どうも!KENT(@kentworld2 )です!
みなさんはローグライクというゲームジャンルをご存知でしょうか?
ローグライクとは、入る度にマップの構造や出現モンスター、アイテムが変わるダンジョンを繰り返し攻略していくゲームを指します。
古くは「ローグ」や「風来のシレン」「トルネコの大冒険」。
最近だと「Dead Cells (デッドセルズ)」「Slay the Spire (スレイザスパイア)」が有名で、どのタイトルも繰り返しプレイが面白い作品です。
しかし、どのタイトルもゲームオーバーになった時のペナルティが厳しいんですよね。
中には1面に戻されるだけではなく、持っているアイテムをすべて失い、レベルが1になるタイトルもあったりします。
厳しいからこそ緊張感があって面白いと思うんですが、一方では喪失感が大きいので、そこで挫折する恐れもあるんですよね。
一方、今回レビューするSwitch「HADES (ハデス)」は違います。
例えゲームオーバーになっても続けて再挑戦したくなるように作られているので、ローグライクの新たな一歩を踏み出した印象です。
一体、「ハデス」の何が優れているのでしょうか?
ここからはSwitch「ハデス」の良い点、惜しい点などを語っていきます。
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- 冥界を脱出するのが目的のアクションRPG。
- ダンジョンの構造はプレイする度に変化。
- ゲームオーバーになるとスタート地点の拠点に戻されてしまう。
初リリース日 | 2021年6月24日 |
対応ハード | Switch/PS5/PS4/Xbox Series/Xbox 360 |
ジャンル | アクションRPG |
価格 | 2,800円(税込) |
推定クリア時間 | 1~15時間 |
発売元 | Supergiant Games |
目次
良いところ
作り込まれたストーリーとキャラクター
「ハデス」が他のローグライクゲームと決定的に違う点。
それは、ストーリーやキャラクターの作り込みです。
多くのローグライクゲームはストーリー要素が控えめで、大作RPGのような小説数十冊分に相当するほどのストーリーが展開されることは滅多にありません。
一方、本作はと言いますと、無視できないほど作り込まれています。
本作はステージクリア型のアクションRPGで、冥界を脱出するため1面、2面と順番にクリアしていきます。
しかし、ゲームオーバーになったら最後。1面からやり直しになってしまいます。
同じダンジョンでもプレイする度に変化するとは言え、最初からやり直しになるとモチベーションが続くのか微妙ですよね?
しかし、ゲームオーバーになってもストーリーが進むので、モチベを維持することができるんです!
ゲームオーバーになるとスタート地点となるハデスの館に戻されてしまうんですが、プレイする度に館の様子が変化します。
父のハデスが留守にしたり、新しいキャラクターが出現したり。
会話の内容も毎回変わっていくので、ゲームオーバーになった時の喪失感を上手く抑えています。
そんなストーリーをさらに魅力的なものにするのが「冥界の書」です。
「冥界の書」はキャラクターやアイテム図鑑のようなものなんですが、ゲームをやり込むことで追記されていきます。
中には話をかけた回数に応じて追記される項目もあるので、目の前にキャラクターが居たら「牧場物語」のように毎回話をかけてしまいましたw
ちなみにストーリーだけを進めたい人に向けたゴッドモードが用意されています。
このモードを選択することであらゆる能力が強化され、ゲームオーバーを迎える度にもっと強くなるので、ストーリーを楽しむことに集中したい人も安心です。
ローグライクゲームとしては禁じ手のような気もしますが、本作はストーリーも魅力的なので、これはこれでアリなのかもしれません。
再プレイの意欲を高める通貨
再プレイのモチベを高めてくれる要素としては、他にも通貨があります。
ダンジョンを攻略していくと
- 主人公を永久的にパワーアップできる「闇の結晶」
- 武器や強化項目のアンロックができる「冥府の鍵」
- 施設の建設ができる「宝珠」
- 様々なキャラクターへの贈り物として使用できる「ネクタル」
などの通貨が溜まっていき、拠点で使用することができます。
すると、ダンジョン攻略を有利にする要素が続々と解禁されるので、「次はクリアできるんじゃないかな」って思わせてくれるんですよね。
この手のアンロック要素は従来のローグライクゲームでも見られましたが、本作は規模が違います。
解禁できる項目が非常に多いので、いつしか、冥界を脱出することよりも通貨集めを優先するようになりましたw
ちなみに通貨としては「カロンの金貨」と呼ばれるものもあります。
こちらはダンジョン内のお店でアイテムを購入できる通貨ですが、持ち帰りはできません。
ゲームオーバーになったら0になってしまうので、1プレイ毎に集める必要があります。
軽快すぎるアクション
本作の目的は、ザグレウスを操作して冥界を脱出することです。
戦闘はリアルタイムのアクション形式となっていて、ボタンを押して攻撃や回避を繰り広げていきます。
このアクションがですね、癖になるほど軽快なんですよ。
ボタンを押したら瞬時に攻撃アクションを繰り出してくれますし、回避ダッシュもサッと行ってくれます。
また、ボタン連打をすることですぐに次のアクションを繰り出してくれるので、スピード感が凄いです!
特に敵の大群と戦っている時は物凄いスピードで攻撃や回避アクションを繰り広げていくので、プレイしているとテンションが上ってきます。
ローグライクゲームでこんなにも操作して気持ち良いのは「デッドセルズ」以来です。
フレームレートはSwitch版でも60fpsなので、滑らかなアクションを楽しめますぞ!
多彩な武器
攻撃をするには武器は欠かせません。
本作ではそんな武器の種類が多彩なので、繰り返しプレイの意欲を高めています。
武器のタイプは6種類。
それぞれ、特性が全く異なるので、武器タイプによって戦闘の立ち回りは大きく変わってきます。
様々な方向に振り回せる剣、前方の離れた敵にぶっ刺せる槍、敵の攻撃をガードして反撃できる盾などなど。
さらにゲームを進めていくことで様々な付与効果が生まれるので、立ち回り方が少しずつ変わってきます。
アクションゲームって操作キャラの特性を掴んでしまうとマンネリ化してくるものなんですが、本作の場合、プレイする度に変化するので、なかなか飽きません。
ダンジョン内の仕掛け
ダンジョン内には様々な仕掛けが存在します。
敵に大ダメージを与えられる「罠」。
代償と引き換えに素敵な付与効果を与えられる「カオス」。
敵を全滅させたスピードに応じて特典が変化する「冥府の賜」などなど。
基本は戦闘を繰り返し、全滅させたら次の部屋に進む感じなんですが、飽きさせないよう工夫しています。
特筆したいのが、リスクとリターンを融合させたような仕掛けが多いことです。
失敗するとゲームオーバーになる恐れはあるけど、成功するとその後の戦闘で有利になる。
そんな誘惑が至るところに潜んでいるので、毎回、どんな判断を取るのか迷ってしまいます。
例えば次の部屋にはどんなアイテムや施設が存在するのかアイコンでわかるようになっているんですよ。
次に入室できる部屋は複数存在するので、プレイヤーの状況に応じて考えなくてはなりません。
惜しいところ
乱戦になりがち
中盤以降は乱戦になりがちなので、年寄りは混乱するかもしれません。
敵の攻撃が激しいですし、ゲームスピードも早いですからね。
ぼくもたまに訳がわからなくなりましたw
HADES (ハデス)のレビューまとめ
ローグライクゲームの新たな一歩を進んだ作品。
この手のゲームはゲームオーバーのペナルティが厳しく、失敗した時の喪失感が大きいので、そこが長所でもあり短所でもありました。
本作の場合、ゲームオーバーになっても蓄積されるものが多いので、1面に戻されても再挑戦したくなるように作られているのが凄いです。
インディーズゲームが定着して以来、ローグライクゲームは人気ジャンルとなりましたが、ここに来て次のステップを歩もうとしています。
アクションも爽快ですし、現状最強のローグライクゲームは本作ではないでしょうか?
ゲームオーバーが苦にならない?現状最強のローグライク!
こんな人には特におススメ。
・ローグライク好き。
・爽快アクション好き。
こんな人にはおススメできない。
・繰り返しプレイが苦手な人。
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