Grow Up(グロウアップ)
2016年8月に配信されたPS4/Xbox One向けダウンロード専用タイトルです。
ジャンルは3Dアクションゲームで、価格は約1,300円。本記事では本作のレビューをしていきます。
目次
GROW HOMEを正当進化!
2015年に発売されたPS4/Xbox One「Grow Home(グロウホーム)」。
本作はその続編となるんですが、内容の方は正当進化させたような感じです。
ゲームの目的は散らばった船のパーツを集める事。広大なフィールドを探索して集める事になるんですが、何千メートルもの高さの浮島にも散らばっているもんだからそんなところにもいかなくてはなりません。
そこで植物を成長させて高くまで登っていく事になり、まるで「ジャックとマメの木」のような感覚を味わえます。
この辺りは前作と同じなんですが、今作の場合は前作の倍以上も高いところに登っていけるうえ、4つの植物を成長させることができるのでスケールは何倍も大きくなっていると思いました。
ふもととなる島の面積自体も大幅に増していて、球状マップになっています。つまり、ずーっと進んでいたら1周ぐるっと回ってしまうんですね。
空高くからふもとを見渡したスクリーンショット。それまでに登ってきた軌跡を確認する事が可能で、物凄い絶景です。
パッと見のグラフィックは前作同様3Dポリゴン黎明期のようなチープさだけど、AAA級タイトル顔負けなほど広大なフィールドをシームレスに。
それもかなり遠くの方まで見渡せるからPS4/Xbox Oneのマシンパワーを活用しているゲームです。
癖のある操作性は健在だが、移動性能はパワーアップ!
前作同様、操作性は癖があります。変に物理演算が働いているため動きがふわふわしていますし、安定もしません。
トリガーボタンを押して一手一手植物や崖を登って行くところも健在で、最初の方はその独特な操作感覚に戸惑うと思います。
でも、今作は移動性能がパワーアップしていてゲームを進めるとジェットだけではなく、丸まってダッシュをしたり、噴射する植物を設置して高くまで大ジャンプする事も可能なので、前作ほど高いところまで登って行くのは大変ではありません。
せっかく高いところまで登ったのに落下してやりなおしになってしまうことはありますが、前作のようにワープポイントも沢山用意されているのでそれを上手く活用したら安心です。
クリスタル集めが癖になる!
前作同様、収集要素としてクリスタルが各地に隠されています。
一定数集めるごとに操作しているロボット(B.U.D)のジェット性能がパワーアップするので、ついつい集めてしまうんですよね。全部で150個隠されていますが、すべて見つけることはできるかな?
フィールドが前作の倍以上広くなっている分コンプリートは大変だけど、前作ではU Play限定だったクリスタル探知機能がゲームを進めていく事でアンロックされるので根気よく探せば大丈夫だと思います。
僕はコンプリートこそしていませんが、満足できる個数にするためつい夢中で集め続けてしまいました。やっぱり箱庭アクションゲームってアイテム集めが一番楽しいよ。
ちょっと退屈に感じる事も
基本的にやっている事は前作と大差ありません。探索をして淡々とアイテムを集め、植物を成長させていき、サブ要素となるタイムトライアルのチャレンジをクリアしていくだけ。
前作は3時間程度でクリア出来たから退屈さを感じそうになった時に終えられたけど、今作の場合はボリュームアップしているからクリアするまでの退屈さは前作よりも強かったです。
工夫をしないと広大なフィールドも移動が面倒に感じてしまいますし、ボリュームアップは一概に良いとは言えません。
また、前作と全体のロケーションが似ているため1枚のスクリーンショットを見ただけでは区別が難しく感じました。次に新作を出す場合は大きく変えていかないと厳しいです。
ローカライズされていないが、ほとんど問題なし!
残念ながら本作は前作とは違ってローカライズされていません。
音声は鳴き声のようなものなので問題ありませんが、チュートリアルや図鑑が日本語じゃないのは残念です。
でも、だからといってゲームがプレイできないって事はなく、なんとなくプレイしていれば目的なども分かってくると思います。
どうしても分からない場合、こちらの動画をチェックしてみましょう!開発者が短時間でゲームの特徴を分かりやすく解説しています。
全体のまとめ
全体的には前作を正当進化させたような感じ。戦闘の要素は皆無で、淡々とアイテムを集めながら高いところに登ってチャレンジをこなして行くだけ。
BGMもシーンとしていてメリハリには欠けるので、爽快感を重視していたらおススメ出来ません。個人的には探索型アクションゲームも好きだし、世界観も気に入っているので楽しめました!
僕は昔、果てしなく高くまで育った植物をひたすら登っていく3Dアクションゲームが出ないかと夢見ていたんですよね。
そんな夢をこのシリーズは叶えてくれたので、続編をプレイ出来て嬉しかったです。続・子供の頃の夢を叶えてくれた3Dアクションゲーム!
こんな人には特におススメ。
・探索型3Dアクションゲーム好き。
・どこまでも高く登っていきたい人。
こんな人にはおススメできない。
・高所恐怖症な人。
・アクションゲームで戦闘を楽しみたい人。
Grow Up(グロウアップ)/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約5時間
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星のカービィWiiで、背景に湾曲した地平線を用意していたナッツヌーンという綺麗なステージを思い出しました。
遠景をしっかり描写しつつソコにも全部行けちゃう、というのはポリゴン黎明期をプレイしている準古参ユーザーのいつか叶って欲しい夢だったな~。
>ああああさん
>遠景をしっかり描写しつつソコにも全部行けちゃう、というのはポリゴン黎明期をプレイしている準古参ユーザーのいつか叶って欲しい夢だったな~。
これは分かります!
オープンワールド系ではそういう夢もかなえてくれるからたまりませんねー。
今回紹介したゲームもオープンワールドといって差し支えないと思います。