マリオカートアドバンス/GBA
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2001年7月に発売されたGBA「マリオカートアドバンス」のレビューをしていきます。
本作はマリオファミリーが活躍するレースゲームですが、これはショートカットが楽しい2Dマリカの最終形態です!
1992年に誕生して以来、高い人気を誇る「マリオカート」シリーズ。
実は、2Dと3Dの大きく分けて2タイプが存在することはご存知でしょうか?
3Dの「マリオカート」は坂道などが再現されたタイプで、アトラクションのような感覚で楽しめます。
一方、2Dの「マリオカート」はと言いますと、平坦なマップを走っていくタイプのレースゲーム。紙の上で滑っていくような感覚でレースを繰り広げていきます。
今回レビューするGBA「マリオカートアドバンス」はこの系譜にあたる作品だったりします。
3Dの「マリオカート」に慣れていると違和感を持ってしまいますが、これはこれで妙な魅力があり、慣れてくると楽しいです!
ここからはそんなGBA「マリオカートアドバンス」の良いと思った点から書いていきます。
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- マリオファミリーが活躍するレースゲーム。
- アイテムを使ったドタバタレースが楽しめる。
- 新旧40コースを収録。
初リリース日 | 2001年7月21日 |
対応ハード | GBA |
ジャンル | レース |
売上 | 初週26.2万本/累計94万本 |
推定クリア時間 | 3~4時間(グランプリの全カップクリア) |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
2D版「マリオカート」の限界に挑んだグラフィック
今作で特筆したいのが、2D版「マリオカート」の限界に挑んだグラフィックです。
グラフィックは2Dドットで構成されていて、キャラクターは立体感を持たせるために大量のパターンを用意。背景はコーナーを曲がるとループするようになっており、数枚の絵が重なっているので、立体感を持たせています。
コースによっては時間経過と共に空の色が変わるので、ハリボテ感はありません。
カラフルな色使いといい、2Dゲームではありますが、地味に感じさせないよう工夫している印象です。
本作の発売以降、「マリオカート」シリーズは完全な3D表現に移行しました。
そして、作品を重ねる毎に3D表現に磨きが掛かっていますが、ドット絵の表現に関しては今作で完成形に達しています。
ショートカットが楽しい
今作にはショートカットルートが大量に隠されています。
大きな要因となっているのが、ダッシュパネルとジャンプ台の存在です。
ダッシュパネルに乗るとカートの速度が急上昇します。そのうえでジャンプ台に乗るとありえないほど遠くまで飛べるので、この特性を利用すれば大幅なショートカットができるんですよ。
交差するようなレイアウトのコースでは大抵はジャンプ台が設置されているので、見かけたらアイテムの「キノコ」を片手にショートカットしまくっていましたw
対戦ゲームとしては疑問ですが、タイムアタックで最短を目指す分には面白いんじゃないかと思います。
そんなタイムアタックをさらに盛り上げてくれたのが「モバイルアダプタGB」を使った通信プレイ。
今はサービス終了していますが、発売当時はタイムアタックの記録をオンライン上にランキング登録したり、ゴーストをダウンロードすることができました。
「スゲェ!『マリオカート64』では身近な人としか競えなかったタイムアタックが遠く離れた人とも競えるようになったぞ!」
と、当時は感慨深く感じていましたが、悲しいかな。僅か1年でサービス終了してしまいました(泣)
グランプリのやり込み要素が豊富
4つのコースで総合ポイントを競っていくグランプリ。今作ではやり込み要素が増しており、新たにランク制度が設けられました。
ランクはコースのタイムに加え、いかに上手く立ち回れるのかで左右されるので、狙って高ランクを目指すのは並大抵のことではありません。
ですが、それまでは1位を目指すだけで終わっていたグランプリのやりこみ要素を強めたことは大きな意義があります。
やり込み要素としてはもう1つ。おまけコースの解禁というものが追加されました。
どのように解禁するのかというと、全てのカップで優勝してから各カップで合計100枚以上のコインを獲得する。これだけです。
総合1位にならなくても解禁されるので、コース上に設置されたコイン集めに専念しても良かったりします(4位以上にならないと次のコースに進めませんが)。
コインを獲得することでスピードアップしますし、マリオらしいやり込み要素なんじゃないかと思います。
収録コースが多い
今作には40コースも収録されています。
これは前作となるN64「マリオカート64」の16コースを大きく上回っているので、当時としてはとんでもない数です。
内訳としては新作コースが20種。SFC版のリメイクコースが20種といった感じとなっています。
ただ、SFC版のリメイクコースは新作コース以上に全長が短く、ギミックが削除されている箇所もあるので、1つ1つは小粒に感じました。
昔のコースがリメイクして収録されているのは嬉しいですが、過度な期待は禁物です。
惜しいところ
対戦プレイのハードルが高い
今作はシリーズ初となる携帯機での発売ということで話題になりました。
据え置き機で人気を博した「マリオカート」がいつでもどこでも遊べる。
当時としては大きなセールスポイントでしたが、その代償として対戦プレイのハードルが高くなっています。
もし、友達と対戦したい場合、人数分の本体と通信ケーブルが必要になってきますからね。
1カートリッジプレイにも対応していますが、その場合、40コース中4コースしかプレイできません。
まともな対戦をしたいのであれば人数分のゲームソフトが必要になってくるので、据え置き機版と比べたらハードルが高く感じました。
だからこそ、1人用のボリュームを増やしたんだとは思いますけどね。バトルモードに関しては対戦プレイにしか対応していないので、勿体なく感じました。
癖のある挙動
今作は2D版「マリオカート」ということで3D版とは挙動が大きく異なります。
ドリフト時の遠心力は全然違いますし、ダッシュパネルを踏んだ時の加速度も全然違うので、3D版に慣れていたぼくは面を喰らいましたw
SFC「スーパーマリオカート」に慣れていたら違和感は薄れるとは思いますが、3D版に慣れている場合、注意が必要です。
個人的には挙動の軽さが気になりました。特にダッシュパネルとジャンプ台を使ってめちゃくちゃ遠くまで飛べるのはね・・・。
この特性を活かしてショートカットできるのは面白いとは思いますが、挙動がフワッとしているので、紙の上でインチキしているような気もします。
ゲームらしいと言えばらしいので割り切ってしまえば良いと思うのですが、3D版「マリオカート」の重量感に慣れてしまうと、う~ん・・・。
フェンスがわかりにくい
今作のコースはペラペラな紙で描かれています。
坂道などは表現しきれておらず、フェンスの出っ張りも表現できていません。
そのため大ジャンプして進んでいく時はどこにフェンスがあるのかわかりにくく、前述の大ショートカットを決める時は困りましたw
開発者もその辺りは気になっていたようで、新作コースではナビゲート機能が搭載されており、次のコーナーがどんな形なのかアイコンで表示されるようになっています。
SFC版のコースでは何故か表示されませんが、コースの名前に「おまけ」という3文字が表記されているので目をつぶっておきましょうw
コースのバリエーションが少ない
今作には40コースも収録されていますが、バリエーションは少ないです。
例えばクッパ城のコースは7種類も用意されています。
新作のクッパ城コースが4種。旧作のクッパ城コースが3種って、そんなにも要りませんw
コースの全長も短めで、40コース収録とは言いますが、1つ1つのボリュームは控えめに感じます。
当時のぼくはコースの種類がレースゲームのステータスだと思っていましたが、それが間違いであることが本作をプレイしてわかりましたw
前作のN64「マリオカート64」には16コースしか収録されていないとケチを付けていた頃の自分が恥ずかしい。
(「マリオカート64」のコースは1つ1つのボリュームが凄かった)
マリオカートアドバンスのレビューまとめ
ゲームらしい遊びが詰まった作品。3D版「マリオカート」に慣れていると違和感を持ってしまうと思いますが、妙な魅力が詰まっています。
SFC版が好きでしたら惹かれると思うので、「スーパーマリオカート」好きはあえて本作に触れてみるのはどうでしょうか?
個人的には3D版「マリオカート」の方に思い入れがありますが、ダッシュパネルとジャンプ台によるショートカットは面白く、タイムアタックにハマりました!
発売当時、「モバイルアダプタGB」を使っての通信プレイを行えなかったのが心残りですw
ショートカットが楽しい2D版マリカの最終形態!
こんな人には特におススメ。
・タイムアタック好き。
・SFC版好き。
こんな人にはおススメできない。
・気軽に対戦したい人。
・3D版「マリオカート」の挙動に慣れている人。
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