【解説】Switch本体が激安に?いま“値下がりラッシュ”が起きている理由とは

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今、Nintendo Switchの中古市場にかつてない異変が起きています。

つい最近まで2万円前後が当たり前だった相場がわずか数ヶ月で一気に下落。

いまや15,000円を切る価格も珍しくなく、場所によっては13,000円台で手に入るケースすら出てきました。

Switchの定価は32,987円ですから、半額以下。昔だったらこれくらいの値落ちは珍しくありませんでしたが、今は違います。

何しろ、あらゆるモノが値上げされていく物価高の時代。ゲーム機まで値上がりするのが当たり前になった中で、真逆の動きをしていますからね。

しかもSwitchはまだまだ現役ハード。これからも注目作が続々登場するなかで、いまやNew3DSを下回るほど安く買えるなんて異常ともいえる状況が続いています。

いったい、この裏側では何が起きているのか? 今回はSwitchがここまで値崩れしている本当の理由をわかりやすく解説していきます。

後半では、「今こそ買うべきなのか?」についても詳しくお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。

Switch本体の中古が激安な理由

Switchの売上が落ちている

1つめの理由は、Switchの売上が落ちていることです。

Switchは2017年の発売以来、長期にわたって高い人気を誇ってきたゲーム機です。

特にリモートワークや外出自粛が広がったコロナ禍では家庭用ゲーム機としての需要が急増し、品薄になるほどの売れ行きを見せました。

しかし、2025年に入ってから販売ペースに大きな変化が見られるようになりました。

今年の1月頃までは週販台数が安定していまして、概ね4万台から5万台のペースで売れていましたが、4月を過ぎた辺りから状況が一変。

販売台数が徐々に減少していき、6月には週に1万台程度まで下がってしまいました。この数字は前年同時期と比較すると実に4分の1以下になりますから、かなりの下落率です。

ここまで売れなくなってしまった理由は言うまでもなく、Switch2の影響でしょうね。

本ハードはSwitchの後継機として今年の6月に発売されまして、処理速度やグラフィック性能が大きく向上。携帯性も引き継ぎつつ、より現代的な機能を備えた次世代機として注目を集めています。

そのためゲームファンの多くが新しく発売されたSwitch2に関心が移ってしまい、旧モデルであるSwitchの購入を控えるようになってしまいました。

ですが、いくら需要が減っていると言っても、Switchはまだまだ現役ハードです。そんなゲーム機が中古とはいえ、半額で売られているケースが増えているのは不思議ですよね?

考えてみたところ、ほかにも大きな要因が隠されていました!詳しくは次の項目で解説していきます。

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Switch2の発売によって買い取りに出す人が増えている

2つめの理由は、Switch2の発売をきっかけに、旧型のSwitchを手放す人が急増していることです。

Switch2ではSwitchのソフトを遊ぶことができます。

中には動作に問題があるタイトルもありますが、概ね遊べますし、Switch2で遊んだほうが快適だったりします。

コントローラーが改良されていますし、タイトルによってはロード時間が早くなったり、映像が滑らかになったりしますからね。

下位互換の機能を搭載したゲーム機っていろいろありますけど、Switch2はアップグレード的な要素も付随するので、Switchの強化版としての側面もあったりします。

そのため、多くのユーザーが「今後はSwitch2だけで十分」と判断し、旧型Switchを手放す動きが活発化しているのではないでしょうか?

実際、メルカリなどのフリマアプリを利用してSwitch本体を売却するケースが増加しています。

メルカリ上では6月以降、Switch本体の出品数が急増していまして、検索結果には数え切れないほどの中古Switchが並んでいます。

こうして市場に中古Switchが一気に流れ込んだ結果、供給が需要を上回る状態となり、買取価格や販売価格の相場が一気に下がっているのではないでしょうか?

Switch2って安いモデルでも5万円しますから、特に若年層ですと、気軽に買うのが難しい価格設定です。

そのことから少しでも購入の足しにするために売却する人が多いと考えています。

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Switch2にまるごと転送機能が搭載されている

3つめの理由は、Switch2にまるごと転送機能が搭載されていることです。

この機能はその名の通り、従来のSwitchに保存されているセーブデータ、ユーザー設定、保存した動画やスクリーンショット、ダウンロード済みのソフトなどを、ほぼそのままSwitch2に移行できます。

一見、ユーザーにとっては非常に便利な機能ですが、裏を返せば、旧型Switchを手元に残しておく理由がなくなるということでもあると思うんですよね。

データやアカウントが全て移行できるため、Switchを「完全に卒業」しても支障がありません。

特に部屋のスペースに余裕のない家庭や、少しでも新機種の購入資金を確保したい若年層にとっては、「使わない旧型をすぐに手放す」という判断になりやすく感じます。

皮肉かも知れませんが、結果的にこの転送機能がSwitchの売却・買取を後押しする要因になっている印象です。

このようにSwitch2のまるごと転送機能はユーザーの利便性を高める一方で、旧型Switchの“役目の終わり”を明確にしてしまった機能とも言えます。

その結果として、旧型Switchの需要が大きく下がり、値下がりを加速させる一因となっているのではないでしょうか?

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Switchが出回りまくっている

4つめの理由は、Switchが出回りまくっていることです。

Switchは2017年に発売されて以来、世界中で空前のヒットを記録しました。

特に日本国内ではその人気が非常に高く、2025年には累計販売台数が3,700万台を突破。これは日本のゲーム機としては過去最高の記録で、名実ともに「日本で最も売れたゲーム機」となりました。

家庭によっては複数台所有していたケースも多く、特に「Lite」や「有機ELモデル」などのバリエーションが展開されたことも、普及拡大を後押ししました。

こうした背景から、市場に出回っているSwitchの“総数そのもの”が非常に多くあります。

そのため中古市場にも大量の本体が出回っていまして、すでに供給過多の状態に近づいていました。

そんな中でSwitch2が発売されたことで中古の在庫がさらに増加。供給が需要を遥かに上回っているので、価格が下落しやすくなくなっています。

Switch2が発売されて2ヶ月でこの状況ですから、今後はさらに値下がりが進むような気がしますね。

イメージ的には3DSに対するDSのような感じでしょうか。

DSっていまとなっては3DSの下位互換的な存在で、初期のモデルはアドバンスソフトを遊べるという長所はありますけど、DSで出来ることの多くは3DSでも出来ます。

そのうえで販売台数が多いので、未だに中古市場では安値で販売されています。

Switchも同じような立ち位置なので、今後はDSと同じような命運をたどりそうな予感がしています。

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Switchはいま買うべきなのか?

ここまでSwitchが値下がりしている理由を挙げていきました。

  • Switchの売上が落ちている
  • Switch2の発売で買い取りに出す人が増えている
  • Switch2にまるごと転送機能が搭載されている
  • Switchが出回りまくっている

といった感じです。

かなり安くなっているSwitchですけど、Switch2が発売されているなか、あえて購入する必要があるのでしょうか?

ぼくは、入門機としてならアリだと思います。

ゲーム機っていまは高価な商品となっていまして、Switch2は49,800円。PS5は72,980円。Xbox Seriesは62,480円が最低価格となっています。

この値段だと子供にはとても買える値段ではありませんから、Switchの中古相場はめちゃくちゃお得だと思うんですよね。

特に通常のSwitchだと半額程度で販売されているケースも増えていますから、初めて遊ぶゲーム機としても買い与えやすいんじゃないかと思います。

性能に関してはちょっと低いんですけど、それでも面白いゲームがたくさん揃っているので、とりあえず家庭用ゲーム機を遊びたい時の選択肢としては良いと思いますね。

マリオカート8 デラックスにスーパーマリオブラザーズ ワンダー、スーパーマリオパーティ ジャンボリー。

ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイに世界の遊び大全51、Nintendo Switch Sports。

この辺りのタイトルはSwitchで遊んでも差し支えがありませんし、お子さんが初めて遊ぶゲームとしてもおすすめします。

というのも、これらのタイトルはルールがわかりやすく、スマホゲームの射幸心を煽るガチャみたいな要素がないからです。

非常に健全なゲームですので、少なくともぼくに子供がいたら買い与えたいですね。

また、Switchでは今後も注目作がどんどん発売される予定です。

ポケモンレジェンズZ-Aやメトロイドプライム4、トモダチコレクションわくわく生活、リズム天国ミラクルスターズなどなど。

当面は現役ハードとして活躍する見込みなので、今から買っても新作を楽しむことが出来ます。

逆に最先端のゲームを遊びたかったり、快適な環境でゲームをしたい方ですと、多少高くてもSwitch2の方をおすすめします。

いまは専用ソフトがそんなにありませんけど、これから本体の性能を活かした凄いゲームがたくさん出てくる予定ですので、長い目で見るとSwitch2の方が良いでしょうね。

まあこのゲーム機、いまは入手困難な続いていて、購入したい場合、家電量販店のクレジットカードを作ったり、早起きして土日に並ばないとなかなか買えませんが。

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海外では値上げ。国内での市場相場は今後どうなる?

ところで先日、北米地域においてSwitchシリーズの販売価格が引き上げられました。

具体的には、通常モデルが299.99ドルから339.99ドルへと一気に40ドル値上げされ、有機ELモデルも349.99ドルから399.99ドルに価格改定。

Switch Liteについても、199.99ドルから229.99ドルに上昇しています。

なぜ値上げしたのかというと、アメリカ国内での輸入関税の強化が大きいのでしょうね。

アメリカは現在、トランプ政権による追加関税で不鮮明な状況が続いており、今後も見通しが難しくなっています。

こうした関税の高騰に対し、任天堂は以前から対応策を講じていまして、製造拠点を中国からベトナムなどへ移すことで関税コストの削減を図ってきました。

しかし、関税以外にも労働コストや物流費の上昇、部材価格の変動、為替の影響など、世界的な市場構造の変化によって、値上げを余儀なくされています。

そこで気になってくるのが、日本への影響です。

現時点では、任天堂は日本国内での価格改定を正式に発表していないので、少なくとも短期的には日本向けの定価が変わる可能性は低いと見られています。

しかし、間接的な影響は今後じわじわと出てくる可能性があります。

為替レートの変動(円安)によって製造・販売コストが増したり、北米で価格が上がったことで海外からの「買い占め」需要が発生したり。

様々な外的要因によって、市場相場が上向くこともあり得なくはありません。

ただ先程も話したように、Switchの需要は大幅に減っている状況です。

既に持っている人もSwitch2の購入によって手放す人も増えていますから、同ハードが今後も売れていくようであれば、中古相場はむしろ下がりそうな気がしますね。

Switch2は2025年8月8日時点で167万台が国内で売れています(※ファミ通調べ)。

そのうちの何割かがSwitchを手放すだけでこの状況ですから、Switch2が500万台。1,000万台と売れていきますと、さらに多くの本体が中古に出回ると見ています。

という訳で北米での値上げは衝撃的なニュースでしたが、Switch自体の需要が薄れていること。Switch2を買った人が手放すケースが多いことを考えますと、今後も中古相場は下がりそうな気がしています。

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全体のまとめ

ここまでSwitchが値下がりしている件について語ってきました。

本記事を読んでくださっている方の多くは既にSwitchを持っているでしょうから、そんなに関係ない話かもしれません。

ですが、値段が安くなっているということは小さいお子さんに買い与えやすくなっていることでもありますので、2台目、3台目の候補として検討するのも良さそうです。

あっ・・・中古品を購入される場合、状態をよく見るようにしてくださいね!

本体にキズが入っていたり、バッテリーの状態が悪かったりしますので。安さと引き換えにリスクもあるので、実店舗で状態をよく見て買ったり、取り引きする人と話し合うことをおすすめします。

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