【レビュー】アストロボット (PS5) [評価・感想] プレステ30周年に相応しい超傑作!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

プレイステーション。

1994年の誕生以来、世界中で人気を博しているゲームブランドで、30年間に数多くの名作を生み出してきました。

今回レビューするPS5「アストロボット」はそんなプレイステーションの30年を締めくくるのに相応しい傑作です。

とにかく歴代PSソフトのオマージュネタが詰め込まれていて、プレイしている時は「これ知ってる〜!」「懐かしい〜!」と口に出せずにはいられませんでした。

アクションゲームとしてもPS5のマシンパワーをフルに活かしていて、あらゆる点が高水準に達しています。

「アストロボット」シリーズは毎回非常に良く出来ているので今回もやってくれるとは思いましたが、予想をさらに超えてくれました!

PS5が発売されてから早4年、ついに本当の意味でのキラータイトルが誕生しました!!!

ここからはそんな「アストロボット」の魅力を語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステージクリア型の3Dアクションゲーム。
  • 50以上のステージを攻略していく。
  • 各ステージには「ボット」「パズルピース」が隠されている。
初リリース日 2024年9月6日
対応ハード PS5
ジャンル 3Dアクション
売上 初週1.3万本
推定クリア時間 8~12時間
発売元 SIE

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良いところ

プレイステーション愛が詰まったネタの数々

本作最大のポイントは、歴代プレイステーションソフトのオマージュネタが満載であることです。

各ステージには「ボット」が囚われています。

ゲームを進めるには彼らを一定まで救出しないといけないんですが、その中には歴代PSキャラに扮したボットが紛れています。

境井仁、アーロイ、ラチェット、ネイト、クレイトス、狩人など近年のSIEを代表とするキャラクターはもちろん、

  • サルゲッチュ
  • クラッシュ・バンディクー
  • スライ・クーパー
  • パラッパラッパー
  • ロコロコ

などのPS初期勢も登場します。

さらにソフトメーカーからのキャラクターも充実。

「龍が如く」の桐生一馬、「バイオハザード2」のレオン、「ペルソナ4」のクマ、「メタルギアソリッド」のスネークなどなど。

プレイステーションハードの普及に貢献したシリーズのキャラクターに扮したボットが「これでもか!」というほど登場するので、PSハードに触れてきたユーザーほどニヤリとします。

特筆したいのが、日本での知名度が高いキャラクターも割と登場することです。

日本のPSハードはサードパーティ主体の市場で、カプコンやコナミなどの会社に支えられているところがあります。

本作ではそんな日本のサードパーティが生み出したゲームのネタも抑えているので、日本人としては嬉しかったです!

近年のPSハードは欧米を主軸に展開することが増えていますからね。

コラボネタがあったとしても洋ゲー中心になると思っていたので、「メタルギアソリッド」や「龍が如く」なども抑えてくるとは思いませんでした(Team ASOBIが日本の企業である影響なのかな?)。

登場するカメオボット(コラボネタ)は150体以上。

中には同一作品からの出典もありますが、それでもかなりの数になるので、許可を貰うのは大変だったんじゃないでしょうか?

そしてPSのオマージュネタで外せないのが、ボス戦の後に挿入されるパロディステージです。

ここでは歴代PSソフトの世界をモチーフにしたステージに挑戦することになりまして、ゲームシステムも出典元の作品に合わせてきます。

どんなゲームをモチーフにしているのかも含めて予測するのも醍醐味なので全ては触れませんが、ワールド1の時点でヤバかったですw

なんと本作、ワールド1の最後では「サルゲッチュ」風のステージを遊ぶことができます!

「サルゲッチュ」は1999年に発売された3Dアクションゲームで、箱庭マップに彷徨いているサルを捕獲していきます。

ワールド1の最後ではそんな「サルゲッチュ」のシステムをそっくりそのまま落とし込んだ箱庭ステージとなっているので、十数年ぶりの再会を果たした気がしましたw

それ以降のワールドでもSIEのゲームをモチーフにしたステージが登場するので、原作プレイヤーとしてはたまりません。

タイトルは出しませんが、個人的に感じたことを箇条書きでまとめると以下のようになります。

ワールド2
⇒そこまで懐かしいネタではありませんが、収集要素も含めて再現するとは恐れ入りました。謎解きの再現もGood!

ワールド3
⇒個人的に好きなゲームのネタで嬉しかった。システムはカジュアルに落とし込んでいます。

ワールド4
⇒かなりの変化球。人によっては「サルゲッチュ」と同じくらい懐かしく感じるかも!?

ワールド5
⇒割と最近のゲームではありますが、好きな世界観なので再現してくれて嬉しかったです。

どのゲームも原作をプレイ済なので、オマージュネタに感心しながらプレイしました。

洋ゲー率が高いのは否めませんが、有名どころから持ってきているので、PS5ユーザーでしたらニヤリとする可能性が高いです。

このように本作は歴代プレイステーションソフトのオマージュネタがふんだんに詰め込まれています。

歴代ゲームハードネタも健在ですし、クリアする頃にはプレイステーションの30周年をお祝いするゲームにも感じました。

これ、人によってはクリア後に感極まって涙が出てくるんじゃないでしょうか?

そのくらいファンサービスを徹底しています。

極限まで極められた手触り感

「PS愛が凄いのはわかったけど、肝心のアクションゲームとしてはどうなの?」

そんな声が聞こえてきそうですが、アクションゲームとしての手触りもめちゃくちゃ良いです!

軽快に動いてくれる操作キャラクター(アストロくん)、しっかりと返ってくるリアクション、大迫力のボス戦。

適度に挿入されるチェックポイント、仕掛け満載のステージ、気持ち良くプレイできるよう配慮されたアシスト機能。

アクションゲームで大切なところはしっかりと抑えています。

この点はPS5「アストロプレイルーム」、PSVR「アストロボット レスキューミッション」などにも言えることですが、本作で凄いのが物量です。

通常ステージだけでも50以上もあるというのに、同じような仕掛けがほとんどありません。

仕掛け自体も大掛かりで、突然どデカい建物が飛び出してきたり、天候が180度変わるなど、アトラクションに参加しているような気分を味わえます。

極めつけが、パワーアップです。

各ステージにはパワーアップアイテムが設置されていて、入手すると専用のアクションが使えます。

伸びるグローブを使って遠距離ジャンプをしたり、ブーストで敵をふっ飛ばしたり。

通常では使えないアクションが追加されます。

入手後は専用のアクションを使うこと前提の仕掛けが待ち受けているので、ゲームプレイの良いアクセントになっていると思いました。

個人的に好きなパワーアップは、ネズミです。

この能力を使うと好きなタイミングで体を縮小することができます。

ありきたりなネタではありますが、画面暗転せずに体の大きさを変えられるのは新鮮で、裏で物凄いことをやっているのかと考えながら使っていました。

そんなパワーアップですが、中には1回登場するだけで終わってしまうこともあります。

本来であれば3~4ステージは登場しても良いところを1ステージで完結させるとは、なんて潔いのでしょうか。

本作の開発者は

5分たりとも無駄を感じさせないような、12時間から15時間程度の濃密なゲームの方が、だらだらと遊ぶ40時間のゲームよりもずっと価値がある

との見解を示しています。

同じ仕掛けやパワーアップを使い回さないのは、このような気持ちを持っているからなんですね。

PS5の機能をフルに活用

本作はPS5の機能をフルに活用しています。

グラフィックがキレイなのは言わずもがな。

専用コントローラ「DualSense」に秘められた機能をしっかりと活かしていますし、表示されるオブジェクトの数も凄いことになっています。

特に凄いと思ったのが、操作できないシーンがほとんど無いことです。

ステージ開始時には「DualSense」風のマシンに乗って進んでいきます。

この時、普通のゲームだったら着地するまで操作できませんが、本作ではコントローラを傾けてマシンを操縦できるので、体感的な待ち時間はほとんどありません。

あとはオブジェクトの表現にも驚かされました!

ものすごい数のガラス玉と一緒にスライダーを滑ったり、数千個のリンゴを飛ばしたり。

PS5以前のゲームだったら処理が追いつかないようなことを平然とやってのけるので、マシンパワーの凄さを感じ取ることができました。

もちろん「アストロプレイルーム」に続いてコントローラの機能もフルに活かしています。

状況に応じて硬さが変化するトリガーボタン、怪しい壁に反応する振動機能、傾けることでシーソーが連動して動くモーション機能。

ハード・ソフト一体型のゲームだからこそ実現した仕掛けがふんだんに盛り込まれていて、「DualSense」に秘められた機能を再確認することができました!

充実のやりこみ要素

本作はやりこみ要素も充実しています。

代表的なのが「ボット」と「パズルピース」。

どちらもステージのどこかに隠されていますが、かなり巧妙に仕込まれているので、初見でコンプリートするのは大変ですw

通り道に設置されているのは半数程度。

残りは崖の死角など普通に進めていたら見逃してしまうようなところに隠されているので、見つけた時はニヤリとします。

そしてステージの中には隠しゴールも存在。

ゴールすると各ステージが追加されるので、見つけた時の喜びがさらに大きいです!

やりこみ要素としては他にも

  • チェックポイントなしの「ゲキムズ試練ステージ」
  • コインを使って交換できる「ガチャガチャ」
  • アストロベースキャンプでの「施設」
  • タイムアタックを楽しめる「スピードラン(アップデートで追加予定)」

などがあります。

1周クリアは10時間前後ではありますが、やり込みを含めると倍近くは遊べるので、3Dプラットフォームゲームとしては十分に感じました。

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惜しいところ

前作もそうでしたが、惜しいところを挙げようと思っても見つかりませんw

「モーション操作が煩わしく感じるところがある」と書こうと思ったらオプションで左スティックに置き換えられる機能がありましたし、「振動機能でしかわからない秘密の壁」に関しても映像によるアシスト機能がありましたw

まあ人によってはボリュームが少ないという意見も出てくるとは思いますが、プレイタイムに対する密度が半端ないので個人的には許容範囲です。

というか「アストロプレイルーム」「アストロボット レスキューミッション」と比べたら数倍のボリュームになるので、十分すぎますよw

俺はスクエニのキャラが出てこないのが惜しいと思ったな

そういえば今作、サードパーティのコラボネタが充実していますけど、何故かスクエニネタがありませんよね。

「ファイナルファンタジーVII」のクラウドなどはプレイステーションの立役者ですから、専用のステージを用意する勢いでコラボしても良いと思うのですが。

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アストロボット (PS5)のレビューまとめ

「あ~楽しかった!」

クリア後にはそんな言葉が出てくる傑作3Dアクションゲーム。

親しみやすい作風なので子供に安心して買い与えられますし、歴代プレイステーションソフトネタが散りばめられているので、大人の方でもハマる魅力があります。

個人的にも歴代プレイステーションソフトのネタには興奮しました!

もう会えないと思っていた「サルゲッチュ」とか「◯◯◯◯」とか、PS初期の名作を掘り起こしていますからね。

最近PSに触れていない方でも琴線に触れる作品だと思いますので、ノスタルジーに浸る感覚で手を出すのもおすすめです!

こんな人には特におススメ。
・3Dジャンプアクションゲーム好き。
・歴代プレイステーションファン。

こんな人にはおススメできない。
・3Dジャンプアクションゲームが苦手な人。

お気に入り度【91/100%】

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