どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2020年9月に配信されたPS4「Tamarin (タマリン)」のレビューをしていきます。
本作は奪われた家族と故郷を取り戻すアクションアドベンチャーゲームですが、現代のゲームとしてみるとツッコミどころ満載ですw
シューティングパートは操作性が悪く、3Dアクションパートはナビゲートがイマイチで何度も迷子になりましたから。
単純にゲームとしてみてもアッサリなストーリー、抑揚のないゲームプレイなど、まるで、20年前の洋ゲーをプレイしているかのように感じます。
ですが、レア社ファンとしてはこの古臭さが味わい深く、好きな作品になれました。
ここからはそんなPS4「Tamarin (タマリン)」について詳しく語っていきます。
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- タマリンという小さな猿が主人公の3Dアクションゲーム。
- 探索型3Dアクションパートとアクションシューティングパートが存在する。
- 箱庭マップで様々なアイテムを集めることで先のステージへ進める。
初リリース日 | 2020年9月10日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | 3Dアクション |
価格 | 3,960円(税込) |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
発売元 | CHAMELEON GAMES |
目次
良いところ
懐かしのレア社テイストが満載!
本作はあのレア社黄金時代のスタッフが結集して作られたゲームです。
黄金時代のレア社はSFC「スーパードンキーコング」、N64「バンジョーとカズーイの大冒険」など、数多くの名作を生み出しました。
本作をプレイしているとそんなレア社黄金時代の片鱗が随所で見られます。
デビッド・ワイズ氏による儚いBGM、箱庭マップでアイテムを集める探索要素、愛着が湧く動物キャラクター etc…
レア社のゲームを過去にプレイされた方でしたら新鮮さと同時に懐かしさを感じられることでしょう。
ミクロな部分に目を向けると、必要以上に入り組んだマップはGC「スターフォックス アドベンチャー」などの3Dアクションゲームから。
デフォルメされた虫を銃で倒していくところはN64「スターツインズ」から。
湖の飛び込んでいく時に鳴り響く効果音はN64「ドンキーコング64」から。
ハリネズミから新技を習得していくところはN64「バンジョーとカズーイの大冒険」を彷彿として、当時、楽しんだものとしては懐かしさのバーゲンセールに感じました。
ぼくのようにレア社黄金時代が青春の方は、懐かしさがこみ上げて特別な感情を持つのではないでしょうか?
フィールド探索が楽しい
本作はシューティングと3Dアクション。
大きく分けて2種類のステージが存在します。
いずれも箱庭マップを探索してゴールを目指していくんですが、ゲームをクリアするにはフィールド内に隠されたアイテムを集めなければなりません。
面白いのが、複数のアイテムを集めないと先のステージに進めないような調整となっていることです。
新しいステージに進むには「輝く虫」が必要
↓
「輝く虫」を入手するには「青い鳥」を救出する必要がある
↓
「青い鳥」を救出するには「木の実」を集めてハリネズミから新技を習得しないといけない
こんな感じでそれぞれのアイテムに集めるための必要性を持たせ、箱庭マップを探索したくなるように設計されているのはさすがだと思いました。
この辺りはレア社が黄金時代に開発したN64「バンジョーとカズーイの大冒険」やN64「ドンキーコング64」のノウハウが活かされている印象です。
美しい大自然の景色
黄金時代のレア社と言えば大自然の映像美も印象的でした。
SFC「スーパードンキーコング」では壮大なジャングルが生々しく描かれていたのに感動しましたし、GC「スターフォックス アドベンチャー」では透明な水やリアルな草木の描写に感動したものです。
本作でも大自然の映像美は建在で、AAA級タイトルに負けないくらい美しく描かれています。
草木は1本1本丁寧に描かれ、水の表現は本物そっくりで、思わず飲みたくなってしまいましたw
その一方で敵キャラクターとなる虫はN64「スターツインズ」のようなデフォルメがなされています。
倒した時に虫汁が飛び散り砕け散るところも同作を彷彿とするようなデフォルメがなされていて、フォトリアル一辺倒にせず、コミカルなアレンジを加えてくるところはさすがレア社スタッフだと思いました。
徐々に行動範囲が広がる楽しさ
箱庭マップを探索していると今は行けないエリアに出くわすと思います。
そういうエリアは新アイテム、新技を習得することで行けるようになるので、徐々に行動範囲が広がる楽しさを感じられました。
この感覚もレア社黄金時代のゲームに近いので、プレイしていると懐かしくなってきます。
例えば湖の向こう岸にアイテムがあるとしましょう。
しかし、主人公が長時間泳げない関係で向こう岸には行けません。
そんな状況に陥ったら「どのようにして向こう岸へ行けるのだろう」「どんなアクションを習得したら行けるようになるのだろう」と思いますよね?
こんな感じで想像しながら箱庭マップを探索するのが面白く、プレイヤーの探究心を高めてくれます。
惜しいところ
フィールドが入り組んでいてわかりにくい
本作のフィールドは入り組んでいて探索していると迷子になります。
どのフィールドも無駄にグニャグニャしていて高低差が激しいので、構造を把握するのに時間が掛かってしまいました。
これはこれで頭の中で地図を描く楽しさがあると思いますが、一方ではテンポを悪くしているように感じます。
何故、こんなにも迷ってしまうのかと言うと、2020年のゲームとしては珍しく、ミニマップなどが存在しないからです。
レア社黄金時代の3Dアクションゲームでもミニマップが存在しないゲームは見受けられましたが、それらの作品よりもマップが広くなっているだけに、もう少しナビゲートを強化しても良かったような?
一応、収集アイテムの「黄金の虫」や「木の実」が次に行くべき場所を記すように設置されていますが、一度でも取ったら道標にならなくなるので、あまり意味をなしていません。
シューティングパートの出来がイマイチ
ステージの中には三人称視点のアクションシューティングを行うことになります。
が、20年前のゲームなのかと思うほどクオリティが低く感じました。
照準移動の操作性が悪いため思うように弾を当てられませんし、基本は移動しながら撃つだけなので駆け引きが弱く感じます。
カメラワークも良いとは言えず、出てくる敵の種類も少ないので、アクションシューティングゲームとして手を出すのはおすすめしません。
息切れを感じる終盤の展開
終盤になると息切れを感じました。
大きな要因となっているのが、序盤のステージで行けなかったエリアが主な舞台となるからです。
序盤のステージには進入禁止のエリアが少しだけ存在します。
当初は隠しエリアなのかと思っていましたが、実は、終盤のために用意された専用のエリアなんですねw
同じフィールドを使い回してステージ数を稼ぐ手法はGC「スターフォックスアドベンチャー」の火山/海のフォースポイントでも見られたので、レア社ファンとしては懐かしく感じましたが、手抜きであることには変わりありません。
ボス戦らしいボス戦もありませんし、ストーリーもアッサリなので、気が付いたら終わってしまった感があります。
Tamarin (タマリン)のレビューまとめ
良くも悪くも20年前の3Dアクションゲームを彷彿とするような作品。
普通のユーザーがプレイしたら化石のように捉える恐れがありますが、ぼくのようにレア社黄金時代が青春の方は良い点、悪い点を含めて懐かしく感じるかも知れません。
ただ、現代のゲームに慣れている場合、レア社黄金時代が青春の方でも微妙に感じる恐れがあるので、おすすめできる人はかなり限られてきます。
個人的にはレア社黄金時代の悪い癖も見られてホッコリしたんですけどねぇ。
レア社黄金時代の良さと悪さが詰まった化石のような3Dアクション!
こんな人には特におススメ。
・レア社黄金時代が青春の人。
こんな人にはおススメできない。
・最近のゲームに慣れている人。
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こんな作品があったのか!
レア社ファンとして是非プレイしてみたいです。