【レビュー】To the Moon (Switch) [評価・感想] スーファミ後期の名作RPGを彷彿とさせる涙腺崩壊アドベンチャー!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2020年1月に配信されたSwitch「To the Moon(トゥ ザ ムーン)」のレビューをしていきます。

本作は老人の願いを叶えるため過去へと遡っていくアドベンチャーゲームですが、スーファミ後期の名作RPGを彷彿とさせる涙腺崩壊ゲーでした!

16bit風のグラフィック、聴き心地の良いBGM、そして感動必至のストーリー。

これらが合わさることで2020年発売でありながらも25年ほど前のゲームで見られた暖かさを感じられました。

おかげでぼくも過去へと遡った気がしましたよ。

ここからはそんなSwitch「To the Moon」について詳しく書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 近未来を舞台にしたアドベンチャーゲーム。
  • 昏睡状態の老人からの「月へ行きたい」という願いを叶えていく。
  • マシンを通じて人の記憶にコンタクトして少しずつ過去へ遡っていく。
初リリース日 2020年1月16日
対応ハード Switch
ジャンル アドベンチャー
価格 1,200円(税込)
推定クリア時間 4~5時間
発売元 X.D. Network

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良いところ

ユニークなタイムリープ劇

タイムリープ。

時間軸を瞬時に移動することで、様々な創作物に登場します。

本作もタイムリープを題材にしていますが、見せ方が上手くて感心しました!

舞台は近未来で、主人公は2人の医師になります。

彼・彼女たちの仕事は人生が終わりを迎えようとする人々が思い残すことがないよう夢を叶えてあげることです。

本作では昏睡状態の老人が持っている「月へ行きたい」という願いを叶えることが大きな目標になります。

一見すると無茶過ぎる目標に見えますが、とあるマシンを使えば過去に戻れるので不可能ではありません。

それも対象となる人物の記憶にコンタクトする形になるので、意識の中で夢を叶えてあげる形になります。

過去へと遡って昏睡状態の人物が持つ夢を叶えていく。

どうでしょう?結末を予想するだけで泣けてきませんか?

最後はドラマチックな終わり方をするので、期待通りの感動を味わえました!

ジョンの人生を遡っていく楽しさ

本作は依頼人となるジョンの記憶を遡っていくことになります。

老年期、中年期、青年期、幼年期…

老年期から幼年期へ遡っていく形式なので全体像が分かりにくく感じますが、逆に言えば欠けたピースを繋ぎ合わせたような感覚を味わえました。

ジョンの記憶で特筆したいのが、リヴァーという恋人の存在。

具体的には書きませんが、リヴァーとのやり取りが感動の度合いを高めているように感じます。

特に最後のシーンは・・・(泣)

2020年のゲームであることを実感させるテキスト

一見すると1995年くらいに発売されたゲームのように見える「To the Moon」。

ですが、テキストをしっかり読んでみると紛れもなく2020年のゲームに感じました。

特に主人公の1人であるニールは性格が軽快なため現代語をポンポン放つので、時代性がモロに現れています。

例えば「エモい」なんて言葉を使うんですよw

エモいと言えば2010年代後半に流行った言葉なので、2020年にプレイしたら今風って感じがします。

ローカライズも2017年に発売されたiOS/Android版と違って丁寧に行われている印象で、自然に読むことが出来ました。

聴き心地の良いBGM

な・・・なんだこの聴き心地の良いBGMは!?

本作で流れるBGMの多くは聴き心地が良く、時にメインテーマの「To the Moon」は聴いていてウットリしました。

メインテーマの「To the Moon」はピアノサウンドで構成されているんですが、メロディがシンプルで泣けてくるのですよ。

夜空に浮かぶ月をテーマにした作品ともマッチしているので、終盤のとあるシーンで流れた時は完全にシンクロしていました。

ぼくはBGMが良い作品は高確率で名作になると思っています。

何故ならBGMが良いと脳に刷り込まれやすくなるからです。

BGMが良いと数年経ってもその作品の思い出が蘇りやすくなるので、時が経つ毎に美化されていくのですよ。

この記事を書いた時点ではクリアしてから1日しか経過していませんが、本作もそうなるんじゃないかと思っています。

ノスタルジックなグラフィック

本作は16bit風のグラフィックとなっています。

それもトップビュー形式なので、スクウェア・エニックスがスーパーファミコン向けに展開した名作RPGを彷彿としました。

それもそのハズ、本作は「RPGツクールXP」で作られているからです。

「RPGツクールXP」で作られたゲームは一般向けにも数多く存在しますが、ぼくはこの素朴なグラフィックが好き!

なんというか、スーパーファミコンのゲームにハマっていた頃を思い出すのですよ。

本作の場合、ストーリーやBGMも良いので、なおさら当時の作品を思い浮かべてしまいました。

程良いゲーム要素

本作はアドベンチャーゲームなので、RPGのような戦闘要素は存在しません。

ですが、定期的にパズルゲームが挿入されるので程良いゲーム性を感じられました。

流れとしては

フィールドを探索

記憶の欠片を集める

パズルゲームに挑戦する

と言った感じ。

パズルゲームのルールは簡単。

パネルをひっくり返して全てのマスを表にすることです。

が、パネルは1列まとめてひっくり返すことしかできないので、例えば3マス目だけ表だった時は困ってしまいます。

コツを掴めば簡単ですが、それが分かるまでは苦戦してしまい、程良い難易度調整に感じました。

人によってはストーリー進行の邪魔に感じるかも知れませんが、移動と会話を繰り返すだけでは単調なので良い塩梅に感じます。

ちなみにゲーム要素はパズルだけではありません。

時にはRPG風の戦闘が演出として挿入されたりモグラ叩き風のミニゲームが挿入されることもあります。

いずれもゲーム性が低くて演出のようなものですが、ニヤリとしました。

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惜しいところ

テンポが悪い

「RPGツクールXP」で作られているからなのでしょうか?

全体的にテンポは悪く感じます。

まず、移動速度が遅く感じました。

特に灯台まで行く時は回り道をしないといけないのでダッシュ機能が欲しかった。

また、ポーズメニューの役割を果たす本を開く時の演出も遅く感じます。

ある程度は能動的に楽しまないといけない

本作はスーパーファミコン時代のゲームみたいに表現が抽象的に感じます。

キャラクターの姿は記号化していますし、ボイスも挿入されませんから・・・。

小説のようにある程度は想像力が求められるので、表現が具体化されている現代のゲームと比べて能動的に楽しむ必要があります。

特にテキストはしっかり読んで誰が発言しているのかを把握しないと訳が分からなくなりますから。

ぼくの場合、最先端のゲームもよく楽しむので、本作をプレイし始めた時は戸惑いました。

そして、思ったんです。

「昔のゲームは今と比べて想像力が求められたんだなぁ」と。

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To the Moon (Switch)のレビューまとめ

スーファミ後期のゲームが好きな人には溜まらない作品。

最初は地味に感じてしまいましたが、ジワジワハマって最終的には心に残る作品と化しました。

クリアまでのプレイタイムも短く、ゲームで感動したい人におすすめしたい作品です。

Switch版はローカライズも概ね問題なく、ニールとエヴァの軽快なやり取りを楽しめました。

スーファミ後期の名作RPGを彷彿とさせる涙腺崩壊アドベンチャー!

こんな人には特におススメ。
・泣きゲー好き。
・スーパーファミコン好き。

こんな人にはおススメできない。
・想像して楽しむのが苦手な人。

To the Moon(トゥ ザ ムーン)/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約5時間

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2件のコメント

ケントさんこんにちは。
以前違うお名前で
ホロウナイトやDL作品を
オススメされたものです。
あれから色々Switchのインディー
作品をプレイしてますよ~(^-^)
「To the Moon」は本当に
良アドベンチャーですよね。
ローカライズは確かに今風の
感じですよね。
あと3日位前に
ソフトの更新バージョンが
1・5になりましたね。
何が変わったのかな?
個人的には
SFC世代のSwitchユーザーに
是非ともプレイしてもらえれば
幸いですね(^^)。
ケントさんそれではまた~。
PS ゲームブログのオススメも本当に
ありがとうございます。
みなともさんのブログからも
また感想を読みにいきたいと思います。

ありがとうございます!

更新データはフリーズの改善ではないでしょうか?エンディング付近でフリーズすると言われていましたので。

本当にSFC世代には突き刺さる作品ですよね!

家庭用ゲームブログはどんどん減ってきているので紹介してみました。当ブログ以外にもお気に入りのゲームブログが見つかったのでしたら嬉しいです♪