが自動でボールまで近づくので、十字キーやスティックで操作する必要が無いんです。
爽快感がある
体感型スポーツゲームは爽快感が大切!という訳で本作は爽快感を高めるため効果音に拘りを感じました。
ベースボールで場外ホームランを打った時。ボウリングでストライクが出た時。ボクシングで相手をノックアウトさせた時。ゴルフでパットがうまく行った時。テニスでスマッシュが決まった時。
ボタン操作では味わえなかった爽快感がここにあります。Wiiリモコンの音量を最大にして、この気持ち良さをぜひ味わってください!
Miiに対応
本作の操作キャラはすべてWiiメニューにある「似顔絵チャンネル」で作られたMiiというキャラクターです。
操作キャラは自分で選ぶことができる他、ベースボールでは自分が作ったMiiが勝手にチーム編成されたりするのでそんな彼らを見ているだけでも楽しめると思います。
あと、ボクシングでは2人対戦ができるので、Wiiリモコンとヌンチャクをそれぞれ2つずつ用意して相手のMiiをムカつく人の顔にしてボコボコにする楽しみ方もできるんです!
前述の通り爽快感が優れた作品なので、ストレス解消に最適だと思います。
トレーニングが面白い
本作には5種類のスポーツの他に15種類のトレーニングが収録されています。
どのトレーニングもなかなか面白く、ハイスコアが記録されるので自分の限界に挑戦するのも良いかもしれませんね。トレーニングと書いたら語弊が生まれますが、実際にはミニゲームですね。
ちなみにトレーニングモードの3つのゲームをピックアップされ、出題される体力測定モードも収録されています。結果は「体力年齢」として表示されるので20歳を目指してやってみると良いでしょう。
個人的に合わない&気になったところ
奥が浅い
全体的に奥が浅く感じられました。本作は任天堂のゲームによくある「簡単操作だけど、奥が深い」ゲームではありません。
操作がシンプルになっているだけではなく、隠しパラメーターなども簡素になっていて、キャラクター毎の性能差もなく、ルールも簡略化されているからです。
操作こそはアナログになりましたが、数値的なものは簡略化されていて、遊びの幅も狭くなっています。本作を攻略本にしたら、おそらく総ページ数は100にも満たないでしょうね。
社長が訊く~のインタビューで開発スタッフが「間口は広いですが、やり込む要素もたくさんあります。」 などと本作の奥の深さについて凄い自身ありげに語っていたので期待していたのですが・・・。
今まで任天堂のゲームにはこういった事がなかったので少々残念でした。
もちろん隠し要素も少しはありますが、それでも任天堂のゲームにしては少なめで以前のようなサービス精神をあまり感じられません。
1人用モードの作り込みもイマイチ。淡々と対戦を繰り返してランクポイントを上げていくだけで、ストーリー要素は一切存在しません。友達が少ない人が本作を買うと虚しくなります。
コストパフォーマンスが低い
5つのゲームとトレーニングが15種類収録されて4,800円。これは高く感じました。
1つ1つのゲームが作り込まれていたらお得に感じられると思うんですが、操作性、グラフィック、ルールのすべてが簡略化されているためミニゲームに近い印象で、すぐに飽きてしまいます。
簡略化されたキャラクターのグラフィック
キャラクターのグラフィックが簡略化されているのは気になりました。
今でこそ当たり前のMiiですが、本作ではコケシのような体型をしていて垢抜けておらず、シンプルさが際立ちます。
リアル系スポーツゲームの映像に慣れた方が本作の映像を見ると「何じゃこりゃ!?」と叫ばずにはいられないでしょうね。
これはゲームを分かりやすく見せるためにあえてこういった映像にしたんでしょうけどゲーマーの眼には対応できない映像です。好みが分かれる映像だと思います。本作をプレイして表現面で感心したのはゴルフで見られた水の反射くらいです。
ライトユーザー、ヘビーユーザーによって評価が大きく分かれるゲームだと思います。僕は今作に取っ付きの良さの面では100点、やり込みの面では0点を付けたいと思います。
本作が売れ過ぎたおかげで良くも悪くもWiiのイメージが定着してしまい、一部で誤解が生じているのが残念でした。
これだけ売れたのだからもっと細部も作り込んでおけば良かったのに・・・間口は広いが、奥は浅い。
こんな人には特におススメ。
・一緒にプレイできる人がいる人。
・体を動かしたい人。
こんな人にはおススメできない。
・一緒にプレイできる人がいない人。
・奥の深さを求める人。
Wii Sport/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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