
ジャックXダクスター2/PS2
2004年3月に発売されたPS2「ジャック×ダクスター2」を今回はレビューします。PS2「ジャック×ダクスター2」はノーティドッグが贈る3Dアクションゲームシリーズの2作目です。
目次
良いところ
前作以上に広大なフィールド
前作は10以上の中規模箱庭マップで構成された3Dアクションゲームでした。2001年のゲームながらも各エリアはシームレスに繋がっていて、ブツ切り感が無いところに驚いたものです。本作ではさらにパワーアップして、「グランド・セフト・オート」のようなオープンワールドマップになってしまいました!
前作のように複数のエリアが繋がって構成されているんですが、その中心区が非常に広く、こんな広大なフィールドを読みこみなしで移動できる事に感動してしまいます。しかも街には沢山の人が歩いて乗り物も走行していますからね。2003~2004年のゲームでここまで作り込むとは大したものです。
様々なゲームの要素をミックス!
前作とは違い、本作はミッションを受注して物語を進めていきます。ミッションのバリエーションはいくつかあって、マシンに乗って制限時間以内に目的地へ向かうものからスケートボードに乗ってトリックを決める物、ガンアクションで敵を倒して行く物、ジャンプアクションで奥へ進んでいく物など、様々なタイプのアクションゲームの要素がミックスされています。ここまでいろんなタイプのゲームの要素が融合していると飽きませんね!
前作以上に増したコメディ色
ミッション開始時・終了時にはフルボイスのイベントシーンが挿入されます。その多くは相棒のダクスターが出しゃばってボケたり、巻き添えを食らったりして前作以上にコメディ色が強くなっていると思いました。ダクスターは本作のムードメーカーで、物語を盛り上げてくれますね。前作とは違ってミスした時にムカつく発言をしなくなったのは好印象。
ちなみに主人公のジャックは前作とは全くキャラが変わっています。前作では喋っていたのかすら覚えていないくらい印象に残らないキャラだったんですが、今作ではひょんなことから気性が荒いタイプに様変わりしていて、激しい攻撃アクションも加わりました。ちょっとびっくりですが、続編で新たな一面を見せる事で新鮮味は出てきますので、これはこれで良いと思います。
惜しいところ
お使いをしている感が強い
ミッション受注型のゲームになった事で、よりお使いしている感が増してしまいました。ある程度ゲームを進めると複数のミッションの中から好きなものを選択できるようになりますが、それでも攻略ルートは一本道で、目的地までレールに乗って走行している感が否めずお使いの印象を強めてしまっています。
行動面での自由度はありますが、攻略面での自由度は前作から大幅に下がっていますね。前作の場合は条件さえ満たしていれば好きなエリアに行く事が出来て好きなように収集アイテムを集められましたから。
理不尽な難易度
前作同様、難易度は高めになっています。しかし、前作とは違ってチェックポイントが非常に少なくなっているためかなり戻される事が増えてしまいました。それだけでもやる気ダウンなのに体力は少ないままだし、敵の攻撃も突発的で理不尽だし、操作も煩雑で制限時間は厳しくて夜は辺りが暗くてよく分からなくてポーズボタンのメニューを開かないとマップを確認出来なかったりして色々理不尽に感じました。このゲームをプレイしていると悪い意味でストレスが溜まります。
前作と比べて華やかさに欠ける
前作はカラフルでファンタジー色が強い良い意味で典型的なデフォルメ3Dアクションでした。しかし、今作の場合はダークな印象が強まって華やかさに欠けます。メインとなる街は閉鎖感があって自然が少ないですし、街の外も一部を除いて自然が少ないですからね。前作の世界観が好きだっただけに残念です。
全体のまとめ
間違いなく前作よりも凄い事をしている作品ですが、実質別ゲームになってしまいました。それだけならまだしもゲームバランスも雑になってしまい、前作よりも完成度は落ちてしまった印象です。。
こんな人には特におススメ。
・歯ごたえを求める人。
こんな人にはおススメできない。
・お使いが苦手な人。
・アクションゲームが苦手な人。
ジャック×ダクスター2/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約15時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。
あ、これ知ってます!
3dの世界を堪能できて楽しいけど難易度が…
画質当時にしては良かったなぁ…