
世界樹と不思議のダンジョン2/3DS(通常版) / (限定版)
2017年8月に発売された3DS「世界樹と不思議のダンジョン2」を今回はレビューします。
3DS「世界樹と不思議のダンジョン2」は3DダンジョンRPG「世界樹の迷宮」とローグライクゲーム「不思議のダンジョン」がコラボしたシリーズの2作目です。
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- 世界観が「世界樹の迷宮」のローグライクゲーム。
- 新たに5種類のクラスが追加された。
- 様々な特殊フロアが追加された。
初リリース日 | 2017年8月31日 |
対応ハード | 3DS |
ジャンル | ローグライク |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
売上 | 初週3.0万本/累計3.9万本 |
発売元 | アトラス |
目次
良いところ
寝る間も惜しむほど高い中毒性
セカダンやるぞ~!
あれ?もうこんな時間?
こんな事は日常茶飯事といっても良いくらい、今作も中毒性が高いです!
ゲームシステムは基本的には前作と同じですが、拠点で支度をして、ダンジョンに挑んでは引き返すのを繰り返すのがとにかく楽しい!
ダンジョンの攻略は一筋縄では行きません。こちらの動きを鈍くしたり、強烈な打撃・魔法攻撃を与えてくるなどの強敵が大量に出現するからです。
大量に用意されたスキル技やアイテムを駆使したら難関を突破できるようになっていますが、MPや満腹度による制限によって一度にあまり深くまで探索する事は出来ず、状況によっては引き返さなければなりません。
その葛藤が面白く、育成要素、街の発展、砦の建設、ギルド編成、クエスト、素材集めによってさらなる中毒性を生み出しており、一言では片付けられないほど奥深い作品になっています。
前作もそうでしたが、「世界樹の迷宮」と「不思議のダンジョン」シリーズの良いところを非常に上手くローグライクゲームとしてまとめていてビックリです。
その洗練具合は数え切れないほどの作品を生み出したからこそできる芸当で、他社の追随を許しません。
さらに奥深くなった育成要素
今作では新たに5種類のクラスが追加されました!
前作にもあったクラスと合わせたら計15種類。プレイヤーはこの中から好きなクラス(※)を最初に選んでいき、自分だけのパーティを作ることができます。
※クラスによって覚えられるスキル技や成長率が変わる。
でも、こんなに沢山のクラスがあっても全部使いきれませんよね。パーティメンバーは最大4人だし。
そこで有り難いのが、サブクラスの追加!
サブクラスが使えるようになると別のクラスで使えるスキル技を覚えられるようになるんです!
例えばフーライのクラスを選択していても、サブクラスでメディックを選択したらそちらのスキル技も覚えられるようになります。
よって、前衛型剣士でもヒーラーポジションも兼用出来たりと戦略や育成の幅が大幅に広がりました。
組み合わせはプレイヤー次第なので、サブクラスが解禁されたらどのように育てるのか悩む日々が続くと思います。


ソードマン×パラディンの完全戦闘型で行くか?
ルーンマスター×アルケミストの完全魔法系で行くか?
特にゲーム開始時のキャラクターメイキングに時間をかける人は大変な事になるかも!?
分かれ道の意味が増したアリの巣ダンジョン
今作でもダンジョンはアリの巣みたいな構造になっています。
フロアにはいくつもの階段が設置されていて、時には分かれ道になっている事もあるんですね。
今作では新たにアイテムが沢山設置された「お宝フロア」、敵が強い「ドクロフロア」、破壊すると宝箱が出現する「結晶体スポット」といった特殊フロアが追加されたおかげで分かれ道の意義が増していました!
「B4F-4にお宝フロアがあるから右向きの階段に進む」とか、行き止まりじゃなくて普通の分かれ道でも意識して選ぶようになりましたからね。
中には「お宝フロア」なのか「ドクロフロア」なのか入ってみるまで分からない事もあるのでダンジョン探索は常にドッキドキです!
D.O.Eの存在によって生まれる緊張感
ダンジョンに潜む強敵、D.O.E(ダンジョン オン エネミー)。
普通の敵とは比べ物にならないほど強く、その強さはボス並です。
中盤のダンジョンから登場するようになるんですが、今作でも良い緊張感を生み出していました!
D.O.Eの位置は砦を建設しないと完全には分かりません。
しかも常に移動をしていて、建設した砦を壊したり、遭遇した時に別のフロアへ逃げようとも追いかけて来る事だってあります。
D.O.Eは状態異常を1個。もしくは2個重ねた状態じゃないとまともにダメージを与えられないので、非常にタチが悪い!
でも、D.O.Eに勝てた時の達成感はたまらないし、存在するからこそ生まれてくる緊張感もあるのでゲームの面白さを高める存在だと思います。
↑前作同様、ダンジョン内に建設した砦内にD.O.Eがやってきたら派遣したギルドメンバー(補欠メンバー)と共に防衛戦を開始することができます。
なんと最大8人もの仲間がいる状態で戦えるので、こんなところでもクラスが15種類も存在する意義を生み出せていますね。
BGMが最高!
BGMは今作も抜群に良かった!
使用されているのは「世界樹の迷宮」シリーズの楽曲をアレンジしたもので大半が前作からの流用ですが、今作からの曲でも初めて聴いた時から良い!と言える物がありました。
ゲーム終盤に水中ダンジョンに挑むんですが、そこで流れる曲がまるで龍宮城に来たかのような神秘的で癒やし要素のある素晴らしいものだったんです!
寝る前に聴いたら気持ちよく眠れそうな、そんな曲です。
それ以外にも激しい戦闘曲、大自然を感じさせる壮大な曲などバラエティ豊かで世界観を広げてくれました。
痒いところに手が届いた作り
操作キャラの体力がなくなってきたヤバイ!
おお!AIで動くパーティメンバーのメディックがヒーリングをしてくれた!
しかも「YES」「NO」と選択出来て使わない設定もできるのか!?
テンポが悪いなぁ!
ん?冒険者の移動速度やメッセージスピードをFASTに設定すればグッと早くなるし、スキル演出をスキップする機能もあるのか!?
いずれも前作から存在するシステム・機能ではありますが、AIは少し賢くなっていてよりユーザーフレンドリーな作りになっていました。
全滅しても装備アイテムの一部しか失わず、しかもクエストで取り戻す事が可能だったりして今作も難易度は少し高いところはあるものの救済措置が満載です。
プレイしていて細かいところまでしっかり考えられて作っているな~と感心しましたもん。
惜しいところ
前作との違いが分かりにくい
今作も非常に面白いですが、ゲーム内容は前作と大差ありません。
ダンジョンが自動生成のため変化を持たせにくく、拠点とダンジョンを行き来するゲーム進行上、仕方がないところはありますが、新作感は薄いです。
もう少し新曲や新しい敵キャラクター、アイテムが用意されていて、もっと強烈で具体性のあるシナリオだったら新鮮味を生み出せたと思うんですけどね。
今作からの新要素はある程度進めないとほとんど登場せず、序盤は前作の”おさらい”みたいな感じなので続けてプレイすると食傷気味になってしまううえ、前作で身に付いた知恵によってダンジョン攻略が簡単に感じてしまうかもしれません。
それを考慮に入れても今作は育成の自由度が高まった分、突破口が広がってクリア前のダンジョンに関しては全体的に前作よりも難易度が低くなっているんですけどね。
また、前作のレビュー記事で指摘した「1ダンジョンごとに出現するモンスターの種類が少ない」「やや悪いテンポ」「一度訪れたフロアのマップに再度訪れると初期化されてしまう」もそのままなので、前作が合わない人は今作も合わない可能性があります。
イマイチなストーリー
ストーリーは今作もあってないようなものです。
前作もそこは同じような感じでしたが、今作は終盤の展開がよりアッサリしていてテキストもイマイチなので、途中で流し読みをしてしまいました。
個人的に「世界樹と不思議のダンジョン」ではストーリーを重視しておらず、添え物のような感じで見ているので大きな減点材料にはなりませんが、期待している人は要注意です。
全体のまとめ
育成の自由度が高まり、アリの巣ダンジョンもより個性が生まれて順当にパワーアップしてました。
「2」と名乗っている割に前作からの変化がやや少ないのは気になりましたが、中毒性は非常に高く、今作も寝る間も惜しむほどハマってしまうくらいの面白さはあります。
前作よりも難易度が下がっており、前述の通り前作からの変化が少ないので個人的には熟練者よりもむしろ初心者にオススメしたいです。
育成の自由度と間口がグッと広がり煮込まれた時間泥棒ゲーム!
こんな人には特におススメ。
・緊張感のあるゲームを求めている人。
・育成好き。
こんな人にはおススメできない。
・ストイックなゲームが苦手な人。
・戦略を考えるのが苦手な人。
世界樹と不思議のダンジョン2/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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ダンジョン系はポケダンならやったことあるんですが、なぜか長続きしなかったんです。なんでハマれないのかがいまだに分からないんですよ。
育成に関しては面倒だって思う部分は多いんですけど、緊張感のあるゲームは好きですしストイックなゲームも好きなんですよね。戦略に関しては時と場合によるんですけど・・・。
育成って部分がネックなんでしょうね自分・・・。
すみません、こんなコメントで・・・。