
星のカービィ ロボボプラネット/3DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2016年4月に発売された3DS「星のカービィ ロボボプラネット」のレビューをしていきます。
結論から言わせていただきますと、このゲームはファンサービスが凄いです!
過去作のファンサービスも素晴らしいものでしたが、今作は度を超えているので、古くからのカービィファンでしたらプレイする価値がある作品です。
その一方で根幹は過去2作を踏襲しているので、新鮮味が薄れているかなと思いました。
ここからはそんな3DS「星のカービィ ロボボプラネット」の良いと思った点から語っていきます。
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- ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
- ロボボアーマーに乗って進んでいくステージが追加された。
- 世界観はメカニックなものに一新されている。
初リリース日 | 2016年4月28日 |
対応ハード | 3DS |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 初週14.5万本/累計66.3万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
爽快感があるロボボアクション
今作で大きな特徴となっているのが、ロボットに乗って進んでいくステージが存在することです。
各ステージにはロボボアーマーという乗り物が設置されています。
コックピットに乗り込むと操作できるようになり、強烈なパンチをお見舞いしたり、ブーストによる高速移動で進めることができるようになります。
一見すると「ロックマンX」シリーズのライドアーマーのようですが、実際に操作してみると結構違うなと思いました。
確かに初期状態だと同じような感じですが、ロボボアーマーに乗っている時も敵の能力をコピーすることができるんですよ。
バウンドする不思議なビームを発射できる「ビームモード」、火炎放射器による炎攻撃を発動する「ファイアモード」、太い剣を振り回す「ソードモード」などなど。
どのコピーアクションもカービィ単体よりも威力が大きく、派手なアクションを楽しめます。
ステージも各コピーアクションの使用を前提とした作りになっているので、ゲームプレイに緩急を持たせているなと思いました。
特にそれを感じたのが、「ホイール」と「ジェット」の能力をスキャンして先に進むエリアです。
「ホイールモード」になると高速移動ができるほか、手前と奥のエリアを行き来できますし、「ジェットモード」になると空を飛びながら弾を発射できるので、2Dシューティングゲームっぽくなりますからね。
極めつけとなるのが、ロボボアーマー専用の中ボス戦です。
ステージによってはロボボアーマーに乗って「鉄巨兵ギガヴォルト」などの中ボスと戦うことになります。
で、この中ボス戦なんですが、下手なボス戦よりも凝っているんですよw
単純にデカイだけではなく、立体的な攻撃を繰り出すので、迫力が凄い!
戦闘時はカメラも動くので、2Dアクションではなく、3Dアクションなのかと錯覚してしまいましたw
メカニックな世界観
今作の舞台はお馴染みのポップスターではありますが、ロボット軍団を操る悪の組織によって機械まじりの世界に変化しています。
その点が過去作との差別化に繋がっている印象で、あらゆる部分がメカニックなものへと変化しています。
カービィらしいポップさは残されてはいますが、お馴染みの敵キャラクターが機械化されていて、「こんな表現もあったのか!?」と思いました。
また、お馴染みのBGMもメカニックな感じにアレンジされていて、新たな魅力を醸し出しています。
例えば「Wii」で人気の「スカイタワー」はピコピコサウンドが追加されていたり。
新曲も数多く存在しますが、ファンの間で人気が高い曲も魅力的なアレンジで流れるので、シリーズファンでしたらニヤリとするかも!?
多彩な世界観
「機械まじりの世界になったら多様性が薄れてしまうんじゃないの?」
そんな意見が飛び出てきそうですが、今作でも世界観の多様性は継承されています。
コンテナだらけの港とか、都会の街とか、カジノとか。
従来の作品よりも近代的な世界のステージが次から次へと挿入されます。
個人的に感心したのが、背景の作り込みです。
例えばカジノのステージではビリヤード台の上を通り過ぎることになるんですが、ボールが壁にぶつかりながら奥から手前へ転がってくるんですよ。
障害物が奥から手前へ一直線に飛び出してくるのであればまだしも、壁にぶつかりながら飛び出してくるのは凝っているなと思いました。
前提として、本作は2Dアクションという、左右にしか移動できないゲームです。
本来なら奥の様子を細かく描く必要はないので、「2Dアクションゲームでここまでやるのか!?」と口に出してしまいましたw
ニンテンドー3DSという3D機能を搭載したゲーム機で発売しているのもあるとは思いますが、前作に続いて3D機能をONにしたくなりましたね。
2016年にもなると3D機能は軽視される傾向になっていたので、その点を忘れていないのはさすがだと思いました。
ジャイロセンサーを活かした仕掛けも続投していますし、本作も3DSならではの作品です。
探索が楽しい
今作も探索要素に力を入れていて、各ステージには様々な隠し要素が存在します。
代表的なのが「ICキューブ」という収集アイテムです。
「ICキューブ」は全部で100個隠されていて、1ステージ辺り3個ほど隠されています。
過去作の「エナジースフィア」や「サンストーン」に相当するアイテムですが、ロボボアーマーの力を借りないと入手できないこともあるのが面白いと思いました。
ステージによっては「ICキューブ」を探す前に隠されたロボボアーマーを発見する必要があるので、コンプリートは前作の「サンストーン」よりも難しいかも!?
一方、もう1つの収集アイテムである「レアステッカー」は前作の「レアキーホルダー」よりは簡単な場所に隠されていて、バランスを取っている印象です。
充実のサブゲーム
今作にも魅力的なサブゲームが収録されています。
1つは「カービィの3Dチャレンジ」。
こちらは3Dアクションとなっていて、カービィを360度好きなように動かすことができます。
と言っても本格的なものではなく、画面は固定されており、コピー能力は使えないので、サブゲームの範囲内にとどめている印象です。
ただ、スコアアタックが面白く、「どの敵を吸い込んで、どの敵に当てるのか?」といったシューティングやパズルゲーム的な感覚で楽しめました。
初代のオマージュネタも目立っていて、新鮮だけど、どこか懐かしさも感じられます。
もう1つは「みんなで!カービィハンターズ」。
こちらは最大4人でプレイできるアクションRPGで、クエストをクリアしてカービィを強化していきます。
従来の作品よりもカービィたちのパラメーターに依存した作りとなっていて、RPG寄りのゲームだと思いました。
倒れたキャラクターを蘇生させることができたり、アイテムを集めて必殺技を発動するシステムも搭載されているので、複数人でプレイすると面白いゲームですね。
とは言え30分程度で完全クリアできてしまうので、カービィのハクスラゲーをお試しで作ったような印象です。
カービィの3Dチャレンジ、カービィハンターズ。
どちらもカービィの新たな可能性を提示したようなサブゲームで、後に拡張版が単品販売されました。
「カービィの3Dチャレンジ」に至っては本作の6年後に発売されたSwitch「星のカービィ ディスカバリー」の原型とも言える内容ですし、サブゲームとは言え侮れない内容です。
さらに増したファンサービス
ファンサービスが充実している「星のカービィ」シリーズ。
今作ではこれまで以上にファンサービスが満載だったりします。
過去作を意識したタイトル画面、ステージ構成、懐かしのボスキャラクター、BGM。
歴代シリーズ作品のマイナーキャラクターも登場する「ステッカー」と、ファンであればあるほどニヤリとする仕掛けが満載です。
その中でも印象的だったのが、「スーパーデラックス」関連でしょうか。
このゲーム、「スーパーデラックス」ファンを狙い撃ちするようなネタが満載なんですよ。
ラスボスは同作の「銀河に願いを」で見られたアレが出てきますし、終盤はメタナイトが活躍しまくるので、初めてみた時は「おぉ!」と思いました。
ストーリー性は「Wii」や「トリプルデラックス」以上に強化。
中盤以降は秘書スージーという新キャラクターとの会話シーンが定期的に挿入され、様々な固有名詞が飛び出てきます。
もちろん、聞き流しても差し支えありませんが、考察をしてみると過去作との意外な繋がりが判明したりして、想像以上に奥深い作品だなと思いました。
クリア後に解禁される例の隠しモードはカービィ史上最強と言っても良いほどの難易度にまで上昇。
ぼくの場合、6回以上もゲームオーバーになってしまいましたし、クリアするのに20分以上も掛かってしまいましたw
「カービィなんて簡単!」と思っている方も、このモードに関しては苦戦することでしょう(amiiboを使った救済措置があるので、達成率100%はそこまで難しくはありませんが)。
惜しいところ
新鮮味がやや薄い
ここまで「星のカービィ ロボボプラネット」の魅力を語っていきました。
過去作よりも仕掛けやファンサービスが凝っていて、面白い作品ではあるんですが、その一方で型にハマっている感じもします。
というのも、「Wii」や「トリプルデラックス」とフォーマットが同じなんですよ。
ストーリーからステージ構成まで何から何まで違うハズなんですが、
- ゲームエンジンが同じ
- ステージの長さが規則的
- 隠し要素の内容・解除の条件が共通している
といった感じで共通点も目立っているので、先の展開が読めてしまうところがありました。
ファンサービスにしても前作の素材を流用し過ぎているところもあるので、「星のカービィ」シリーズに飽きているとマイナスに作用してしまうかもしれません。
3DS向け2作目なので流用したい気持ちもわかりますが、土台から変えてほしかった。
星のカービィ ロボボプラネットのレビューまとめ
前作以上に2Dアクションゲームとしての磨きが掛かった作品。
ファンサービスも素晴らしく、「星のカービィ」シリーズが好きな人でしたらプレイして損のない作品です。
ただ、3DSでは2作目であること、過去2作の路線を踏襲しすぎていることから新鮮味が薄れている印象で、もう少し変えてほしかったという印象を持ちました。
完成度が高い作品ではありますが、シリーズが好きなのかどうかで評価が変わってくる作品に感じます。
ぼくの場合、2016年にプレイして、それから6年後の2022年に再プレイしました。
前者は2Dアクションゲームが食傷気味だった頃、後者は「星のカービィ」熱が高まっている頃にプレイしたんですが、全く異なる印象を持ちました。
このゲーム、「星のカービィ」シリーズの予備知識があるのかどうかで加点ポイントが大きく変わります。
そういう意味ではファン向けの色が強い作品かもしれません。
ギミックとファンサービスに全力を注いだ力作!
こんな人には特におススメ。
・シリーズファン。
・3D映像を活かしたゲームがやりたい人。
こんな人にはおススメできない。
・前作で満足した人。
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マンネリ化は確かに否めないですね。
それでも自分はたとえ流用が多くてもかなり満足はしてますね。
流用の多さより、ファンサービスが自分のなかで上回ってっていたんでしょうね。
難易度の低さは確かに真・かちぬきボスバトル以外は全体的に低いですね。
こうじょうけんがくのアレンジがあるならプレス機で一撃死は欲しかったですね。
自分だったら星9はつけてたでしょうけどKentさんが星8にする理由は分かります。
シリーズファンや逆に新規ユーザーとかが良いのかな?
今度カービィを出すとしたら、3Dフィールド系かエアライドみたいなゲームが良いですね。