

ALIEN ISOLATION -エイリアン アイソレーション-/PS4 / Xbox One(Z指定)
2015年6月に発売されたPS4/Xbox One「エイリアン アイソレーション」を今回はレビューします。
PS4/Xbox One「エイリアン アイソレーション」は映画「エイリアン」を題材にしたSFサバイバルホラーゲームです。
目次
良いところ
敵に見つかることの恐怖感
ホラーゲームだけあって恐怖感はかなりのものでした!
特にそれを感じたのが、敵に見つかることの恐怖感です。
本作の主人公は戦闘能力が低く、戦おうとしたらあっという間にやられてしまいます。それでいてやられてしまったら前回セーブしたところからやり直しなので、下手をしたらめちゃくちゃ前に戻されてしまうんですよ!
そのため敵に見つからないよう探索するのが推奨されていて、ゲームオーバーのリスクと相まって敵に見つかることの恐怖感ないです!
もう少しでセーブポイントまで行けそうな時、敵に見つかりそうだと心臓がバクバクします。下手をしたらめちゃくちゃ前に戻されてしまうことで、主人公=自分と思うことができる作品です。
ユニークな敵位置の把握手段
ステルスアクションといえば、敵の位置を把握することが大切です。
本作で敵の位置を把握するには動体感知器というアイテムを使って行うんですが、これがユニークな把握手段で恐怖感を上手く作り上げていると思いました!
具体的にいうと、このアイテムを使うと敵との距離感が分かるようになるんですよね。
あくまでも距離感だけで正確な位置は分からないので、急に数値が低くなって感知器が鳴り出したらどこにいるのか分からずドキドキしてしまいます。
エイリアンとアンドロイドが怖い
ホラーゲームだけあって、登場する敵はとっても怖いです。
特に怖いのがエイリアンとアンドロイド。エイリアンはタイトルにも付いているだけあって脅威となる存在で、見つかったら最後!ごく一部のアイテムを使用しない限りは対処法は存在せず、一撃でやられてしまいます。
感知能力が高く、一度怪しいと感じたらしつこく周辺をウロウロするから隠れている時の恐怖感は半端ないです。
ロッカーの中で隠れている時は「早くどこかへ行け!」と思います。普段は天井ダクトをウロウロしているから、上から足音が鳴るのも怖いですね。
アンドロイドは見た目が怖い!暗闇の中で目が光っていて、無表情のままこちらに近寄って首を絞めてくるんですよ。
中盤以降は大量のアンドロイドと鬼ごっこをする事になるので怖かった。
ストレスが恐怖感に繋がっている
このゲーム、一般のFPSと比べて動作の一つ一つが重くてストレスを感じます。
こうして書くとネガティブに感じてしまいそうですが、動作が重いからこそ敵に襲われた時の恐怖感が増すから僕はむしろこれで良いと思いました。
迫りくるアンドロイドに銃を発砲しようにも、一発一発リロードしないといけない煩雑さ。回復アイテム使用にはジッとしていないといけないもどかしさ。セーブポイントでセーブするにはゲームの時間が動いた状態で数秒間待たないといけないもどかしさ。コンピューターをハッキングしている時もゲームの時間が止まらない緊張感。
すべてが恐怖に繋がる演出となっています。
ボリューム満点
慎重に行動するのが推奨されている事もあって、クリアまでのプレイタイムはFPSにしてはかなり長いです。普通にプレイしたら通常のFPSよりも2~3倍はかかるでしょうね。
さらに国内版は発売が遅れたこともあってダウンロードコンテンツも最初から収録されており、原作映画と同じシチュエーションを体験できる2大ミッションを楽しめてしまいます!
サバイバルモードの追加ミッション・マップもありますし、ボリュームは満点です。
ローカライズが素晴らしい!
このゲーム、ローカライズが素晴らしいです!字幕は大きくて読みやすいですし、何よりも壁やパソコンに書かれた文字が日本語化されているところが凄い!こういうところは英語のままにして字幕表示にしても良いだけにね。
欲を言えば日本語吹き替えもしてほしかった。ホラーゲームなので臨場感が高まると思うんですよ。特にアンドロイドの台詞は吹き替えで聞いてみたかった。
惜しいところ
パターン化する進行の流れ
ある程度進めると、進行の流れがパターン化してきます。
敵に見つからないように目的地まで行き、周辺を探索して機械をハッキングする。基本はこれの繰り返しです。飽きさせないよう環境破壊描写を取り入れたリアルタイムのイベントシーンが挿入されますが、それでも20時間近くも楽しませるにはバリエーション不足に感じました。
ボリュームがあるのは良いですが、パターン化することもあって中だるみします。
退屈な序盤
最初の数時間はかなり退屈でした。暗い宇宙ステーションを道なりに進み、探索するだけですからね。肝心のエイリアンはなかなか登場せず、ステルスアクションのシーンもないので印象が悪いです。
これも演出の一つで、最初に宇宙ステーションの構造を覚えさせてその中でステルスアクションをするように作らせているんですけどね。それが分からない序盤は退屈なだけです。
3D酔いしやすい
このゲームはFPSの中でも3D酔いしやすい方だと思います。
歩いている時の揺れが物凄くリアルで、僕でも最初は酔いそうになりました。同じところをグルグル周る事になりますし、3D酔い耐性がない人は注意しましょう。
全体のまとめ
ストレスが溜まる要素が多く、人を選びますが、そこが恐怖感に繋がっているのは確かで、プレイ中はかなりドキドキしました。
恐怖感に関してはホラーゲームの中でもかなりのレベルです。
ただ、パターン化して中だるみするのが惜しかった。そこが改善されたら最高のゲームでした!敵に見つかってしまう恐怖感が最凶のステルスホラーゲーム。
こんな人には特におススメ。
・ホラーゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・快適性を求める人。
・3D酔い耐性がない人。
エイリアン アイソレーション/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約20時間
ホラーゲーマーを豪語しておきながら、恥ずかしながらまだプレイ出来てないです。
Kentさんにやらせてもらった時に楽しめたので、いつか買おうとは思っているんですけどね。確かに不便なところもありましたが、初期のバイオよろしく恐怖感につなげるためにあえて不便にしているのかなと思いました。
セールもたまにやっているんですがあまり安くなってないのでいまいち踏み切れないですねえ(´・ω・`)