【レビュー】ドラゴンクエストビルダーズ2(DQB2) [評価・感想] 前作から順当に進化したドラクエとサンドボックスの合同作!


ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島/PS4 / Switch

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2018年12月に発売されたPS4/Switch「ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島」のレビューをしていきます。

本作は3D空間の中でブロックを組み立ててモノを作るアクションRPGの2作目ですが、前作から順当にパワーアップしていました!

パワーアップしているところは本当にパワーアップしているので、上手くツボにはまれば最高に楽しい時間を過ごせます。

一方、ストーリーモードは前作以上に攻略ルートがガチガチなのでアドリブプレイがしにくく感じられました。

「ドラゴンクエスト」の世界観でモノ作りを楽しむのであれば最高ですが、ストーリーモードは過保護過ぎる気もします。

そんなPS4/Switch「ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!

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このゲームを3行で説明すると?
  • 3D空間の中でブロックを組み立ててモノを作るアクションRPG。
  • ストーリーに沿ってNPCから指定されたモノを作っていくのが主な流れ。
  • 舞台となるのは「ドラゴンクエストII」のその後。
初リリース日 2018年12月20日
対応ハード PS4/Switch
ジャンル アクションRPG/クリエイト
推定クリア時間 30~40時間
売上 初週21.0万本/累計45.8万本
発売元 スクウェア・エニックス

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良いところ

据え置き機専用にしたことで実現したスケール感

「ドラゴンクエスト」の世界でブロックの組み立てを楽しめる「ドラゴンクエストビルダーズ」シリーズ。

今作はPS4/Switchといった据え置き機のみで展開されたということで前作と比べて大幅にスケール感が増しました!

例えば高低差は前作の約3倍となる100段となっているんです!

そのため主人公の何十倍も大きい建物を建築できるようになったんですね。

嬉しいのが、新アイテムの「風のマント」を使用することで高さ100段の建物から滑空できるようになったこと。

滑空をすることで空を飛ぶ気持ち良さを味わえるほか移動速度も向上するので気持ち良いのなんの!

今作では一人称視点に切り替えることができるので滑空時に切り替えてみましょう。

前作では味わえなかった疾走感を味わえることが出来ますよ~。

パワーアップしたNPCとの団結力

基本的なストーリーの流れは前作と大差ありません。

成り行きの違いはあれど、最終的にはNPCと団結して建物を作っていくことになりますからね。

しかし、大幅にパワーアップしたNPCのAIによって前作とは比べ物にならないくらいの団結力を感じられました!

各章が終盤に進むと非常に大きな建物を作ることになります。

それはもう、ブロックがトータルで数千個必要になるほどの大きな建物です。

ここまで大きな建物だと完成させるまでに何十時間も掛かってしまうことでしょう。

しかし、大半の作業を仲間にしたNPCがこなしてくれるので、労力が分散されるのに加えて団結力を感じられるようになっているんです!

何十人ものNPCと共に大きな建物を完成させた時の達成感は前作にはないものでした。

NPCの行動パターンが細かくなったおかげで生活感が増していますし、今作はみんなで集落を作っている感を味わえるための気配りが満載です。

バラエティに富んだストーリー

今作のストーリーモードもステージクリア制となっており、章ごとに独立した物語が展開されます。

いずれも「Minecraft(マインクラフト)」の要素を「ドラゴンクエスト」風に落とし込んでいるので感心させられました。

例えばとある章では鉱山の採掘がメインのストーリーが展開されるんですが、「ドラゴンクエスト」のダンジョン探索に上手く置き換えていたんですよ。

そんなワクワク感を高めてくれるのがシームレスなマップ。

前作もそうでしたが、島内ではロード時間を挟まず、屋内と屋外をシームレスに行き来できるんです。

なので、草原から鉱山。鉱山から地底湖。地底湖から神殿までを画面切り替え無しで進められるんですね。

前作と比べてインパクトが落ちているとは言え、「ドラゴンクエスト」の世界観をロード時間なしで探索できるのは胸アツです!

魅力的なキャラクター

バラエティに富んだストーリーを彩るのが魅力的なキャラクター!

各章で仲間になるNPCの多くはキャラ付けにメリハリがあるので感情移入が出来ます。

中には天然っぽいNPCも居て言動などに苛つくこともありますが、そこがまた良かったりするんですよねw

各章ではそんなNPCと団結して建物を作ることになるので先に進めば進むほど気持ちが高まってきます。

個人的にお気に入りのキャラクターはシドー

彼はサブタイトルにも名前が挙がっているとおり今作のキーパーソン的な存在なんですが、不器用だけど良い奴なんですよ。

戦闘では主人公を守ってくれるし、とある章では貴重な食料を分けてくれます。

終盤の展開は好みが分かれそうですが、主人公とのタッグプレイは最高でした!

ちなみに主人公の性別は今作でも男女を選ぶことが出来ます。

でも、シドーとの絡みを見ると同性(男)の方がしっくり来るんじゃないかと思いました。

男同士の友情って良いじゃない♪

前作の不満点を潰そうとする姿勢

前作は中毒性が高いものの不満点も多くありました。

以下、個人的に前作で感じた不満点の一部です。

  • 章をクリアすると手持ちアイテムなどがリセットされて強制的に次の章へ進む。
  • 三人称視点モードのみなので建築しにくい時がある。
  • ストーリーモードは空がどんよりしていて華やかさに欠ける。
  • 敵が頻繁に襲ってきて拠点を破壊してくる。

同じように気になっていた方が多かったのでしょうか?

今作ではここで挙げた不満点をすべて改善していました!

特に嬉しいのが、ユーザーインターフェースの改善。

新たに一人称視点モードが加わったほか、武器が剣とハンマーに分けられ、新アイテムの「グローブ」を使えばブロックを持ち上げられるようになりました。

おかげで建築の煩雑さが大幅に軽減され、前作で感じていた小さいストレスの多くが解消されています。

それと、章をクリアしても以前の島に戻って建築を続けられるようになったのも嬉しいですね。

開発者にとってストーリーモードはチュートリアル的な位置付けなのかも知れませんが、例えそうだったとしても自分が作ったものがリセットされるのは嫌なんですよ。

そういう意味では前作ほど敵が拠点を破壊しなくなったのも嬉しいですね。

前作の場合、破壊されるのを恐れて気が付けば要塞のような建物を建築してタワーディフェンスゲーム化していましたからw

順当にパワーアップしたサンドボックス要素

ストーリー重視だと忘れがちですが、「ドラゴンクエストビルダーズ」はモノ作りがメインのゲームです。

そのため突き詰めると「Minecraft」のようにオリジナルの建造物を作るのがメインになってきます。

今作ではその辺りの要素が順当にパワーアップしていました!

まず大きいのが、オンラインのマルチプレイに対応したこと。

ストーリーの攻略こそは出来ませんが、今作では離れた場所に住んでいる人ともワールドマップ中央のからっぽ島にて一緒にモノ作りができるようになりました!

最大4人プレイに対応しているので、みんなで協力すればスゴイものを作ることができるでしょう。

そんなモノ作りのモチベーションを高めてくれるのが新たに搭載されたフォトモードと「けいじばん」の投稿機能。

今作ではフォトモードによって好きな角度から写真撮影が可能になり、撮影した写真を本作専用のSNS(けいじばん)に投稿できるようになりました。

「けいじばん」でポイントなのが、ランキング機能が存在し、定期的にコンテストが開催されること。

これは専用のコミュニティを設けたからこそ実現したものだと思います。

PS4/Switchのスクリーンショット機能を使ってTwitterなどのSNSに投稿するのも良いと思いますけどね。

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惜しいところ

ルート固定化によってやらされている感がある

ストーリーモードのやらされている感は前作以上に増しました。

何故かと言うとサンドボックスゲームなのに攻略ルートがガッチガチに固定化されているから。

ゲームを進めていくとNPCが主人公に依頼をするようになります。

ストーリーを進めるには大半の依頼をこなさなければならないので、レールに乗っている感が強く感じました。

え?お使い要素はJRPGでは常識だって?

確かにそうですが、本作の根底はモノ作りです。

マニュアル通りにブロックを設置するのは文字をなぞっている感が強く、前作や「Minecraft」のモノ作りに慣れていると窮屈に感じます。

あくまでもストーリーモードはチュートリアル的な位置付けなのでしょう。

しかし、個人的にモノ作りは「Minecraft」で満足してしまったので本作では程良い自由度の中でストーリーを楽しみたいんです。

そういう意味で今作のストーリーモードはアドリブプレイの楽しさが薄く感じられました。

開けたマップで隠しアイテムを見つけたとしてもいずれは必須になることも多く、何度も「隠しルートだと思ったのに正規ルートだと知った時のガッカリ感」を味わったものです。

ユーザーフレンドリーなドラクエシリーズらしいっちゃらしいんですけどね。

からっぽ島の敵が邪魔

からっぽ島では自由にモノ作りが楽しめます。

それは良いんですが、作業台でアイテムなどを作っている時にも敵が頻繁に襲ってくるのは困りました。

ゲーム内時間は作業台で作成するアイテムを選択する画面でも止まることなく、その間に攻撃されると作業が中断されるんですよね。

今作の戦闘やRPG要素はサブ的な位置付けなので、からっぽ島ではもう少し敵の出現率を下げても良かったような?

マルチプレイの解放が遅い

マルチプレイが解放されるまでのタイミングは遅く感じました。

解放されるのは2章と3章の間になるんですが、そこまで行くのに10時間近く掛かるんですよね。

そのため購入してからすぐに友達とマルチプレイをすることは出来ません。

覚えるべきことが多いとは言え、マルチプレイの解放はもう少し早くても良いんじゃないかと思いました。

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全体のまとめ

前作から順当にパワーアップした「ドラゴンクエスト」のサンドボックスゲーム。

演出面やスケールの強化によってモノ作りの楽しさが増していますし、要素も増えてサンドボックスゲームとしての完成度も上がっています。

ストーリーも「ドラゴンクエスト」らしさがあって個人的には気に入りました。

惜しいのが、前作以上になぞっている感が強い攻略ルート。

終始ペンで文字をなぞっている感じが強かったので、「俺が作らんでも」と感じてしまいました。

なので、もう少しサンドボックスゲームらしいアドリブプレイが出来たら最高でしたね。

前作から順当に進化したドラクエとサンドボックスの合同作!

こんな人には特におススメ。
・ドラゴンクエスト好き。
・サンドボックスゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・なぞるのが苦手な人。

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約45時間

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12件のコメント

現在、私はアトリエシリーズをプレイ中のため、実際にビルダーズ2を遊べるのは数ヶ月先になりそうです。
まだ、YouTubeのプレイ動画でしか見ていませんが、不具合などもあるようなので、修正がされてからの方が良さそうなので。

で、シナリオ面で残念な話を聞いたのですが、本編シナリオでベリアルとバズズが出てこないというのは本当でしょうか?
できれば、ドラクエ2のモンスターは全部出してほしかったので。

不具合の方はおそらく、オレオレンジさんがプレイされる頃には解消されていそうです。

まだ序盤なので質問にはお答えできなくてすみません。

でも、ボリュームはかなりありそうですよー

前作から結構、パワーアップしてそうなので本作も旬が過ぎて安くなったらトライしてみたいですね。

ケントさんが前作に戻れないっておっしゃるくらいですから、どのくらい遊びやすくなっているのか楽しみ♪

前作で地味に気になっていた部分が色々と改善されているので感心しました!

さすが前作から3年経っているだけのことはありますねー

最初のボスを倒したところまで進めて
前作の不満点をほとんど解消解消していて快適にプレイできるようになったと言いたいところですがソフト起動時のロード時間が長いのと主に拠点内でたまに処理落ちする場面もあるなどパフォーマンス周りが気になるところもありました。

拠点の住人の生活感が増していて一人称視点で観察も楽しそうです、一人称視点にできるおかげで屋根付きの狭い部屋や地下室を作るのに重宝しそうです。

レベルの概念も追加されていてよりRPG要素もましていてHPが上がる以外に装備のレシピを習得するなどサンドボックスゲームらしい成長のしかたでした、そのおかげで素材を落とさないただの邪魔でしかない敵も倒す価値が出てきました。

ゲームの進行は前作を踏襲していて住人の要望に応じながら拠点を発展させていくみたいでおつかい感が強いけど設計図による建物の建設例を描いてくれたりとサンドボックスゲームの入門にはいいと思いました。

Switch版はソフト起動時のロード時間が妙に長いですね。あれは心配になりましたよw

まあ、PS4/Switchにしろスタンバイ/スリープモードによって起動時のロード時間を眺める機会はグッと減りますけどね。

前作の場合、三人称視点だったせいで屋根付きの部屋は作りにくかったですよね。

レベルの概念は言われてみると面白いかも。

レベルアップで装備のレシピを習得っていう部分はサンドボックスゲームならではですね。

あくまでも本作はサンドボックスゲームの入門用なので、お使い臭さは避けられないのかも。

それなロード長いよね
クロスマルチの点についてはお互いライバルだからね仕方ないね(^^)/

起動時間は我慢ですね。

フォートナイト、ロケットリーグなどPS4×Switchのクロスプレイは少しずつですが解禁されつつあります。

前作も楽しめたので今作も当然楽しめているのですが、前作で不満だったアクション面が思ったほど進化しておらず単調で面白くない割りに戦闘が多いのが×(盾持ってるんだから、ガードくらいさせてくれ!)
個人的に一番残念だなと思った仕様は、からっぽ島(拠点)と素材が取れる島が違うエリアにあることで、乗り物系のアイテムが死んでいるのと(ワープで事足りる)、拠点から遠出して貴重なアイテムや生物を取りに行って戻るみたいな冒険が出来ずに、世界が狭く浅くなってしまってるのが勿体ないなあと。

確かにアクション面の進化はほとんどありませんでしたね。そこはぼくも肩透かしです。

乗り物系アイテムはほとんど使いませんでしたw

挙げられているように改善点もまだまだ多い作品でしたね。

今作はストーリーを通じて全編チュートリアルといえる内容でしたね。ラスボスがほぼイベント戦であるゲームは久々にプレイしました。

確かにお使いゲーとしてストーリー中の自由度は前作より下がっていましたね。しかし依頼の1つ1つが簡単なもので、サクサクこなして次のストーリーや新レシピが見れるお使いゲーの楽しさは今作のが上でした。
また住民たちが凄くに生き生きしており、仲間意識が強く持てたため単調さや作業感を感じることなくストーリーを楽しめました。

後はとにかく、クラフト要素の強化が最高です。Minecraftのような地味な世界ではなくドラクエの世界で物作りが楽しめるのがドラクエビルダーズの魅力ですが、前作は作業感と面倒さが強すぎてストーリークリアだけで力尽きてしまいました。
今作ではからっぽ島を舞台に、ストーリー中である程度土台を作った状態からクラフティングを始められるのでとても有難いです。

そうそう、今作のストーリーは壮大なチュートリアルなんですよw

ストーリー部分はワクワクする時もあるんだけど、どことなく”気休め”感が漂っていました。

この気休め感もある意味では好きなんですけどねー。

住人たちの生きている感じは特筆したい部分です。ここはマシンパワーの恩恵を受けていますよね。

ドラクエの世界で好きなようにモノ作りが出来るのは大きなポイントだと思います。

そこがゴール地点だとするならば、前作よりも理想的な作品でしたね♪

ぼくもいずれは何らかのオリジナル作品を公開したいです!