どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年5月に配信されたSwitch「ICEY (アイシー)」のレビューをしていきます。
本作をひと言で表すと、
「爽快アクションに見せかけた下野紘とのコミュニケーションゲーム!」
です!
パッと見はよくある爽快アクションに見える「ICEY」。
確かに爽快ですし、よく出来ているんですが、本作の真価はそこではありません。
実は下野紘さんとのコミュニケーションゲームなんです!
人気声優の下野紘さん。
ゲームではSwitch「ゼノブレイド2」のレックス役を演じられた方で、思春期の熱血少年のような声を持たれています。
本作ではそんな下野紘さんがガイド役を務めているんですが、ただのガイドではありません。
時にはプレイヤーの裏を突くようなガイドをしてくれるので、第四の壁を破ってきたような感覚となりました。
プレイしていると目の前に下野紘さんが居るような感覚になるので、彼が好きな人は楽しさが倍増します。
ぼく自身も「ゼノブレイド2」のレックスが好きなのでハマりました!
ここからはそんなSwitch「ICEY」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 美少女のICEYが主人公の2Dアクションゲーム。
- 近接武器をメインに敵を倒していく。
- ナビゲーターは人気声優の下野紘さんが担当。
初リリース日 | 2018年5月31日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | 2Dアクション |
価格 | 1,000円(税込) |
推定クリア時間 | 4~5時間 |
発売元 | X.D. Network |
目次
良いところ
下野紘さんの多彩なナレーション
本作で特筆したいのが、下野紘さんの多彩なナレーションです。
プレイヤーはICEYという美少女を操作し、敵を倒していきます。
で、ゲームを進めていくと下野紘さんが声を担当するナビゲーターが色々喋ってくれるんですが・・・
ICEYは実験室から足を踏み出した
ICEYは理解している。矢印に従って進みさえすれば、必ずユダを見つけられることを
といった感じで必要以上に主人公の心境を語るんですよ。
では、ナビゲーターが言っていることと真逆のことをしたらどうなるのでしょうか?
例えば
崖の端に、橋の制御装置が見えるだろうか。ICEYはどうやらそれを起動するつもりのようだ
と話すナビゲーターを無視して崖から落ちると・・・
ICEYは足を滑らせ、崖から落ちた
ICEYは理解した。橋の制御装置を起動しない限り、崖を超えられないことを
なんてナビゲーターは口にしますが、さらに無視して崖から落ちると・・・
ICEYはまた崖から落ちた。崖の端にある制御装置さえ起動すれば、橋を架けることができるというのに
ICEYは、ようやく『制御装置を使って橋を架ける』ということを理解した。次こそは絶対に、何があっても崖から落ちないだろう
と、回りくどいほど「制御装置を使って橋を架ける」ことを説明していますが、またまた無視して崖に落ちると・・・
「何だって!?またか!?またなのか!き、君は何を考えているんだ!」
と、ついにナビゲーターがブチ切れます。
この程度の仕掛けでしたら他のゲームでも見られますが、本作の場合、こんなものではありません。
この後、ナビゲーターの長々とした説教を聞かされます。
その作り込みは尋常ではなく、第四の壁を突き破り、目の前で下野紘さんに怒られているのかと錯覚するほどの勢いです。
本作ではそんな仕掛けが随所に隠されているので、爽快アクションとしてはもちろん、ナビゲーターを困らせて反応を見ることも面白かったりします。
随所で見られるネタ要素
各ステージにはご丁寧に矢印が設置されています。
矢印に従って進んでいけばメインルートに行けますが、ゲーマーという生き物は脇道から逸れるのを好むものです。
という訳でメインルートから逸れて進んだ場合、衝撃的な演出が発生することがあります。
パソコンのウインドウみたいな警告文が挿入されたり、背景がガラッと変わったり。
思わず「!?」と吹き出しが出てきてしまうくらい、常識を覆るような展開になることもあるので、インディーズゲームらしい尖った魅力を感じました。
ぼくが特に好きな演出は2つあって、1つめは実績厨を皮肉るような展開です。
最近のゲームには条件を満たすと解禁される実績要素が存在しますよね?
本作にもゲーム内に実装されていますが、とある部屋に入ると実績目当ててプレイするユーザーを皮肉るような発言をナビゲーターがしてきます。
発言の一部を抜粋すると・・・
実績ポイントを貯めるためだけに、製作者が血と汗で作り上げたゲームを適当にプレイする・・・そうなんだろう!?
こんな感じです。
ぼく自身も一時期は実績やトロフィーを意識してゲームをプレイしたことがあるので、思わず笑ってしまいましたw
実績やトロフィーを獲得するためにリストを見て埋めていく。
一時期はライバルプレイヤーにマウントを取るために集めていたので、本作で実績リストを埋めていた時は本当に下野紘さんに怒られているかのように感じましたw
2つめは、全く別のゲームが挿入されることです。
タイトルは伏せますが、とある部屋に入ると全く別のゲームが挿入されます。
ぼくはそのゲームを過去にプレイしたことがあるので、ニヤリとしました。
演出とは言え、プログラムが全く異なるゲームを操作できる状態で挿入するとはw
どんなゲームなのか知りたい人のために、該当するゲームのレビュー記事リンクを本記事のどこかに貼っておきました。
物好きな方は探してみてくださいw
抜群のローカライズ
実は本作、中国のゲーム会社が作った海外産で、日本のゲームではありません。
ということはですね、元々は日本向けに作られたゲームではないので、下野紘さんのナビゲーターは後付けなんですよ。
その割には力の入れようが尋常ではないので、中国製と言われるまでは気が付きませんでした。
人気タイトルであるならまだしも、売れるかわからないインディーズゲームでここまでローカライズに力を入れるとは!?
爽快アクション
ここまで下野紘さんのナビゲーターを中心に語っていきましたが、本作はアクションゲームとしてもよく出来ています。
それも普通によく出来ているとか、そんなレベルには留まっておらず、最高レベルと言っても良いくらい。
ぼくがそう感じたのは、思った通りに動いてくれるからです。
ICEYは近接武器をメインに戦うんですが、
- 「Yボタン連打」でコンボ攻撃
- 「↑ + Yボタン」で飛び上がりつつの斬り上げ
- 「空中↓ + Yボタン」で地面に向かっての斬りつけ
といった感じで同系統のゲームに寄せてきています。
「ロックマン ゼロ」のゼットセイバーとか、「星のカービィ」のソードとか。
動きも軽快で、慣れてくると敵を華麗に倒せるようになります。
ぼくが特に好きなアクションは、ファントムブレードです。
このアクションは敵の攻撃を回避した瞬間にAボタンを押すと発動するカウンター攻撃なんですが、スローモーションの演出が挿入されるので決まったら爽快なんですよね♪
こういったアクションはゲーム内でお金を貯めることで解禁できるようになるので、繰り返しプレイをして新しいアクションを覚えていくのも楽しかったりします。
惜しいところ
作業的なやり込み
真のエンディングを見るには実績リストの大半を埋めなければなりません。
実績やトロフィーを集めている人にとっては普通に感じるかもしれませんが、真のエンディングを見るためには集めていない人でも作業的なやり込み強いられるのはどうかと思いました。
とある部屋に入るとナビゲーターが実績厨を皮肉るような発言をするのでなおさら。
第四の壁を破るという意味ではアリなのかもしれませんけどね。
実績リストの獲得条件を見て同じステージを繰り返しプレイをすることを前提に作られているのは人によっては苦手意識を持ってしまうかも。
ICEY (アイシー)のレビューまとめ
とにかく作り込みが尋常ではないゲーム。
通常のゲームで見られる隠し要素を徹底的に作り込んでいるので、本筋から逸れるほど真価を発揮します。
Switch版の場合、下野紘さんによるナビゲーターが突っ込んでくるのですから、さらに魅力を感じました。
「ゼノブレイド2」で下野紘さんが好きになった方にはぜひプレイしてもらいたいゲームです。
こんな人には特におススメ。
・下野紘ファン。
・爽快アクション好き。
・メタフィクション好き。
こんな人にはおススメできない。
・実績集めが苦手な人。
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