2017年11月に配信されたSwitch「スチームワールドディグ2」を今回はレビューします。
Switch「スチームワールドディグ2」はツルハシで地下を掘って進む探索型2Dアクションゲームシリーズのナンバリング2作目です。
ダウンロード専売で、価格は約2,000円。
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- ストーリーに沿ってツルハシで地下を掘り進めていく2Dアクションゲーム。
- 鉱山で様々な素材を入手して換金していく。
- 鉱山には様々なダンジョンが存在する。
初リリース日 | 2017年11月23日 |
対応ハード | PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 5~10時間 |
価格 | 2,000円(税込) |
発売元 | フライハイワークス |
目次
良いところ
穴を掘って鉱石を集める楽しさ
本作の主な舞台は、鉱山!
ツルハシでひたすら穴を掘って地下の奥まで進んでいくんですが、初期状態では能力値が低くて進めません。
なので、まずは能力を高めるため鉱石を集めて拠点でお金と交換し、お店でキャラクターを強化していきます。
鉱石を集める→拠点に戻ってお金に変換する→お店でアイテムを購入して能力強化→行動範囲が広がる。
基本的にはこれの繰り返しなんですが、これが地味に楽しいんです!
コツコツと穴を掘ったりお金を集めるのはキャラクターを育成する時などに感じられる”積み上げていく楽しさ”に近いものがあり、作業ゲーっぽいところはありますが、地味にハマります。
穴を掘る楽しさを地味に高めているのが、効果音。掘る時の「ザクッザクッ」という音が心地良さを生み出していて、ずっと掘っていたくなります。
心地良いゲームオーバーのリスクとそれによって生まれる緊張感
プレイヤーキャラには体力が存在し、持てる鉱石の数にも制限があります。
それでいて体力がなくなるとそれまでに持っていた鉱石を落としてしまい、拠点からやり直しなのでゲームオーバーのリスクは少し大きいです。
だからこそどのタイミングで拠点に戻るのかの葛藤が出てきて緊張感が生まれてきます。
こうして書くとストイックな印象を持たれそうですが、鉱山内には拠点まで戻れる大量のワープポイントが設置されているのでそこまで厳しくはありません。
今の時代に合わせて心地良い緊張感とリスクを徹底して調整されている印象で、そのさじ加減が上手いんです!
基本難易度はノーマルモードでも前作よりも低めに感じました。そのため前作よりもサクサク進めます。
前作から大幅に増したボリューム
全体のボリュームは前作の倍以上ありました!
前作は3時間もプレイすればクリアできる程度だったんですが、本作は倍以上長く楽しめます。
おまけにダンジョンも大幅パワーアップしていて、ロケーションのバリエーションも増えていました!
前作はひたすら地下へと掘り進み、脇道にある洞窟の探索を楽しむ程度でしたが、今作では地下ジャングルから神殿、荒野などロケーションのバリエーションが大幅に増えていますし、横に進んでいくエリアもあります。
ボス戦や謎解きのバリエーションも増えているので穴掘りアクション以外にも求められる事が多くなり、全体的にメリハリが生まれていると思いました。
前作は穴掘りと鉱石集めの比重が高く、メトロイドヴァニアの印象は薄かったんですが、本作はどちらの要素もバランス良くまとまっている印象で上手くミックスされています。
前作にも登場した鉱山内の洞窟は大幅に種類がアップ!
何十種類も用意されていて、それぞれテーマに沿ったパズルアクションを楽しめました。
ちなみに洞窟内には隠し通路や隠しアイテムも存在します。それらをコンプリートしようと思ったらより長く楽しめるでしょうね。
心地良いキャラクターのアクション
キャラクターのアクションは前作以上に触っていて気持ち良く感じました。
ゲームを進めてキャラクターを強化していくとフックショットやホバー機能の使用が可能になり、移動能力が大幅にアップします。
フックショットを使えば離れた足場まで一気に進めますし、ホバー機能を使えば一定時間空を飛べるので超爽快!
前作もゲームを進めていく事でダッシュ機能や二段ジャンプが使えるようになって爽快に感じましたが、本作はさらに増しています。
強化されたストーリー&SF要素
ストーリー要素は前作よりも強化されていました。
仲間キャラとの出会い、一緒に進む事で生まれてくるキズナ、そして・・・
全体的にドラマ性が高まっていて、それでいてSF要素も強化されているので考察する楽しさもあります。
また、「2」と名乗っているだけあって前作の続きを描いているので、「1」をプレイしていると特に終盤は「おお!」と言える展開が待ち受けているかも!?
ギアアビリティの追加で生まれた幅広い難易度設定
今作では新たにギアアビリティの要素が追加されました。
ギアというアイテムを埋め込む事で様々な追加能力を得る事が可能なのでカスタマイズ性が生まれ、あえて使用しないことで”縛りプレイ”も楽しめます。
特にナビゲート機能をOFFにしたら探索の難易度が激増すること間違い無し!
また、ギアアビリティの中には「ダメージを倍増させる代わりにアイテムドロップ率2倍」「敵を倒すと爆破する」など意図的に難易度を高める物も存在するので、遊びの幅が広まっていると思いました。
ノーマルモードからイージーモードにいつでも切り替えられますし、幅広い層が楽しめるよう色々と気を配っている印象です。
惜しいところ
気になったところを挙げようと思ったんですが、これと言った欠点は見当たりませんでした。
強いて言えばエンディングが好み分かれるのとキャラクターに話しかける時のボタン表示が十字ボタン上ではなくXボタンと間違えそうになるくらい。
あとは探索重視のゲームである関係上、どうしても淡々としているところがあるくらいでしょうか。
前作で欠点だったボリューム不足な点は解消されていますので、そこは心配要りません(ボリュームがアップした分、価格も前作から倍以上になっていますが)。
全体のまとめ
良い意味で前作を肥大化させた作品。
前作は面白くなってきたところで終わってしまい、勿体なく感じていたので、システムを踏襲してもう一度作ろうとしたのは英断です。
全体的に「メトロイド」や「悪魔城ドラキュラ」シリーズのような入り組んだ地形を探索する遊びをベースに「テラリア」や「ミスタードリラー」のような穴掘り&アイテム集めの要素を融合させていてメトロイドヴァニアの新たな一面を垣間見られる作品に感じました。
既存の遊びを融合させただけに過ぎませんが、それでも異なる遊びを融合させることでこんな面白さを生み出せたとは驚きです。
前作でも同じような事を感じていましたが、今回はフルプライスゲーム一歩手前までボリュームを引き上げつつも飽きさせないような工夫が満載で全体の印象は自然と良くなっています。
良い意味で前作から肥大化した新生穴掘りメトロイドヴァニア!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・コツコツと積み上げていきたい人。
こんな人にはおススメできない。
・特になし。
スチームワールドディグ2/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約7時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
レビュー、ありがとうございます‼️
今作は1が年始セールだったのでそれと合わせて2も購入したのですが、新年早々めちゃくちゃ神ゲーに遭遇してしまったなぁと思いました!
最初はキャラがカートゥーンのキャラっぽくてバタ臭いなぁ……と思っていたのですが、遊んだら遊ぶ程、ドロシーやフェンなどに愛着がつくからそこも驚きでした。人間で例えたらちょいブスに片足突っ込んでるけど内面がとても美人なアレですね(^ω^)ちょっと例えがわかり辛いかもしれないと思いますがそんな心境です(^_^;)
掘って鉱石を集めてキャラを強化してゆく簡単なサイクルなのはわかっているのですが、それが非常に楽しすぎる!確かにメトロイドやミスタードリラーのエッセンスを引き継いでるところもあり、一見は目新しくないでしょうがそれがうまく噛み合っていて遊んでいて最高に気持ちいいです!その面白さは前作の1とのコンボで僕がまさかの徹夜してしまうほどです。
よくない点は確かにちょっと上キーの表示がXボタンっぽくて無駄に爆弾を消費してしまうくらいかな。慣れれば大丈夫ですけど…。あともとがスウェーデンのゲームだからかキャラがめっちゃバタ臭い!そのせいで日本だととっつきが悪いと思います。遊んでいくうちにドロシーが可愛くなっていくけど、最初はドロシーが3作目以降のシャンティみたいにもうちょっと可愛ければとなんども思いました(笑)
そこは次回作に期待かな。でも次回作はついにフルプライスになってやってきそうですね(・・;)
もちろん!買いま〜す(*^▽^*)