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完全版商法は悪なのか?
完全版商法
人は既存のタイトルに追加要素や改善を加え、それを完全版という新規パッケージとして再度販売しているケースをこう呼びます。
ネット上を中心に何かと叩かれがちな完全版商法ですが、果たして本当に悪なのでしょうか?
本記事では完全版商法について語っていきたいと思います。
旬を取るか、コスパを取るか
まず、完全版商法について語るうえで天秤にかけたいのが旬とコストパフォーマンスです。
例えば7,000円のゲームがあるとします。
それから1年後、追加要素を加えて3,000円で販売することにしました。
一見すると後者の方がお買い得に見え、コストパフォーマンスは高く感じます。
しかし、ゲーム内容自体は1年前のものなので大半の内容は世間に知れ渡ってしまい、旬とは言えません。
そのため評価も固まっており、発売当時の熱気も感じにくくなりがちです。
ですので、そういう熱気に価値を感じているのでしたら1年前に発売された通常版のほうが買いだと思うんですよね。
僕は旬を重視しているのでよく思うんですが、発売当時にしか感じられない熱気って素晴らしいものです。
リアルタイムでみんなと情報交換する楽しさ。未知の世界を開拓しているかのような楽しさ。
近年はインターネットが普及して気軽に情報交換できるようになったのでこの楽しさはさらに強まっていると思います。
個人的には発売当時の旬を味わえたらその後に完全版が出てもそこまで気にならないですね。
むしろ、完全版を機に多くの方が手を出すきっかけになると思うので最近は歓迎することが多いです。
旬とコスパのバランスが崩壊した完全版商法はさすがに問題!
そうはいっても完全版商法を全面的に肯定するつもりはありません。
旬とコスパのバランスが崩壊した完全版商法は問題だと思っています。
これは極端な例ですが、例えば7,000円のゲームを発売して翌日に追加要素を加えて3,000円で発売するのはさすがに問題です。
だって、旬を味わえる期間がごくごく僅かで先に買った人が恩恵を受けにくいですからね。
また、これだけ期間が短いといろいろ邪推してしまうので、ゲームメーカーの信頼問題に関わってきます。
個人的に完全版商法は最低でも通常版発売から1年後にやってほしいです。
1年も経てば旬は過ぎ去りますし、発売日に購入された方もクリアしている人が増えているでしょうからね。
そういう意味で最近思うのが、公式による早すぎるセールです。
完全版商法とは少し逸れますが、最近は欧米ゲームメーカー自らが発売から数ヵ月で半額セールを実施することが多く感じます。
さすがに発売1ヵ月とかでそれをやられると旬を重視している僕でも損した気分になり、次回作を発売日に買うのは躊躇してしまいますもん。
目先の利益を意識しすぎず、旬とコスパのバランスをもっと考えてほしいと思います。
完全版の追加要素について思うこと
完全版には追加要素が付き物ですが、こちらはどうなのでしょうか?
個人的には通常版購入者に向けたフォローはあった方が良いに越したことはないと思っています。
例えば通常版購入者も追加料金を支払うことで完全版の追加要素を楽しめるようにするとか。
そういったフォローがない場合不親切ではありますが、旬とコスパのバランスをきちんと取っているのであればまあ良いかなって思います。
あまりにも追加要素が多い場合、通常版購入者にとっては新作に限りなく近くなりますから、そういう場合はまた買えば良いでしょうし。
ただ、短期間に異なる機種間でそういうことをするのはあまりにも不親切で叩かれても無理はないと思います。
完全版が発売されたゲーム機のハードメーカーが異なる場合は尚更。
完全版商法が許せなかった頃
ここまで完全版商法について割と肯定的に書いていきました。
しかし、そんな僕でも完全版商法が許せなかった頃もあったんです。
当時の僕は一本のゲームに対して執着心が強く、気に入ったゲームは家宝にしようとしていたんですね。
そんなゲームの完全版が発売されたら家宝には出来なくなってしまいますから許せなかったんですよ!w
これはどんな機種で発売されようと関係がありません。
同一機種であろうが、異なる機種であろうが問答無益で怒っていましたw
でも、ある時からゲームは常に進化していく物だと感じるようになり、真の完成形は存在しないものだと分かったので、一本のゲームに執着するのは止めることにしたんです。
そして、ゲームをパッケージ単位で見るのではなく、コンテンツ単位で見るようになりました(レアな限定版は除く)。
最近は完全新作が少なくなってきて過去作の焼き直しばかりになりましたからね。
そんなものにいちいち目くじらを立てるより、新しく生まれてくるものに目を向けたほうが有意義だと思うようになりました。
全体のまとめ
以上!完全版商法について色々語ってみました!
あくまでも個人的な価値観に過ぎず、旬を取るか、コストパフォーマンスを取るのかは人それぞれだと思います。
僕の場合、旬を重視しているので仮に1年経って完全版が出たり値下げすると分かっていても好きなゲームであれば通常版を買いますね。
1年ではなく、1ヵ月、3ヵ月だったら考えますがw
こうして考えるとゲームの販売手段もアナログだなぁって思います。
ブログなどを読んでいると、普段どんなゲームをプレイしているかで、意見が異なるようです。
steamを利用している人達は、ゲームメーカーのセールは当然で、日本のゲームメーカーも海外の人達相手には、同じようなセールをやっているそうです。むしろ、やってない日本のユーザーが、舐められていると思うべきだそうです(いわゆる、おま値というやつらしいです)。
また、通常版購入者に向けたフォローは大手メーカーなら「当然」らしく、やっていない日本のメーカーの方が、ユーザーを見下しているのであり、異なる機種間でも同一メーカーであれば、フォローするのが当たり前のようです(できない中小メーカーは別)。
まあ、こんな意見もあるということで言ってみました。あと、間違ってたりしたら、素直に謝ります。