

真 流行り神/PS3 / PSVITA / Switch (Z指定)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2014年8月に発売されたPS3/PSVITA「真 流行り神」のレビューをしていきます。
本作は都市伝説を題材にしたアドベンチャーゲームですが、体調管理必須の気持ち悪い作品でした!
CEROはZなので、普通のゲームでは見られないほどエグいシーンが多いのは確かです。
しかし、”怖い”と言うよりは”気持ち悪い”と表現するのが適切な作品で、コンディションが悪い時にプレイすると参ってしまいますw
そんなPS3/PSVITA「真 流行り神」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!
※2019年7月には本作が収録されたSwitch「真 流行り神1・2パック」が発売。
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- テキストを読み進めていくアドベンチャーゲーム。
- 途中で挿入される選択肢によってストーリーの展開が変わる。
- 分岐ツリーによって好きなところから再開できる。
初リリース日 | 2019年7月18日 |
対応ハード | PS3/PSVITA |
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
推定クリア時間 | 20~25時間 |
売上 | 初週1.9万本 |
発売元 | 日本一ソフトウェア |
目次
良いところ
Z指定ならではのエグさ
2002年に設立されたCERO。
コンピュータゲームを対象とする表現の倫理規定の策定及び審査を行う団体になり、ゲームソフトのレイティング区分を行っています。
本作も審査を受けましたが、レイティングはZに区分されてしまいました。
つまり18才以上”のみ”が対象となり、それ以下の子供は購入することができないんです。
Z指定自体は欧米のAAA級タイトルによく見られるので珍しくありません。
しかし、国産タイトルではほとんど見られないので、本作がZに区分されるのは凄いことなんですよ。
Zに区分されるほど怖いのか!?
ぼくはそう感じたので手を出してみたんですが、確かにこれは怖い!と言うより気持ち悪い!w
何が気持ち悪いのかというと、生理的にキツイんですよ。
例えば体が汚れたおっさんがパンツ一丁で襲って来たら嫌でしょう?w
それ以外にもスプラッターホラー的な描写や死体が描かれたCGの挿入など精神をエグるような展開が満載で、体調が良い時にしかプレイ出来ませんw
ホラーが苦手な人が本作をプレイしたらトラウマになってしまうでしょう。
枝分かれしたストーリー
1周クリアまでのプレイタイムは3時間程度でした。
しかし、定期的に挿入される選択肢によってストーリーは驚くほど分岐するんです!
どのくらい枝分かれするのかと言うと、大筋のストーリーが分からなくなるほど。
分岐ツリーは最終的には迷路のようになっていきます。
面白いのが、分岐ルートによって恐怖のジャンルが変わってくること。
オカルト、パンデミック、生贄、スプラッター、洗脳、寄生虫。
恐怖のジャンルを簡単にまとめてみましたが、いずれも普通のゲームではなかなか見られないほど汚い描写が満載でした。
あまりの汚さに一部の文章は流し読みをしてしまいましたからw
また、ルートによっては男の汚い一面も見られたので、女性がプレイしたら男性不信になってしまうんじゃないかと心配してしまいました。
そういう意味ではCEROをZに区分して一部の人にしか購入できないようにするのは正解だと思います。
快適な周回プレイ
分岐が多いと周回プレイがダルくない?
そんな懸念もありましたが、分岐ツリーのジャンプ機能が優れているので問題ありませんでした!
分岐ツリーの画面では各シナリオの好きなところから開始できるので、選択肢やバッドエンドの穴埋め作業はさほど苦痛にはなりません。
また、シナリオの大半はブラインドマン編から分岐されるので、新しいシナリオを探す難易度も低めです。
ブラインドマン編の選択肢を埋めて行けば「新しいシナリオをプレイしたいのになかなか見つからない!」なんてことにはならないと思います。
ただ、新システムのライアーズアートはイマイチでした。
これは制限時間内に選択肢の中から回答を選んで相手の気持ちをコントロールするシステムになります。
しかし、ここでの結果によってシナリオが大きく変化するので繰り返しプレイする時はちょっと面倒に感じました。
選択肢を決める制限時間も3秒と厳しいですし、改善の余地があります。
物語のおさらいができる推理ロジック
ゲーム的な要素としては他には推理ロジックというものがあります。
簡単に言うと選択肢の中から正解を選んで相関図の空白を埋めて行くというものなんですが、ストーリーのおさらいができるので助かりました。
あまりにも相関図に間違いがあるとゲームオーバーになってしまうので、ゲーム性はもちろん物語の理解度を高める役割も果たしていると思います。
充実のおまけ要素
おまけ要素はなかなか充実していると思いました。
エンディング集、データベース、イラスト集、BGM集、隙間録。
なんと、こんなにもあります!
特に良かったのが隙間録。
ここでは本編では語られなかったシーンを確認することが出来ます。
ストーリーはややコメディ色が強いので、各キャラクターの新たな一面を見ることが出来ました。
後述で触れますが、本作の登場人物は嫌いな奴ばかりなんですよw
でも、このおまけ要素によって少しだけ持ち直しました。
惜しいところ
シナリオによって立場が変わるキャラクターに感情移入ができない
本作のシナリオは選択肢による分岐で変わって行きます。
シナリオが変わっても登場キャラクターに変化はほとんどないんですが、各キャラクターの性格や立ち場は180度変わりました。
あるシナリオでは温好だったキャラクターは別のシナリオでは殺人鬼に豹変したり。
あるシナリオでは被害者だったキャラクターは別のシナリオでは主人公の味方になったり。
ここまで同じキャラクターの性格や立場が変わってしまうと感情移入が難しくなって来ます。
個人的には黒田課長が気に入っていたんですが、とあるシナリオでの豹変っぷりによって好きになれなくなってしまいました。
唯一嫌いになれなかったのが主人公というw
感情移入と言えば一枚絵と立ち絵のギャップが凄いことも気になりました。
同じキャラクターでも一枚絵と立ち絵では顔つきが全く変わっていてパッと見は「誰?」って感じなんですよ。
各キャラクターの死体が一枚絵として挿入されることもありますが、普段見ている一枚絵とあまりにも印象が異なるので感情移入が出来ません。
素材が少ないことによる違和感
シナリオが変わっても登場キャラクターに変化が無いのは低予算による素材の少なさが影響していると思います。
その影響で一部のシナリオでは違和感がありました。
例えば立ち場が他のシナリオとは180度変わっているのに服装が同じだったりとか。
キャバクラのようなところで和服を着たキャラクターが登場した時は「専用の画像を用意しておけよ!」と思ってしまいましたw
恐怖の雰囲気を大事にしている作品だからこそ、この辺は妥協しないでほしかった。
他にも「キャラクターの表情パターンが少ない」「ボイスが一切用意されていない」「文字を読む時に流れる効果音が無い」と低予算に感じられる点が多々見られました。
PS1ソフトだったらまだしもPS3/PSVITAのパッケージタイトルとしてみると厳しいです。
全体のまとめ
限られた予算の中でエグいシナリオを作ろうとしているのが感じられる作品。
その努力は賞賛に値するものですが、全体的に怖いよりも気持ち悪いシナリオが多く感じました。
そのためプレイしていて気分が悪くなってしまうこともしばしば。
これが恐怖による気分の悪化だったら期待通りなんですが、気持ちの悪い描写による気分の悪化だから「ちょっと違う」と思いました。
Z指定による恩恵は”恐怖”よりも”気持ち悪さ”の方が強く感じられます。
体調管理必須の気持ち悪い作品!
こんな人には特におススメ。
・気持ちの悪い描写をみたい人。
・ホラー・オカルト好き。
こんな人にはおススメできない。
・ホラーが苦手な人。
・体調が悪い人。
・男性不信な女性。
真 流行り神/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約20時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
全シナリオやり終えました。
個人的に悪霊編と人形編のようなオカルト物が好きなので、これ系のシナリオがもう1つくらいあれば良かったです。
ギャラリーモードもありますけど、イラストを見直したいとは思わないなw
はぁ~醤油作りてぇ~。