【レビュー】Switch2版「スーパーマリオパーティ ジャンボリー」 [評価・感想] 本編の短所を改善した決定版!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリーTV」のレビューをしていきます。

本作はSwitchで発売されたタイトルのバージョンアップ版で、グラフィックが高画質化しているほか、「ジャンボリーTV」という大型追加コンテンツが収録されています。

そちらの部分だけを率直に語らせていただきますと、Switch2のデモンストレーション的なソフトとして楽しむことができました!

マウス・カメラ・マイク。

本作ではSwitch2に搭載されたこれらの機能を活かした遊びが多数収録されています。

そのうえでSwitch版で気になっていた点も改善されているので、ただでさえ完成度が高かった「ジャンボリー」が極限レベルの水準に達しています。

「マリオパーティ」シリーズは数多く存在しますが、迷っていたらSwitch2版を買うのが良いでしょうね!

ここからは各モードについて詳しい感想を語っていきます。Switch版のレビューはこちら

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このゲームを3行で説明すると?
  • 2024年に発売されたSwitch「スーパーマリオパーティ ジャンボリー」のバージョンアップ版。
  • 新モードや新ルール、新ミニゲーム、おすそわけ通信機能などが追加。
  • 既にSwitch版を持っている人は2,000円でアップグレードできる。
初リリース日 2025年7月24日
対応ハード Switch2
ジャンル パーティ
推定クリア時間 1プレイ10分~2時間
発売元 任天堂

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Switch版の短所を改善したスゴロクの新ルール

新要素で特に良いと思ったのが、Switch版の短所を改善していることです。

メインとなるスゴロクモードでは7種類のマップで対戦ができます。

各マップも作り込まれていて、特に新マップは分岐ルートやアイテムの種類が多いので、過去作と比べても戦略性が高くて面白いです!

ただ1プレイが90分~120分もの長丁場になるので、時間に余裕があるときにしか遊べないんですよね。

それがSwitch2版では「クライマックスルール」の追加によって改善されました。本ルールは以下のような形式になっています。

  • 5ターンで勝敗が決まる
  • 最初から50コイン、1スター、ダブルサイコロを持った状態で始まる
  • 「けっとう」も1ターン目からできる
  • スタート前に特別ルール(全員のコインが倍増など)が追加

いろいろ変わっていますが、特に大きいのが、5ターンで勝敗が決まることです。

その結果、1時間未満で決着が付きます。それでもやや長く感じますが、通常ルールだと90分~120分もの長丁場になるだけに、Switch版の短所を改善している印象です。

ゲームバランスはどんな感じなんだ?

正直、大味です。最初から持っているコインが多い関係上、みんな「金のワープ土管」を買ってスターをゲットしますし、ダブルサイコロによってすぐ目的地まで行けますからね。

通常ルールの序盤を思うとインフレ化しすぎているので、「なんだかなぁ」と感じることはあります。

ただこの大味感がみんなと遊んでいる時はまた良かったりするので、密度の濃い体験を味わうことができました。

もう1つの新ルール「タッグルール」は2対2で対決していき、相棒とコインやスター、アイテムを共有することになります。

これによっていまはアイテムを使うのか相談したり、あえて遠回りして囮になるみたいなチームワークが求められるので、本編以上に戦略性の高さを感じました!

長丁場になりやすいという本編の短所は継承していますが、選択の幅が広い本作のゲームバランスとマッチしているルールです。

ちなみに「ジャンボリーTV」のスゴロクでカメラ機能をONにすると、アイコンがキャラクターの隣に表示されたり、スター獲得時にはドアップになります。

リアルタイムで相手の表情が分かるので、特にハプニングが起きたときにカメラ機能をONにしていると面白いですw

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マウス操作を思う存分に楽しめるスーパーコースター

続いては新モードの「スーパーコースター」について。

これはSwitch2のマウス操作をフルに活かしたモードで、最初から最後までマウスカーソルを動かしまくります。

コースターに乗車中は画面上に出現するターゲットにマウスカーソルを合わせて攻撃をして、土管に入るとミニゲームが発生。ランダムで選ばれたマウス操作の新ミニゲームを相棒と一緒に高ランクでクリアしていきます。

面白いのが、ジェットコースターの気分を味わえるように作られていることです。

ゲーム開始時には安全バーをマウス操作で引くことになり、急降下時に手を上げると得点が加算。加速と減速の強弱もジェットコースターらしく、特に初見時は興奮しました!

難易度は「ザ・スーパーコースター」「天空のコースター」「まっさかさマウンテン」に関してはかなり低め。

クリアの条件としては残りタイムが0にならないようコースを走行することなんですが、普通に進めていたら滅多にタイムアップしません。

そのため雰囲気を楽しむ側面が強いので、体感型のパーティゲームをみんなと遊ぶ時には良いです。

一方の「テレサハウス」「サバイバルロード」は一変。油断していたらタイムアップになるほどの高難易度で、他のコースからの流れでプレイすると驚きました。

特に「サバイバルロード」はミニゲームでAランク以上を取らないとタイムアップになってしまうという鬼畜っぷりで、何度もやり直しましたw

ミニゲームでAランクを達成する場合、そこそこの腕前が必要ですからね。タイムアタック系ではテンポ良く進まないといけませんし、スコアアタック系では取れるものは8割以上は取らないと達成できません。

油断しているとBランクになってしまうので、最初の頃は後ろから追いかけてくるクッパに何度も捕まってしまい、ゲームオーバーになりましたw

そんな「スーパーコースター」を盛り上げてくれるのが、おしゃべりフラワー。

スーパーマリオブラザーズ ワンダー」で初登場したキャラクターですが、「スーパーコースター」ではちょっとしたガイドをしてくれて、状況に合ったセリフを日本語ボイスで話してくれます。

抜けているのも相変わらずで、「曇っておいしそう」みたいにノーテンキな発言が目立っていたり、敵に捕まったりするので、なんだか憎めないキャラですw

おしゃべりフラワーのボイスをOFFにすることもできるぞ(小ネタ付き)

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DSやKinectのゲームを彷彿とするクッパオンステージ

もう1つの新モードとなる「クッパオンステージ」。

こちらはマイクとカメラに全振りした体感型のミニゲームを連続で遊べるモードです。

1プレイにつき3つのミニゲームを連続でプレイしていき、「マイクモード」と「カメラモード」の2種類が存在します。

用意されているミニゲームはそれぞれ4種類。「マイクモード」では仲間と一緒に声を出してミニカーを進めたり、手拍子をして「ドンキーコンガ」風の音ゲーをプレイするミニゲームが。

「カメラモード」では画面上に映った自分をよく見てハテナブロックを叩いたり、頭の上のクリボーを積み上げていくミニゲームなどをプレイできます。

どちらもミニゲームの種類が少なめなので2~3回プレイしたら「もう良いかな」と思えるボリュームなんですが、Switch2のマイクとカメラ機能の凄さを実感することができました!

マイクは遠くからでもしっかりと声を拾ってくれますし、カメラも手や頭をしっかりと認識してくれるので、思ったよりも正確に操作できます。

かつて、DSではマイクを使ったゲームが。Xbox 360のKinectでは体の動きを認識して遊ぶゲームが発売されましたが、「クッパオンステージ」ではそんな体験を味わうことができます。

コンパクトなモードとはいえ、まさか2世代前のゲーム機で味わえた体験を掘り起こしてくるとは思いませんでしたw

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Joy-Con2の可能性を感じる新ミニゲーム

「スーパーコースター」やスゴロクなどでプレイできる新ミニゲームは、Joy-Con2の可能性を感じました。

主にマウス操作を使うことになるんですが、スティック操作では実現できなかった細かなカーソル移動ができるので、掴んで移動する系のゲームがグッと楽しくなりました!

大量に届いたメールをつかんで正しく仕分けする「クッパからのメール」、気球に乗ったボムへいを掴んで隣の気球に持っていく「ボムへいポイポイ」。いずれもマウス操作によって楽しいミニゲームに昇華しています。

個人的にハマったのが、「ぬいぐるみタワー」。このミニゲームではブロックやぬいぐるみを掴んで積み上げていくんですが、物理演算が働くので、適当に積んでいくと崩れてしまいます。

そのアンバランス感とジャイロセンサーによる向きの調整が奥深さを生み出していて、このミニゲームだけでも数十回は遊んでしまいましたw

あとは「コウラホッケー」もみんなと遊んだら面白いですね!このミニゲームではマウス操作を使ってエアホッケーをしていきます。

想像通りのルールではありますが、マウス操作による機敏な動きと後半になると増えてくるコウラが面白さを強めている印象で、特に全員がプレイヤーだった時はめっちゃカオスになって面白いです!w

惜しいのが、ジャイロセンサーを使った系のミニゲームは遊んでいると定期的に軸がおかしくなってしまうことかな。特に「ぬいぐるみタワー」「おとせクリボー」辺りはジャイロリセットを定期的にしないと思うように操作できなくなるのでもどかしいです。

マウス操作とジャイロセンサーを組み合わせた操作性は可能性を感じますが、快適性という意味ではいま一歩な印象です。

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あくまでもSwitch2の機能を活かしたパーティゲーム

本作をプレイして最終的に感じたこと。それは、あくまでもSwitch2の機能を活かしたパーティゲームであることです。

ソロプレイのゲーマー視点で見ると、本作はやり込み要素の面で物足りなく感じます。

スーパーコースターに高難易度のコースはあるけど、クリア時の特典はなし。新作ミニゲームにしてもエンドレスモードやスコアランキングもなし。

数回プレイしたら目標がなくなってしまうので、長く遊ぶのは困難です。

「いやいや、マリオパーティってそんなもんだろ?」と思われるかも知れませんが、ジャンボリー本編はもう少しやり込み要素があったんですよ。

一部のミニゲームではハイスコアを競えましたし、ストーリーを進めていくモードもありました。その観点から見ると本作はパーティゲームに振り切って作られています。

個人的には2,000円で販売するからには追加ボードマップが1つくらいはあっても良いと思いましたが、Switch2の機能を活かすことに重点を置いていることを考えると、入れる余地がなかったのかも知れません。

↑ちなみにスタッフロールは「ジャンボリーTV」を終了するを選択したら挿入されます。

本来、スタッフロールってゲームをクリアすると挿入されるものですが、本作はバラエティ番組を楽しむことが主体なので、いつでも見れるようにしたのかも知れませんね。

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それ以外の不満点

ドンキーコングをマイキャラにしている者としては、新デザインのスキンがあったら良いと思いました。

ちょうど本作の一週間前に新デザインのドンキーが活躍する「ドンキーコング バナンザ」が発売されましたからね。

その流れでSwitch2版「スーパーマリオパーティ ジャンボリー」をプレイすると、「なんで旧デザインだけしか用意されていないんだろう?」と思ってしまいます。

ドンキーのデザインが変わる過渡期なのはわかりますが、新旧デザインが混合しているのはチグハグ感があるので、定番タイトルとして売り出すからにはその辺りも徹底してほしかったです。

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スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリーTVのレビューまとめ

Switch2の機能を活かした遊びが詰まった追加コンテンツ。

価格相応のボリュームではありますが、本体が発売されてから間もない段階で新機能を使った遊びを堪能できたので、「Nintendo Switch2のひみつ展」と並ぶデモンストレーション的なソフトとして楽しむことができました。

本編である「スーパーマリオパーティ ジャンボリー」もボリューム満点ですし、パーティゲームはこれ1本さえあれば当分は必要ないくらい中身が詰まっています。

こんな人には特におススメ。
・Switch2の機能を堪能したい人。

こんな人にはおススメできない。
・1人でガッツリやり込みたい人。

お気に入り度【75/100%】

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