星のカービィWiiが絶賛された7つの理由

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

みなさんは「星のカービィWii」というゲームをご存知でしょうか?

このゲーム、「星のカービィ」シリーズの中でもトップクラスの人気で、プレイされた方の間でも絶賛の嵐なんですよね。

テレビ朝日で放送されたTVゲーム総選挙では45位にランクイン。

あの「スーパーデラックス」や「エアライド」を超えてシリーズの中では最も高い順位となりました。

また、人気YouTubeチャンネル「まるピンクのカービィ解説」さんが投稿された「全カービィ作品の人気ランキング 」動画でも「星のカービィWii」が1位となっていて、Googleのユーザー評価では97%という非常に高い評価となっています。

なぜ、「星のカービィWii」はこんなにも絶賛されているのでしょうか?

完全クリアまでプレイした者から言わせていただきますと、確かにこれは絶賛されるゲームだと思います。

もう10年も前に発売されたゲームになるんですが、今でも全く色あせていない良さがあるんですよね。

ここからはぼくの観点から「星のカービィWii」の魅力を語っていきますので、興味がある方はぜひ、最後までご覧ください。

星のカービィWiiとは?

まずは「星のカービィWii」がどんなゲームなのか簡単に説明していきます。

本作はカービィが主人公の2Dアクションゲームで、ポップスターに不時着した壊れた宇宙船「ローア」の主、マホロアを救うべく、宇宙船のパーツを集める冒険に出かけていきます。

特徴的なのが、最大4人同時プレイに対応しており、色んなキャラクターを操作できることです。

カービィはもちろん、デデデ大王、ワドルディ、メタナイトといったかつての敵キャラクターも操作可能となっていて、家族や友達と一緒に楽しむことができます。

新システムとしては、スーパー能力が追加。

光っている敵を飲み込むことでド派手な技を繰り出すことができます。

巨大な剣を振りかざす「ウルトラソード」、すさまじい炎で走り抜ける「ドラゴストーム」、不思議な力を持つ光の玉を操ることができる「ミラクルビーム」

どのスーパー能力も巨大なオブジェクトを破壊できるので、爽快感が抜群となっています。

そんな「星のカービィWii」ですが、冒頭でも触れたように絶賛の嵐なんですよね。

友人のば~んさん

「初めてカービィを本格的に遊んだけど面白すぎて、裏要素まで完全コンプリートしてしまった」

「友達や家族と遊んだマルチプレイが楽しかった感覚が今でも忘れられない」

と仰っています。

なぜ、「星のカービィWii」はこんなにも愛されているのでしょうか?

ここからは「星のカービィWii」が絶賛された理由をぼくの観点から語っていきます。

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星のカービィWiiが絶賛された理由

その1:久々の王道カービィ

まず触れておきたいのが、「星のカービィWii」は久々の王道カービィであることです。

本作が発売されるまでの11年間、据え置き型ゲーム機では「星のカービィ」本編が発売されませんでした。

携帯型ゲーム機向けに展開される作品も派生作品やリメイクが続いていて、完全新作になると2006年発売の「参上! ドロッチェ団」まで遡らないといけません。

一応、据え置き型ゲーム機向けの本編も水面下で動いてはいたんですが、納得行く完成度に達することはなく、なんと、3作も開発中止になってしまいました。

作って、壊して、また作って…

そんな状況が続くなか、2011年10月27日。

「星のカービィWii」がついに発売されます。

内容の方は王道路線となっていて、昔ながらのステージクリア型の2Dアクションゲームとして開発されました。

ゲーム自体も初心者に優しい作りとなっていて、子供から大人まで楽しめるように作られています。

この点は本作が絶賛される大きな理由だと思っています。

というのも、2011年当時のゲーム業界は混沌を極めていたからです。

当時はスマートフォンが普及しつつあり、課金をして遊ぶソーシャルゲームが台頭し始めていました。

また、家庭用ゲーム市場においても、Wiiはハード寿命によってタイトル数自体が大幅に減少。

他ハードでは世界市場を視野に入れた大規模なタイトルが増えつつあり、ライトユーザーが入りにくい状況だったんですね。

そんな状況の中で、変に冒険せず、昔ながらのステージクリア型2Dアクションゲームとして発売された本作は貴重でした。

ふわふわと飛べるホバリングアクション。

吸い込んだ敵を飲み込んで能力をコピーするシステム。

キャッチーなBGM。

そして、初心者から上級者までが満足できる難易度調整。

あらゆる要素が過去作を踏襲して作られているので、昔からのファンは懐かしく感じられ、新規の方もスッと入っていけるようになっています。

そんな塩梅が絶賛される理由の1つになったと思うんですよね。

実際、ぼくを始め昔からのファンは懐かしさに感動していましたし、本作で初めて遊ばれた方も、子供の頃に楽しんだ思い出のゲームとして挙げられるケースが増えています。

かつては「スーパーデラックス」がそのような立ち位置でしたが、今は本作に置き換わっているんですね。

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その2:ストーリーが秀逸

「星のカービィWii」が絶賛される理由としては、ストーリーの作り込みも大きいんじゃないかと思います。

特に終盤の展開は多くのユーザーに衝撃を与えました。

ここからはストーリーの核心に迫るので、ネタバレが嫌な方はブラウザバックをしてくださいね。

・・・

・・・

・・・

はい、ブラウザバックしましたか?ではネタバレをしていきます。

本作では壊れた宇宙船「ローア」の主、マホロアを故郷に返すために宇宙船のパーツを集める冒険の旅に出かけます。

宇宙船のパーツは中盤に全て集まり、主であるマホロアに故郷である「ハルカンドラ」に招待されますが、飛行中、ランディアというドラゴンの攻撃を受けてしまい、墜落。

マホロアはカービィたちにランディアを討伐するよう依頼します。

しかし、ランディアを討伐すると物語が一変。

宇宙船で留守番していたハズのマホロアがカービィたちの前に登場し、ランディアが守っていたマスタークラウンを強奪します。

そして、邪悪な姿となり、カービィたちを利用していたこと。

全宇宙の支配者となり、手始めにカービィたちが暮らすポップスターを支配すると宣言してワープします。

その後、カービィたちは倒れていたランディアの力を借りてマホロアの野望を食い止めることになるんですが、どうしょうか?

物語が二転三転して、非常にドラマチックですよね?

仲間だと思っていたマホロアに裏切られたのかと思ったら、敵だと思っていたランディアが仲間になり、一緒にマホロアを倒しに向かう。

そんな物語をムービーやBGM、テキストを使って効果的に描いているので、初めてプレイした時は感動しました。

過去作でも感動するシーンはありましたが、ここまでドラマチックな展開は本作が初でしたね。

過去作と明確に違うのが、テキスト量の多さです。

マホロアはカービィシリーズとしては異例と言えるほど多くのテキストが用意されていて、ムービーシーンはもちろん、宇宙船「ローア」の中でも色んなことを話してくれます。

この会話シーンがストーリーに深みを持たせていて、マホロアの好感度をグッと高める役割も果たしているんですよね。

マホロアは少し傲慢な性格なんですが、カービィが何かする度に褒めてくれたり、可愛い声や仕草を見せてくれたりして、見ているとキュンとするんですよ。

だから、裏切られた時も憎たらしい気持ちはほとんどありませんでしたし、倒した時もカービィたちと仲直りしてほしいと思いました。

そんなマホロアの魅力をさらに高めているのが、ミステリアスな一面です。

彼は謎が多いキャラクターで、プレイヤーに想像の余地を残していたりします。

例えばエナジースフィアという収集アイテムを全て集めた状態で話しかけると「カービィの存在を前から知っていた」とか、「知り合いがキミとケンカした」といった感じで過去作に登場したキャラクターとの関係性を匂わせたり。

エクストラという高難易度モードの最後にはマホロアソウルという過去作に登場したラスボスとの関連性を匂わせるような姿で登場したりと、とにかく謎が多いんですよ。

そういったミステリアスな一面や可愛らしさ。

そして、終盤での裏切りがプレイヤーに大きな衝撃を与え、シリーズの中でも特に人気が高いキャラクターとなりました。

実際、マホロアは後の作品にもゲストで登場して、例えば「20周年スペシャルコレクション」ではボスとして再登場。

「スターアライズ」ではプレイアブルキャラクターとして登場しました。

どうやら公式もファンの間で人気が高いことをわかっているようで、ファンサービスとして、マホロアをゲストで登場させることが定着していたりします。

「星のカービィWii」がなぜ絶賛されるのか?

間違いなく、マホロアを中心としたストーリーや彼のキャラクター性が影響しているでしょうね。

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その3:世界観やBGMが秀逸

「星のカービィWii」は世界観やBGMも秀逸です。

世界観はメルヘンチックですし、BGMは耳馴染みの良いメロディアスなものですからね。

本作の世界観やBGMを魅力を語るうえで欠かせないステージは2つあります。

1つめは、5番目のワールドとして登場する「ナッツヌーン」です。

このワールドでは空の上を進んでいくんですが、めちゃくちゃ綺麗なんですよね。

空の上を進んでいくことから地上の様子が細かく描かれていますし、何よりも夕日に照らされた紫色の空とか、オレンジ色の雲がロマンチックで、見ているとウットリします。

そんな世界観を彩ってくれるのが、「スカイタワー」というBGMです。

この曲は疾走感や耳馴染みの良さを融合させたようなメロディとなっていて、夕日に照らされた美しい世界とのダブルパンチによって強烈な印象を与えてくれます。

正直なところ、「ナッツヌーン」までに挑むワールドは過去作でも見られたような世界が目立っていたので、なおさら衝撃を受けました。

2つめは、最後のワールドとして登場する「ザ ラストバトル イン アナザーディメンション」です。

このワールドは舞台となる宇宙は幻想的ですし、効果的に挿入されるBGMが秀逸なんですよね。

シューティングパートで挿入される「飛べ!星のカービィ」はラストに向かって突き進んでいく感じが強く出ていて、コナミの「ツインビー」を彷彿としました。

極めつけとなるのが、マホロアの第2形態で流れる「CROWNED」という曲です。

この曲は非常に作り込まれていて、激しい曲調の中にカービィシリーズの様々なBGMのフレーズが使われています。

そんな曲がマホロアの形態チェンジに合わせて効果的に挿入されるので、厨二心をくすぐってくれるんですよね。

余談ですが、「CROWNED」というタイトルは各ワールドの頭文字を並べたものだったりします。

  • クッキー カントリーの「C」
  • レーズン ルインズの「R」
  • オニオン オーシャンの「O」
  • ホワイト ウェハースの「W」
  • ナッツ ヌーンの「N」
  • エッガー エンジンズの「E」
  • デンジャラス ディナーの「D」

合わせて「CROWNED」

マスタークラウンを強奪して姿を変えたマホロアについてそれとなく知らせるような言葉になっているので、「エモいなぁ」と思いました。

開発者の熊崎信也さんは公式サイトの「社長が訊く 」で

クライマックスの盛り上がりは「これでもかー!」という最高潮の展開を用意しています。

やりたかったことを出しきれたクライマックスを演出することができました。

と仰っていますが、確かにクライマックスの盛り上がりには全力を注いでいる印象です。

先ほど話した点はもちろん、スーパー能力を使ったド派手な技でトドメを刺すシーンは胸熱で、アニメにしても良いんじゃないかと思いました。

この点は「星のカービィWii」が絶賛される大きな要因にもなっていて、本作の発売以降、クライマックスに全力を注ぐのが定着しています。

ですので、「星のカービィWii」のクライマックスが好きな方は後に発売された作品もぜひ最後までプレイしてみてください。

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その4:作り込まれたコピー能力

ここまで本作を彩るような要素を中心に語っていきましたが、「星のカービィ」と言えばアクションゲームです。

ゲームとして面白くなければ魅力が薄れてしまいますよね?

本作の場合、その点もバッチリだったりします。

アクションゲームとして特筆したいのが、コピー能力の作り込みです。

「星のカービィ」と言えば敵を吸い込むことが可能で、飲み込むことで能力をコピーできる場合があります。

そんなコピー能力ですが、過去作と比べてもアクションの種類が増えているんですよね。

例えばハンマーですと、従来の作品では

  • ハンマーたたき
  • ジャイアントスイング
  • だいしゃりん
  • ごくだいしゃりん
  • おにごろし火炎ハンマー
  • ばくれつハンマーなげ

といった技を使えましたが、今作ではさらに

  • ぐりぐりハンマー
  • 3れんハンマー

が追加されました。

また、水中で「だいしゃりん」を発動すると技のモーション時間が長くなる仕様になっていて、作り込みが増しています。

その作り込みはキャラクター1体分に相当するほどなので、コピー能力毎に違った楽しさがあると言っても良いくらいなんですよね。

本作ではそんな作り込まれたコピー能力が20種類以上も用意されているので、色んなプレイスタイルで楽しむことができます。

ここまでの話を聞かれた方の中には

技の種類が多いと初心者が混乱するんじゃないの?

と思われるかもしれませんが、安心してください。

各アクションを発動するのに使うボタンは十字キーと1ボタンのみ(たまにモーション操作をすることもあります)。

それらしく十字キーと1ボタンを押せば色んな技を発動できるので、初心者でも問題なく操作できます。

この辺りは「スーパーデラックス」の良い点を継承しているなと思いました。

また、コピー能力を使う動機付けも過去作以上に行われているので、初心者が中級者になるための導線もしっかりと引かれている印象です。

ステージ構成が特定のコピー能力を使うことで有利になるようになっているのはもちろん、中ボス戦の後には中ボスの能力をコピーしないと解除できない仕掛けがお約束のように仕込まれていたりして、とっかえひっかえしていくことを前提にして作られていますからね。

さらには「チャレンジステージ」という、特定のコピー能力を使ってスコアを競っていくミニゲームも追加されました。

高得点でクリアするには各コピー能力が持つ専用技を使いこなさなければならないので、「大乱闘スマッシュブラザーズ」の「ターゲットをこわせ」みたいに楽しみながら練習ができます。

まあ、用意されているステージは一部のコピー能力限定で、全てを網羅している訳ではないのが惜しいところですが、コピー能力を極めるための動機付けとしては機能している印象です。

このように本作はコピー能力が作り込まれていて、それをプレイヤーに理解させるまでの導線も丁寧に引かれていることが絶賛された理由の1つなんじゃないかと思います。

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その5:ワイワイ楽しめるマルチプレイ

冒頭でもお話をしたように、本作は最大4人同時プレイに対応しています。

この点も絶賛された理由なんじゃないかと思うんですよね。

というのも、本作のマルチプレイはパーティゲーム寄りに作られているからです。

参加や離脱はいつでもどこでも自由自在。

敵の攻撃を受けても大してダメージを受けず、ホバリングで大きな穴も飛び越えられるので、ゲームに慣れていない方とも気軽に楽しむことができます。

例えばぼくの母はゲームが下手なんですが、本作に関してはマルチプレイでお供をしたらステージをクリアすることができました。

で、「私でもできた!」と喜んでいたんですよね。

ゲーム初心者の方が触れられたら同じように感じるでしょうから、本作が絶賛されているのは、マルチプレイで誰かと一緒に遊んで、初めてゲームを楽しいと感じた方が多いことが大きいのではないでしょうか?

そんなマルチプレイの楽しさを強調させるのが、新登場の「キャリーアイテム」です。

これは持って運ぶことができるアイテムで、色んな種類が用意されています。

ロックされた扉を開ける「キャリーキー」、大砲を発射し続ける「クラッカー」、噴水のようなバリアを頭上に張ってくれる「プリズムシールド」などなど。

持てるのは1体だけなので、複数人でプレイしていると、役割分担をするきっかけになるんですよね。

例えば

俺が『プリズムシールド』を持って落下物を防ぐから、お前はシールドの中に入りながら進め

とか。

「キャリーアイテム」はそういった意思疎通を行うきっかけにもなっているので、面白い要素だと思いました。

ちなみに、マルチプレイ時に操作できるデデデ大王やワドルディ、メタナイトはそれぞれ操作感覚が異なっています。

デデデ大王はパワータイプで、ワドルディは遠距離タイプ、メタナイトはスピードタイプ。

こんな感じで特性が異なるので、そういう意味でも役割分担できるのが良いですね。

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その6:やり込み要素が充実

「星のカービィWii」はやり込み要素も充実しています。

序盤だけをプレイしたり、マルチプレイでクリアしたら簡単なゲームと感じられるかもしれませんが、完全クリアを目指そうと思ったらかなり難しいんですよね。

真のラスボス戦とか、エナジースフィア集めなんてのは序の口。

本編をクリア後に挑戦できる「エクストラ」や「格闘王への道」は難易度が跳ね上がっています。

「エクストラ」は高難易度モードで、カービィの体力が少なくなっているほか、様々な調整が行われています。

ボスが強化されていたり、異空間の迫ってくる壁のスピードが速くなっていたり。

終盤のボスに至っては新しい形態が用意されていたりするので、単なる高難易度モードでは片付けてはいけないほど作り込まれています。

ぼくの場合、終盤のステージでは数十回もミスをしてしまいましたw

「格闘王への道」はいわゆるボスラッシュモード。

本編に登場したボスと連続で戦っていくモードで、全部で13戦も用意されています。

1戦毎に休憩所で体力の回復ができるとはいえ、途中で負けると1戦目からやり直しになるので簡単にはクリアできません。

極めつけとなるのが、「エクストラ」クリア後に解禁される「真・格闘王への道」です。

こちらは「エクストラ」に登場する強化ボスと連続で戦っていくモードで、休憩所の回復アイテムも少なめに調整されています。

にも関わらずラウンド数は15と増えているので、体力の温存が大変なんですよね。

ぼくの場合、30回くらい挑んでやっとクリアできました。

クリアして思ったんですが、このモードでは敵の攻撃パターンを暗記しないといけませんね。

感覚的には「モンスターハンター」とか「ダークソウル」みたいな難しいゲームのようで、ゲーマーであればあるほど熱中できるモードなんじゃないかと思います。

ですので、「星のカービィWii」が絶賛された理由としては、最初はマルチプレイなどでワイワイ楽しみ、慣れてきた頃に高難易度モードをやり込みハマった方が一定数いるのも大きいのではないでしょうか?

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その7:ファンサービスが最高

「星のカービィ」シリーズは熱狂的なファンを多く抱えています。

その大きな要因にもなっているのが、ファンを大切にしていることです。

本作でもその点は健在で、ファンであればあるほど感動できたりします。

というのも、過去作のオマージュネタが満載なんですよね。

ゴールゲームは「夢の泉の物語」でお馴染みの雲を踏み台にしてジャンプするというものですし、レベル3では「2」でお馴染みのカインのテーマのアレンジバージョンが唐突に流れるので「懐かしい!」と声に出てしまいました。

レベル5のステージ5に至っては中ボスを連続で倒していき、中ボスの能力をコピーすると次の部屋にある収集アイテムを入手できるという「3」の5-6みたいな構成になっていたり。

終盤のボスが繰り出す技は歴代シリーズに登場したラスボスが使ってきた技をオマージュしていたりと、ファンがニヤリとするようなネタを色んな所に盛り込んでいるんですよね。

前提として、本作が発売されるまでの11年間。

正統派のカービィ本編が据え置き型ゲーム機向けに発売されることはありませんでした。

11年といえば小学生が成人するほど長い期間です。

「星のカービィ64」を遊んでいた頃に小学生だった子は立派な大人になっています。

そんな方が「星のカービィWii」を触れたらどう感じるのか?

言葉では言い表せないほどの感動が待ち受けていると思います。

極めつけとなるのが、「格闘王への道」で流れるBGMです。

このBGM、実は開発中止になった「星のカービィGC」のトレーラー映像で流れたものと一緒なんですよね。

「星のカービィGC」は2004年秋に発表されたゲームキューブソフトで、最大4人同時プレイをウリにしていました。

開発コンセプトは本作と類似していましたが、残念ながら発売中止になってしまいます。

ぼく自身も「星のカービィGC」は発売を楽しみにしていまして、2005年に公開されたトレーラー映像も当時見ていたので、開発中止が決まった時は残念な気持ちになりました。

そんなタイトルが紆余曲折を経て「星のカービィWii」として生まれ変わったうえに当時のトレーラー映像で使われていたBGMを隠しモードで流すって、どんだけ粋な仕掛けなんですかw

「今度はどんな形でファンを泣かせようか?」

本作をプレイしていると、開発者のそんな思惑が見え隠れします。

そこが絶賛される要因の1つにもなったのではないでしょうか?

本編をクリアして満足された方も多いと思いますが、クリア後に解禁されるモードにもファンサービスが仕込まれているので、ぜひ隅々までプレイしてみてください。

このゲーム、細かいところまで徹底して作り込まれています。

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全体のまとめ

ここまで「星のカービィWii」が絶賛される理由を7つの項目から語っていきました。

ぼくは最新作の「星のカービィ ディスカバリー」に合わせて改めてプレイしてみましたが、今でも色合わせない良さがあると思いました。

開発スタッフも大きな転機だったようで、その後、本作をベースにした作品が続々と発売されました。

トリプルデラックス、ロボボプラネット、スターアライズ。

これらの作品は「Wii」を影響を強く受けていたりします。

基本的なシステムはもちろん、迫力の演出、奥深い裏設定など、ファンの間で好評だった要素を受け継いでいます。

「スーパーデラックス」が後の作品に影響を与えたように、「Wii」も与えているんですね。

10年も前のゲームなので入手がやや難しくなっていますが、Wii Uではダウンロード版が税込み2,750円で配信されています。

ですので、Wii Uを持っている方はこの機会にダウンロードしてみてはいかがでしょうか?

Wii Uのダウンロードサービスは2023年3月を持って終了してしまうので、早めの購入をおすすめします。

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