どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は、任天堂のゲームは本当に子供向けなのか、議論していきます。
任天堂は日本のゲーム会社の中でもトップクラスの人気を誇りますが、一方では子供向けという声も一定数あるんですよね。
結論から言わせて頂きますと、ぼくは任天堂のゲームを子供向けだとは思っていません。
いや、中学生とか、高校生の頃はね、任天堂ゲームは子供向けと言うか、遊んでいるのを周りの友達に公言するのは恥ずかしいと思っていましたよ?
でも、大人になった今はそんなこと、全く思っていないので、当ブログでも「ぼくは任天堂が好きだ!」と公言しています。
ここからは任天堂のゲームは何故、子供向けと言われがちなのかを語っていき、ぼくの見解を述べていきますので、興味がある方はぜひ、最後までご覧になってください。
目次
任天堂のゲームは子供向けと言われがちな要因
その1:キャラクターデザインが丸い
任天堂のゲームは子供向けと言われがちな要因としてまず挙げられるのが、代表的な作品のキャラクターデザインが丸いことです。
「スーパーマリオ」「星のカービィ」「どうぶつの森」など、任天堂ゲームの多くはキャラクターの投身が低く設定されていて、漫画チックなデフォルメがなされています。
そのうえ色使いが鮮やかで、見ているだけでワクワクしてくるんですが、一方では子供っぽく見えてしまう恐れもあると思うんですよね。
大人にターゲットを絞ったゲームを見てみると、多くはキャラクターの投身が高く、地味な配色となっています。
また、暴力的、性的な表現が含まれていて、血を流したり、肌の露出が激しかったりするので、刺激が強いんですよね。
それと比べたら任天堂のゲームは刺激に欠けるので、子供向けと思われている方の多くはそのようなゲームを比較対象にしているのではないでしょうか?
その2:表現が簡略化されている
任天堂ゲームの多くは表現が簡略化されています。
主人公の多くは喋りませんし、細かいストーリーも用意されていません。
代表作の「スーパーマリオ」にしても昔の作品と比べたらストーリーのプロットが複雑化していますが、それでも細かな人間描写は控えめとなっています。
これはキャラクターのイメージを固定化させたくないという意向もあるとは思いますが、一方では子供っぽく見えてしまう恐れもあると思うんですよね。
大人にターゲットを絞ったゲームを見てみると、多くはストーリー性が高く、人間ドラマなどを細かく描いています。
プレイヤーはその様子を見て各キャラクターの間に何が起きたのかを考えることで面白さを見いだせるようになっているので、子供には楽しみにくいんですよね。
任天堂ゲームの場合、そういうものが全くないとは言いません。
が、多くのゲームでは表現を簡略化しており、難しいことを考えずに楽しめるので、そこが子供っぽいと感じる人がいるのではないでしょうか?
その3:ゲーム機が高性能路線ではない
ゲームソフトではなくゲームハードの話になってしまいますが、近年の任天堂ゲーム機は高性能路線ではなくなってきています。
それよりも新しい遊びを追求している印象で、その結果、生まれたのがDSの2画面、タッチスクリーン。
Wiiのモーション操作、ポインター操作。Wii Uのゲームパッド。
3DSの裸眼立体視、ジャイロセンサー。SwitchのJoy-Con、モーションIRカメラだと思うんですよね。
どの機能も素晴らしいものだと思いますが、その一方でゲーム機の性能は他社よりも遅れを取っています。
近年は1世代、2世代前の性能が当たり前になってきているので、最先端の技術で作られたゲームを発売するのは難しい環境になってきました。
任天堂のゲーム機ってパソコンと言うよりはおもちゃの延長線上で作られているんですよね。
おもちゃと言えば子供が遊ぶイメージが強いので、そこが子供っぽく見えてしまう人もいるのではないでしょうか?
任天堂のゲームは子供向けなのか?
ここまで任天堂のゲームが子供向けと言われがちな要因を挙げていきましたが、ハッキリ言います。
任天堂のゲームは子供向けではありません。
万人向けなんです。
キャラクターデザインが丸かったり、表現が簡略化されているのは子供をターゲットにしているからではなく、子供”も”ターゲットにしているからなんです。
ゲーム機が高性能路線ではなくギミック路線なのもゲーム人口の拡大が根底にあるからであり、従来型のゲームに興味がないユーザーにも興味を持ってもらうためなんですね。
「ゲーマーとか、大人にも楽しんでもらいたいけど、それじゃあ先細りしてしまうからゲームを遊んだことがない人や子供にも楽しんでもらおう」
任天堂のゲームを遊んでいるとそんな思惑が見え隠れします。
例えば「スーパーマリオ」って誰もが知っている人気シリーズだと見られがちですが、実は難しいゲームなんですよ。
初代「スーパーマリオブラザーズ」や「2」はクリアまでに何十、何百回もミスをするのが当たり前の難易度調整だったりします。
近年発売された「New スーパーマリオブラザーズ」シリーズにしても油断しているとミスをするくらいには難しく調整されています。
でも、作品を重ねる毎に救済措置を設けるようになり、協力プレイとか、お助けモードを搭載して初心者でも楽しめるようにしていったんですね。
比較的ゲーマー向けに見られることが多い「ファイアーエムブレム」シリーズだってそうです。
このシリーズもかつては「手強いシミュレーション」とテーマソングでアピールするほど難しいゲームした。
近年の作品でも上級者が満足できるようなモードも搭載されていますが、一方では初心者でも楽しめるよう、「これでもか!」と言うほどの救済措置を設けているんですよ。
代表的なのがカジュアルモード。
「ファイアーエムブレム」シリーズは詰め将棋の要領で楽しむシミュレーションゲームなので、かつては戦場で死んだキャラクターは二度と生き返らないようになっていました。
ガムシャラに進んだら最後。
仲間キャラがどんどん死んでしまい、先に進めば進むほど苦境に立たされたもんです。
が、2010年に発売されたDS「ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~」からはカジュアルモードを搭載するようになります。
このモードでは死んだキャラクターも次のステージでは生き返るようになっているので、初心者でも気軽に楽しむことができるようになっているんですね。
実装された当時は賛否が分かれたもんですが、結果的に「ファイアーエムブレム」シリーズの人気が復活する要因の1つとなりました。
任天堂と他社の違いは何なのか?
色々あるとは思いますが、一番大きいのはターゲットにしているユーザー層の幅が広いことです。
任天堂がターゲットにしているユーザー層の幅って本当に広いんですよね。
ゲームユーザーのコア層は20代、30代の男性というデータがあるんですが、任天堂の場合、男性はもちろん、女性もターゲットだったりします。
そのためかぼくが運営しているYouTubeチャンネル「KENT for 任天堂ゲームレビュー」の視聴者も女性の比率が比較的多くなっていて、2021年2月の時点では男性83%。女性17%になりました。
これはゲーム紹介系のチャンネルとしては珍しい男女比なんですよ。
ゲーム紹介系のチャンネルを運営されている人の話によると多くは男性の比率が9割を超えていて、女性はほとんど見ないというデータがあります。
そんな中、「KENT for 任天堂ゲームレビュー」の女性視聴者が比較的多いのはぼくの声に惹かれた女性が増えている。
じゃなくて、任天堂のゲームをメインに取り扱っているからだと思うので、データを見て「スゲェ」と思っていますよ。
というか、年齢層を見てみると25~34歳、18~24歳が最も多いじゃないですか?
任天堂のゲームが本当に子供向けである場合、20代、30代の方がメインの視聴者にはなりませんよね?
アカウントがお母さん、お父さんのもので実際に見ているのは子供という可能性もあるとは思いますが、それでしたら40代、50代がもっと多くなると思うんですよ。
ぼくにとって任天堂はディズニーやジブリのようなものだと思っています。
ディズニーやジブリも比較的優しいタッチだと思うんですが、大人から子供にまで愛されていますよね?
映画館でディズニーやジブリの映画を観に行くと年配の方もチラホラ見られます。
でも、そんなに違和感はないと思うんですよ。
任天堂も似たようなもので、年配の方が遊んでいてもおかしくはないと思うんです。
任天堂好きであることを隠していた過去
ここまで任天堂のゲームは子供向けではなく万人向けであることを熱弁しましたが、実はぼく。
かつては任天堂のゲームを子供向け。というか、遊んでいる姿を見られるのが恥ずかしいと思っていた頃がありました。
ぼくは幼い頃から任天堂のゲームを中心に遊んでいたんですが、小学校高学年の頃になると任天堂のゲームは子供向けとバカにする子が周りで増えてきたんですね。
で、ある時、任天堂のゲームを中心に遊んでいたぼくを仲間外れにして美男美女が戦うゲームとか、銃で化け物を撃ち倒すようなゲームの話を楽しくしていたんですよ。
ぼくはそういう体験をしてきたので、その時から任天堂のゲームが好きだとは公言しなくなりました。
そして、美男美女が戦うゲームとか、銃で化け物を撃ち倒すようなゲームに憧れを抱くようになったんです。
なんというか、美男美女が戦うゲームとか、銃で化け物を撃ち倒すようなゲームを遊んでいる人がカッコいいと思うようになったんですね。
ファッションアイテムという言葉があるじゃないですか?
ゲームもその1つだと思うようになり、他人とゲームの話をする時も自分をカッコよく見せるため、いわゆるカッコいいゲームの話を優先してするようになりました。
そして、本当に好きな任天堂ゲームの話は避けるようにしたんです。
なんでかというと、任天堂ゲームを遊ぶのは恥ずかしい。
もっと強い言葉で表すと、ダサいという思考になっていたからです。
やがて、ぼくはずっと憧れていた美男美女が戦うゲームとか、銃で化け物を撃ち倒すようなゲームを中心に遊ぶようになりました。
ゲーム機も2010年代に入ると全てを揃えるようになり、任天堂ハードはもちろん、PS、Xboxのハードも片っ端から買って遊びましたよ。
その結果、今までに2,000タイトル以上のゲームを遊び、そのうち1,000タイトル以上をブログでレビューしました。
でもね、色々プレイして一番しっくり来るのが任天堂のゲームだったんですよね。
手触り感へのコダワリ、ワクワクさせてくれる絵作り、強い独創性、職人気質なゲーム作り。
任天堂の作風はぼくの趣向とピッタリハマっているので、久しぶりに遊ぶと故郷に帰ってきたような気がしてきます。
そんな思いを確信に変えてくれたのが、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」です。
本作は2017年にSwitchやWii Uで発売された「ゼルダの伝説」シリーズの最新作で、見えているところはどこでも行けるゲームデザインが大きな特徴となっています。
大好きな「ゼルダの伝説」シリーズの最新作ということで元から期待していましたが、実際の内容は期待を遥かに上回る完成度で、当時は夢中で遊びました。
声を大にして言います。
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」ほど素晴らしいゲームはこの世にありません。
そのくらいハマりましたし、こんな素晴らしいゲームを生み出した任天堂は凄いと思いました。
そして、思ったんです。
任天堂ゲームを遊ぶのは恥ずかしいとか、そんなことで悩むのはくだらないと。
好きだったら好きだと言えば良いんですよ。
周りを気にして好きなゲームを偽る必要はないんです。
ぼくはそういう思考になってきたので、今は堂々と任天堂が好きと公言できるようになりましたし、恥ずかしいと思わなくなりました。
YouTubeチャンネル「KENT for 任天堂ゲームレビュー」では前のめりで話しています。
数字で表すと80~100%くらいのテンションでしょうか。
感覚的にはカラオケで歌を歌うような感じで喋っています。
誰にも聴かれないのであればまだしも、おかげさまで「KENT for 任天堂ゲームレビュー」は多くの方に登録していただけているので、おそらく、本記事の動画版も数万回。
もしかしたら数十万回も再生されると思われるので、羞恥心があったらこんなことできませんよw
そのくらい、今のぼくは振り切って任天堂への愛を語れるようになりました。
もし、この動画を友達とか、親族に見せろ!って言われても躊躇せず見せられます。いや、ホントですよw
全体のまとめ
ここまで任天堂のゲームは本当に子供向けなのかを語っていきました。
任天堂ゲームの多くはキャラクターデザインが丸かったり、表現が簡略化されていますが、子供をターゲットにしているからではなく、子供”も”ターゲットにしているからなんですね。
全ての年齢層をターゲットにすると、キャラクターや世界観を子供にも愛着が持てるものにしなければならず、上級者にとっては必要ないくらいの救済措置を設けなければなりません。
その結果、人によっては子供向けに見えるのだと思いますが、任天堂のゲームをしっかりと遊べばそれは偏見であることがわかると思います。
ぼくは良い歳をした大人ですが、任天堂の新しいゲームに触れる時、いつも夢中で遊んでしまいます。
最近だと「ピクミン3 デラックス」のミッションモードで全ミッションプラチナランクを取るまで徹夜プレイをしましたし、今更ながらもDSの「立体ピクロス」にハマってしまい、日々、頭を捻らせながらタッチペンでブロックを砕いています。
任天堂ゲームを子供向けと思われている方で遊ぶ時間がない場合、「黒い任天堂」でググってみてください。
すると、任天堂のヤバい一面が見えてくると思います。
本当に子供向けだったらこんなことはしませんよw
任天堂好きの方へ
最後に本記事をご覧になっている任天堂好きの方に向けて言わせてください。
もしかしたらアタナの周りに任天堂ゲームは子供向けとバカする人がいて嫌な思いをされたことがあるかもしれません。
やがて、自分は他の人よりも幼いんじゃないかと心配してしまうかもしれませんが、安心してください。
子供向けとマウントを取ってくる人の方がずーっと子供ですから。
子供向けとか、そんな先入観に捕らわれずにゲームを楽しんでクリエイターに敬意を払えているアナタの方がずっと大人です。
人間には転機が付き物なのである時に趣味趣向がガラッと変わるかもしれませんが、任天堂のゲームが好きという今の気持ちは忘れないようにしてください。
ぼくも今の気持ちを忘れたくないので、自戒の念を込めて言わせて頂きました。
ぼくはこれからも、何歳になっても任天堂のゲームを楽しんでいきたいですね。
本記事の動画版
任天堂のゲームを、親子二代どころか三代にも渡って愉しんでいる、という話しをちょくちょく耳にしますが、これって3,40代より上の年齢層すら取り込めているって事ですよね…。全く恐ろしい!
自分がこのブログを見始めたのはWii U後期からなので、いまのイキイキと活動されているkentさんの姿は、一読者としてなんだか嬉しく思います。
子供向けというよりも『思春期の青少年』以外向けなんですよ
反抗期をすぎて思春期に入ると、突然それまで普通に楽しんでいたものがチープな子供向けのダサいものに見えてきて
世間の善良な市民が楽しんでいるものも安全で大人しすぎてツマラなく見えてきて
結果少し斜に構えた反社会的なものが妙に大人びて格好よく見えてくるようになります
その時期は数年間続きますが、一般的に学生を卒業して社会に出て守るべき家族が出来ると完全に消失します
その時期にはその層ならではの嗜好があるのでそれに合わせた作品作りが必要です
任天堂はそこが少しだけ弱い、というかあまり全力では取り組んでない様な気はしますね
どっちかといえば、そんな世代でもなお楽しめるような、本当の意味での全世代向けソフトを作ろうとしているような
ブレワイとかはまさにそういう作品だと思います
任天堂のゲームなどのヒット商品って、すごいものを食べやすくしてるから万人に広がると思う。RTSやTPSやオープンワールドなどのすごいもの自体は、すでに先進的な洋ゲーが先行してる。でも、洋ゲーはそのままではえぐみ苦みがあって、一般人にはとっつきにくいんだよね。
子供向けというよりライト向けですかね?
ゲーマー向けのものを噛み砕いて食べやすくしたようなソフトが多いように思います。だからバズりやすいしゲーマーにはいまいちヒットしないのかと。
シナリオ、グラフィック面でビターな大人向けのものが多くないというのも個人的には感じています。
「ゲーマー」とは?
「任天堂のゲームが一番好きだけど毎年何十本もプレイしてる人」はゲーマーじゃない?
「フォトリアルでストーリードリブンでゴア表現のあるゲームをプレイしてる人」がゲーマー?
その後者がゲーマーのメイン層である事は違いないでしょうね。
主語を大きくして会話するのはやめた方が良いですね。
初めて投稿します。私はゼルダ botwをきっかけに、64以来約20年ぶりにニンテンドーに復帰しました。万人が楽しめる明るい世界観で、コントローラーを操作して楽しいゲームを作り続けているニンテンドーの姿勢を今後も応援したいです。
年のせいか、psのエロ、グロ、バイオレンス路線にはついて行けなくなりました。特にps5は、一般のゲーム愛好家のニーズを満たすことよりも、海外の大作ゲームの開発者に迎合した性能重視のゲーム機になってしまいガッカリしています。日本市場での極端なps離れがsieに警告として伝わってくれることを期待しています。
子供向けというより万人向けだと思います。任天堂は女性や普段ゲームやらない層を引き込む為に、あえて癖の強くないゲームを制作しているわけです。
今の任天堂の大成功を見ればその戦略が正しいかどうかは一目瞭然ですね。
switchは既に2000万本売れているソフトが6つ(!!)もあり、任天堂の2020年の純利益はDSwii時代を越えて歴代最高となっています。