

進撃の巨人2/PS4 (通常版) / (限定版)
進撃の巨人2/PSV (通常版) / (限定版)
進撃の巨人2/Switch (通常版) / (限定版)
2018年3月に発売されたPS4/PSVITA/Switch「進撃の巨人2」を今回はレビューします。
PS4/PSVITA/Switch「進撃の巨人2」はアニメや漫画で知られる「進撃の巨人」を題材にした3Dアクションゲームです。
開発は「無双」シリーズで知られるオメガフォースを担当。
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- アニメ・漫画「進撃の巨人」を題材にしたステージクリア型のアクションゲーム。
- 1~2期のストーリーを追体験できる。
- 前作のミッションも改良して収録。
初リリース日 | 2018年3月15日 |
対応ハード | PS4/PSVITA/Xbox One/Switch |
ジャンル | アクション |
推定クリア時間 | 15~20時間 |
売上 | 初週5.7万本/累計11.9万本 |
発売元 | コーエーテクモ |
目次
良いところ
より奥深くなった立体機動装置によるバトル
進撃の巨人と言えば立体機動装置を利用した巨人とのバトル!
立体機動装置を使って縦横無尽に飛び回り、巨人のうなじを狙って狩りをしていく事になるんですが、前作よりも奥深くなっていました!
前作の場合、基本的には巨人に近付いてうなじを狙うか、手足を狙うかくらいしか出来ず、戦略性が低かったんですね。
ところが今作の場合、遠くから奇襲攻撃を仕掛けたり、フックドライブというカウンター攻撃ができるようになりました!
さらにマップの各地に砲台を設置して遠くから巨人に大ダメージを与える事も可能になり、倒し方のバリエーションが大幅に増えています。
ん?巨人がいるな。
くらえぇぇぇぇ~!!!!!
うらぁぁぁぁぁ~!!!!!
グシャッ!!!!!!!!
奇襲攻撃が決まった時の様子を再現してみました。
奇襲攻撃を決めるには巨人に見つかっておらず、尚且つタイミング良くボタンを押さなければいけませんが、そのシビアさと相まって決まった時は気持ち良いです!
カウンター攻撃といい、前作よりもテクニック重視になっており、ライトユーザーには少々難しくなりましたが、ゲーマーには嬉しいパワーアップに感じます。
タワーディフェンス色が強まった防衛戦
ステージによっては拠点の防衛をする事になります。
つまり、拠点を守りつつ多方面から攻めてくる巨人を討伐する事になるんですが、各地に簡易拠点を設置できる事によってタワーディフェンス色が強まりました!
簡易拠点は様々な種類があり、それぞれ設置する事で以下のような効果を得ることができます。
- 周囲にいる巨人を自動で砲撃してくれる。
- アイテムを補充できる。
- プレイヤー自身が乗り込んで砲撃できる。
- 周囲の味方が強くなる。
- 巨人に与えるダメージが上昇する。
- 攻撃を受けると爆発し、周囲の巨人にダメージを与える。
- 一定時間ごとにアイテムが補充される。
- 戦闘終了後に獲得できる資材が増加する。
このように色々あってアイテムさえあれば好きなように設置できるので、どの場所にどんな簡易拠点を設置すれば良いのか考える必要があるんですね。
固定砲台を設置して巨人を狩りまくるのも良し!
アイテム切れを防ぐため一定時間ごとに補充される簡易拠点を設置するのも良し!
簡易拠点を設置する事で戦況を有利に持っていけるので、非常に重要な要素だと思います。
無双ゲームのノウハウを活かした忙しさ
本作を開発しているオメガフォースと言えば、真・三國無双!
一騎当千バトルが楽しめるほか、限られた時間の中で各拠点を制圧していく忙しさがありますが、本作もゲームシステムが洗練されたことによって良い意味で「真・三國無双」に通ずる忙しさが生まれました。
各ステージではメインミッション、サブミッションのような物が存在しますが、特に後者は制限時間が厳しく、放っておくと失敗扱いになってしまうんですね。
そのためすべてをこなそうと思ったら立体機動装置で各地を飛び回らなければならず、良い意味で忙しいんです!
この忙しさが中毒性を高めているのも確かで、どのステージも夢中で楽しめました。
大幅パワーアップした日常パート
各ステージの合間には拠点で仲間たちと日常を楽しむことができます。
この点に関しては前作よりも大幅にパワーアップしていました!
まず、前作とは違って選択肢イベントが用意されています。
選択肢によってメッセージが変わるほか、好感度が上がるようで、恋愛シミュレーションゲームのような要素が加わった感じですね。
テキストは適度な長さのためテンポが崩れる事もなく、サクサク進むのでせっかちな僕でも邪魔に感じず楽しめました。
凄いのが、何十人ものキャラクターに好感度ゲージが存在し、それぞれに専用イベントが複数用意されている事。
キャラクターが多い割にはそれぞれ細かいところまで描かれているので、キャラゲーとしての完成度が大幅に増しています!
僕の場合、コニー、ハンジ、リヴァイ兵長辺りの好感度を意識して上げてイベントを楽しみました♪
各キャラクターの専用イベントは複数人よって展開されるので意外な掛け合いを楽しむ事が可能で、「進撃の巨人」ファンほど楽しめるものだと思います。
日常パートで行動できる範囲は前作よりも大幅に増えていますし、恋愛(友情)シミュレーションゲームが丸々一個追加されたかのようなボリューム感を味わえました。
↑こちらは前作の日常パート。みんな、手を斜めに広げて棒立ち感が半端ないw
イベントシーンも少ないので、本当に取ってつけたような感じでした。
大ボリュームなストーリー
ストーリーのボリュームは前作よりも大幅に増しました!
今作ではアニメの1~2期を描いているだけあってイベントシーンだけでもかなりのボリュームとなっています。
もちろん、本作はアクションアドベンチャーゲームなのでスピード感重視で端折っている部分はあるんですが、それでもよくここまで詰め込んだなぁと感心してしまいました。
前作の終章とは違ってクリアまでなら水増し感はありませんので、最後まで息切れする事なく楽しめると思います。
惜しいところ
前作と重複しているステージが多い
今作はアニメ1~2期までのストーリーが描かれています。
前作はアニメ1期を中心に描かれていたので、どうしても重複している部分があるんですね。
実際、序盤をプレイしていると「あれ?ここは前作でもプレイしたような?」と感じてしまう部分が多くありました。
ただ、今作の主人公はエレン達ではなく、自分で作成できるアバターキャラだったりします。
なので、描かれているストーリーは同じでも視点は異なるため前作とは違った体験を味わう事が可能で、全く同じという訳ではありません。
立体機動アクションもパワーアップしていますし、序盤は前作のリメイクみたいな物だと思ったほうが良さそうです。
個人的に前作をプレイしたのは2年前なので忘れかけている部分も多く、ある程度は新鮮に楽しめましたが、前作から間を置かずにプレイするとマンネリを感じてしまうかも。
パターン化するステージ構成
これは前作にも言える事ですが、何十もステージが用意されているので、どうしても展開がパターン化されます。
複数の小型~中型巨人を討伐→大型の奇行種を討伐→ステージクリア
こんな流れのステージばかりになっているんですね。
戦闘の戦略性が高まっているとは言え、ストーリーモードは前作とは違って1キャラしか使えないだけにもうひと工夫してほしかった。
また、大型の奇行種は光っている部位にまずはダメージを与えないといけないんですが、これがなかなか面倒だったりします。
光っている部位は定期的に移動するし、破壊したとしても一定時間経過したらまた復活するので、肝心の弱点になかなかダメージを与えれず、戦闘が長期化しがちです。
全体のまとめ
前作の素材を改良しつつ、ボリュームアップさせた作品。
前作プレイヤーの場合は前作との重複部分が少々気になりますが、だからこそ全体のボリューム感が大きくなっています。
ストーリーのボリュームは倍増!プレイアブルキャラクターは3倍以上!数百種類のサイドストーリーを追加!
前作がボリューム不足だったとは言え、これだけ増やしてくるとは凄いです!
ゲームシステムに関しても開発元のオメガフォースが「真・三國無双」シリーズなどで培ってきたエッセンスがふんだんに盛り込まれており、確実に完成度が増していますので、特に前作未プレイの「進撃の巨人」ファンにおすすめできる作品になりました。
アニメ版「進撃の巨人」が放映されてから約5年。
前作とは違ってゲームシステムの薄さを感じないので、当時、オープニングアニメをみて思い描いていたハイエンドな進撃の巨人ゲームが今度こそ本当に実現したと思います。
アニメや漫画原作のゲームは数あれど、ここまで作り込んだ作品は特に歴史が浅いコンテンツだとそんなにないので素晴らしいですね!
前作の改良+ボリュームアップで生まれ変わった真・巨人無双!
こんな人には特におススメ。
・進撃の巨人好き。
・立体機動アクション好き。
こんな人にはおススメできない。
・3Dアクションゲームが苦手な人。
進撃の巨人2/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
こちら気になっているタイトルです。
進撃の巨人は原作コミックもアニメも一切触れたことがないんですが、世界観には以前から興味があり、またゲームとしてもプレイしてみたい気持ちはあります。そこで質問させていただきたいのですが、そういった人でも分かるようになっている感じでしょうか?それともやはり原作読んでからの方がいいでしょうかね?
評判もとてもいいみたいなので、少しでも前作に近い売上になってほしいところです♪