

進め! キノピオ隊長/Wii U / Switch / 3DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2014年11月に発売されたWii U「進め!キノピオ隊長」のレビューをしていきます。
本作はキノピオが主人公のアクションパズルゲームですが、3Dワールドの素材を上手く流用した濃密なアクションパズルでした!
2013年11月に発売されたWii U「スーパーマリオ3Dワールド」。
ステージクリア型の3Dマリオとして好評を博しましたが、今回レビューするWii U「進め!キノピオ隊長」は同作から派生したゲームになるんです。
そのため素材の流用も散見されますが、また違った面白さを生み出していました!
アイデアの引き出しも豊富なので、通してプレイすると濃厚な体験を味わうことが出来ます。
そんなWii U「進め!キノピオ隊長」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!
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- ステージクリア型のパズルアクションゲーム。
- 箱庭マップのどこかに配置されたスターを集めるのが目的。
- キノピオ隊長はジャンプができないので回り道をするなどして目的地を目指していく。
初リリース日 | 2014年11月13日 |
対応ハード | Wii U/Switch/3DS |
ジャンル | アクション |
推定クリア時間 | 6~8時間 |
売上 | 初週2.8万本/累計16.2万本(Wii U) |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
カメラを回して正解ルートを探す楽しさ
突然ですが、みなさんは「スーパーマリオ」シリーズの前提ってなんだと思いますか?
ぼくはジャンプアクションだと思っています。
- クリボーが彷徨いていたら「ジャンプ」
- ハテナブロックが浮いていたら下から「ジャンプ」
- くぼみがあったら「ジャンプ」
このように従来の「スーパーマリオ」シリーズはジャンプアクションが前提にありました。
一方、本作の場合、キノピオ隊長が主人公なのでジャンプすることができないんです!
その影響で元となったWii U「スーパーマリオ3Dワールド」からゲームデザインが大きく変わっていました!
例えば小さいくぼみがあるとします。マリオだったらジャンプで簡単に飛び越えられるので、簡単に先へ進めますよね?
ところがキノピオ隊長の場合、遠回りをして隠された攻略ルートを探さないといけないんです!
そこで重要になってくるのが、カメラを回して辺りを見渡すこと。
視点を切り替える事で死角になっていたスターまでの道のりが明らかになり、あっさりクリアできるかもしれません。
カメラを回して正解ルートを探す!
これが本作の本質に感じます。
多彩なギミック
「よくこんなにもアイデアを思いつくな~」
思わずそう感じてしまうくらい本作には様々なギミックが用意されています。
全部で70以上のステージが用意されているんですが、1ステージごとに異なるギミックが登場するんですよ。
高低差のあるアクションステージ。画面をタッチしてブロックを動かすパズルステージ。
一人称視点のアクションシューティングステージ。攻撃を避けながら進んでいくボスステージ。
軽く挙げてみましたが、どうでしょう?
いずれのステージも性質が大きく異なるので、気持ちを切り替えて楽しめます。
それでいて1ステージのクリアタイムは1~2分程度と短いので、「もう1ステージ!もう1ステージ!」と続けてプレイしてしまいましたw
ミニゲームが満載
多彩なギミックをさらに引き立ててくれるのがミニゲーム!
ボーナスステージではキノピオ隊長の残り人数をミニゲーム形式で増やすことができるんですが、用意されているのは1種類だけではありません。
- 分身して大量のコインを入手していく「コインパラダイス」
- マネミーから逃げながら迷路にある大量のコインやアイテムを入手していく「マネミーラビリンス」
このように複数のボーナスステージが用意されているんです!
いずれも短時間で終わってしまいますが、楽しくアイテムを稼げるので良い息抜きになります。
しかもミニゲームはこれだけではありません。
ゲームオーバー後に再開するとツルハシを使った特殊なミニゲームを楽しむこともできるので、ギミックだけではなくミニゲームも調味料として上手く活用しています。
3Dワールドネタが満載
前述の通り本作はWii U「スーパーマリオ3Dワールド」がベースとなっています。
そのため同作品のネタが大量に盛り込まれていました。
透明な土管。入手すると分身するダブルチェリー。
一定のタイミングで消えてしまう床ブロック。タッチする事で動くブロック。
実は、この辺りのギミックはすべて「スーパーマリオ3Dワールド」にも登場していたんですよ。
さらに敵キャラクターやBGMも同作品から多くが流用されています。
ここまで来ると使いまわしで作られた低予算ゲーと思われるかも知れません。
確かにそれは否定出来ませんが、ゲームジャンルがアクションからアクションパズルに変わったことでさほど気になりませんでした。
むしろ、「スーパーマリオ3Dワールド」をプレイしていた当時を思い出してしまい、懐かしくなりましたよ(まだ1年しか経っていませんでしたがw)。
↑こちらはおまけとして用意されている「スーパーマリオ3Dワールド」ステージ。
ステージ構成は同じですが、キノピオ隊長はジャンプができない関係上、随所にハシゴが設置されています。
その影響でまた違った楽しさを味わえました。
※Switch/3DS版は「3Dワールド」ステージの代わりに「スーパーマリオ オデッセイ」のミニチュアステージが収録されています。
過去作のオマージュが満載
本作のオマージュネタは「スーパーマリオ3Dワールド」ネタだけではありません!
それ以外にも様々な過去作のオマージュが用意されています。
野菜を引っこ抜いて敵に当てる→FC「スーパーマリオUSA」
ツルハシをブンブン振って敵を倒す→FC「ドンキーコング」
どこまでも追いかけてくるマネック→3DS「スーパーマリオ3Dランド」&Wii U「スーパーマリオ3Dワールド」
このように歴代マリオのオマージュネタが満載なので、スピンオフタイトルとは言えマリオファンがプレイしたらニヤリとすること請け合いです。
まあ、オマージュネタ自体は本作の元となったWii U「スーパーマリオ3Dワールド」にもあったので、源流はそちらになりますがw
やり込み要素が満載
ステージクリアの条件は「どこかに配置されたスターを入手すること」になります。
でも、スターを入手するだけでは芸がないですよね?
開発者もそう感じたのか、ある程度進めたらステージに隠されている宝石を一定数集めなければいけなくなります。
宝石は各ステージに3個ずつ隠されているんですが、難しいところにも隠されているのでコンプリートは簡単ではありません。
さらにさらに!
ステージによってはミッションが用意されている場合もあるんです!
例えば以下のようなミッションが用意されているんですよ。
- コインを一定数集める。
- ○回ブロック動かしてクリアする。
- コインを○○枚集めてクリアする。
- ゴールドキノコを見つける。
ポイントなのが、ミッションの内容は一度ステージをクリアしないと分からないようになっていること。
おかげで初回プレイ時は”やらされている感”が生まれませんでした。
おまけ要素が満載
今の時代にステージクリア型パズルアクションゲームを4,000円で売るのは厳しいと思っているのでしょうか?
本作にはおまけ要素もタップリ盛り込まれています!
高難易度の隠しステージ、全50階のやり込みステージ。amiiboを使って楽しめる「かくれんぼ」。
さらにSwitch版には「Nintendo Labo VR Kit」を使ったVRモードも追加されました!
前述の通りWii U「スーパーマリオ3Dワールド」やSwitch「スーパーマリオ オデッセイ」発のおまけステージも収録されていますし、盛り沢山な内容に感じます。
完全クリアを目指そうと思ったら通常クリアの倍はかかるのではないでしょうか?
惜しいところ
ハンドルを回すのが面倒
ステージの中にはハンドルを回してオブジェクトを回転させる仕掛けがあります。
これ、タッチスクリーンに円を描くようにタッチスライドしないといけないので、ボタン操作と並行してやると面倒に感じました。
敵の攻撃が激しいステージでは少々蛇足に感じます。
全体的に地味
キノピオ隊長は移動速度が遅く、ジャンプができないので、どうしてもアクション的には地味に感じてしまいます。
そのためマリオシリーズのような触って楽しい印象は薄く、本編ほどの中毒性は味わえません。
カメラを動かしてステージ構造を把握することに楽しさを見出せなければ厳しく感じます。
全体のまとめ
地味ながらも丁寧に作られた作品。
基本はWii U「スーパーマリオ3Dワールド」に収録されていたミニゲームと同じですが、大量のギミックによって大きく進化しているので価格が約4,000円なのも納得してしまいます。
正直なところこの手のパズルアクションってインディーズ系で探せば2,000円以下で購入できるのでプレイする前は割高に感じていたんですよ。
ですが、実際にプレイしてみたところ4,000円以上の価値を感じられました!
とにかくギミックを出し惜しみなく放出してくるので、70ステージという額面だけを見たら危険に感じられます。
ちょっと触るだけで濃厚な体験を味わえるので、時間がない人にもおすすめしたい作品。
3Dワールドの素材を上手く流用した濃密なアクションパズル!
こんな人には特におススメ。
・探索好き。
・ギミック好き。
こんな人にはおススメできない。
・キャラクターを操作して派手に暴れたい人。
進め!キノピオ隊長/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約7時間
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キノピオ隊長で面白いと思ったのは緑の人気者を見つけた時ですね。
まだ1回しか見つけていませんが他のステージにもいるのかな?