2018/04/11/12:00 | ゲームレビュー

ビヨンド:ツーソウルズ【レビュー・評価】ジョディの15年間を体感出来る衝撃のインタラクティブアドベンチャー!

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BEYOND : Two Souls/PS3

2013年10月に発売されたPS3「ビヨンド:ツーソウルズ」を今回はレビューします。

PS3「ビヨンド:ツーソウルズ」は霊体と意思疎通できる能力を持ってこの世に生まれてきたジョディが主人公のインタラクティブアドベンチャーゲームです。

開発はPS3「ヘビーレイン -心の軋むとき-」を手掛けたクアンティック・ドリームが担当。

2016年6月にはPS4版がダウンロード専売で配信。

良いところ

驚きのストーリー進行

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本作の主人公はジョディ!

本作では彼女が少女から大人の女性になるまでの15年間を描いているんですが、もう、色々凄かった!

彼女はエイデンという霊体と意思疎通する事が可能で、彼の力を借りてあたかも超能力を使っているかのように見せる事が出来るんです。

しかし、この能力によって彼女の人生はめちゃくちゃになり、多くの人に恐れられ、数多くの辛い試練に立ち向かう事になります。

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注目したいのが、彼女の15年間を時系列順に描いているのではなく、バラバラに描いている事。

本作はいくつものチャプターから構成されており、それを順番にクリアして行くんですが、時系列は驚くほどバラバラだったりします。

冒頭で物語の中盤をチラッと見せ、その後時系列的に一番前の物語を見せる手法は有り触れていますが、本作はそれだけに留まらず、2年後、3年前、8年後と次のチャプターごとにコロコロと時系列が変わるんです。

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そのため最初は「?」でした。

ジョディが主人公なのは一貫しているため全く意味が分からなくなると言う事はありませんでしたが、せっかく1つの問題を解決したと思ったら全く別の時系列に移動してしまい、混乱してしまう事はしょっちゅうあります。

しかし、こうすることで物語を進めて行くごとに欠けていたパズルのピースが繋がり、それが1つになっていく快感を味わえるんです!

そのため終盤になると「あの時のあれはこうだったのか!」と伏線が回収された時の気持ち良さを味わえました。

2周目以降は時系列順に見る事も出来るので、一粒で二度美味しさを味わえるのも嬉しい!

※PS4版は最初から時系列順に描かれたモードでプレイ出来ます。

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そんな本作のストーリーですが、霊体が1つのテーマとなっているだけあってホラー要素も数多くあります。

ひとりでにオブジェクトが動いたり、電気が消えたりするポルターガイスト、霊のようなものがポッと姿を現すなどのホラー要素が苦手な方は注意しましょう。

圧倒的に美しいグラフィック

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前作でも凄かったグラフィックはさらにパワーアップしていました!

少し不自然で不気味だったキャラクターの表情も自然になり、実写との距離がまた一歩縮まっています。

また、フィールドにしても今回は広大な砂漠を馬で駆け抜けるなどよりスケールが大きくなっており、前作よりも明らかに開発費をかけている印象です。

ジョディが可愛い

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本作の主人公であるジョディ。物語は彼女の15年間を描いているだけあって様々な姿の彼女を見る事が出来ます。

幼女と言う名が相応しい幼年期。色気が付いた思春期。すっかり大人の女性として成長した青年期。

その間に見られる彼女の髪形は様々で、ロングヘアーからショートヘアー、坊主と同一人物には見えないほどの変貌ぶりです。

個人的には思春期の髪が長いジョディが好き。逆に髪の毛が坊主の時代は洋ナシ型の輪郭が際立って微妙です。

前作以上に感じられた”体感”

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前作のヘビーレインで凄かったのは、シーンに合わせて操作出来る事です。

歯を磨く。ネクタイを結ぶ。手を切る。ハンドルを握る。

このような細かい動作をコントローラで操作して行く事が出来るので、物語の中に入り込んだ感が凄い作品でした。

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今作ではこの点はしっかりとパワーアップします!

上記のような細かい操作はもちろん、霊体(エイデン)を操作してオブジェクトを弄ったり、乗り移ったり、主人公を守ったりしてより物語の世界に入り込んだ感じを味わう事が出来ました。

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あと、面白かったのがステルスアクションパート!

最近のTPSでよく見られるステルスアクションをビヨンド流に上手くアレンジしていて、クイックタイムイベントと簡単な移動操作で楽しめるようになっていました!

このように本作は単にクイックタイムイベントを盛り込むだけではなく、ステルスアクションや霊体の操作を取り入れているので、前作以上にゲーム性が増した気がします。

ただ、本作は前作同様ゲームオーバーと言うものは存在しないので「だったらクイックタイムイベントに失敗しまくっても良いし、ステルスアクションも失敗して良いのでは?」と感じる方も多いでしょう。

確かに失敗しても大抵はゲームの進行に支障は出ないんですが、トロフィーを獲得できなくなってしまったり、見たいエンディングのフラグを達成出来なくなるので、やり込みゲーマーにとっては重要な要素だったりします。

そうではなく、「とりあえずクリアしたい!」と考える方にとっては微妙かもしれませんが。

数多くのおまけ要素

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おまけ要素は前作以上に凄かった!

映像作品にはよくある資料集からドキュメンタリー映像、そして本作とは全く関係のないおまけ映像が沢山収録されているんです!

ここからはその中から一部のおまけを紹介。

The Casting
⇒リアルなCGキャラクターがゲームのオーディションを受ける短編映像作品。

パッと見は王道のファンタジーモノに見えますが、オーディションだけあって何度もやり直しとなり、各キャラクターのコミカルな反応を楽しむ事が出来ます。

何度もやり直しになって同じシーンが流れるので、ちょっとしつこい印象ですが・・・。

注目したいのが、この映像はPS4向けの技術デモである事。

確かにPS3ではあそこまでおっちゃんの細かいしわは表現出来ないでしょうし、マントの細かい羽や繊細な動きも難しいでしょう。

本編の映像でも凄いレベルなので、よーく比べて見ないと分かりませんが。

当時、この映像を見て新たな時代の幕開けを感じていました。

KARA
⇒あの水樹 奈々さんが声優を担当した短編映像作品。

ロボットの少女KARAが作られるシーンを映像として表現していました。

注目したいのが、やはり水樹 奈々さんの演技です。

ロボットに変な回路があると言う事で分解されるところをとても愛くるしい演技で止めようとします。

最先端の訓練
⇒プレイ可能なボーナスチャプター。初回限定版に付いていました。

ジョディとエイデン、2人の力を合わせて部屋の中から脱出して行くパズルや謎解き要素が強い内容で、エイデンの力を使ってスイッチを押したり、明かりを灯したりして行きます。

ゲーム的な要素が強く、本編に物足りなさを感じた人もこちらは満足するでしょう。

クリアまでは初見だと20分前後。テンポが崩れてしまうので、追加シーンとして収録するのは納得。

「最先端の訓練」を除くボーナスコンテンツはいずれも霊体操作時に隠されているアイテムを発見する事でアンロックされて行きます。

つまり、ボーナスコンテンツを探す楽しさもあると言う事ですね!

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個人的に合わない&気になったところ

相変わらず課題が残る2周目以降のプレイ

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本作はマルチエンディングとなっています。

大抵の選択肢はゲーム終盤に集中していますが、とあるエンディングを見たいのに条件を満たせていない場合、中盤からやり直す必要があるんです。

しかし、前作同様スキップ機能が付いていないので、既に見たシーンを繰り返し見なくてはいけません。

しかも今回はアクション要素が強くなっており、チャプターの区切りも5~30分と長くなっているためさらに周回プレイが苦痛になっています。

前作であれほど不満が挙がっていたのに、今回もスキップ機能が付いていないとは・・・

ヘビーレイン最大の不満点は、残念ながら本作でも改善されていませんでした。

終盤の展開が合わない

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個人的に本作は好きな作品です!

なんと言ってもジョディが可愛く、彼女の人生を追っているとどんどん感情移入をしてしまいます。

でも、後半の展開は合いませんでした。

具体的には書きませんが、話が飛躍しすぎてしまい、展開も冗長になって行くんですよね。

エンディングもあっけにとられてしまうもので、素直に感動出来る作品かと言われるとそうは思えません。

相変わらず癖が強い操作

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霊体の操作時は一人称視点となり、360度好きな方向に移動出来ます。

しかし、非常に癖が強く、慣れるまでは思うように操作出来ません。

クイックタイムイベントに関してもどの方向にスティックを倒せば良いのか分かりにくいところがあり、混乱してしまう事がありました。

とは言えすべて設定で「カジュアルゲーマー」を選択したら解決出来ますが。トロフィーに影響は無いので、ゲームに慣れている方もこちらを選択して問題ありません。

全体のまとめ

物語に入り込んだ感が凄い作品。

単にクイックタイムイベントを盛り込むだけではなく、霊体となって様々なオブジェクトに干渉して物語を進められるとは・・・

技術的にもかなり凄いことをやっていると感じさせてくれる作品で、ゲームの進化を垣間見たい人には是非、プレイしてもらいたいです!

ストーリー展開や操作方式は前作の「ヘビーレイン」以上に好みが分かれますし、個人的にも合わない部分はあるんですが、魅力も満載で嫌いになれません。

それだけ、本作にしかない唯一無二な体験を味わえるんですね。

ジョディの15年間を体感出来る衝撃のインタラクティアドベンチャー!

こんな人には特におススメ。
・最先端の技術を見たい人。
・物語を体感したい人。

こんな人にはおススメできない。
・ホラー要素が苦手な人。
・「?」になる展開が苦手な人。

ビヨンド:ツーソウル/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約20時間


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コメント広場の住人(4)

  1. らす2(そらとろぼ) より:

    これもクリア済みですがかなり面白かったです!

    バイオハザード的なホラーなステージやメタルギア的なステルスもあり、前作ヘビーレイン以上にバリエーション豊かでドラマの起伏も激しく最後まで飽きずにプレイできました。

    ヘビーレインの指切り同様に拷問のシーンが痛々しくてヒエっとなりました。
    が、それだけキャラクターの状況に感情移入してしまうくらいグラフィックもシチュエーションも作り込まれてて臨場感が凄まじかったですね。

    ただkentさんが記事で触れているように最後の展開は納得はいくんですが、飛躍しすぎというかドラマと行動が一貫してないような気がしてしまいますね。
    特にあの人が急に悪人ぽくなるのは???でした。

    主人公を演じてらっしゃるエレンペイジさんはラストオブアスのエリーも演じられている方です。
    存在感があって少女役も違和感なくこなせているあたり凄いと思いました。
    2010年公開のインセプションという映画にも出演していますが、最初知らなくてどこかで見たような人だなーと思ってました笑
    余談ですがこのインセプションという映画が個人的にすごくペルソナ5とお話しが似てるなーと感じてたりしますが長くなるので割愛させていただきます笑

    • kentworld より:

      そこまでクリアまでに時間がかかるゲームではありませんが、1周プレイしただけでも様々なジャンルの要素を堪能出来て密度が濃いですよね!

      拷問のシーンは主人公が女性だからこそ、目を背けたくなります。前作もイーサンも良かったけど、今作のジョディも感情移入出来ました♪

      終盤は色々と「?」でしたよね。個人的には序盤~中盤が一番好きかなぁ。

      エレンペイジさんはラスト・オブ・アスのエリーのモデルにもなっているんですね。

      ビヨンドと同時期に発売されたので、すごい偶然と言うかw

      同時にSIEはこんな顔のヒロインが好きなのかな?と思ったよりも。

      ペルソナ5はインセプションという映画の影響も受けているんですか!?

      これはちょっと気になるので、調べてみようかな~

  2. よしよし より:

     終盤は確かに超展開でしたよね、全体としては楽しかったんですが、やはりスキップできないので1回クリアしたらもうやる気が出ませんでしたね。
     アンティルドーンもスキップ出来たらなーって思ったしマルチエンディングのアドベンチャーゲームには標準装備してほしいもんです。
     ラストオブアスのエリーの女優さんは違ったはずですよね、ゲームのキャラは確かにエレンペイジに似すぎていましたが。

    • kentworld より:

      僕も周回プレイはほとんどしませんでした。マルチエンディングでしたらスキップ機能は欲しいですよね。技術的に難しいのかな?

      ラスト・オブ・アスの件は公認ではないようですねw

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