マリオテニスGC/GC / Wii
2004年10月に発売されたGC「マリオテニスGC」を今回はレビューします。
GC「マリオテニスGC」はマリオファミリーが登場するテニスゲームのゲームキューブ版です。
開発は「黄金の太陽」などで知られるキャメロットが担当。
2009年1月にはWii向けにアレンジした「Wiiであそぶ マリオテニスGC」が発売。
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- マリオファミリーが登場するテニスゲーム。
- 各キャラクターには2種類の必殺技が存在する。
- 様々な仕掛けが用意されたスペシャルコートが追加。
初リリース日 | 2004年10月28日 |
対応ハード | GC |
ジャンル | スポーツ |
推定クリア時間 | 6~10時間 |
売上 | 累計37.7万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
マリオらしい数々のギミック
テニスゲームの新たなスタンダードを打ち立てたN64「マリオテニス64」。
しかし、マリオの冠を付けている割には普通のテニスゲームで、マリオらしさはそこまでありませんでした。
そこに目を付けたのがGC「マリオテニスGC」!
前作とは比べ物にならないくらいマリオらしさを盛り込んでいて、思わず「マリオテニヌかよぉ!」「マリオの○ニスって大きいのかな?」と突っ込みたくなります。
その代表例となるのがスペシャルショット!
各キャラクターごとに攻防の2種類が用意されていて、いずれも派手なアニメーションが挿入されます。
マリオはハンマーを使って強力なショットを飛ばすわ、ルイージはオバキュームを使ってテニスラケットを振り回すわで無駄に派手ですw
前作で初登場したワルイージに至ってはコートの中をプールにして泳ぎ出す始末w
何故、テニスでそんな事をするのか謎ですが、お祭り感が出て賑やかにはなっています。
スペシャルショットはラリーを少しだけ続ける事で使う事が可能。
攻撃タイプで一気に攻める事も出来れば防御タイプで守りを固める事も可能で、どのタイミングで発動するのか相手と駆け引きを楽しめます。
ユニークなコートが満載!
前作にも様々なコートが用意されていましたが、クッパステージを除けば特にギミックはありませんでした。
ところが本作の場合、コートにもギミックが満載なんです!
ここからはコートの一部を箇条書きで紹介します。
- コートが泥だらけになる「ドルピックタウンコート」。
- 次々とオバケが出現する「ルイージマンションコート」。
- ベルトコンベアに作られた「ワリオファクトリーコート」。
- ボールをバウンドさせると床がスライドする「ボスゲッソーコート」。
- ネット上をワニが歩いている「ドンキージャングルコート」。
どうでしょうか?マリオらしさが満載で、よりパーティゲームらしくなっていますよね?
背景もより賑やかになり、見た目に関しては前作よりも華やかになっていると思います。
ユニークなミニゲームを多数収録!
そして今作にはユニークなミニゲームを多数収録しています!
ここからは収録されているミニゲームを箇条書きで紹介!
- ペイントボールを打ってマリオの絵を完成させる「ペイントテニス」。
- アミダの先の風船を守り抜く「バルーンパニック」。
- パネルから出ようとしているオバケたちを狙ってポイントを稼ぐ「オバケバスター」。
- ワンワンから逃げながらボールを当てて食べさせる「ファクトリーファイト」。
- ゲッソーとバッテンマークを避けながらラリーを続ける「ゲッソーラリー」。
いずれも複数のレベルが用意されていて、クリアしていく事で徐々に難易度が上がっていきます。
普通のテニスとは異なるルールで楽しめるので、息抜きとしては良いと思いました。
ミニゲームによっては最大4人同時プレイができるのも嬉しいね!
多彩な対戦モード
マリオらしいギミックが沢山あると邪魔に感じる人もいる事でしょう。
そんな人のためにコートの仕掛けやスペシャルショットを無しにして純粋なテニスを楽しむ事も出来ます!
また、N64「マリオテニス64」で好評だった「アイテムバトル」「リングショット」モードも収録。
前作譲りのアシスト機能も健在で、様々なプレイスタイルで楽しめるのが嬉しいです♪
気合が入ったオープニングムービー
なんだこの気合の入れようは!?
本作のオープニングムービーは当時のマリオゲーム史上最長となっています!
収録時間はなんと5分超!
しかも脚本がある程度しっかりしていて、演出面も無駄に凝っているから凄い!
容量を使うプリレンダリングムービーなので、これだけで光ディスクの大部分を使用しているんじゃないかと思うほど。
開発元のキャメロットは本作に対してかなりの気合を入れて作っていたようで、当時はインタビュー記事で自信満々に語られていました。
間違いなくゲームキューブの2004年末商戦を代表する作品でしたね。
盛り沢山なのにロード時間が早い
スペシャルショット、スペシャルコート、スペシャルゲーム。
様々な新要素を盛り込みつつ、前作で好評だった要素は残し、オープニングムービーは5分超の大作。
これだけ内容を詰め込むとデータ量が多くなってロード時間が長くなってしまいがちですが、驚くことに爆速です!
それはもう、ロムカセットと比較しても変わらないくらい。
GC「マリオゴルフ ファミリーツアー」の時も思いましたが、キャメロットはテンポの良さにかなり気を配られていますね。
惜しいところ
必勝法を作ってしまったスペシャルショット
マリオならではの派手な演出が楽しめる「スペシャルショット」。
確かに試合が派手になりましたが、明確な攻略法が生まれてしまい、単調な試合になってしまいがちです。
特にコンピュータとの対戦ではある程度ラリーを続けてスペシャルショットでフィニッシュという攻略法が確立されてしまいました。
スペシャルショットは割と早い段階で使用できるようになるので、もう少し使用できるようになるまでのハードルを高めたら良かったと思います。
相変わらず単調な1人用モード
前作同様、1人用モードは短調です。
目玉となる「トーナメント」は相変わらずストーリー要素が存在せず、淡々と試合をこなすだけ。
今作の場合、前述のようにスペシャルショットを使った必勝法が生まれてしまったのでますます単調になっていました。
もう、何度マリオのテニスラケットをハンマーに変え、ワルイージをコートの中で泳がせたのかw
せめて「トーナメント」モードでもスペシャルショットをOFFに出来たら良かったのですが・・・。
GBA版には非対応
GBA「マリオテニスアドバンス」が発売されるんだったら本作とデータ連動できるよね?
N64「マリオテニス64」&GB「マリオテニスGB」の流れからできる物だと思いましたが・・・
出来ませんでした。
どうやらギミックに力を入れ過ぎてこちらまで力を注げなかったようです。
全体のまとめ
マリオらしいギミックが満載で、開発者の悪ノリが感じられて面白い作品でした。
本作をプレイしていると開発者が楽しんで作っているのが伝わってきます。
しかし、GC「マリオゴルフ ファミリーツアー」に続いてマリオらしさが仇になっている部分があり、それが原因でやや印象が悪くなってしまいました。
それでもテニスゲームとしての完成度は高く、持っていても損はありません。
悪ノリし過ぎてテニヌになってしまった力作!
こんな人には特におススメ。
・ユニークなテニスをやりたい人。
こんな人にはおススメできない。
・一人で楽しみたい人。
マリオテニスGC/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
個人的にはここでマリオテニスシリーズ?を知ったので、後のマリオテニスはなんだか“普通な”テニスに収まってしまってるな〜と感覚が麻痺してます(笑)
僕はもうちょっとこのくらいのドタバタが欲しいと思ってたので、今度のマリテニエースもある程度、テニスとして収まってますが(あ、でもラケット破壊されるかwww)マリテニGCレベルの気合いを感じられるので製品版も楽しみです♪
そうなんですよ。こんな力作を過去に発売してしまったせいでその後の作品がグレードダウンしているように感じてしまって・・・。
大味になっている部分はあるものの、発売当時、本作は相当な気合を入れて売り出そうとしていました。
64が一番テンポ良く試合が進むし爽快感あったねー。GC以降は必殺技合戦で中々試合が終わらなくてちょっとなーって感じだった
N64版が一番評判が良いですよね。
それ以降の作品は差別化を持たせようとして苦労している印象です。