【レビュー】モンスターハンター4(MH4) [評価・感想] 多彩なロケーションと高低差によって旅をしている感が増した作品

120
モンスターハンター4/3DS

2013年9月に発売された3DS「モンスターハンター4」を今回はレビューします。

3DS「モンスターハンター4」は人気ハンティングアクションゲーム、「モンスターハンター」シリーズのナンバリング4作目となる作品です。

累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ

このゲームを3行で説明すると?
  • 制限時間以内にモンスターを狩るのが目的のアクションゲーム。
  • 前作からフィールドの高低差が増した。
  • モンスターの背中に乗って攻撃できるようになった。
初リリース日 2013年9月14日
対応ハード 3DS
ジャンル ハンティングアクション
推定クリア時間 40~50時間
売上 初週171.5万本/累計337.0万本
発売元 カプコン

スポンサーリンク

良いところ

高低差を活かしたアクション

P9280945

フィールドを探索し、大型モンスターを倒す事が主な目的の「モンスターハンター」シリーズ。

今作ではフィールドに高低差が加わり、これを利用して戦うことができるようになりました!

高いところから飛び下りてジャンプ斬り!
崖に登りながらのジャンプ攻撃!
 
こんなことができるようになったんですね。

さらにジャンプ斬りが上手く決まるとモンスターが転倒し、そのまま背中に乗って攻撃が出来ます!

おかげで積極的に高台へ登ってのジャンプ攻撃がしたくなり、これまでの作品とは異なる戦法で挑む事が増えました。

高低差を活かした新モンスター

本作は高低差が大きな特徴となっているので、新モンスターも地形に合わせた新タイプが目立っていました!

今作から登場するモンスターはツタにぶら下がって移動するタイプや常時空中移動するタイプ、上段と下段を頻繁に移動するタイプなど高さの概念が重要視されるタイプが目立っているので、これまでに無い戦法が求められます。

従来のシリーズ作品に登場したモンスターの多くは4足歩行の突進型で慣れてくると行動パターンが読みやすかっただけに、新モンスターはいずれも印象的でした。

既存のモンスターに関しても高低差の概念が加わった関係で行動パターンが変化。

お馴染みのモンスターだと思って甘く見ていると痛い目に遭うかも!?

ランダム生成マップのギルドクエストが面白い

P9140789

今作に登場する新マップ「未知の樹海」。

このマップはシリーズでは初となるランダム生成マップとなっていて、いくつかの法則があるとはいえプレイする度に地形が変わり、出現モンスターやアイテムが毎回変わるのでいつものフィールドよりは常に新鮮味を味わえます。

これだけでも魅力的なんですが、さらに強さを発揮するのがギルドクエスト。

ギルドクエストは「未知の樹海」を探索することで開拓・受注することができるようになっていきます。

クエストはクリアするごとにレベルが上がり、難易度も上がっていきその分貴重な素材や装備を入手できるようになっていくので、ある意味自分でクエストの内容を作成しているような感じ。

P9280946

本作ではそんな事実上のクリエイトクエスト(ギルドクエスト)をすれ違い通信で交換できるんです!

交換したギルドクエストは最大10個まで登録する事が可能。

ソロ、もしくはマルチプレイ用のクエストとしてオフライン、オンラインで楽しめるので、より遊びの幅が広がります。

このシステムによってすれちがい通信をする楽しさが飛躍的に増しました!

冒険している感がアップ!

ソロプレイはこれまで以上にストーリー性がアップしてロケーションが多彩になり、冒険している感が増しました。

今作では「キャラバン」と呼ばれる世界中を旅している集団の仲間に入り、定期的に新しい拠点へと移動する事になります。

拠点のロケーションは繁栄街のようなところから火山、南の島と様々。

相変わらずイベントシーンは棒立ちのキャラクターが淡々と喋るだけなので最近の作品と比較したらまだまだ薄味な点はありますが、確実にこれまでの作品よりもストーリー性が増していると思いました。

おかげでソロプレイでもある程度高いモチベーションでプレイできるようになっています。

3DSの限界に挑戦したグラフィック

グラフィックは3DSにしては相当頑張っていると思います。

高低差のあるフィールドを高いフレームレートで移動できるだけでも凄いのに、そんなフィールドで大型モンスター2体と戦う事が出来たり、環境破壊描写や地形の傾きなどハイエンドマシンでよく見られる表現を3DSで実現しているので限界に挑戦していると思いました。

その証拠に本作を通常の3DSでプレイしている時はインターネットブラウザーを起動出来ませんでしたから!w

3DS後期(2014年以降)になるとそのようなタイトルが目立ってきていましたが、2013年当時は殆どなかっただけに驚きました。

「モンスターハンター」史上最高のグラフィック・迫力とは決して言えませんが、3DSでもモンハンの面白さが損なわれないようできる限り作り込んでいる印象です。

無料でオンラインプレイが楽しめる

P9160787

なんと本作は無料でオンラインプレイが楽しめます!

これまではPS3を使ったアドホック通信や非公式のインターネット通信、月額料金を払うシステムによってオンラインのマルチプレイを楽しめましたが、今回は無料で楽しめるモードが標準搭載されているんです!

さらに通信回線も快適で、たまに切断はあるものの基本的には快適にオンラインプレイが楽しめます。3DSソフトと思って甘く見ていましたよorz

※本作よりも少し前に発売された準新作のWii U「モンスターハンター3G HD Ver.」では無料オンラインプレイが出来ましたが、完全新作では今回が初。

スポンサーリンク

目次へ戻る

惜しいところ

序盤のクエストが退屈

序盤のクエストは、とにかく退屈です。

フィールドでの草集め。魚釣り。雑魚の狩り。そして卵運びと地味なクエストばかり用意されています。

しかもチュートリアルの会話が出しゃばっているうえ「もう一度聞きますか?」という選択肢も頻繁に出てくるので、シリーズを深くプレイする人ほど序盤は退屈に感じてしまうかもしれません。

また、癖の強さも変わっておらず、以下のような過去作で気になっていた仕様は健在です。

  • モッサリなアクション。
  • 大型モンスター討伐後は1分の待ち時間。
  • 何回もボタンを押す必要がある採集。
  • 攻撃を受けて倒れ、起き上がったら再び攻撃を受けると言うハマり技が多い。
  • 武器をある程度使用したらいちいち研磨しないといけない。

シリーズ初プレイの方はこの癖が強過ぎる作りにまずは慣れなくてはなりません。

本作の発売時点である程度シリーズを重ねていただけに、もう少し改善をしてほしかった。

もちろん、この癖の強さがモンスターを倒した時の達成感を高めてくれて良かったりもしますが。

もう少し賢いカメラにしてほしかった

高低差のあるフィールドになったのはメリットばかりではありません。デメリットもあります。

一番気になったのはカメラの悪さ。

自分よりも上にいる敵、下にいる敵を見る場合は十字キーでカメラを上下に操作しないといけないんですが、3DSのボタン配置的に面倒なんですよ。

前作から加わったターゲットカメラを使っても高低差によって自分が納得行くカメラアングルになりませんでしたし、この辺はもう少し頑張って欲しかった。

別売りの拡張スライドパッドを付けたら解決する事かも知れませんけどね。

分かりにくいインターフェース

ユーザーインターフェースは分かりにくく感じました。

本作ではメニュー画面からオンラインやギルドクエスト、モンスター図鑑、調合、装備変更、ギルドカード交換など色々選べますが、ごちゃごちゃしているからどこに何があるのか分かりにくいです。

例えば通信状態をオフからオンに切り替えたい場合、メニューを開いたら良いのか?

それとも下画面をタッチすれば良いのか?

ある程度プレイしないと分かりにくく感じます。

また、無料でオンラインが楽しめるのは良いんですが、ユーザーインターフェースはイマイチに感じました。

キーボード画面は配置が通常の逆で入力しにくいし、メッセージ履歴の表示数も少ない。

クエスト中は定型文しか送れないなど、インターフェースの面で不満が多いんですよね。

目次へ戻る

全体のまとめ


相変わらず癖が強く、万人向けではありませんが、高低差の概念は良い味付けになっていると思います。

また、ロケーションのバリエーションもさらに増してモンスターとの戦闘がメインではありますが、旅をしている感も味わえるようになっていました。

僕はフィールドを探索したり、道なき道を進んでいく3Dアクションゲームが好きなので、個人的には好みの方向性に近付いた印象です。

充実のロケーションと高低差によって旅をしている感が増した作品。

こんな人には特におススメ。
・協力プレイ好き。

こんな人にはおススメできない。
・短気な人。
・時間が無い人。

モンスターハンター4/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約50時間

累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ

ハードメーカー別レビュー記事リスト
Nintendo PlayStation
Xbox etc




2件のコメント

周りで凄い流行っていて、1番プレイしたモンハンです。

高低差は従来のシリーズファンの一部は拒否反応を示しているみたいですが、マンネリ感を打ち消すのに一役買っていて良かったです。
ギルドクエストは作業感が強いですが、中毒性が高く、今作限りの要素としては有りだと思いました。

ワールドの劇的進化にはかないませんが
マンネリ感はあるものの、なんだかんだでナンバリングはある程度のチャレンジ精神が感じられますね。
これの次がワールドだったら、ブランドをここまで消費することはなかったんですが・・

高低差は最新作にも受け継がれていて、これは良い変化だったなーと思います。

モンハンもマンネリが続いて一部のユーザーは頭が固くなっていたのかもしれませんね。

モンハンのバージョンアップ版商法はただでさえブランド消費となるのに「クロス」「ダブルクロス」と続いたのはテンション上がりませんでした。

あの展開は勿体無いなーと思います。