LocoCycle(ロコサイクル)
2014年9月に配信されたXbox One向けダウンロードタイトルです。価格は約1,500円。本記事では本作のレビューをしていきます。
ズボンのすそにバイクが引っかかった!?
本作のストーリーは、突っ込みだしたらキリがありません。
人間とハイテクバイクが協力して悪い奴らをやっつけるというものなんですが、単に乗って戦うのではなく、引きずられた状態で戦うんですよ。
どうやらズボンの裾がタイヤに挟まって取れなくなったらしい。
本来ならバイクで引きずられ続けるとアザだらけで大変なことになりますが、このゲームの場合は重力を無視してバイクを鈍器のように活用して戦うんですw
リアリティを重視する海外ゲームとは全く逆の発想で作られていて、完全ご都合主義の痛快ギャグコメディとなっています。
色んなジャンルが融合!
ゲームはチャプター形式となっていて、敵と戦いながら先へ進んでいきます。
基本はバイクを操作して行くレースゲームみたいな感じですが、弾を発射して敵にダメージを与えられるのでシューティングゲームっぽいところがあるし、近接攻撃でコンボを繋いでダメージを与える事もできるのでアクションゲームっぽいところもあります。
それに加えてクイックタイムイベントやボス戦、ミニゲームも挿入されて、1つのチャプターに沢山の刺激が詰め込まれていると思いました。
バイクの走行がメインなので背景は目まぐるしく変わりますし、僕が好きな短時間で濃い体験を味わえる作品であることは確かです。
どの要素もそれなりに良く出来ていますが、一番気に入っているのが近接攻撃。
ヒットした時の効果音が心地良く、エフェクトも派手なので、コンボを繋げていく楽しさがあるんですよ。
単に同じボタンを押せば良いのではなく、敵が攻撃して来たらカウンター攻撃ボタンを押す必要があるのもアクセントとして良いですね。
一定のコンボ数に到達すると実績解除されるのと相まって、夢中で繋いでしまいました。
まさかの実写ムービーを収録!?
なんと、イベントシーンは実写ムービーを採用しています。非常にシュールな設定のゲームなだけに、まさか実写化するとはw
バカゲーここに極まり!といった感じで吹っ切れていて最高です!「クォンタムブレイク」もビックリですねw
でも、肝心のムービーは面白くないんだよなぁ。
お金がかかる実写だからか本編のように派手なアクションシーンがほとんどなく、会話ばかりなんですよ。
人間とハイテクバイクが協力して悪い奴らをやっつけるという単純明快な内容なので、そこに説明的な描写を加えても面白くなる訳はありません。
予算の問題で難しかったんだと思いますが、本編に負けないくらいのアクションシーンがあったらシュールで笑えたんだけどなぁ。
2~3時間で終われば良かった!
本作はクリアまでに約5~6時間かかりました。
1,500円のダウンロード専用タイトルとしてはそこそこのボリュームですね。
でも、全体的に冗長だったので半分くらいのプレイタイムでも良かったと思う。
確かにレース、シューティング、アクション、クイックタイムイベント、ボス戦と1つのチャプターに沢山の仕掛けが存在しますが、同じようなシチュエーションに遭遇する事も多く、「またこの仕掛けかよぉ」と思う事もあったんですよね。
同じような仕掛けでもフェイントをかけたり、敵の量を増やしてくれたらまだ分かるんですが、そのような工夫はほとんど見られず、本当に同じ事を別のチャプターで4回も5回もやらされます。
ゲームというものはボリュームを持たせるため素材の流用は避けられないけど、それに気が付かないような工夫はするべきでしょう。
ストーリーも5~6時間楽しませられるものではなく、引き延ばし感が半端無いです。
全体のまとめ
突っ込みどころ満載なストーリーも色んなジャンルが融合したゲームプレイも悪くないのに、引き延ばし感がすべてをダメにしたゲーム。単純にボリュームがあれば良い訳では無い典型例です。
突っ込みどころ満載なバカで冗長なゲーム。
こんな人には特におススメ。
・バカゲー好き。
こんな人にはおススメできない。
・飽きやすい人。
ロコサイクル/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約5時間
このゲームのバイク「I.R.I.S. (アイリス)」は一応女の子って設定みたいですね。
公式で「彼女」って表記されてますからね。
この作品少し気になってたんですけど、微妙そうだなと思ってまだ手を出していません。
お金に余裕があれば軽く遊ぶ程度にはいいかもしれませんが。
あと、もともとXbox360向けに配信されてたのをXboxOneにも配信したと聞いてます。