【レビュー】モンスターハンターライズ [評価・感想] シリーズ史上最高の快適性を誇る次世代のモンハン!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2021年3月に発売されたSwitch「モンスターハンターライズ」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。

今作、アップデートで要素が追加されたらシリーズ最高傑作になりそうな予感がします。

個人的にモンハンってアクションが地味な印象が強くってどこか重たい感じがしたんですけど、今作は違いましたね。

翔蟲、オトモガルクといった新要素のおかげでフィールド移動の楽しさが一気に増しているので、これに慣れてしまうと過去作には戻れなくなってしまいますw

現時点ではストーリーのボリュームが少なめで物足りないところはありますが、最初の掴みはバッチリですね。

ここからはそんなSwitch「モンスターハンターライズ」の良い点をまずは語っていきたいと思います。

累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ

このゲームを3行で説明すると?
  • 仲間と協力して指定されたモンスターを狩っていくアクションゲーム。
  • 「翔蟲」「操竜」といったアクションが追加された。
  • オトモガルクに乗って高速移動できるようになった。
初リリース日 2021年3月26日
対応ハード Switch
ジャンル アクション
売上 初週130.2万本
推定クリア時間 35~45時間(集会所クエストクリア)
発売元 カプコン

スポンサーリンク

モンスターハンターライズとは?

「モンスターハンターライズ」とは、仲間と協力して指定されたモンスターを狩っていくアクションゲームです。

ゲームはクエストクリア形式となっていて、プレイヤーは

  • 山道
  • 遺跡

などのフィールドを探索してターゲットとなるモンスターを探していき、制限時間内に体力をゼロにするのが主な目的となっています。

特徴的なのが、アクションの制約が多く、モンスターの耐久力が高いことです。

プレイヤーは14タイプの武器を使ってモンスターにダメージを与えられます。

が、ダッシュや回避をするにはゲージの管理が必要になり、モンスターにちょっとやそっと攻撃を与えただけではビクともしません。

場合によっては30分以上の長期戦になってしまうので気軽に楽しめるゲームではありませんが、逆に言えばモンスターの狩りに成功した時は大きな達成感を味わえるようになっているんですね。

特にマルチプレイで強いモンスターを狩れた時に味わえる共闘感は素晴らしいもので、友達と一緒に遊んだ場合、友情を育むことができます。

ここまでの話は従来のモンハンにも言えることですが、今作では「翔蟲」「操竜」といったアクションが追加。

縦横無尽に飛び回ったり、条件を満たすことでモンスターを操作できるようになりました。

モンハンの新要素は蛇足になる場合もあるので「最初はどうなのかな?」と思いましたが、これは凄いです。

どのくらい凄いのかと言うと、過去作に戻れなくなるくらい。

一体、何が凄いのでしょうか?

ここからは本作の良い点を具体的に語っていきたいと思います。

目次へ戻る

良いところ

翔蟲を使った立体的なアクション

今作で特筆したいのが、翔蟲を使ったアクションです。

これはワイヤーアクションのようなもので、プレイヤーは翔蟲を使うことでマリオもビックリするほど高くまで飛ぶことができます。

そして、空中攻撃や壁登りなどのアクションに繋げることができるので、従来の作品よりも立体感のある戦いを楽しめるようになりました。

ゲージを消費して使用する関係上、制約が多く、使いこなすには慣れが必要ですが、慣れてくるとめちゃくちゃ楽しいです。

空高くまで飛び上がってからの攻撃アクションでモンスターに大ダメージを与えたり、ダメージを受けた直後に翔蟲を使って体制を整えたり。

元々、モンハンは水中戦、ジャンプ攻撃、クラッチクローなど作品ごとに高低差を活かした要素を盛り込んでいたんですが、今作の翔蟲は気持ち良さが全然違います。

単純に空高くまで飛べるのはもちろん、翔蟲を組み合わせての攻撃アクションが決まった時の嬉しさが半端ないんですよね。

というのも翔蟲を使った攻撃で一定のダメージを与えるとモンスターに乗って操れる「操竜 (そうりゅう)」を行えるようになるからです。

操竜については後で触れますが、戦闘を有利にできる新アクションなので、特に強敵戦で決まると嬉しくなってきます。

フィールド探索が楽しい

今作はフィールド探索の楽しさがグーンと増しています。

要因としては2つあって、1つめは翔蟲の追加です。

先程も触れたように今作では翔蟲を使って空高くまで飛び上がったり壁を登ることができます。

おかげで従来の作品では背景でしかなかった崖の上も登れるようになったので、まるで「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」をプレイしているかのような気がしました。

見えない壁が全く無いという訳ではないんですが、見えているところのほとんどは実際に行くことができるので、初めてプレイした時は「あ!ここにも行けるんだ!」と思いましたね。

2つめは、オトモガルクの追加です。

オトモガルクとは今作から加わったお助けキャラで、背中に乗ることで高速移動することができます。

モンスターに乗っての移動はPS4「モンスターハンター:ワールド アイスボーン」でもできましたが、今作ではいつでも可能になり、プレイヤー自身が操作できるようになりました。

これが非常に快適なので、オトモガルクから降りてのダッシュ移動では遅く感じるようになりましたね。

縦横無尽に飛び回れる「翔蟲」、フィールドを高速移動できる「オトモガルク」

この2点を抑えたうえで

  • ロード時間なしで行き来できる「セミオープンワールド形式のマップ」
  • 立体迷路のように「入り組んだマップデザイン」
  • 素材アイテムや環境生物などの「探索をすることでの見返り」

といった従来の作品で見られた要素も踏襲しているので、それまでの作品では地味な存在だった「採取ツアー」系のクエストも積極的にやりたくなりました。

翔蟲で大社跡の頂上を目指してみたり、水没林にそびえ立つピラミッドのてっぺんを登ってみたり。

モンスターを狩る以外にもオープンワールドゲーム的な楽しさも強化されているので、観光気分も味わえます。

戦略性を高めている操竜

先ほども触れたように、今作では条件を満たすことで「操竜」というアクションができるようになりました。

これは大型モンスターを一定時間操作できるというもので、過去作で見られた「乗り状態」の代替えとも言えるアクションだったりしますが、予想以上に作り込まれています。

まず驚いたのが、操竜中に色んなところへ行けることです。

それこそ、フィールドの端から端まで行けるので、全く違う場所に居た2体の大型モンスターを同じエリアに連れて行くこともできます。

操竜中にできる攻撃技は強攻撃、弱攻撃、突進離脱、大技の4種類。

それぞれの大型モンスターが得意とする技を好きなタイミングで使うことができます。

リオレイアやリオレウスのサマーソルトとか、何度も食らって毒状態になったもんですが、今作ではそれを相手の大型モンスターにお見舞いできるのですから感慨深いものがありますね。

そんな操竜ですが、二頭クエストの戦略性を高める役割も果たしています。

ゲームを進めていくと大型モンスターを2体、もしくは3体狩るのが目的の高難易度クエストに挑戦することができます。

従来の作品では制限時間内に狩るため大型モンスター同士を近付かせて縄張り争いで消耗させるというテクニックが存在しましたが、今作では操竜のおかげで自分から仕掛けることができるようになりました。

二頭クエストではどのモンスターに操竜をしてどのモンスターを攻撃するのかを考える必要があるので、迫力だけではなく、戦略性も高めている印象です。

Switch向けに最適化

本作はSwitch向けに最適化されて作られている印象で、サクサク動いてくれます。

クエスト開始時のロード時間は10秒程度。

拠点となるカムラの里では一瞬で各エリアを行き来できます。

処理落ちも一部を除けば気にならないレベルなので、これが携帯モードでも楽しめることに衝撃を受けました。

最近はロード時間の発生頻度・長さが問題視されているSwitchソフトが増えてきていますが、モンハンライズは別格ですね。

ホンと、カプコンが持っている技術は凄いですよ。

4体のハンターと3体の大型モンスター。それに4体のオトモアイルー、ガルクがセミオープンワールド形式のマップで大暴れしても快適に動かせるって。

グラフィックに関しては前作のPS4「モンスターハンター:ワールド」には劣っていますが、ロード時間は大幅に改善されていますし、こんなレベルのゲームを携帯モードでも楽しめるって凄い時代になりましたよ。

快適なゲームプレイ

今作は従来の作品よりも快適性が増しています。

昔のモンハンはアクションの硬直時間が多かったり、少し移動するだけでロード時間が発生するなど煩わしさが目立っていました。

それが前作の「~ワールド」から一気に見直されて、セミオープンワールド式になったことで廃止されたエリア間のロード時間。

ダメージ数の表示が加わったことでわかりやすくなった攻撃力。

ホイール選択式を採用することで利便性が大幅に増したアイテム周りのユーザーインターフェース。

廃止された回復アイテム使用時の硬直時間。

回避でキャンセルできるようになった武器の研磨時間など、それまでのモンハンで不満に感じていた部分の多くを解消した作品だったので、発売当時はあまりの進化具合に感激したのをよく覚えています。

今作の場合、「~ワールド」で快適だった部分を抑えつつ、新システムによってさらに洗練されました。

まず大きいのが、ターゲットとなるモンスターを見つけるまでの手順が改善されたことです。

「~ワールド」では導蟲 (しるべむし)を追いかけながら痕跡を見つけることでターゲットとなるモンスターが見つかりやすくなりました。

が、今作では廃止され、矢印に向かって進むだけでターゲットとなるモンスターに出会えるようになったので、早ければ1分以内に狩りを楽しめます。

世界観の整合性を考えると矢印を使ってのナビゲートは強引な気もしますが、矢印はオプションからOFFにすることもできますし、せっかちな者としては素晴らしい改善に感じました。

大型モンスターの場所もマップ画面を見たらすぐわかるようになりましたし、「ペイントボール」でマーキングしていた昔のモンハンが嘘のように割り切った作りになっています。

割り切っていると言えば、ゲーム内に攻略情報を実装しているのも凄いですね。

今作のハンターノートは実質的な攻略本になっていて、モンスターリストからは各モンスターのステータスを確認することができます。

どの部位に攻撃を与えたらどのくらいのダメージを与えられるのか?

どんな素材アイテムをどのくらいの確率で剥ぎ取れるのか?

それまでは攻略本や攻略サイトを見ないとわからなかった情報がゲーム内に実装されています。

それ以外にも

  • 「クーラードリンク」や「ホットドリンク」なしで雪山や火山を探索できるようになった
  • 装備生産・強化の必要素材が少なくなったことで色んな武器を作られるようになった

と、過去作で煩わしかった部分が改善されて遊びやすくなりました。

2017年に3DSやSwitchで発売された「モンスターハンター ダブルクロス」と比べたら2~3段階進化しているので、同作から今作までにモンハンをプレイされていない場合、4年間の重みを感じられるでしょうねw

目次へ戻る

惜しいところ

初心者は覚えることが多い

ここまで今作がどれだけ快適になったのかを挙げていきましたが、初心者でも楽しめるのかと言われますと、一概にはそう言えないところがあります。

大きな要因となっているのが、操作の複雑化です。

今作では翔蟲、操竜といった新しいアクションが追加されました。

どちらも慣れるには時間が掛かるので、アクションゲームが苦手でしたら手こずるかも知れません。

特に翔蟲を使っての空中攻撃は距離感が掴みにくく、空間認識能力が無いとキツいです。

また、新アクションが追加されたことで画面内の情報量がさらに増えています。

プレイヤー情報、体力ゲージ、スタミナゲージ、クエスト情報、近接武器の斬れ味、武器情報、仲間の情報、マップ

などなど、ゲーム画面には物凄く沢山のアイコンやゲージが並んでいるので、初心者は混乱する可能性があります。

良い点でも挙げたように過去作から簡略化されている部分も多く、遊びやすくはなっているので、モンハン経験者でしたらすんなり入っていけると思うんですけどね。

今作もパソコンのMMORPGみたいな文法で作られているので、最初から家庭用向けに作っている任天堂のゲームを基準にするとゴチャゴチャしているように見えるかも知れません。

ただ、難易度は過去作よりも低めに調整されているので、少しずつシステムを覚えていけるようになっています。

ぼくの場合、「~4」や「~ワールド」では終盤の村クエストで5回以上もやり直しをした記憶があるんですが、今作は初見でほぼ全てをクリアできました。

翔蟲や操竜を上手く使えば装備をほとんど強化していない状態でもクリアできるほど簡単になっているので、単純に難易度だけを見ると今作が初心者に最もおすすめできるモンハンですね。

薄味のストーリー

今作のストーリーは薄く感じます。

発売前は魅力的なキャラクターと共にカムラの里で巻き起こる災禍に立ち向かう壮大なストーリーが展開されると思っていたんですけどね。

実際には淡々とクエストをこなしていく感じで、ストーリーはおまけみたいなものになっています。

元々、モンハンはストーリーを重視しておらず、クエストを繰り返し楽しむゲームではあるんですが、作品を重ねる毎にストーリー性が強化されていきました。

前作の「~ワールド」ではクエスト中に突発的なイベントが発生したり、ストーリーの進行状況に応じて拠点が変化するなど凝っていたんですが、今作は初期の作品と同じくらいの濃度に薄まっています。

ストーリーはおまけみたいな感じになっているので、和風の世界観で映画の主人公を体感できるゲームと思って手を出すとガッカリするかもしれません。

また、エンディングまでに掛かるプレイタイムも短めで、早い人は5時間程度。じっくり進めても15時間程度で終わってしまいます。

何故、こんなにもすぐ終わってしまうのかと言うと、ストーリーが短いのもあるんですが、難易度の低下。

そして、快適になったことでの作業時間の短縮というものがあります。

過去作ではターゲットとなるモンスターを探すまでに5分以上掛かったりとチマチマした作業が必要でした。

今作の場合、そういった作業をしなくても良くなったので、1つのクエストをクリアする時間が短くなっています。

なのでそこは良い点にも捉えられますが、ストーリーが短くて消化不良なのは事実なので、そこは惜しいと思いましたね。

ただ、ストーリークリア後にも色んなクエストが解禁されますし、オンラインで楽しめる集会所クエストを含めたら50時間以上掛かるのでボリューム不足には感じませんでした。

4月末のアップデートで

  • 「ヌシ・リオレウス」
  • 霞龍「オオナズチ」を含む複数の新モンスター

が早くも追加されることになっていますし、それ以降も複数の新モンスターや新エンディングの追加が予定されているので、最終的にはストーリーも含めてある程度は改善されるのではないでしょうか?

発売日の段階でストーリーが消化不良なのはどうかと思いますけどね。

今は世界的なパンデミックが巻き起こっている状況なので、開発が遅れてしまったのかもしれません。

人を選ぶ百竜夜行

今作では「百竜夜行」というクエストが追加されました。

このクエストは防衛戦となっていて、迫りくる大型モンスターの大群を様々な兵器で退治していくのが目的となっています。

個人的にはモンハンにタワーディフェンスゲームの要素を加えた意欲的な内容だと思ったんですが、一方では人を選ぶと思いました。

というのもバリスタなどで撃ち続ける時間が長く、クリアに時間が掛かるからです。

特にソロプレイだと共闘感を味わえないので、もうひと工夫ほしいなと思いました。

5体以上の大型モンスターが同時に出現したり、翔蟲や操竜を組み合わせた派手な防衛戦を楽しめたりと見どころも多いんですけどね。

本編とは面白さのベクトルが違うので、合わない人は合わないクエストです。

スポンサーリンク

目次へ戻る

モンスターハンターライズのレビューまとめ

亜種のようで正当進化したモンハン。

現時点では物足りない部分もありますが、土台に関しては物凄く良いので、このままアップデートを繰り返してコンテンツを増やしていけば最高傑作になる可能性があります。

最近は未完成品のまま発売するゲームが増えていますが、本作の場合、土台に関しては完成されているので、3月26日の発売を間に合わせるうえでは上手い落とし所だと思いました。

間違いなくSwitchの人気タイトルになると思うので、これからインターネット通信やローカル通信で色んな人とマルチプレイを楽しみたいですね。

シリーズ史上最高の快適性を誇る次世代のモンハン!

こんな人には特におススメ。
・ハクスラ好き。
・探索好き。
・立体機動装置好き。

こんな人にはおススメできない。
・ストーリー重視。
・ボリューム重視。
・3Dアクションが苦手な人。

お気に入り度【91/100%】

累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ

ハードメーカー別レビュー記事リスト
Nintendo PlayStation
Xbox etc

本記事の動画版

 

関連作のレビュー記事




8件のコメント

今のところ感触は悪くないっすね〜
フレームレートは30かな?そこが気になるけどまあ3DS時代の諸々を思えば全然耐えられそう笑

水没林とか顕著ですけどちょくちょく30より下がってますね
ワールドはヌルヌル設定でプレイしてたので慣れるのに時間かかりました笑

自分は初モンハンだったんですけど、「モンハンライズ難しそうだな~。楽しめるかな~」とか思ってたんですけど、楽しくて4日間くらいモンハンライズしかしてません笑

ありがとうございます。モンスターハンター人気ですので僕もいつか買いたいです。

マルチがエフェクトありすぎて何してるかわからん
ボタン押しても反応しない遅延あるカクカクしてるね

中途半端なゲームをやらさせてる感がある。
アップデートで追加エンディングもあるし

エンディングが5〜15時間ってあるけど、マガド討伐の事言ってるならスタッフロールが流れただけでまだプロローグでは?
トライで言う所のラギアポジでしょ