【解説】ついに完結したマリオカート8の10年間を振り返る

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「マリオカート8」の歴史を振り返っていきます。

「マリオカート8」と言えばSwitch版が大人気で、国内での累計売上は762万本。

全世界での売上に至っては5,701万本に達しています(※2023年9月末時点)。

これはレースゲーム史上最大の売上で、マリオシリーズ全体を見ても過去最高を更新しています。

そんな「マリオカート8」ですが、発売当初は今よりもずっと小さいゲームでした。

コースの種類が半数以下だったり、バトルモード専用のコースが収録されていなかったり。

一般的なレースゲームと同等のボリューム感でしたし、ゲームバランスも全然違いました。

それが10年以上かけて改良を重ねていき、今では超巨大なレースゲームへと変貌を遂げています。

そこで、今回は「マリオカート8」がどんな感じで進化を遂げたのか?

どのようにして売上を伸ばしたのかを語っていきます。

本記事を閲覧することで「マリオカート8」の歴史がよくわかると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

2013年6月:初公開

時は遡ること2013年6月11日。

任天堂の情報番組「ニンテンドーダイレクト」にて「マリオカート8」が初公開されました。

当時は「マリオカート7」が発売されて間もない頃でしたが、今作では反重力のコースが初登場。

特定のエリアに入るとタイヤが変形して地面を逆さまに走ることができます。

その影響でコースにねじれが生まれ、「F-ZERO」のような体験を味わえるようになりました。

また、滑空や水中走行、バイクなど、「7」や「Wii」で見られた要素も搭載。

グラフィックもHD画質となり、解像度が上がったほか、地面にタイヤの跡が残るようになったり、ドンキーコングの毛がフサフサになっていたり。

過去作と比べてディテールが細かくなりました。

収録されているコースは32種類。

  • 競技場を舞台にした「マリオカートスタジアム」
  • メビウスの輪の形をした「マリオサーキット」

などの新作16コースに加え、

  • ジャングルを舞台にした「3DS DKジャングル」
  • 全長が非常に長い「64レインボーロード」

など、過去作のリメイクコースも16種類収録します。

この点は「Wii」や「7」と同等ではありますが、グラフィックがHDになったこと。

反重力のシステムが搭載されたことによって、リメイクコースが大幅な変貌を遂げました。

インターネットを使った遊びも満載で、世界中のプレイヤーと遊べるのはもちろん、

  • 好きな日時やルールを決めて大会を開く
  • レースのハイライト映像をMiiverseやYouTubeにアップロードして共有する

といった感じでさらに遊びの幅が広がりました。

売上の面でも期待が大きく、ソフト不足だったWii Uの状況を打破すべく大々的にアピールします。

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2014年5月:マリオカート8が発売

それから1年後の2014年5月。

「マリオカート8」がWii Uで発売されました。

すると、発売週だけで全世界120万本の売上を達成。

Wii Uソフトとしては最速の販売ペースを記録しました。

ゲーム自体の評価も良好で、海外のレビュー収集サイト「metacritic」では平均88点を記録。

順調なスタートを切りましたが、一方では課題も見られました。

バトルモード専用のコースが収録されていなかったり、コースマップをテレビ画面に表示できなかったり。

過去作では出来ていたことが出来なくなってる点が散見されました。

特にバトルモードは普通のコースを走行して戦う形式になってしまったことからドタバタ感が薄れてしまい、ユーザーの間で不評を買ってしまいます。

また、ゲームバランスも初心者を中心に賛否が分かれてしまいます。

今作でもアイテムを使ってライバルを妨害できますが、過去作と比べて控えめな調整になっていました。

アイテムを1個だけしか持てなくなっていたり、超強力なトゲゾーやサンダーの出現率がやや抑えられていたり。

「マリオカート」ならではのハプニングが起こりにくくなっています。

なぜこのようなバランスになってしまったのかと言いますと、本作ではアイテムの出現を1位との距離から決めるというシステムを搭載しているからです。

おかげで個人のスキルによるレースに専念できますが、一方では実力差が生まれやすく、アイテムを使った駆け引きが薄れてしまいます。

そのためやや玄人向けという印象で、パーティゲームの側面が強い「マリオカート」の新作としては人を選ぶところがありました。

しかし、「マリオカート8」はここから激的な進化を遂げます。

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2014年~2015年:継続的なアップデート

それから3ヶ月後の2014年8月。

「マリオカート8」最初のアップデートが行われ、様々な点が改善されました。

まず、コースマップをテレビ画面にも表示できる機能が追加され、グランプリのレース終了後、間違えて「ハイライトをみる」を押してしまわないようなメニュー配置に変更。

より快適に遊べるような調整が施されます。

特にコースマップをテレビ画面にも表示できる機能が追加された恩恵は大きいもので、コースレイアウトやライバルの位置を把握しやすくなりました。

また、メルセデス・ベンツのマシンが無料追加コンテンツとして配信。

マリオたちが実在する車に乗って走行するという異色のコラボが実現しました。

今でこそ色んな企業とコラボしているマリオですが、当時はまだ珍しく、メルセデスとのコラボは各地で話題になります。

同時期には有料追加コンテンツが2回に分けて配信されることが発表。

第1弾は操作キャラクターとして「ゼルダの伝説」の「リンク」、「スーパーマリオ3Dワールド」の「タヌキマリオ」「ネコピーチ」が追加され、マシンには「F-ZERO」の「ブルーファルコン」など4台を追加。

新コースとしては

  • 人気ファミコンゲームをモチーフにした「エキサイトバイク」
  • ゼルダの世界を走行できる「ハイラルサーキット」

などの8種類が追加され、それぞれをセットにして2014年11月に800円で配信されました。

中でも「ハイラルサーキット」はコインがルピーに置き換わっていたり、アイテムボックスを取った時の効果音がゼルダ仕様に変わっているという拘りようで、追加コンテンツならではの魅力を提供します。

さらに同時期にはキャラクターフィギュア「amiibo」にも対応。

特定のamiiboをかざすことでMiiのレーシングスーツが手に入ります。

このスーツはかざしたキャラクターをモチーフにした物ですが、マリオやヨッシーはもちろん、カービィやサムス、リンク、キャプテン・ファルコンなどなど。

マリオファミリー以外のキャラクターも対応していますので、「マリオカート」ならぬ「任天堂カート」としても楽しめるようになりました。

そして2015年4月。

追加コンテンツの第二弾が配信され、「マリオカート8」がさらに進化を遂げます。

操作キャラクターとしては「どうぶつの森」の「むらびとボーイ」「むらびとガール」「しずえ」、「マリオ」シリーズの「ホネクッパ」が追加され、マシンには「きせかえスクーター」などの4台を追加。

新コースとしては

  • プレイするたびに四季が変わる「どうぶつの森」
  • 「F-ZERO」の人気コースをモチーフにした「ビックブルー」

などの8種類が追加され、それぞれをセットにして800円で配信。

さらに第1弾と合わせて購入することで「ヨッシー8色」と「ヘイホー8色」が追加され、セット購入することで400円安くなるというサービス精神っぷりを見せてくれました。

追加されたコースも好評で、特に「どうぶつの森」は人気ゲームをモチーフにしていること。

プレイする度に背景が変わることからかなりの人気を博しました。

また、同時期には無料アップデートのデータが配信。

「150cc」クラスをさらに超えるスピードでコースを走行できる「200cc」クラスが追加され、使用できるamiiboのキャラクターも9体増えました。

その中には「ロゼッタ&チコ」「キノピオ」「ワリオ」「クッパ」といったマリオファミリーに加え、「ソニック」「ロックマン」「パックマン」といった他社キャラクターも追加。

任天堂の枠を超えた夢のコラボレーションが実現します。

こうして「マリオカート8」は1年の時を経て大幅な進化を遂げました。

当初は32種類だったコースは48種類になり、キャラクターは30種類から37種類に増加。

当初問題だったユーザーインターフェースも改善され、amiiboとの連動機能や200ccが追加されるなど、様々な点が強化されました。

1年超にわたる長期アップデートの末、ようやく完全体になったのかと思われた「マリオカート8」。

しかし、ここからまさかの展開に発展します。

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2017年4月:マリオカート8 デラックスが発売

時は流れて2017年。Wii Uの生産が終了し、後継機であるニンテンドースイッチが発売されました。

任天堂は同ハードのキラータイトルとして「マリオカート8 デラックス」を本体発売の翌月に投入します。

本作は「マリオカート8」のバージョンアップ版で、Wii U版から様々な点が強化されていました。

グラフィックがフルHDになったほか、Wii U版で遊べた追加コースは最初から収録。

データ引き継ぎはできませんが、Wii U版とは違って大半のコンテンツが最初から開放されていますので、買ったその日から色んなキャラクターやコースを選べるようになりました。

新要素としては、新キャラクターやバトルモード専用のコースが追加。

キャラクターとしては「クッパJr.」「カロン」「キングテレサ」が復活を果たし、新規のキャラクターとしては「ボーイ」「ガール」といった「スプラトゥーン」のキャラクターなどが参戦。

実に42種類ものキャラクターを選択できるようになりました。

さらにバトルモードが大幅に強化。

「デカライン高架下」などの専用コースが追加され、箱庭マップの中で戦うという従来の仕様に変更されたほか、4種類の新ルールが追加されました。

ケイドロの要領で遊べる「パックン VS スパイ」、相手にボム兵を当てた回数を競う「ドッカン! ボムへい」などなど。

完全新規のルールから懐かしのルールが追加され、おまけの域を超えた1つの柱として成立するようになりました。

また、ゲームバランスも大幅に変更。

アイテムを2つ持てるようになったり、「テレサ」や「ハネ」が追加されたり、ウルトラミニターボができるようになったり。

より派手なレースを楽しめるようになったほか、

  • ハンドルアシスト・オートアクセルの追加
  • 「サンダードリフト」「ねじれドリフト」といったバグテクニックの修正

など、初心者と上級者の差を縮める処置が行われています。

その結果、テクニック重視のレースゲームとしても、みんなでワイワイ遊ぶパーティゲームとしても楽しめるバランスとなり、より万人向けの作りになりました。

売上も好調で、2017年だけで全世界650万本を販売。

その後も順調に売上を伸ばし、1,000万本、3,000万本、5,000万本と次から次へと大台を突破しました。

Wii U版の世界売上は846万本に留まっていますので、実に数6倍以上の売上を記録しています。

なぜ、バージョンアップ版である「マリオカート8 デラックス」がこんなにも売れたのか?

大きな要因として、ニンテンドースイッチの大ヒットがあります。

Switchは任天堂のゲーム機としては記録的な売上を叩き出していまして、全世界での累計販売台数は1億台を超えました。

そのため当初はバージョンアップ版として認識されていた「マリオカート8 デラックス」も圧倒的なブランド力によってSwitchで最初に買うゲームとして徐々に認知度が上昇。

子供たちはもちろん、大人の間でも人気を博し、VTuberや実況者の定番タイトルにもなりました。

おかげで任天堂自身が大きな宣伝をしなくても売れ続ける状況となり、売上ランキングでも常に上位をキープ。

発売から6年以上が経ってもTOP10入りを果たすという、買い切り型のゲームとしては異例の結果を残しました。

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2017年~2018年:新要素が続々と追加

「マリオカート8 デラックス」が売れ続けるなか、任天堂は継続的なアップデートを行います。

まず、2017年10月には本体の動画撮影機能に対応。

SNSにプレイ動画を投稿できるようにして、レース中に起こったハプニングなどを共有しやすくなりました。

投稿できる動画は30秒程度でしたが、短い分、内容が伝わりやすく、認知度を高めるきっかけとなります。

さらに2018年6月から9月にかけて新要素が続々と追加。

「マリオカート8 デラックス」に新しい風穴を開けます。

まず追加されたのが、「ニンテンドーラボ」への対応です。

当時の任天堂はダンボールを使って遊ぶ「ニンテンドーラボ」シリーズを推していまして、Joy-Conと連動することで様々なコントローラを作ることが出来ました。

その一環で「マリオカート8 デラックス」にも対応するようになり、ダンボールで作ったバイクやクルマによる操作でも遊べるようにします。

続いて追加されたのが、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」のキャラクターとマシンです。

同作はゼルダのアタリマエを見直した歴史的な名作で、主人公であるリンクも新しい姿に生まれ変わりました。

任天堂は新しいリンクをより多くの人に知ってもらうべく、「マリオカート8 デラックス」にも実装します。

英傑の服を着用したリンクにマスターバイク零式、パラセールに古代のタイヤ。

「ブレスオブザワイルド」にちなんだキャラクターやマシンで遊べるようにしました。

このように「マリオカート8 デラックス」はバージョンアップ版でありながらもWii U版にはなかった要素が続々と追加されていきます。

が、ゲームバランスの調整やコースの追加は行われず、発売から3年や4年が経過。

「マリオカート9」の噂も流れるようになり、次回作に向けた仕込みが行われているのかと思われていましたが、2度目となるまさかの展開が発表されます。

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2022年~2023年:コース追加パスが配信

2022年2月。ニンテンドーダイレクトにて「マリオカート8 デラックス」のコース追加パスが発表されました!

こちらはマリオカートシリーズの歴代コースの中から選りすぐりのコースをリマスター化するというもので、2,500円で配信されます。

追加されるコースは実に48種類。

当時、「マリオカート8 デラックス」のコースは48種類でしたので、コース追加パスによって倍増することになります。

追加コースは6回に分けて配信。

まずは2022年3月18日に8コースが追加され、その後も順次コースが配信されます。

5年前に発売された作品の追加コンテンツというだけでもかなり衝撃的でしたが、コースが追加される度に様々なサプライズがありました。

まず話題になったのが、リマスター化されたコースの変貌具合です。

リマスターとは元からある素材を高画質化するものという認識が強くありますが、コース追加パスの場合、リメイクに近い変貌を遂げていました。

「スカイガーデン」に至ってはコースに高低差が生まれたほか、滑空するエリアも追加。

原作の「マリオカート アドバンス」とは全く違う印象のコースとなり、新コースのような感覚で遊ぶことができました。

また、BGMも「8 デラックス」独自のアレンジに刷新。

生演奏による豪華な仕上がりとなり、原作ファンを泣かせにいきました!

さらに「マリオカート ツアー」のコースは周回ごとに走行ルートが変化するという新要素を搭載。

コースマップが複雑化したのは否めませんが、色んなルートを走行する楽しさが生まれます。

反面、「マリオカートWii」で好評だった「ココナッツモール」は完全に再現されておらず、物足りないという声も見受けられました。

具体的に言いますと、原作ではコースの終盤に登場したオープンカーが妨害してきたんですが、「コース追加パス」ではただの置物へと変化。

走りやすくなった反面、原作で見られた凶悪な一面が薄れてしまい、一部で不評を買ってしまいます。

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2022年8月:完全新作コースが配信

それから4ヶ月後の2022年8月。

コース追加パスの第2弾が配信されますが、そのラインナップは予想を超えるものでした。

「DS ワルイージピンボール」や「Wii キノコキャニオン」など、ファンの間で人気が高いコースが追加されたのはもちろん、「アイスビルディング」という全く新しいコースも追加されました。

このコースはデザートを舞台にしていまして、第1弾のコースには無かった「マリオカート8」の特徴でもある反重力エリアも存在します。

コースの形状こそはシンプルではありますが、高低差による立体的なレイアウトは「マリオカート8」らしく、配信直後は話題になりました。

同時期には無料アップデートのデータも配信。

アイテムボックスが誰かに取られてから次に復活するまでの時間がさらに短くなったり、誰かが落としたコインを次に取得できるようになるまでの時間が短くなったり。

初心者と上級者の差を縮める調整が行われたほか、「Wii ココナッツモール」のオープンカーが攻撃してくる仕様が追加。

原作で見られた凶悪な一面が復活を果たし、ファンの期待に応えていきます。

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2022年12月:マリカ8 DXが激変

2022年12月、コース追加パスの第3弾が配信されます。

追加されたのは

  • 紅葉が美しい「Wii メイプルツリーハウス」
  • クリスマスの雪山が舞台の「Tour メリーメリーマウンテン」

などの8コース。

中でも「メリーメリーマウンテン」は「8 デラックス」では初となるハーフパイプを実装したことが話題になります。

ハーフパイプは「Wii」や「ツアー」に実装されたギミックで、「8 デラックス」では廃止されていましたが、コース追加パス第3弾で復活を果たし、それ以降に配信されたコースでも登場するようになりました。

このように第3弾のコースも見どころ満載ですが、それ以上に衝撃的だったのが、同時期に行われた無料アップデート(Ver.2.2.0)です。

このアップデートによって新機能が追加されたほか、ゲームバランスも調整。

「マリオカート8 デラックス」が更なる変貌を遂げます。

特に「アイテムスイッチ」の追加は大きな革命を起こしました。

これは各モードで出現するアイテムの有無を設定できる機能で、「VS レース」「ふうせんバトル」など、様々なモードで適応することができます。

「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズではお馴染みの機能ではありますが、「マリオカート」シリーズでは初の試みだったので遊びの幅がグーンと広がりました。

例えば「トゲゾー甲羅」だけにして画面上に大量のトゲゾーが出現させるとか。

これまで以上に色んな遊びができるようになります。

加えてゲームの仕様やバランス部分にも調整が入り、より多くの人が楽しめるようになりました。

例えば滑空中にサンダーを落とされたとき、グライダーが閉じないようにする仕様が追加。

通称「落とサン」が通用しなくなったので、空中でサンダーを食らって落下するという走行中の悲劇が減りました。

さらにスピンやクラッシュをしたあとの無敵時間がドライバーやパーツによって変わる仕様も追加。

これによって「ワルイージ」+「ハナチャンバギー」+「ローラータイヤ」の組み合わせが最強ではなくなり、「ワルイージカート」と言われていたインターネット対戦の状況にもメスが入りました。

このようにゲームバランスの面にも変化を付けた「マリオカート8 デラックス」は新たなる姿を見せていきます。

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2023年3月:原作愛に溢れた新コースが登場

それから3ヶ月後の2023年3月。

コース追加パスの第4弾が配信されましたが、またしてもサプライズがありました。

特に衝撃的だったのが、新コース「ヨッシーアイランド」が追加されたことです。

こちらはスーパーファミコンの同名タイトルをモチーフにしたコースで、同作に登場した敵や仕掛けが設置されています。

タケウマヘイホーが妨害してきたり、ハテナ雲を通過することで足場が現れたり。

原作にちなんだ仕掛けが設置されているほか、「コイン」を取った時の音やスタート・ゴール時のファンファーレが「ヨッシーアイランド」仕様になっているなど、これでもかと言うほどオマージュネタが詰め込まれています。

さらに「キャサリン」が追加キャラクターとして登場。

コース追加パスを買うことでコースだけではなく、キャラクターも追加されることが判明しました。

ゲームバランスも再び調整が入り、一部のキャラクターやパーツの性能が上昇。

「ワルイージカート」になりがちなインターネット対戦の状況にも再びメスが入り、今度はヨッシーやロゼッタが強さを見せるようになりました。

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2023年7月:人気キャラクターが大復活

時は流れて2023年7月。

コース追加パス第5弾が配信されます。

もはやサプライズが当たり前になってきましたが、今回はコースのほかに3体ものキャラクターが追加されました。

追加されたのは「ボスパックン」「ハナちゃん」「カメック」。

いずれも過去作に登場したキャラクターで、ファンにとっては嬉しい出来事でした。

そして追加コースとしては「GBA サンセットこうや」「Wii ノコノコみさき」といった懐かしのコースに加え「シャボンロード」という完全新規のコースも登場。

こちらはバスルームをモチーフにしていまして、お風呂の中に入ったり、トイレのウォッシュレットで上昇したり。

まるで小人になったような体験を味わえますので、おもちゃの世界をテーマにした「GBA リボンロード」に通ずる魅力があります。

コース追加パス第5弾が配信されて、残すところあと1つとなった「マリオカート8 デラックス」。

ですが、残り1つということで、ある程度の内容が読めてしまいました。

選択できるキャラクターの空きは2つで、人気の「Wii レインボーロード」は未配信。

「とりあえず2体のキャラクターを追加して、それらしいコースを8個配信するだけで留めてくるのだろう」

そう思う方もいましたが、まさかのサプライズがありました!

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2023年11月:ついにフィナーレ

2023年11月、最後となるコース追加パス第6弾が配信されます。

追加されたコースは「Wii デイジーサーキット」「Wii レインボーロード」などの8種類。

予想通り最後はレインボーロードで締めてきましたが、追加されたキャラクターは予想を超えるものでした。

「マリオカートダブルダッシュ!!」から「ディディーコング」が。

「マリオカートWii」から「ファンキーコング」が。

「マリオカートツアー」から「ポリーン」「キノピーチ」が参戦を果たし、まさかの4体が追加されます。

てっきり選択画面が2つしか空いていなかったので追加されるのは2体だけかと思っていましたが、既存のキャラクターを選択式にすることで枠を増やすという予想外の手段で追加キャラを増やしてきました!

中でもファンキーコングは「マリオカートWii」の最強キャラとして人気を博していましたので、悲願の復活として話題になります。

さらにコースのBGMを聴くことができる「ミュージック」機能、17種類のMiiスーツ、新しいスタッフロールがまさかの追加。

特に「ミュージック」機能はサウンドトラックのような感覚で好きなコースのBGMを聴くことができるので、「マリオカート8 デラックス」の価値がさらに高まりました。

というのもこのミュージック機能、アレンジが変わる水中エリアなどのバージョンもシームレスに切り替えることができるという遊びを盛り込んでいるんですよね。

今の時代、BGMを視聴できる機会は色々ありますが、好きなタイミングでアレンジを変更できるのはゲームならではで、新しい価値を見せてくれました。

同時期には無料アップデート(Ver.3.0.0)によってゲームバランスも再調整。

停止や逆走をしてアイテムを取ったとき、強いアイテムを入手できなくなる調整が行われ、一部で流行っていた打開に対策が入ります。

他にもフレンドではない相手ともフレンドロビーで合流できる機能が追加されたり、登録しているフレンドが0人でもフレンドロビーをつくれるようなったり。

より多くの人が楽しめるよう様々な点が強化されていき、「マリオカート8 デラックス」は隙のない作品に仕上がります。

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マリオカート8 の歴史まとめ

ここまで「マリオカート8」の歴史を振り返っていきました。

こうしてみると、初代「マリオカート8」から大幅な進化を遂げたことがわかりますね。

32種類だったコースの数は96種類となり、キャラクターの数は30種類から50種類に増加。

バトルモード専用のコースも追加され、「アイテムスイッチ」「ミュージック機能」「Miiスーツ」が新たに搭載。

ゲームバランスも幾度に渡って調整が行われ、洗練による洗練を重ねています。

果たしてこれ以上のレースゲームは今後誕生するのだろうか?

そんな不安が生まれてしまうくらい、本作は「マリオカート」の完成形に達しました。

初代「8」が発売されてから「コース追加パス」が完結するまでの10年間。

ゲームハードで言うと2世代、多いと3世代にわたるほど長い年月ですが、それほどの期間、改善を重ねたからこそ生まれた名作ゲームだと感じています。

ここまで「マリオカート8」を作り上げたみなさん!

改めてありがとうございました!

コース追加パスは完結しましたが、ぼくはこれからも遊び続けようと思います。

1人でオンラインに潜ったり、家族や友達とワイワイ楽しんだり。

いろんな形で楽しんでいきたいですね。

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本記事の動画版

 

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