
メトロ2033/Xbox 360
メトロ リダックス/PS4 / Xbox One
2010年5月に発売されたXbox 360「メトロ2033」を今回はレビューします。
Xbox 360「メトロ2033」はロシアの作家が手掛けた小説を原作としたFPSです。
2014年10月には本作のリマスター版が収録されたPS4/Xbox One「メトロ リダックス」が発売。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 地下鉄が主な舞台のFPS。
- 没入感を高めるためゲーム的な画面表示(HUD)が極力抑えられている。
- 敵から攻撃を食らうとガスマスクにヒビが生えてしまい呼吸が困難になる。
初リリース日 | 2010年5月13日 |
対応ハード | Xbox 360 |
ジャンル | FPS |
推定クリア時間 | 10~15時間 |
売上 | 初週0.6万本 |
発売元 | スパイク |
目次
良いところ
雰囲気が出ている閉ざされた地下鉄の世界
本作の世界では地上が汚染され、人間が住めなくなりました。
という訳で人々は地下鉄で暮らす事になるんですが、主な舞台になっているだけあって雰囲気作りが素晴らしいです。
ゲームを進めていくと数多くの駅に到着します。
そこには人々が暮らしていて、近付いてみると彼らのやり取りをリアルタイムで見られるんです。
ある人はテーブルでくだらない話をして、ある人は子供の面倒を見て・・・
ジャンルがRPGの場合集落に住む人々を細かく描いている作品は珍しくないですが、超リアルな映像のFPSでここまで詳細に描かれているのは珍しく、感心しながら見てしまいました。
駅の中では走ることが出来ず、ゲーム的な画面表示(HUD)も極力抑えられているため地下鉄で暮らす人々をじっくりと眺められます。
駅の中では買い物をする事も出来ました!
武器、回復アイテムを購入できるんですが、面白いのが弾薬が通貨になっている事。これは原作の小説を反映させた設定のようですね。
原作小説に合わせたユニークなゲームシステム
ゲームシステムには原作小説に合わせたユニークな要素を取り入れていました!
例えばガスマスク。ストーリーの進行上、何度か地上へ上がる事になるんですが、汚染されているためガスマスクの装着が必要不可欠です。
でも、敵から攻撃を食らうとガスマスクにヒビが生えてしまい、やがて壊れてしまいます。
そうならないよう壊れそうになったら交換する必要に迫られ、残り体力とは別の気配りが必要になっていました。
ガスマスク装着時は汚れが付くと画面が濁って見えにくくなる仕様もFPSならではで面白いですね。
見えにくくなったらガスマスクを拭いたら見やすくなるので、困った時はフキフキしましょう♪
全体的には「コールオブデューティ」シリーズのキャンペーンモードみたいな一本道一方通行のFPSですが、ユニークな要素によってある程度は差別化を図っています。
地下世界で巻き起こるサバイバルを描いたストーリー
戦争が原因で地上が汚染されたにも関わらず、地下世界でも争いを繰り広げる人々。
そして、突然変異で出現した化物(ミュータント)。
様々な脅威が主人公のアルチョムを苦しめさせ、生き残りを懸けて様々な仲間と解決策を探っていくストーリーは魅力的に感じました。
海外産のFPSらしく個々のキャラクターは描写がアッサリで印象に残りにくいけど、舞台設定は面白く、主人公の視点に立って見ると面白いです。
主人公は基本的には喋りませんが、各チャプターの開始前には日記を読み上げるかのようにあらすじを語っていきます。
サバイバルの雰囲気が出ていますし、ロード時間中の暇つぶしにもなるのでナイス演出!背景の路線図も良い味を出しています。
ちょっとした探索要素
地下鉄が主な舞台なだけあって、フィールドは少し入り組んでいました。
基本的には一本道ですが、数多くの脇道が存在してそこには回復アイテムや収集アイテム、弾薬などが隠されています。
本作の難易度はノーマルでも高く、弾薬の弾や回復アイテムは切れることもあるので、探索はとっても重要な要素。
僕は探索好きで弾薬も余裕が無いと不安なので、正規ルートを見つけてもつい行き止まりを目指して進んでしまいます。
探索をしてアイテムを調達するのはサバイバル感が出ていて、原作小説の雰囲気ともマッチしていると思いました。
惜しいところ
全体的に不親切
全体的に不親切な作りで、「ここはこうだったら良かったのになぁ」と思う点が目立っています。
没入感を高めるためナビゲートは最低限にしているようですが、頼みのコンパスは高低差を無視して次へ行く場所を案内するので使い勝手が悪いですし、いきなり精神世界に連れて行かれて理不尽な仕掛けでゲームオーバーにもなりました。
チェックポイントも少なく、中盤以降はやたらと硬いアーマーを装着した敵が出てきてストレスを溜めやすいです。
難易度ノーマルでプレイしましたが、何度ゲームオーバーになった事か。
さらに高難易度なモードがいくつも用意されているので、腕に自信がある方は挑戦してみると良いかも!?
全体のまとめ
舞台設定がユニークなFPSという印象。
ゲームシステムも「コールオブデューティ」シリーズをベースにしつつもユニークな舞台設定に合わせたアレンジがされていて、ある程度の個性を生み出せていると思いました。
ただ、痒いところに手が届いておらず、そのせいでテンポが悪くてFPS初心者はストレスを溜めやすい作りなのでオススメ出来ません。
ある程度FPSに慣れていて、それでいて舞台設定に惹かれた人にオススメできる作品です。
荒削りながらもユニークな舞台設定とそれに伴うアレンジが素敵なFPS。
こんな人には特におススメ。
・FPS上級者。
・寂れた地下鉄好き。
こんな人にはおススメできない。
・FPS初心者。
メトロ2033/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約10時間
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
これは雰囲気あって没入感が高そう
蜘蛛の巣とか不気味ですね
ところでXBOXの実績の方は公開されてるんでしょうか?