どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2020年6月に配信されたSwitch「ENDER LILIES (エンダーリリーズ)」のレビューをしていきます。
このゲームはですね、個人的にドストライクなゲームです!
内容としては「ダークソウル」を2D化したようなアクションRPGになるんですが、味付けが絶妙なんですよね。
操作性、世界観、マップデザイン、難易度。
何もかもが上手い落とし所で、プレイしてゲーマーの最大公約数をよくわかってらっしゃると思いました。
新鮮味はさほど感じませんが、「ダークソウル」のようなゲーム(以下、ソウルライク)が好きな方は手にとって損はありません。
ここからはそんなSwitch「エンダーリリーズ」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 滅亡した世界を舞台にした探索型2Dアクションゲーム。
- 主人公の少女はボスの能力を使って攻撃を行う。
- 各エリアは迷路のように入り組んでいる。
初リリース日 | 2021年6月22日 |
対応ハード | Switch/PS5/PS4/Xbox Series/Xbox 360 |
ジャンル | 2Dアクション |
価格 | 2,728円(税込み) |
推定クリア時間 | 15~25時間 |
発売元 | Binary Haze Interactive |
目次
良いところ
戦闘の絶妙な難易度
ぼくが本作で特に良いと思ったのが、戦闘の絶妙な難易度です。
主人公の少女は滅亡した世界を探索していき、様々な強敵と戦っていきます。
鉄球を大きく振り回す守り人シーグリッド、大槌を振り下ろす老戦士ゲルロッドなどなど。
奴らは耐久力が高く、倒すのは一筋縄では行きませんが、決して強すぎる訳ではありません。
頑張ればギリギリ倒せそうな強さなので、例え負けても再挑戦したくなります。
ぼくがそう感じた要因としては3つあって、1つめは攻撃の合図がわかることです。
敵が攻撃を繰り出す前には必ず目が赤く光るようになっています。
ということはですね、赤く光ったら攻撃を避ける体制を取れば良いんですよ。
敵の中には攻撃範囲が広く、割けるのが困難なこともありますが、合図がわかりやすいので理不尽には感じません。
2つめは操作性が良いことです。
操作感は軽快とは言えませんが、素直に動いてくれますし、回避アクションを連続で繰り出すこともできます。
ソウルライクゲームってキャラクターの動きを重くしたり、スタミナゲージを設けて難易度を上げる傾向にあるんですが、ストレスを感じると思ったのでしょうか?
同系統のゲームと比べてアクションの制約が控えめとなっていて、ストレスを最小限に抑えている印象です。
3つめは快適性。
各地には休憩ポイントが設置されていて、座ることで体力が全回復し、それぞれのポイントにワープすることができます。
配置場所も絶妙で、ボス戦の前とか、難関エリアに設置されていることが多いので、倒れても再挑戦したくなりました。
もちろん、倒れても持っている経験値が0になるとか、そんな厳しいペナルティはありません。
わかりやすい攻撃の合図、ストレスを最小限に抑えている操作性・快適性。
このように本作は高難易度なソウルライクゲームでありながらも遊びやすく作られています。
かと言って簡単なのかと言われるとそんなことはなく、中盤以降はプレイヤーの心をへし折ってきます。
ぼくの場合、中盤以降は同じボスに10回以上やられてしまいましたし、隠しエリアを見つけることができず、同じところをグルグル回ってしまいました。
難易度の高さを他のゲームと比べると、「ダークソウル」や「ホロウナイト」が100だったら「エンダーリリーズ」は80といったところでしょうか。
普通のゲームよりは難しいので、歯ごたえはバッチリ味わえます。
探索の絶妙な難易度
主人公が探索することになる滅亡した世界は非常に入り組んでいます。
俯瞰してみると迷路のように見えますが、迷子にはならないような配慮を感じました。
要因としては2つあって、1つめはマップ機能が搭載されていることです。
マップを確認すれば自分が今、どこに居るのかわかるので、迷子になることはありません。
一般的なゲームに慣れていると当たり前のように感じるかもしれませんが、ソウルライクゲームではマップ機能を廃止しているのが基本です。
自分が今、どこに居るのか?
多くのソウルライクゲームでは頭の中に地図を描いて判断する必要があるので、本作は親切設計に感じます。
2つめは隠し要素の有無がわかることです。
マップ画面には各エリアに色が付けられるようになっていて、青色が隠し要素が残されているエリア。
黄色が全ての隠し要素を確認できたエリアであるとわかるようになっています。
本作は探索要素が強く、各エリアには様々なアイテムが隠されているので、どのエリアを制覇したのかひと目でわかるのは便利ですね。
とは言えゲーム内で確認できるマップは完璧なものではありません。
各エリアの細かい形までは確認できず、長方形で統一されているので、プレイヤーに考える余地を残しているのはさすがです。
切ない世界観・ストーリー
主人公が探索することになる滅亡した世界は悲壮感に満ち溢れています。
どのくらい切ないのかと言うと、探索するうちに涙がこぼれてしまうくらい。
最大の要因がBGMです。
探索時に流れるBGMはドス暗いピアノサウンドとなっていて、プレイヤーを切ない気持ちにさせてきます。
また、ボスを倒した時には過去の回想ムービーが。
各地には滅亡する前の記憶がわかる手記が設置されているので、各キャラクターの繋がりがわかってくるとさらに切なくなります。
過去の記憶を繋ぎ合わせてストーリーを補完するというのは荒廃した世界を舞台にした作品ではありがちですが、深みを持たせている印象です。
幻想的なグラフィック
本作のグラフィックは非常に美しいものとなっています。
キャラクターの書き込みは細かいですし、動きも滑らかなので、粗削りな印象は全くありません。
特に美しいのが、各地に設置された休憩ポイントです。
休憩ポイントは通常のエリアとは違い、禍々しさを感じられず、浄化されています。
光り輝く植物、水面に写り込んだ景色 etc…
思わず、スクリーンショットを保存したくなるくらい、美しい休憩ポイントが目立っています。
道中には数多くの難関ポイントが存在するので、休憩ポイントはプレイヤーにとっても機能している印象です。
カスタマイズ要素
本作にはスキルとレリック。
大きく分けて2種類のカスタマイズ要素が存在するので、RPGのような戦略性を感じました。
スキルは倒したボスの技が使える攻撃技。
中には使用回数に制限があったりもしますが、倒した敵の技が使えるのは「星のカービィ」を彷彿とします。
レリックは主人公の能力を高める装備アイテム。
体力の最大値を増やしたり、攻撃を上げたりできますが、装備できる数には限りがあります。
そのため状況に応じて付け替えなければならず、カスタマイズや取捨選択する楽しさを感じました。
この点は「ダークソウル」よりも「ホロウナイト」に影響を受けている印象です。
徐々に広がる行動範囲
ゲームを進めていくと色んなエリアに行けますが、最初から全ての場所に行ける訳ではありません。
エリアによっては新しいアクションを覚えないとたどり着けないので、「メトロイド」のようにアイテムを集めて行動範囲を広げていく楽しさを感じました。
ある程度ゲームを進めると、
なんて思うことも出てくると思いますが、ある時、行けるようになるかもしれません。
惜しいところ
マップ画面の色がややこしい
先程も話したように、マップ画面の各エリアに色が付けられます。
が、青色が隠し要素が残されたエリア。
黄色が全ての隠し要素を見つけたエリアというのは、逆にした方が良いんじゃないかと思いました。
なんとなく、黄色の方がまだ何か残されているような印象を持ってしまうんですが、ぼくだけですかね?
注意点
本作はゲーマーの最大公約数に応えたような内容なので、特別な目新しさはありません。
あくまでも既存のゲームを遊びやすく、親しみやすくアレンジしたようなゲームです。
ゲームバランスはストレスを最小限に抑え、主人公は可愛い美少女にして・・・
「エンダーリリーズ」はそんなゲームなので、インディーズらしい、尖った面白さを求めていたら肩透かしを食う可能性があります。
「エンダーリリーズ」がなぜ、絶賛されているのか?
ぼくは、画期的なことをしているからではなく、既存のゲームをベースにして多くのゲーマーが望んでいた味付けを行ったからだと思っています。
ENDER LILIES (エンダーリリィズ)のレビューまとめ
完成度が非常に高い作品。
ソウルライクゲームは数あれど、これほど万人受けするゲームは初ではないでしょうか?
あくまでもソウルライクというカテゴリーの中での話ですが、「高難易度」で「探索要素」が強い「2Dアクション」をお求めになられている方はマストバイなタイトルです。
ゲーマーの最大公約数に応えたソウルライクゲーム!
こんな人には特におススメ。
・探索型アクションゲーム好き。
・高難易度アクションRPG初心者。
こんな人にはおススメできない。
・難しいアクションゲームが苦手な人。
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