2018/08/19/7:00 | ゲームレビュー

VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)【レビュー・評価】新しい形で流し読みを防止させた新感覚のテキストアドベンチャーゲーム!


VA-11 Hall-A (ヴァルハラ)/PSVITA

2017年11月に発売されたPSVITA「VA-11 Hall-A (ヴァルハラ) 」を今回はレビューします。

PSVITA「VA-11 Hall-A (ヴァルハラ) 」はバーテンダーとなって客にカクテルを提供していくアドベンチャーゲームです。

良いところ

バーテンダーになった気分を味わえる

本作の舞台はバーの「ヴァルハラ」。

物語の大半はバーの中で繰り広げられ、バーテンダーの主人公は客にカクテルを提供していくことになります。

面白いのが、バーテンダーの仕事をテキスト型のアドベンチャーゲームに落とし込んでいること!

来店した客はカクテルを注文するんですが、プレイヤーはその都度7種類の材料を組み合わせて本当に作成しなければならないんです。

作成はレシピを見ながらでも可能なので何度失敗してもペナルティはありませんが、ゲームクリアまでに何百回も作らなくてはなりません。

提供したカクテルによってその後のストーリー展開が変化するので、テキスト型のアドベンチャーゲームにありがちな選択肢をカクテルに置き換えているんですね!

カクテル作成の面倒さと相まって本当にバーテンダーの気分を味わうことが可能で、その着眼点には感心させられました。

登場キャラが変態ばかり

アカン・・・

バーの「ヴァルハラ」に来店する客は変態ばかりなんです!w

まずは客の変態トークをご覧ください。

カチカチに硬かったぞ。オレのアソコが触れたからわかる。

ブーメランパンツと大砲がゆらゆら揺れるのを見てる方がマシとはな。

このソーセージ、おっきすぎてお口に入りきらないかもー。

今すぐパックンチョしちゃった方がいいかも?

いかがでしょうか?このように客は一歩間違えたら「VA-11 Hall-A」ならぬ「SE-KU-Hall-A」になりそうな変態発言を素で放ってくるんです!w

主人公も主人公で女性なのにカクテル作成時には「ブラのひもがかゆい…」なんて独り言を言う始末。

僕はおブラを付けたことはないのですが、付けているとひもが痒くなるのでしょうか?w

このように本作は到るところで変態発言が飛び出すので、下ネタのボキャブラリーを増やすためにも最適な作品だと思いました。

性が絡む話ではLGBTの件にも深く突っ込んでいますし、題材といい、大人向けの作品に感じます。

合言葉はヤリチ○!

作り込まれた世界観とサイドストーリー

実は本作、サイバーパンクが題材となっています。

そのためバーの外に出ると機械に覆われた近未来都市となっていて、人間だけではなく、機械も暮らしているんですね。

物語の大半はバーの中で語られるので外の世界はほとんど描かれていませんが、客の会話によって世界観は掘り下げられるので、どんな感じなのかは大体想像が出来ました。

面白いのが、同じ客と何度も会話をしていくことでその人のサイドストーリーが出来上がっていくこと。

ヴァルハラには様々なタイプの客が来店されます。

webサイトの編集長から子供のような外見のアンドロイド、さらには脳みそや犬まで!?

このように客は超個性的なので話をするだけで面白く、さらには前述の変態発言によってほとんど退屈しませんでした。

流し読みをさせない絶妙なバランス調整

流し読み。

ボイスがないとついついやってしまいがちですが、本作では流し読みをさせない絶妙なバランス調整となっています。

まず大きいのが、客が注文した通りのカクテルを作成しないといけない点。

バーテンダーは注文を聞き直したらいけないという暗黙のルールが存在するようで、何を頼んできたのかは1回しか確認することが出来ないんですね。

タチが悪いことに注文は他愛もないトークの途中に入るため見逃しやすく、プレイヤーに「流し読みをしたらダメ!」という強迫観念を植え付け、テキストを読んでもらえるよう上手く誘導していると思いました。

客が注文したものとは異なるカクテルを提供すると給料が減ってしまい、最悪、ゲームオーバーになってしまうので、テキストはしっかり読むようにしましょうね!

レトロ感溢れる香り

本作は1990年代のレトロ感溢れる香りがどことなく漂っています。

まず、印象的だったのが少ない色のドット絵で作られたグラフィック!

ドット絵なのでキャラクターの輪郭がギザギザしており、使用されている色も単色に近くて粗いんですが、それでも喜怒哀楽をしっかり描いているから感心してしまいました。

そしてBGMや効果音!

バーのBGMは複数用意されており、自分で選択出来るんですが、中には懐かしのメロディアスな曲もあって聴いていると気分が良くなってきます♪

効果音にしてもメッセージ音はピコピコしていて聴き心地が良く、2017年の作品なのにまるで1990年代のゲームをプレイしているかのようでした。

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個人的に合わない&気になったところ

途中から単調になってくる

ゲームの流れは営業→休憩→営業→自宅を繰り返す感じとなっています。

そのため中盤以降はどうしても単調さが気になってきました。

バーでは様々な客が来店して面白い会話を繰り広げてくれて退屈させないような気配りは感じられますが、舞台が限定されている関係で動きのあるストーリー展開にはどうしても出来ないため限界があります。

マルチエンディングなのでコンプリートは周回プレイ必須なので、やり込めばやり込むほど作業感が増してくると思いました。

実際、トロフィーの達成率は90%台で後もう少し頑張ればプラチナトロフィーを獲得出来ましたが、作業感によって挫折してしまいましたからね。

※R+△でスキップ会話を出来るが、使い勝手が悪い。

全体のまとめ

テキスト型アドベンチャーゲームの新たな切り口を見せてくれた意欲作。

この手のゲームってストーリーを楽しんでもらうために流し読み防止が課題になってくると思うんですが、バーテンダーを体感出来るゲームデザインによって上手く防止していたので感心させられました。

それ以外にもサイバーパンクの世界観、ドット絵で構成されたグラフィック、ボキャブラリーに驚かされる下ネタトークなど見どころが多く、製作者の拘りを感じられます。

やり込むことで作業感が増してくるのが惜しいところですが、インディーズゲームらしく好きな人はとことん好きになれる作品。

新しい形で流し読みを防止させたテキストアドベンチャーゲーム!

こんな人には特におススメ。
・テキスト型アドベンチャーゲーム好き。
・下ネタ好き。

こんな人にはおススメできない。
・流し読みしやすい人。
・下ネタが苦手な人。

VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約15時間

 

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コメント広場の住人(26)

  1. シロマ より:

    下ネタが大好きなkentさんの為のアドベンチャーゲームみたいですねw

  2. メトロキシド より:

    このゲームは別のサイトで絶賛されていたゲームですね。
    カクテルを出す、というのも単純でなく、相手の要望に答えるだけではダメで相手の様子を見ながら何を出すべきか推測しないといけないらしいと紹介されていました。

    自分はそんな読み取りが苦手なタイプなため、だいぶ敬遠していましがやはり面白そうですね…でも失敗が嫌で攻略情報見ながらになりそうw
    ちなみにログ機能はないのでしょうか?

    • kentworld より:

      このゲーム、評判が良いですもんね。好きな人は神ゲー認定されてもおかしくはないと思います。

      正解のカクテルは時には相手のことを気遣わなければ分からないこともあって奥深いです。

      ログ機能はありますが、カクテル作成時は使えないようになっていますw

  3. ヨウタイガ より:

    題材といい、大人の雰囲気がいいですね。vitaでのんびり遊べるのもありがたいです。プレイヤーはバーテンダー側ではありますが、家でリラックスしてバーの雰囲気を味わえたらいいですね。下ネタも大人の雰囲気に合ってるんじゃないですかね。現実世界では下ネタも中々話しづらいですき、ゲームの世界くらい、いいんじゃないかと。あ、ベネズエラの会社のゲームみたいですね。いやはや、世界は広いなと感じました。

    • kentworld より:

      大人だからこそ楽しめるゲームだと思いました。ちなみにゲームをプレイする際はおつまみを用意することを推奨しています。

      下ネタは使い所が限られますからね・・・ゲームではこのくらい弾けてくれても良いと思っています。

      インディーズゲームって色んな国から発売されるので欧米以外の文化を知れて勉強になります。

  4. koji より:

    レビューで下ネタを嬉々として書きまくるkentさん。本当に下ネタが好きなんだなあ…。うんうん。
    カクテルを作るシステムは面白いんですが、会話から客の欲しいカクテルを推理するのが一部無理ゲーに近いレベルだったのが残念でした。お前らは焼酎のお湯割でも飲んでろ!と言いたくなりますよ…。

    • kentworld より:

      このゲームを僕がレビューしたら下ネタに触れないほうが不自然に思われそうですw

      カクテルはパーフェクトを取ろうと思ったら超大変ですね。こんなの分かるか!と感じた部分も確かにありますw

  5. AVC-M370 より:

    先日の自粛に少し感動したと思ったらこの布石だったとは。
    中々策士だな。

    バーテンダーと言う内容で年齢層を上げてユーモアを理解出来るユーザーに狙いを絞るというか。
    推理アドベンチャーさながらにテキストを読ませる仕掛けがあるのは上手く作ってありそうだ。

    • kentworld より:

      ちんっく~のことですか?あれはストレート過ぎるので自粛しましたw

      それはそうと下ネタ続けてぶっ込んでしまいましたねw

      このゲームはターゲット層の選定やテキストアドベンチャーの誘導方法などかなり計算されて作られていると思いました。

  6. 黒詩★紅月 より:

    下ネタと言えば、最近はそのために『俺達の世界わ終っている。』を買いました(笑)
    主人公の設定は変態だから、かなりの下ネタが含まれているようです

    あと、もともとエロゲーだった『ノラと皇女と野良猫ハート』の下ネタとギャグの質も高いから、PS4版も買う予定です
    続編もCSに出るようですしね

    • kentworld より:

      下ネタのために「俺達の世界わ終っている。」を買ったんですか!w

      このゲームも評判が良いので気になっているんですよね。

      アドベンチャーゲームで下ネタって重要なテーマかも知れません。嫌がる人もいそうですが、あるとユーモアが増しますからね♪

  7. コルチカム より:

    カクテルでストーリー変化するのは独創的で良いと思うんですが、私はそもそもストーリーに引き込まれず終始モチベ低いままでした…

    コレ絶対kentさんに合わないだろうな〜と思いながらプレイしてたんですが、お気に入り度が高めで意外です。
    下ネタで評価上がったんでしょうか?w
    同じく下ネタだらけのグリザイアは腹抱えて笑えるギャグなので大好きなんですが、VA-11 Hall-Aの下ネタは若干引いてしまいました…
    あとSE-KU Hall-A誰うまw

    ちなみに会話のスキップはR+△の同時押しでできますよ。
    欲を言えば次のカクテルまでジャンプする機能も欲しいところですけどね。

    • kentworld より:

      あらら・・・サイバーパンクの世界に馴染めなかった感じでしょうか?

      僕は意外とテキストも含めて楽しめました。下ネタはちょっと生々しすぎる感じはしますが、これはこれで楽しめましたよw

      でも、グリザイアの下ネタのほうが楽しめるかも知れませんね。どんな下ネタなのか、機会があれば教えてください!w

      最近はダジャレにハマっているので、SE-KU Hall-Aなんて書いてしまいましたw

      そんなスキップ機能があったとは・・・もっと早く知っておきたかったorz

      ※追記しておきます。

  8. ジョエリー より:

    ストーリーはほとんどバーの中で展開されていましたが、それでも客の話だけでその世界で起こっている出来事を想像するのは楽しかったです。客自体もそれぞれ個性が強烈で話を聞くだけでも面白かったです。

    ストーリーはカクテルによって変化していくのは面白かったですが、全体的に淡々と進んでいたのでもう少し大きな展開があってもいいかなと思いました。後は下ネタがあまり好きではないので、そこが個人的に少し合わなかったです。

    • kentworld より:

      限られた環境の中でストーリーを描いているのでチャレンジングですよね。

      それ故に動きのあるストーリーを描きにくく、仕方がないことではありますが、もったいなく感じます。下ネタは生々しすぎたかな?w

  9. ナスタ より:

    あれ意外と評価高い笑 以前お話しされていた感じだともっと低くなると思っていました。

    バーテンダーとサイバーパンクを上手く絡めた世界観が本当によく出来ていますね。下ネタに関しても世界観に上手く溶け込ませているので、下品に感じにくいのは好感触でした。

    この手のゲームはどうしてもやり込んでいくとプレイが単調になりがちですが、今作もそこは継承してしまっていますね。コルチカムさんも指摘されているようにスキップは一応ありますけれど、使い勝手がイマイチなのは勿体ないかな。

    • kentworld より:

      あれ?そんなにテンション低く語っていましたっけ?w

      やり込んでいくと後味が悪くなってきますが、特に序盤の掴みは意外と良くって、リラックスしてプレイ出来ましたよ~。

      本当にバーの中で会話しているかのようでした。スキップ機能は使い勝手がイマイチなんですね。その点も含めて追記します!

  10. 天火星 より:

    SE-KU-Hall-Aと来たか・・・!このゲームは購入済みなんですが、多忙な時期に購入してしまいメモリースティックの肥やしになってますねぇ・・・。今度プレイせんと!

    • kentworld より:

      このゲームも購入されていましたか!?なんという守備範囲・・・w

      僕もずーっと積んでいたんですが、半年の期間を経て積みゲー卒業となりました!

  11. ホンマ?トモフミ より:

    ADVゲーム×カクテル作り🍸がこれまた独特なゲームですね(^^)

    バーテンダーって男性的なイメージが強いですけど、主人公が女性で世界観がパンクな近未来調なのも面白いです。

    • kentworld より:

      こういう独特な発想こそがインディーズゲームですね♪

      確かにバーテンダーと聞いたら男性スタッフを思い浮かべるなぁ。

      本作は一人称視点で展開され、主人公はほとんど見えませんが、カウンターではどんな感じでカクテルを作っているのか気になってしまいました。

  12. sparrow より:

    いわゆる雰囲気ゲーに近いのですがアイデアや世界観は面白いものがありました。
    作中で起こる事件と登場人物はいろいろ関わりがありますし、登場人物同士の相関関係も面白いのですが、主人公視点だとそこの追及がない(する必要がない)ため作中ではぼかされたままになっていますね。
    ファンサイトなどでは考察もされていますが、作中での言及がないのは少しもったいないようにも感じました。
    人を選ぶ作品にも関わらず、評価が高いのはなかなか興味深いと思います。

    欠点に関してはその通りで、はじめの1回はいいのですが集会を行うと猛烈な単調さが出てきますね。
    プラチナはとりましたが3週目あたりはメンドクサイ感じになってしまいました。
    意図的にそうしてるのでしょうが、周回するとレシピ選択の操作性の悪さも気になりだします。
    また、一部トロフィーはゲーム中の情報では絶対に取れない(隠しレシピが絡むもの)のも個人的にはどうかなと思いました。
    このレシピは、このメーカーが作っているほかのゲームで明かされるもので、ゲーム内では絶対にわかりません。
    情報が共有されるのは常とはいえ。

    • kentworld より:

      このゲームは「2064: Read Only Memorie」と関連性があるようで、本作で気になった点はそちらで描かれているのかも知れません。

      自分の場合、1周目はノーヒントで進めてしまったので、プラチナトロフィーは3周しないと取れないんですよね。

      そのため作業感が半端なく、最後の1つを残して挫折してしまいましたw

      最近はインターネットが普及してきたので、隠し要素は攻略サイトを見ること前提に用意しているんじゃないかと思います。最近、このパターンが増えてきました。

  13. 匿名 より:

    読み流し防止とかバーテンダーの気分とかそういう単純な話ではない気ガガガ

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