テラウェイ プレイステーション4/PS4
2015年10月に発売されたPS4「テラウェイ プレイステーション4」を今回はレビューします。
PS4「テラウェイ プレイステーション4」は紙の世界を舞台にした3DアクションゲームのPS4版です。
開発は「リトルビッグプラネット」シリーズで知られるメディアモレキュールが担当。
目次
良いところ
PS4の機能をふんだんに活かしている!
PSVITAで発売された「テラウェイ~はがれた世界の大冒険~」は、本体の機能を最大限に活かした作品でした。箇条書きで書かせていただくと・・・
・トランポリンがあるエリアでタッチすると跳ねる。
・タッチスクリーンを使って工作を楽しめる。
・太陽にはPSVITAカメラで撮影された自分の顔が映し出される。
こんな事が出来たんですね。対応ハードがPS4になった今作でも本体の機能を最大限に活かしている部分は変わらず、PS4モーションコントローラ&ライトバーを使って懐中電灯代わりにしたり、タッチパッドで工作を楽しめたり、PSカメラを使えば自分の顔が太陽に映し出されたりと、相変わらず本体の機能を活かしまくっています。
PS4のモーションコントローラでポインティングをして懐中電灯を灯したり、デコレーションを持ちあげる操作は他のゲームではほとんど見られなかったので、「PS4ではこんな機能も眠っていたのか!?」と驚きました。
それ以外にもタッチパッドをフリックするとその方向に向かって突風を吹かしたり、モーション操作とフリック操作を合わせて弾を発射出来たりと新しい体験が盛り沢山で、PSVITA版を触れている方でも新鮮に楽しめると思います。
心温まる紙の世界観
心温まる紙の世界観は、相変わらず素晴らしかったです。
操作キャラクターからオブジェクトまで何もかも紙で作られているためヒラヒラ動き、コマ送りとなっているので独特の温かさを生み出しています。
PSVITA版でも良いと思っていましたが、高画質のPS4版になってさらに魅力が増しましたね。ちなみにフレームレートはPSVITA版から倍増して60になっています。
デコレーション機能が面白い
本作では色んなものをデコレーションすることができます。
例えば主人公の顔とか。ゲーム内で集めたポイントを使う事で様々なシールを主人公の顔に貼る事が出来て、オリジナルの顔を作ることができるんです。
また、ゲーム内に登場する各キャラクターの顔をデコレーションしたり、紙を切り取ってオリジナルのステッカーを作る機能も用意されていて、「リトルビッグプラネット」シリーズを手掛けた開発会社だけあってクリエイト要素が充実しています。
PS4版では新たにカメラを使って動画を撮影することができるようになりました。
豊富な探索要素
各フィールドマップは1本道となっていますが、探索する楽しさもしっかりとあります!
収集アイテムとしていくつかの宝箱が各フィールドに隠されているんですが、中にはゲームの世界に住んでいる住人の依頼をこなさないといけません。
例えばリンゴをダンクシュートしたりとか、お邪魔している敵を倒したりとか・・・。
どのイベントもサブ要素としては面白く、ついつい寄り道してしまいます。
また、フィールドのリアクションも凝っているので、色んなところを調べたくなってしまう。広間のようなところに出たらまっすぐ進むのではなく、つい寄り道をしてしまいます。
収集要素としてはそれ以外にもこの世界でのお金となる「紙のかけら」集めや真っ白になっているオブジェクトを撮影して「ペーパークラフト」を集める要素、登場する敵キャラクターをすべて倒す要素が存在。
達成率が%で表示されるので、やり込みゲーマーは100%にしてみましょう!そうする事で沢山のゴールドトロフィーが貰えます。
PS4版ではフィールドが大幅に広くなり、新たに特定のキャラクターを特定の場所まで運ぶミッションが追加されたので、寄り道要素が増した一方、コンプリートは難しくなっていますよ~。
惜しいところ
好みが分かれる攻略とデコレーションの融合
相変わらずゲームを進めて行くと、強制的に写真を撮らされたり、デコレーションをさせられます。
これはゲームで攻略要素を重視しているゲーマーからしたら相性が悪く、「敵を倒しながら奥へ進んで世界の平和を守る」アクションゲームの固定観念に反する要素なので、好みが分かれる要素だと思います。
この辺はゲーマーの場合子供が楽しむゲームであると割り切るか、カメラやデコレーションの要素も含めて楽しんでやる!と割り切らなければなりません。
本作はSNSとの連動機能も充実しているので、ソーシャル性も含めて楽しんだ方が得です。
一応、イベントではどんなデコレーションにしても支障はないのですが、出来ればキャラクターが指定する形のものにするか、見ていて面白いものにした方が良いでしょうね。
デコレーションがやりにくい
デコレーション機能が充実しているのは良いんですが、操作性は良いとは言えません。
PS4コントローラのタッチパッドで形を描くのって、小さすぎて難しいです。
コンパニオンアプリを使えばタブレットなどの大画面で形を描けますが、それでも不便なところはありますね。
やはり、自分が思うような形を描くには感圧式タッチパネルでタッチペンを使わないと難しいです。
別売りのタッチペンを使えば少しは楽になるかもしれませんが、そこまでしてはね。
少し冗長になった
PS4「テラウェイ プレイステーション4」は、PSV「テラウェイ~はがれた世界の大冒険~」を元に作られています。
といっても移植とかリメイクとかそんなレベルのものではなく、同じステージでも大幅に拡張され、ギミックの大半は一新。
新しいステージも3個ほど追加されてリメイクと新作の中間と言えるほど変わっています。
しかし、大まかなストーリーは変わっていないので1ステージのボリュームがアップした事で間延びしているのは否めず、冗長になっているところはあります。
PSVITA版は逆に少しアッサリしていたのでボリューム的には丁度良いのですが、出来ればストーリーもさらに再構築して間延びしているように感じない構成にしてほしかったなー。
全体のまとめ
実質、「テラウェイ2」。もしくは「テラウェイ1.5」といえる作品。
PSVITA版の魅力を抑えつつ、PS4向けに上手くアレンジしてボリュームアップしていました。
とは言えシングルプレイ専用で他のPS4向け大作タイトルと比較したらコンパクトなのは否めず、ゲーマーは物足りなさを感じるかもしれませんが、沢山の驚きが詰まった作品ですので、たまには方の力を抜いてこういった作品をプレイする事をおススメします。
PS4ならではの体験が詰まった隠れた紙ゲー!
こんな人には特におススメ。
・夢を持った子供。
・PS4の機能を活かしたゲームがやりたい人。
・心を温めたい人。
こんな人にはおススメできない。
・攻略ばかりを求めてしまう人。
テラウェイ プレイステーション4/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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フリープレイでダウンロードしたので、プレイしました。
最近は大作オープンワールドゲームばかりやってたので丁度良かったです。
コントローラーの機能を色々な所で活かしていて面白かったです。中々こういうゲームは他に無いのでプレイして良かったと思いました。ストーリーもかなり好きです。特にラストは心が温まりました。また紙の世界観も綺麗で、主人公のアトイも可愛かったので癒されました。個人的には美少女ゲームよりも、こういう主人公のゲームの方が癒されるかもしれません。笑
デコレーション機能も面白かったですが、アトイは元が好きだったのでほとんど買えませんでした。代わりに他のキャラは大分弄りました。
一方でデコレーションのやりにくさは同じく気になりました。タッチパッドが小さいので、上手く描けないと少しイライラしてしまいます。しかも自分の場合は画力も低いので、それと相まってカオスな物体が出来てしまうんです・・。半分自分のせいなんですけどね。笑
ストーリーも終盤は少し冗長に感じてしまいました。ただラストは良かったので、そこまでマイナスにはならないですね。
積みゲーを崩すためにプレイしましたが、予想以上に面白くて当たりでした!
最近、フリープレイになった事でこのゲームをプレイされている方が増えているようですが、ジョエリーさんもプレイされていましたか!
確かにオープンワールド大作ゲームの息抜きには良いと思うし、癒し効果もありますよね。
こういうゲームを楽しめる成人男性は夢を持っていて良いと思います。
美少女の性的描写で癒されるのは本能に忠実過ぎますよねw
デコレーションのユーザーインターフェースや融合は課題が多く感じられました。
そこが惜しい作品でしたね。良く出来ているので、ターゲット層に合わず埋もれてしまった惜しい作品です。
フリープレイで少しでも脚光が浴びたらこちらとしても嬉しいです。