

新・ロロナのアトリエ はじまりの物語 ~アーランドの錬金術士~PS3 / PSVITA / PS4 / Switch / 3DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2013年11月に発売されたPS3/PSVITA「新・ロロナのアトリエ はじまりの物語~アーランドの錬金術士~」のレビューをしていきます。
本作は新米錬金術士のロロナがアトリエを運営していく錬金術RPGですが、雰囲気に重点を置いた初心者向けのゆるゆるRPGでした!
まずは良いと思った点から書いていきます。
※2015年6月には3DS版が。2018年9月にはPS4/Switch版が発売されました。
※元ネタは2009年6月に発売されたPS3「ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~」になります。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
▼このゲームを3行で説明すると?
・グラフィックがトトリやメルル基準に刷新。
・ゲームクリア後には延長戦が追加。
目次
良いところ
トトリやメルル基準に刷新された世界観
わぁ・・・良いなぁ♪
ゲームを起動すると、そこには夢の世界が広がっていました。
世界観は中世ヨーロッパのファンタジー系。ですが、綺麗な部分だけを描いており、メルヘンチックにアレンジされているんです!
それでいてBGMはほんわかしており、世界観と上手くシンクロしています。
そんな世界を彩るのが魅力的なキャラクター!
どのキャラクターも美男美女なんですが、一味違うんです!
例えば女性の場合、ピンクを基調にした髪色や服装のうえに愛くるしい顔立ちで綺麗というよりはプリティという表現が適した感じなんですね。
いわゆる萌えキャラクターにカテゴライズされますが、ここまでピンクを基調にしたデザインは意外と見たことがなく、唯一無二の良さを感じます。
一方、影が薄くなりがちな男性キャラクターも負けてはいません。
若者はスタイリッシュに描き、年長者は渋めに描かれているのでこれはこれで魅力を感じました。
キャラクターデザインは岸田メルさんが担当していますが、この方の美的センスは相当なものだと思います(変態ですがw)。
しかし、2009年に発売されたオリジナル版ではポリゴンモデルが変にデフォルメされていたせいで原画の魅力をスポイルしていたんですよね。
その一方で今回のリメイク版はオリジナル版から4年後に発売されただけあって間に発売された「トトリのアトリエ」や「メルルのアトリエ」基準に刷新されているため原画の魅力をしっかり再現しているんです!
おかげでイベントシーンの魅力も増したと思います。
各採集地を探索する楽しさ
肝心のゲーム部分は限られた期間の中で各地で探索するのが面白かった!
本作の主人公となるロロナは新米錬金術士で、ひょんなことからアトリエでさまざまな課題をこなしつつ運営していくことになります。
課題の期間は3ヵ月。この期間を過ぎたら即アトリエ閉鎖になるうえ、3年間に渡って課題が提出され続けるんです!
そんな課題を達成するために必要不可欠なのがアイテム。
様々なアイテムを調合し、課題をクリアしていくことになります。
しかし、お目当てのアイテムを入手するには各地で素材を拾って調合しないといけないんですね。
そのため各地を探索する必要があるんですが、時には強敵と戦わなくてはなりません。
これを限られた期間内にこなすのが面白く感じられました!
しかも本作の場合、「トトリのアトリエ」や「メルルのアトリエ」とは違って各エリアの全長がやや長い関係で冒険している感を味わえたのが嬉しかったです。
やり込み甲斐がある延長戦
本作は「ロロナのアトリエ」のリメイク版になりますが、単にグラフィックを刷新しただけではありません。
リメイクにあたって新たにもう1年楽しめる延長戦が追加されました!
しかも単に1年長く楽しめるだけではなく、新ストーリーや3つの新マップ、新イベントが追加されるのだから嬉しいですね!
難易度はクリア後のお楽しみだけあって高め。
敵と互角に戦うにはレベルを上げ、装備を強化し、厳選した素材で調合したアイテムが必要になり、ゲームをやり込む必要があります。
そしてお楽しみなのがイベントシーン!
延長戦ではストーリーの関係上、同世代のロロナ、トトリ、メルルが一緒になるんです!
本来なら彼女たちは世代が異なるので、一番輝いていた頃の状態で夢の共演を果たせるのはファンとしては夢のようなものだと思います。
あと、とあるイベントシーンではロロナが際どい格好をさせられるので、そういう意味でのファンサービスもありますw
ファンサービスが充実している
ファンサービスはこれだけではありません!
ゲームをクリアすることで解禁されるおまけモードはとても充実しており、各キャラクターのファンは必見です!
また、リメイクにあたってコスチュームが追加され、新システム・機能として部屋のインテリア、アイテム栽培、BGM変更機能も追加されました。
特にBGMは過去作から様々な曲を用意しているのでサービス満点です!
惜しいところ
自由度が低く、作業的
各地を探索して制限時間以内に様々なアイテムを採集!
こうして書くとワクワクしますが、中盤までは行動範囲が狭く、やれることも少なめです。
そのため自由度が低く感じられ、与えられた課題をせっせとこなすだけに感じました。
それでも1周目はそこそこ楽しめますが、2周目からはキツイです。
もう少し序盤の歯ごたえが欲しかった
中盤までの難易度は恐ろしく低いです。
難易度を落としている大きな要因がステルクという男剣士が仲間になること。
彼は恐ろしいほどの強さを誇るので冒険の良い助っ人になりますが、それが緊張感を弱めていると思いました。
また、主人公のロロナも装備によってはすぐに強くなり、敵から受けるダメージは大抵1になります。
そのためコマンドバトルシステムを採用している本作ではボタン連打でなんとかなってしまい、自由度の低さと相まって中盤までは縛りプレイをしないとゲームプレイにメリハリが生まれません。
もう少し動きが欲しかった
キャラクターモデリングはリメイク版と比べて大きくパワーアップしました。
しかし、戦闘シーンは地味なうえ、イベントシーンでは大半が立ち絵のイラストを使った物なのでもう少しポリゴンモデルの動きが欲しかった。
せっかくクオリティが大幅アップしただけに惜しい。
全体のまとめ
全体的に緩い作りで中盤までは今までプレイした作品の中でもかなりの低難易度に感じました。
また、イベントシーンも少なめなのでストーリーやキャラクターで補っているとは思えず、リメイクされているとは言え全体的には「トトリのアトリエ」や「ロロナのアトリエ」ほどの中毒性を感じられません。
ただ、世界観やBGMに関してはアーランドシリーズの中で最も気に入ったので、雰囲気ゲーとしての魅力はあると思いました。
ですので、難しいことを考えずゆる~く楽しむ作品という印象です。
雰囲気に重点を置いた初心者向けのゆるゆるRPG。
こんな人には特におススメ。
・シリーズファン。
・癒されたい人。
こんな人にはおススメできない。
・面倒くさがり屋。
・作業ゲーが苦手な人。
新・ロロナのアトリエ はじまりの物語~アーランドの錬金術士~/お気に入り度【55/100%】
プレイした時間・・・約20時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
アーランドシリーズは、アトリエシリーズの中でもギャグ要素が特に強い印象がありますね。
ロロナのアトリエではロロナとハゲルのやり取りに毎回笑ってました。