どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は、ニンテンドースイッチに異常事態が起きている話をしていきます。
当ブログでよく取り扱っているSwitchですが、正直なところ、もう人気のピークは過ぎてしまったと思っていたんですよね。
実際、ここ数年のSwitchは売上が減少傾向で、性能的にも厳しいという見方が強まってきました。
次世代機の噂もありますので、このままフェードアウトするんじゃないか?
ぼくはそう思っていたんですが、ここ数ヶ月はちょっと異常な事態が起こっていまして、任天堂の業績にも影響を与えているんですよね。
一体、どういうことなのか?
本記事で詳しく語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
何が起きているのか?
まずはニンテンドースイッチの現状をお話します。
Switchは現在、7年目を迎えていまして、従来のゲーム機ですと、寿命を迎える段階に達しています。
例えばWiiが7年目(2012年)の頃は新作が10本しか発売されませんでしたし、本体も49万台しか売れなくなりました。
Wii Uに関しては7年目(2018年)になると見る影もなく、完全にSwitchへと移行しました。
一方Switchはどうなのかと言いますと、ここ2ヶ月に関しては過去最高売上を更新しています。
その証拠にこちらのデータをご覧ください。
これは6月の売上データです。
昨年は減少していますが、今年は過去最高を記録していますよね?
いやぁまさかここに来てね、過去最高の売上を更新するとは、誰が予想できたのでしょうか?
少なくともぼくはできませんでした。
まあ一ヶ月のデータですので、これだけですと
と思われるかもしれませんが、実は7月も過去最高を更新しているんですよ。
こちらをご覧ください。
あつ森で大フィーバーだった2020年の数字を超えています。
2020年といえば某ウイルスが蔓延し始めた頃で、巣ごもり需要がありました。
そのうえであつ森がめちゃくちゃ売れてSwitchが盛り上がっていたんですが、ここ数ヶ月に関してはあの頃よりも売れているんですよね。
いやちょっと待ってください、Switch発売からもう6年半が経っているんですよ?
6年半って人間で言うとおじいちゃんおばあちゃんになりますので、そんなゲーム機が衰えるどころかますます売れるってね、バグってるのかと思ってしまいますw
ぼくは長年、任天堂のゲーム機の売上を追っていますが、少なくとも据え置き型ゲーム機ではこんなケースは見たことがありません。
大抵は2〜3年目がピークで、5年目とか6年目になるとガクッと下がっていましたので、どうなってるの?って感じです。
で、それに合わせて任天堂の業績も好調で、先日発表された2024年3月期 第1四半期の売上は過去最高を更新したという報告がありました。
これは一体、どういうことなのでしょうか?
ここからは今になって任天堂とSwitchが好調な要因を挙げていきます。
任天堂とSwitchが好調な理由
その1:ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダムがバカ売れ
1つめの理由は、ゼルダ新作がバカ売れしていることです。
ゼルダ新作こと「ティアーズオブザキングダム」は今年の5月に発売されまして、世界中で爆発的な売上を記録しています。
国内だけでも324万本。全世界累計に至っては1,851万本に達していまして、Switchの歴代TOP10入りを果たしました。
こちらが歴代ランキングです。
見ての通りマリオカートとかどうぶつの森とか。
錚々たるメンツが並んでいますが、今回のゼルダはたった8週間でこの中に入ってしまったんですよ。
僅か8週間でここまで売れた前例はありませんので、それもあってSwitchの売上が増加しているんですね。
ティアキンの売上で面白いのが、週を追うごとに前作(ブレスオブザワイルド)をまだプレイされていない方による購⼊の割合が増えていることです。
このティアキンというゲームは続編もので、2017年に発売された「ブレスオブザワイルド」のその後を描いています。
で、そういうゲームって前作をプレイされた方にしか売れない傾向にあるんですが、どうもティアキンは違うようで、新規の方も増えているようなんですね。
あれかな?SNSでよくバズっているからかな?
ティアキンって遊びの幅が凄いゲームで、ヘンテコな乗り物を作って敵を倒すとか、色々やれますんで、そこに惹かれて買われる方が増えているようです。
「マインクラフト」とかにも言えるんですけど、やっぱり今はこういう色んなことができるゲームの方が広まりやすいのかもしれませんね。
あと、何よりも完成度かな。
前作のブレワイも凄かったんですが、今回のティアキンもとんでもない完成度になっていまして、世界中で絶賛されています。
まさに神ゲーという名が相応しい作品ですので、それもあってめちゃくちゃ売れるているんでしょうね。
その2:マリオ映画が記録的な大ヒット
任天堂とSwitchが好調な2つめの理由は、マリオ映画の記録的な大ヒットですね。
マリオ映画は今年の春に公開されまして、国内では130億円。全世界では1,789億円もの興行成績を記録しています。
まあ、数字が大きすぎてよくわからない方も多いと思いますが、あの「アナと雪の女王」を超えているんですよ。
「アナ雪」と言えばとんでもないくらい社会現象を起こしていましたから、そんな映画を超えるってのは凄いです。
で、このくらい人気ですとマリオを知らない方も観ているようで、「わたしもマリオ遊んでみようかな?」って感じでゲーム版に手を出す方も増えているようなんですね。
特に海外ではその傾向が強いようで、「マリオカート8 デラックス」に至っては4月から6月にかけて167万本も売れました。
これは昨年同時期の148万本よりも多い数字だったりします。
昨年の今頃は「マリカ8 デラックス」に追加コースが配信さればかりの時期で盛り上がっていましたから、その頃よりも売れているのは明らかに映画の効果が出ていますね。
というか、「マリカ8 デラックス」っていつ出たゲームでしたっけ?
確かSwitchと同時期だったんで、もう6年以上が経っているんですよね。
それなのにこの3ヶ月で167万本も売れるって、化け物かと思いますよw
その3:半導体不足の解消
任天堂とSwitchが好調な3つめの理由。
これは意外と忘れがちなんですが、半導体不足の解消も大きかったりします。
実は昨年の今頃は半導体が世界中で不足していまして、Switchを思うように生産することができませんでした。
その結果、ゲームショップでは新品のSwitchをなかなか買えず、任天堂もSwitchの売上予想を下方修正するという厳しい状況だったんですね。
それが昨年の秋くらいから解消されまして、今ではどこのゲームショップに行っても普通に買えるようになりました。
で、そんな時期に「スプラトゥーン」「ポケモン」「ゼルダ」の新作がテンポ良く発売されましたので、それもあってSwitchの売上が過去最高を記録しているんじゃないかと思います。
一時期は転売とかでなかなか買えない状況が続いていましたので、今のように好きな時に買えるってホント有り難いですよ。
その4:買い替え需要が発生
4つめの理由は、買い替え需要です。
ゲーム機って消耗品で、5年も経つとガタが来てしまいます。
コントローラが上手く動作しなくなるとか、本体が汚れてしまうとか。
何かしらの不都合ができてしまいますので、初期にSwitchを買われた方は、今くらいのタイミングで買い替えをしているんじゃないかと思います。
かくいうぼくも最近、ゼルダ ティアキンの有機ELモデルを買っちゃいました。
まあこれはゼルダが好きだから買ったんですが、Switchを買い替えたい気持ちもありましたので、同じような方もいるんじゃないかと思います。
実際、最近のSwitchは有機ELモデルがダントツで売れているようで、ファミ通の週間売上データ はこのような感じになっています。
通常のSwitchが14,500台で、Switch Liteが7,500台。有機ELモデルが56,200台で、すごい差が付いています。
有機ELモデル、結構高いんで「売れるんかなぁ」って最初は思っていたんですが、こんなに売れているんですね。
この状況は海外でも同じようで、先日の決算発表会 でも有機ELモデルが世界中で売れているとアピールされていました。
そうなると任天堂の売上高も自然と上がる訳ですので、それもあって売上高が最高を更新したようです。
ゲーム機って発売から6年も経つと安くしないと売れなくなるんですが、Switchはむしろ高級モデルが一番売れている状況ですので、いやもうホント凄いですよね。
他には?
ここまで任天堂とSwitchが好調な理由をお話してきました。
ただ、ちょっと疑問なところがありまして、ゼルダやマリオフィーバーが落ち着いた7月も過去最高を更新したんですよね。
5月とか6月だったらまだわかるんですが、今はそこまで盛り上がっている訳ではありませんので、ちょっと不思議です。
まあ「ピクミン4」の効果もありそうですけど、週間の販売推移を見ていますと、恐ろしいくらい高水準をキープしていますので、どういうことなのかなと思っています。
一説によるとまあ転売だのなんだの言われてますけど、本当にそうなんでしょうかね?
話が少し逸れてしまいましたが、任天堂とSwitchが好調な理由は
- ゼルダ新作がバカ売れしている
- マリオ映画の記録的な大ヒット
- 半導体不足の解消
- 買い替え需要
の4点ですね。
今後は年末にかけて「マリオRPG」のリメイクや2Dマリオの新作が予定されていますので、この勢いはまだ続きそうです。
ただ、任天堂は楽観視していないようで、第1四半期の好調な売上を見ても今期の予想を上方修正しませんでした。
これ、過去最高売上を更新しているのに、1年を通した売上は前年よりも少しだけ下がるという見通しをしているんですよね。
マリオRPGとか、マリオワンダーといったビッグタイトルが控えているにも関わらず、この予想はちょっと不自然に感じます。
要因として考えられるのが、海外での状況ですね。
実は海外では日本よりもSwitchの勢いが落ちていまして、古川社長も先日の決算発表会 質疑応答でその件に関して話されていました。
確かに4月から6月の売上を見ても、人口が多い欧米の売上が日本と同じくらいになっていますから、結構深刻に受け止めているのかもしれません。
実は任天堂って海外での売上が8割を占めていまして、日本の売上はそこまで依存している訳ではありませんからね。
こちらのデータを見ても日本で多少売れていても海外で売れてくれないと厳しいことがわかりますので、広い視野で見られているのかもしれません。
あとは、任天堂の次世代機が控えているというのもありそうです。
ここ最近、次世代の噂が相次いでいまして、
海外メディアのVGCが「任天堂が2024年下半期に次世代ゲーム機を発売予定 」という記事を投稿したり、「PixArt」という台湾の企業がSwitchの次世代機らしきゲーム機の部品を供給することを述べていたり。
あちこちで「任天堂がもうすぐ新しいゲーム機を出す」といった旨の話が飛び交っています。
まあ次世代機の話って盛り上がりますので、ガセネタもあるとは思いますが、「火のない所に煙は立たぬ」と言いますから、本当に近々出すのでしたらそろそろ正式発表されそうです。
そうなると次世代機まで買うのを待つ人が増えるでしょうから、それを見越して今期の予想を立てているのかもしれませんね。
とまあ、長々と語っていきましたが、ここ数ヶ月のSwitchが過去最高の売上を記録しているのは確かですので、
これが一時的なものなのか?それとも序章に過ぎないのか?
今後も当ブログでは任天堂とSwitchの動向を追っていきたいと思います。
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