モンスターハンター3 (トライ)/Wii
2009年8月に発売されたWii「モンスターハンター3(トライ)」を今回はレビューします。
Wii「モンスターハンター3(トライ)」はハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」シリーズのナンバリングとしては3作目となる作品です。
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- 制限時間以内にモンスターを狩るのが目的のアクションゲーム。
- 水中に潜ることができるようになった。
- モンスターはほとんど一新。
初リリース日 | 2009年8月1日 |
対応ハード | Wii |
ジャンル | ハンティングアクション |
推定クリア時間 | 40~50時間 |
売上 | 累計107.7万本 |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
ワクワク感を出してくれる海辺の世界観
今作の舞台は海辺!
拠点は交易が盛んな活気あふれる港で、フィールドマップは海辺ならではの開放感に満ち溢れています。
また、フィールドには新たに水中エリアが追加され、縦横無尽に泳げるようにもなりました!
凄い!と思ったのが、「海に潜る時の興奮」が現実世界と上手くシンクロしていた事。
みなさんは夏場に海水浴などへ出掛ける時はワクワクしませんか?
ギラギラに輝く太陽と真っ青な空、壮大な入道雲、そして沢山の人が楽しそうに遊んでいる砂浜の中で海に飛び込んでいくあの感じ!
当時の時点で「モンスターハンター」は大人気でこの「3」も周りでは非常に盛り上がっていたので、何十人ものフレンドと一緒に協力プレイをする約束をしていたものです。
なので、本作の舞台が海辺で夏休み中の発売だった事もありますが、初めてオンラインに潜った時は現実世界でみんなと久しぶりに海へ潜る時の興奮に通ずる物を感じられました。
Wiiの限界に挑戦した背景の作り込み
「3」とナンバリングが付けられているだけあってスケール感は過去作からパワーアップしていました!
例えば孤島では岩山から遥か下の川を眺めることができますし、砂原ではふもとから小型モンスターの群れを見ることが出来ます。
プレイした時は「これ、本当にWiiソフト!?」なんて驚いてしまいましたよ。
モンスターの生態もより緻密に描かれているので、アイテムの望遠鏡は今作では必需品ですね!
戦いに疲れた時はモンスターや景色をじっくり眺めるのも良さそうです。
前作から様々な点を刷新
「モンスターハンター」はマンネリ。
当時からそんな声がよく聞こえていましたが、本作は様々な点を刷新してマンネリ打破をしようとする努力を感じられます。
舞台は海辺に変わり、登場モンスターはリオレウス、リオレイア、ディアブロス以外はすべて一新!
しかも亜種ではなく、根本的に変わっているため新たな戦いを楽しめます。
続投組にしても新たなモーションを増やし、水中も移動できるようプログラミングされたので新鮮に戦う事が可能で、前作からの流用はほとんど感じられません。
操作形式にしても従来のコントローラ操作に加えてWiiリモコンを使った新しい操作を採用しており、様々な点が前作から刷新されています。
その分ボリュームは減っていますが、マンネリ化しやすい内容なだけにここまで変化させようとする意気込みは評価したいですね。
オフラインのソロプレイではクエストクリアの動機付けが強化されてストーリー性がやや高まっているのもgood!
シングルプレイの一区切りとなるクエスト中に流れるBGMはボーカル付きで豪華ですよ!
中毒性の高さ
色々刷新されていますが、中毒性の高さは健在でした!
厳しい制限時間の中で耐久力が高いボスモンスターと戦うストイックなゲームプレイは健在ですし、素材を集めて装備を強化していくシステムも変わっていません。
難易度はWiiユーザーへの配慮なのかやや低下。
チュートリアルがより分かり易くなり、当たり判定などが少し緩くなって遊びやすくなっています(しかも合計158ページにも及ぶ2冊の説明書を同梱w)。
それでも依然としてストイックなのは変わっておらず、当たり判定がまだ厳しかったり、操作感覚がモッサリだったりするのでアクション面での難易度も高く、多くの方が途中で投げ出したくなる事でしょう。
しかし、モンスターの動きをしっかりと把握すれば倒せることも多く、何より難しいからこそ倒した時の達成感が計り知れないものになっています。
個人的には丁度良い難易度設定で、シングルプレイも最後まで挫折せずにクリア出来ました!
中毒性に拍車をかけるマルチプレイ
そして中毒性に拍車をかけるのが仲間とのマルチプレイ!
オンラインモードではハンターランク(HR)というものが存在し、クエストをクリアする事で上がって行くんですが、仲間でもありライバルでもあるフレンドと同時期にプレイすると対抗心が出て来て積極的に上げたくなって来るんですよね。
当時は周りでプレイしている人が多かったので「あいつにだけは負けたくない!」と対抗心を燃やしてクエストクリアを頑張っておりましたw
チャット機能、腕相撲、闘技場などオンラインモードだけのコミュニティ&オリジナル要素も多く、受注できるクエストの数もオフラインモードよりも遥かに多いので、本番はオンラインモードからと言っても過言ではありません。
僕は発売当時数十人のネット友達とオンラインプレイを楽しんだので、一時期は1日の4分の1くらいをこのゲームに費やしてしまいましたw
この時「モンスターハンター」がなぜ面白いのかハッキリと分かりましたね。
ただ、オンラインモードをプレイするには利用料金が必要なのでハードルが高く、そもそも、現在はオンラインサービスが終了してしまったので本作をフルに楽しめなくなってしまいました・・・。
一応、新要素としてオフラインでの画面分割2人協力プレイが搭載されていますが、当時の興奮はもう味わえません。
惜しいところ
水中のモッサリ過ぎる動き
今作から加わった水中操作ですが、高低差を活かした立体感のある戦闘ができるようになったのは良いと思います。
ただ、地上戦以上に動きがモッサリするので、個人的には好きになれませんでした。
周りのフレンドは気に入っている方もそこそこいたので、自分に合わなかったのは残念です。
あと、背景は作り込みこそ凄いものの、水辺を舞台にしているためか靄がかかっていて全体的にボケボケしています。
そのせいで見栄えはあまり良いとは思えませんでした。
前述の通り背景は作り込まれているとは思いますが、動いているところを見ないと凄さを感じにくく、停止画では見栄えが悪く感じます。
相変わらずマルチプレイメインで作業的
これはシリーズ全般に言える事なんですが、シングルプレイではマルチプレイ前提の作りに不満を持ってしまう事が度々ありました。
クエストが成功した時に数十秒待たないといけなかったり、画面構成がごちゃごちゃして文字が見難かったり、ポーズボタンでゲームを止める事ができなかったり・・・。
1人で最後までプレイする場合、耐える時が多いと思います。
また、これもシリーズ全般に言える事なんですが、時には装備を強化するため同じクエストを何度も受けてひたすらボスモンスターを刈ったり、採集をすることもありました。
コツコツ積み上げて行くRPGのような面白さが詰まっているのは確かですが、やはり単調に感じてしまう事はあります。
劣化したオンラインのインターフェース
- キーを押さないとチャット画面が表示出来なくなった(誰かが発言しても自動でチャット画面が開かない)。
- クエスト準備完了をすると発言どころかチャットすらも見れなくなる。
- フレンド登録がメッセージでの登録でしか出来なくなった。
本来作品を重ねるごとに改善されていくオンラインのインターフェースですが、今作では前作からの劣化が目立ちました。慣れないうちは凄く不便でしたね。
全体のまとめ
「モンスターハンター」の新しいステップを踏んだ作品。
色々刷新されている関係で過去作と比べたら用意されている素材は少ないのですが、発売当時は沢山の仲間と共にオンラインで狩りを楽しめたので個人的には思い出に残っている1作です。
2009年8月はこのゲームだけで終わりました!
海に潜る時の興奮が現実と上手くシンクロしていた思い出の作品!
こんな人には特におススメ。
・オンラインゲーム好き。
・コツコツ積み上げて行くゲームが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・作業ゲーが苦手な人。
・ネット環境が無い人。
モンスターハンター3/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約100時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
モンハンでの空気感はこの作品がぶっちぎり最高峰ですね。上位がオン必須という敷居の高さはありますが、モガの村への愛着度は凄かったです。
改善点はいくらでもあるけど、水中戦も続投してほしいと思うのは、俺がランス使いだっただろうか。
あの空気感を分かっていただけますか!?
本当にプレイした当初はあの空気感に惹かれましたね~。
水中は今回のワールドにこそ欲しかったw
ソロのラスボスのBGM良かったですねぇ。
モンハン言語での歌みたいなやつ。
ちょっとパンツァードラグーンを思い出しました(セガ脳)
この作品はボウガンの仕様が変わってパーツ組み立て式になったのでやっていたんですが、オンでは、相手に合わせてボウガン組み立ててるうちにみんな出発してしまって置いてきぼりになることがよくありましたねw
その後、この組み立て仕様は無くなったと思います。
不評だったんでしょうねw
ズースカさんも覚えておられましたか!そうそう、あのBGMは妙に印象的だったんですよねぇ。
ボウガンは使った事がないので分かりませんが、パーツ組み立て式はなんかロマンを感じます。
みんなと同じペースでプレイしないといけないオンラインゲームとの相性は悪いのかもしれませんがw
私はWii版モンハンGで初めてシリーズに触れ、この3も当然の如くプレイしました。
私にとって本作最大の魅力は水中戦でした。地上では2次元的な戦闘で、今のように跳躍などありませんでしたから、やや単調な戦闘でしたが、水中になると縦方向も加えた3次元戦闘で、脳汁出っぱなしでした。確かに動きのもっさり感は否めませんが、それも加味した上で凶悪な突進を華麗にかわした時の「俺、カッケー!!」感はハンパなかったです。
懐かしい作品のレビューをして頂き、ありがとうございます!
水中戦の大きな魅力は立体感のある戦闘ですよね。
モンハンはリアル系のゲームで空中戦はなかなか実装出来ないと思うので、それを水中というフィールドを使って上手く表現してきたなとは思います。
今はモンハンワールドに向けて過去作品を連続でレビューしております!
PS2以外のMHは全作プレイしましたが、マイベストはこのMH3ですねー
当時の職場にゲーマーが多くみんなでプレイしていたので、その補正が大きいかもですがw
モガの森、水中、シナリオ、マルチプレイなど、好きな所を挙げたらキリがありません
同僚に負けたくない一心で1日23時間プレイしたり、週末はみんなでジエンモーラン乱獲に勤しんだり…少しだけあの頃に戻りたいですねー
shibaさんのモンハン3に関する逸話はとても印象的でした!w
1日23時間もプレイしたことがないのでビックリです!
shibaさんにも強い対抗心が生まれてくることがあるんですね。
空気感も素晴らしかったし、少し戻りたい気は僕もします(^o^)
潜水ゲームというと、昔ハドソンが初代PSで出した「b.l.u.e.」を思い出します。
水中のステージがもっさりしたり見映えが良くないのは、リアルさを追究しているからですよ。水中での行動は常に潜れば潜るほど強くなっていく水圧との闘いになるし、戻るための分も含めて呼吸がどこまで続くかを考えながら動くことになります。まして「b.l.u.e.」はボンベに頼らない素潜りゲームでしたから。
それに海の中は有象無象のプランクトンやらイカやクラゲの小さいのとか、藻や海草の切れっぱしとかで多少濁っているいるくらいが普通。赤潮や青潮もけして珍しくない。よくある南の海の環境映像みたいに透き通っている方がレアなんです。むしろそういう演出のない殺風景なゲームを遊んできた身にはすげえなー、リアルだなー、と思いますね。飛行機などの操縦にも独特のクセがあったりしますけど、水中もそうなんだと思います。
昔は潜水ゲームが色々と出ていましたよね。
モンハンはフォトリアルな側面が強いので、リアリティを重視してこのような表現にしたんだと思います。
実際、ゲームをプレイした時の空気感は素晴らしかったので、見栄えは良いとは思えませんが、この表現によって生まれたものはあると思います。