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【レビュー】夕鬼 零 -Yuoni: ゼロ- [評価・感想] ジャイロ操作によるVR映像は微妙だが、世代にはドストライクな小学生ホラーノベル!

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おはっく~!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2020年2月に配信されたSwitch「夕鬼 零 -Yuoni: ゼロ-」のレビューをしていきます。

本作は小学校が舞台のVRホラーアドベンチャーゲームですが、1990年代中盤の懐かしい匂いを感じられました!

時は遡ること1990年代中盤。

当時は小学生向けのホラーコンテンツが流行っていました。

トイレの花子さん、学校の怪談、学校であった怖い話 etc…

今回レビューするSwitch「夕鬼 零 -Yuoni: ゼロ-」は当時のホラーコンテンツへのリスペクトが随所で漂っています。

小学生たちが学校の中で怪奇現象に遭遇して逃げ回るところなんかはまさにそう。

加えて本作の舞台自体が1990年代中盤なので、当時のコンテンツが好きな者としては懐かしさを感じられずにはいられません。

が、ジャイロ操作による謎のVR体験がゲームプレイを阻害してしまい、せっかくの雰囲気が台無しになっている部分も見られました。

ここからはそんなSwitch「夕鬼 零 -Yuoni: ゼロ-」について詳しく書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 教室内の椅子に座りスケッチブックに書かれた物語を読んでいく追体験型のアドベンチャーゲーム。
  • スケッチブックには小学生のホラー体験が書かれている。
  • Switch版はジャイロ操作によるVR映像を楽しめる。
初リリース日 2020年2月6日
対応ハード Switch
ジャンル アドベンチャー
価格 1,280円(税込)
推定クリア時間 3~4時間
発売元 トライコア

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良いところ

随所で漂う1990年代中盤の空気感

「わぁ・・・懐かしいなぁ」

本作をプレイしていると1990年代中盤の空気感が随所で漂ってきます。

作中の舞台が1990年代中盤なので当然ではありますが、再現度が凄いのですよ。

携帯電話やインターネットが一般的ではないことはもちろん、服装も当時の傾向を反映させていますから。

例えば少年たちが夏頃に履く半ズボンって当時はまだ1〜2分丈が目立っていたんですよ。

ぼくも幼い頃は1〜2分丈のズボンを履いていました(あれ、体操座りをすると高確率で下着がはみ出るので恥ずかしかったw)。

1990年代中盤のホラーコンテンツへのリスペクト

1990年代中盤と言えば小学生向けのホラーコンテンツが流行っていました。

代表的なのが「学校の怪談」。

小学生たちが小学校に迷い込み、数多くの怪奇現象に遭遇するSFホラーになりますが、本作のストーリーは同作品に強く影響を受けています。

学校内での怪奇現象はまさにそれw

当時は映画版「学校の怪談」などを夢中で観ていたので、プレイしていて懐かしくなってきました。

文章とBGMから伝わる臨場感

実は本作、具体的な描写はほとんどありません。

全編を通して文章とBGMを中心に展開されるので、イメージ的には小説を読んでいるかのよう。

フル3Dのゲームに慣れていると物足りなく感じますが、それを補って余りあるほど文章やBGMへのパワーがあります。

まず、文章についてですが、映像に頼らなくてもその場で起きていることがまざまざと伝わってきました。

参考に以下の文章をご覧ください。

【あれ】の口元では粘液に覆われた無数の眼球が、まるでブドウの房のように実っている。

ぼこぼこと泡立ち次々と産み落とされるその一粒一粒が勝手に動き、見つめ、あるものは床に落ちる。

どうでしょう?文章を読んでいると妖怪の百目が思い浮かばないでしょうか?

この高い表現力は小説を彷彿とするレベルで、読んでいると感心してしまいます。

さらに凄いのがBGM。

本作はサラウンド仕様なので、イヤホンを付けていると音が立体的に聞こえるのですよ。

おかげで臨場感が飛躍的に上がり、ホラー演出にドキッとすることがありました。

もし、プレイされる場合はイヤホンを付けてみてください。

フェミニズム的な描写

ここまで読んでいると懐古主義者向けに感じられるかも知れませんが、一方では現代の社会情勢に通ずる話も含まれています。

本作に登場するナミという女の子は男趣味を持っていますが、変に思われてしまうんです。

しかし、「女が男趣味を持っていて何が悪い」というメッセージ性が込められている面も見受けられ、ジェンダーレスが一般化した今の時代を反映しているようにも見えます。

特に終盤はその手の描写が目立ちました。

VR映像によるギミック

本作最大の特徴が、VRアドベンチャーであることです。

実は本作、教室内の椅子に座ってスケッチブックを読む追体験型のアドベンチャーゲームだったりします。

Switch版の場合、全編を通してジャイロ操作に対応しているので、Joy-Conを傾けるとスケッチブックを読んでいる最中でも教室内を見渡すことが出来るんです!

また、進行状況に合わせて教室内に化け物が出現することもあるので、立体的なホラー演出を楽しむことも出来ます。

極めつけが最後の演出!

教室内の椅子に座ってスケッチブックを読むと書きましたが、一人称視点なので誰の視点なのか分からないようになっているんですよ。

最後になるとそれが判明するので、VR演出は作中のストーリーそのものを彩るものなんです。

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個人的に合わない&気になったところ

プレイする時の姿勢が固定されてしまう

本作のSwitch版はVR映像を再現するため全編ジャイロ操作で進めることになります。

が、プレイする時の姿勢が固定されてしまうのでストレスに感じることもありました。

ちょっとでもJoy-Conを傾けると文字が書かれた本から目がそれてしまい、教室の窓を向いてしまいますから・・・。

話が盛り上がってきたところでJoy-Conをうっかり傾けると悲劇が起きますw

一応、ボタン長押しで前のページまで戻れますが、通常のノベルゲームと比べて不便に感じました。

斜め視点で文字が読みにくい

一人称視点でスケッチブックを読みながらストーリーを進めていくという着眼点は面白く感じます。

が、斜め視点でスケッチブックの文字を読むことになるので読みにくく感じました。

ジャイロ操作で視点をまっすぐに調整出来たら良かったんですが、スケッチブックに視線を合わせると斜めに固定化されてしまいます。

テキスト主体のゲームでこれは厳しい・・・。

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夕鬼 零 -Yuoni:ゼロ-のレビューまとめ

1990年代のホラーコンテンツをリスペクトした作品。

当時の空気感が好きな者としてはノスタルジーに浸ることが出来ました。

文章やBGMを中心に描かれるストーリーも味があって気に入っています。

が、目玉となるジャイロ操作によるVR映像はゲームプレイの快適性を大きく損なうもので、余計な調味料を入れてしまった印象です。

ぼくが本作を購入した動機はVR映像の部分が大きいので一概に悪いとは言えませんが、せめて「ニンテンドーラボ VRキット」に対応してほしかった。

ジャイロ操作によるVR映像は微妙だが、世代にはドストライクな小学生ホラーノベル!

こんな人には特におススメ。
・学校の怪談好き。
・ホラーノベル好き。

こんな人にはおススメできない。
・快適性を重視する人。
・テキストを読むのが苦手な人。

夕鬼 零 -Yuoni: ゼロ-/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約5時間

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コメント広場の住人(6)

  1. 匿名 より:

    前に別の記事で心配されていた通りジャイロ操作はいまいちでしたか。
    雰囲気は良さそうなんですけど、ポケモンのジャイロ操作すら即オフにする自分には厳しそうです。

    一時期漫画、アニメ、ゲーム、小説、映画といったいろんな方面で学校が舞台だったり小学生や高校生が主役のホラー系作品がたくさんありましたよね。
    こちらでは小学生の時「地獄先生ぬーべー」が人気でした。
    最近はホラーというと怖がらせたり驚かせる系の作品というイメージですが、ただ怖がらせるだけではなく物語として独特な空気のある怪談系の方が好きですね。

    • KENT より:

      はい。ジャイロ操作はイマイチなうえにOFFには出来ないので人を選ぶところがあります。

      そうそう、地獄先生ぬ~べ~も流行っていましたね~。

      ぼくも大好きで未だに当時のアニメをみたりします♪

      確かに最近はドッキリ系のホラーが増えましたね。

  2. ナギ より:

    あ〜こういうの好きだなぁ
    Switch&VRで僕には手出し出来ないゲームですが・・
    このゲームは「キャプテン・スピリット」のように前日譚のような立ち位置のゲームだと聞きました
    本編が無事発売されることを祈る&kentさんがプレイされるといいなぁ

    • KENT より:

      確かにこれはナギさん好きそうw

      タイトルの零は前日譚という意味合いもあるようです。本編が発売されるのはだいぶ先になりそうですが・・・

  3. 匿名 より:

    少し残虐性があるかな。
    もっと1990年代とはいえ
    小学生時代はゆったりした日常を過ごして欲しいよね。

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