どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回はSwitch「オーシャンホーン2 (Oceanhorn 2):亡国の騎士」のレビューをしていきます。
本作をひとことで表すと、「ゼルダの伝説」のフォロワーでしょうか。
前作の「オーシャンホーン – 未知の海にひそむかい物」もそうでしたが、今作も「ゼルダの伝説」に強い影響を受けています。
フィールドとダンジョンの二部構成であること、アイテムを使った謎解き要素が強いことなどなど。
何から何までゼルダにソックリなんですが、グラフィックのクオリティが前作からグーンとアップしています。
カメラが見下ろし型から肩越しになり、フィールドのスケール感は数十倍にアップ。
表示されるオブジェクトの量も桁違いで、もはやインディーズゲームではなく大作ゲームなんじゃないかと思いましたw
ゲーム的な部分は粗が多いので本家を基準にすると2.3ランク落ちますが、箸休めとしてプレイするには良い作品ではないでしょうか?
ここからはそんなSwitch「オーシャンホーン2:亡国の騎士」の良いと思った点から語っていきます。
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- 広大な世界を冒険するアクションRPG。
- 各地を探索したりアイテムを使って謎を解いていく。
- AIで動く仲間と共に冒険できる。
初リリース日 | 2022年1月13日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
価格 | 3,580円(税込) |
推定クリア時間 | 12~18時間 |
発売元 | FDG Entertainment |
目次
良いところ
絵に描いたようなファンタジー世界
本作で特筆したいのが、絵に描いたようなファンタジー世界です。
舞台となるのは広大なガイアの世界。
主人公はそんな世界で少女のトリンとロボットのゲンと共に冒険を繰り広げることになるんですが、超が付くほど美しいんですよね。
草木は1つ1つに丁寧に描かれていますし、水の透明感とか、光の表現も幻想的で見とれてしまいます。
驚いたのが、マップの広さです。
多くのマップはセミオープンワールドと言えるほど広大で、マップによっては端から端まで移動するのに5分はかかってしまいます。
他のゲームで例えると、Wii「ゼノブレイド」に匹敵するほどの広さでしょうか。
ファンタジー系のゲームは没入感が重要なので、ロード時間はなるべく少ない方が良いです。
そういう意味で本作は少し移動したくらいではロード時間が発生しないので、没頭することができました。
余談ですが、実は本作、当初は「Apple Arcade」の目玉として配信されたタイトルだったりします。
ということはスマホゲームが土台なんですが、プレイ感覚は家庭用ゲームと全く変わりません。
高性能化が進んでいるとは言え、こんなにもハイクオリティな3Dゲームがスマホでも動く時代になったとは凄いですね。
探索が面白い
冒頭でも触れたように、本作は「ゼルダの伝説」に強い影響を受けています。
類似点を挙げたらキリがありませんが、探索の面白さを継承しているのは良いと思いました。
本作のストーリーを進めていくには探索を積極的に行わないといけません。
隠し穴に入って鍵を見つけたり、隠されたスイッチを作動させたり。
人によっては面倒に感じるかもしれませんが、ぼくはそこが良いと思っています。
背景がいくら美しくても、干渉できなければただのハリボテです。
しかし、探索性を強めて各オブジェクトに意味を持たせたらハリボテ感がなくなりますから、冒険している世界に現実味が生まれてくると思うんですよ。
その辺りは「ゼルダの伝説」からしっかりとインスピレーションを受けているようで、どのマップも探索の面白さを持たせているように感じます。
アイテムを使った謎解き
アイテムを使った謎解き要素は今作でも健在です。
爆弾で壁を壊したり、タルに火を付けて引火させたり。
やっていることはN64「ゼルダの伝説 時のオカリナ」と大差ありませんが、3Dゼルダの新作気分で楽しむことができました。
ボス戦にしても特定の状態時に特定のアイテムを使って倒すという謎解き要素が強いもので、「ゼルダの伝説」から強い影響を受けています。
アイテムを使った謎解きで何が面白いのか?
ぼくはアハ体験だと思っています。
最初は意味不明な仕掛けでも試行錯誤の末に意味がわかるようになって仕掛けを解けるようになる。
その過程が最高で、謎が解けた時は自分を褒めたくなるんですよねw
本作の場合、雷の魔法を使って仕掛けを作動させる仕掛けを解いた時にそんな快感を特に味わえました。
充実のサブ要素
メインストーリークリアまでのプレイタイムは約15時間となっています。
一般的な大作ゲームと比較したら短めですが、
- 3,580円(税込)とミドルプライスである
- サブ要素が満載である
ことを考慮に入れると十分な内容だと思いました。
サブ要素としては「謎のダガー」「ブラッドストーン」「体力コンテナ」といったアイテム集め。
ワープゲートの開放、各エリアの100%探索などがあります。
サブ要素で特筆したいのが、メインストーリーとは直接関係のないミニダンジョンが用意されていることです。
各マップの端っこを探索してみると、洞窟や地下通路が見つかることがあります。
そこには宝箱が隠されていたり、強力なボスが潜んでいたりするので、強い探究心が生まれてきました。
ミニマップにはメインストーリーの目的地が表示されるのでそのまま進んでしまいがちですが、あえて端っこを探索してみると面白いことになるかもしれません。
ゼルダにはない独自性
「ゼルダの伝説」に強い影響を受けている「オーシャンホーン2」ですが、独自性もしっかりとあります。
特に大きいのが、経験値とレベルの概念でしょうか。
敵を倒したり、クエストをクリアすると経験値が貰え、一定数たまるとレベルが上がります。
一般的なRPGと比べると数値への依存度は低めですが、ファンタジーを題材にしたゲームとしては親和性が高い要素だと思いました。
2つめが、仲間の存在です。
本作では少女のトリンとロボットのゲンと共に冒険をしていきます。
彼女・彼はAIで動き、戦闘ではお供をしてくれるので共闘感が生まれました。
また、レバーを引いたり、スイッチの上に乗ったりと命令をすることもできるので、謎解きの奥深さを持たせる役割を果たしています。
「ゼルダの伝説」シリーズでも一部のダンジョンではAIの仲間と行動を共にすることはありましたが、限定的な要素だったので、序盤から終盤まで共にするのは独自要素と言えるのではないでしょうか?
全体的に本作の独自性はRPGファンに向けた物が多いので、「ドラゴンクエスト」が好きな方は「ゼルダの伝説」よりも突き刺さるかもしれません。
惜しいところ
翻訳が微妙
前作に続いて今作も翻訳が微妙です。
なんというか、直訳したような言い回しで会話の内容が頭に入ってこないんですよね(楽しいインベントリってなんだ?)。
主人公とトリンのボーイミーツガール的な要素とか、黒幕が主人公の○○である意外性とか、ストーリーは見どころが多いんですけどね。
日本人がプレイする場合、2周はプレイしないと細かい部分がわからないかもしれません。
まあ、ストーリー自体も唐突な部分があったりして「?」なところもあるんですけどね。
移動が面倒
マップが広い分、移動が面倒に感じました。
目的地まで向かうまでの時間がとにかく長いんですよ(ダッシュ移動もスタミナゲージのせいで短時間しかできないし)。
スケール感があるので初見プレイ時は景色を楽しめましたが、探索を意識すると億劫に感じます。
一応、ワープゲートを開放すれば別のマップへ瞬時に移動できるんですけどね。
広い割に8ヶ所しか存在しないこと。ワープゲート自体がわかりにくい場所に隠されていることから根本的な解決にはなっていません。
いっそのこと、「ゼノブレイド」のようにマップ画面からワープできる仕様にしたら良かったと思うんですが、無茶ですかね?
少し高いところから落ちたくらいではダメージを受けなかったり、体力が0になっても少し前のところから再開できたりと快適なところは快適なだけに惜しいです。
イマイチな戦闘
戦闘はイマイチに感じました。
近接メインの戦闘ってヒットアンドアウェイが楽しいと思うんですが、本作の場合、その辺りがなっていません。
まず、盾を構えている時しかロックオンできないというのがね・・・。
ロックオンをするとカメラが敵の中心に回り込むので、攻撃をしやすくなります。
しかし、盾を構えると攻撃や回避ができなくなるので、常にロックオンすることができないんですよ。
なぜ、ロックオンしながら攻撃や回避できる仕様にしなかったのかw
オーシャンホーン2 (Oceanhorn 2):亡国の騎士のレビューまとめ
3Dの「ゼルダの伝説」に強い影響を受けた作品。
前作と比べてスケール感がグーンとパワーアップしていて、もはやインディーズゲームであることを忘れてしまいましたw
翻訳が相変わらず微妙だったり、ゼルダの良いところを再現しきれていなかったりと惜しい点も目立っていますが、箸休めとしてプレイするには良い作品です。
3Dの「ゼルダの伝説」は「ブレスオブザワイルド」で大きな路線変更をしたので、「時のオカリナ」のような旧来型の3Dゼルダを遊びたい方は手を出してみてはどうでしょうか?
広大な世界を冒険できるゼルダ風味のアクションRPG!
こんな人には特におススメ。
・冒険好き。
・旧式の3Dゼルダ好き。
こんな人にはおススメできない。
・長距離の移動を面倒に感じる人。
・ローカライズにこだわる人。
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